最新更新日:2024/04/29
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「○付け法」川柳

福岡県の金田小学校で川柳大会がおこなわれました。
ご紹介します。

1.ありがとう 君の笑顔に ○付け法
2.愛してる 僕もあなたも 復唱法
3.給料に つけてほしいな ○付け法
4.○付け法 3分間で 蟹歩き
5.ペンのあと レジで気づくよ ○付け法
6.超多忙 わたしもほしい 部分肯定
7.なるほどね すごいね君は ほめ伸ばし

○付け法も川柳になるとおもしろいですね。
金田小学校の皆さま、ありがとうございました。

教師の人間性と声かけ

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12/19の今日のひとことで人間性にはレベルがあると書いた。
マイナス1のレベル いつも不平・不満を言っている。短所ばかりに目がいくレベル。
プラスマイナス0のレベル 
プラス1のレベル プラス変換できるレベル。俗にいうプラス思考の持ち主。
プラス2のレベル プラスもマイナスも超越したレベル。ニュートラル(中立)のレベル。淡々と受け止めることができるレベル。

さて、○付け法を教師たちが練習する場面があった。
354−338の筆算の○付け法の場面であった。
ある教師が、答えが12,26,692などの間違いに対する声かけをしていた。
なんと声かけしたか。
「12」に対して、「残念だったね」
「26」に対して、「残念だったね」
「692」に対しても「残念だったね」
と「残念だったね」の連発であった。
この練習の前に、部分肯定について説明し、具体的に「一の位は合っているね。10のメモは書けているね。5はどうなったのかな?」と教えたのにもかかわらず、「残念だったね」と連発していた。

教室中に、「残念だったね」が響き渡るとどうなるのか?
想像しただけでも恐ろしくなる。

教師の人間性がプラス1や2の人に、○付け法の声かけをしてほしい。

○付け法を提唱するわけは、すべての教師にプロセス重視の教育をしてほしいという願いからである。結果主義だから「残念だったね」と評価した声がでる。部分肯定をして支援していくという気持ちならば、そんな言葉はでない。
「残念だったね」という声をかけた教師が、○付け法の正しい意味と方法を知ることによって、プラス変換する教師に転換することを願っている。言い換えると、教師の人間性向上を願ってのことである。
[志水廣の公式ホームページ]




良い説明型授業とえせ説明型授業

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算数の授業はどのようにするべきか。
ここのところの基本が明確になっていないと、授業は組み立てることができない。
説明型授業と問題解決型授業がある。
どちらも長所と短所がある。

今回は、説明型授業を認めたとして議論をしていく。
説明型授業でもよい授業と悪い授業があることを述べよう。

よくある授業タイプ
1.ひたすら説明するタイプの授業・・・だめだめ授業
  ひたすらという意味は、子どもがわかろうが、わかるまいが話しつづけて、最後は、「どうみなさん、わかった?」「わかりました(一斉唱和)」となる授業

2.説明して分からせる授業・・・よい授業
  「説明」というのは指導では重要な道具である。
  良い説明とは、子どもが「分かる」ような説明をする授業である。子どもが分かるためには、子どもの既習の知識にそって、新しい数学の内容をつなげることである。
例 これまでは、こんなことを習ったね。そして、次の場合は、ここが今日の問題で新しいことだよ。この新しいことのためには、新しいルールがあるんだ。このルールのわけはこうなんだ。だから、このルールを使おうね。
  第2学年 たし算の筆算
 23+15の筆算はならったよね。今度は、23+19を考えてみよう。すると、一の位からたしてみると、3+9は12だね。この12は、これまでのきまりたど、一の位に書くね。すると、十の位は、2+1だから3ですね。すると、答えは、312となってしまうね。でも、数え棒でやってみたら、42となるよね。だから、一の位にある12というのは、十の束が1つと一のばらが2つということだから、この十の束1つは、十の位にあげますよ。これを繰り上げるといいます。
だから、十の束は4つと、一のばらが2つで、42となりますね。

このように説明することである。
この説明がきちんとできていることが大切である。
なお、説明でも途中の理由が欠けている授業は、よい授業とは言えない。


3.えせ説明授業・・・だめだめ授業
 とにかく手順だけを教える授業。例えば、分数×分数は、分子どうしをかけて分子に、分母どうしをかけて分母にすればいい。はい、練習。
 これで当面の練習もはばっちりできる。だけれども、文部科学省の全国学力テストになると、知識のテストにおいても破綻をきたす。まして、活用の問題などは全く手がつかない。
 何も学力テストがそうだから、このタイプの授業が悪いというのではない。人間の頭にとって不都合だからこのえせ説明授業はだめというのである。そのわけは、意味がつながっていないからである。人間の脳は、「分かる」際には意味を求めるからである。脳の仕組みに合っていないからだめである。分かるためには、意味のつながり考えることが不可欠である。教師の役割は、意味をつなげることである。手順だけを暗記する教育は、馬鹿な人を製造しているだけである。当面の練習問題はできるけれど、後々の授業の問題において考えるようにはならない。それが証拠に、単純手順暗記で育てられた子どもは、次の担任が算数の授業で、みなさん考えましょうと問いかけても、行動を起こさない。そもそも考えるとは何かがわからないからである。罪深い授業だと自覚してほしい。
「えせ」と名付けたのは、当面子どもは解決できるだけに、良い授業と思われてしまうからである。よくできるようになるから、教師は困っていないし、子どももその教師に教わる限り困らない。でも、子どもの将来を考えると・・・困ったときがくる。
本当の教育とは、子どもが自ら乗り越えていくような教育でなければならない。

ぜひとも、説明型授業をするのならば、意味がつながる授業をしてほしい。

[志水廣の公式ホームページ]
















 

○付け法 教材研究ワークシート

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○付け法の教材研究のためのワークシートを配布物にアップします。
ご利用ください。


○付け法の教材研究のためのワークシートを配布物にアップします。 ご利用ください。 <swa:ContentLink type="doc" item="26929">http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003/doc/26929/512281.pdf
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