最新更新日:2010/06/11
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英語の授業はネーティブが良い?

 小学校の90%以上では英語活動が何らかの形で入っているとの調査結果があります。しかし、その多くはALTが行っているようです。ALTは文字通りアシスタントです。でも、ほとんどの小学校教員は英語指導の経験がありません。そのため、ALTに多くを委ねているようです。

 では、英語活動は日本人教師が教えるよりも、ALTが教える方が良いのでしょうか。ALTは多くの場合、英語が母国語か、それに近い状態です。つまりネーティブです。「本物の英語」です。日本の教室にいながらにして本物の英語を耳にすることが出来るわけですから、その点では大きなメリットがあります。小学生の場合、英語をシャワーのように浴びることをさほど苦にはしません。英語の本物の発音を耳から聞くことで、英語になれることが出来ます。英語を苦痛を思わなくなるでしょう。
 そのことは小学校におけるALTの大きな利点です。
 
 しかし、ALT万能ではないと私は思っています。ALTの皆さんは勉強していますし、表情が豊かな方が多いです。多才な芸をお持ちの方もいます。そういったタレントを発揮して、子どもたちを引きつけるALTもいます。
 ただ、小学校における英語活動の目的をどこに置くかによって、ALTの評価が異なります。子どもたちに会話力をつけようと思うと、どうしても反復学習が必要となります。ALTは1週間に一度か、それ以下です。そういった限られた時間での学習では、子どもたちへの確実な会話力の定着を期待することは難しいのです。これはALTの力量とは無関係に、絶対的な時間数が不足しているからです。常勤のALTの場合は条件がことなりますが、そういった学校は希なケースです。
 
 ALTのもう一つの問題点はアシスタントでありながら、打ち合わせが十分にはしにくいということがあります。そもそも、小学校における英語活動の「具体的な活動」が絞り切れていません。そのため、学校側がALTに具体的な要望を出しにくいということもあります。また、ALTは多くの場合、英語を母国語としていますから、日本人にいろいろを言われることをいやがる傾向があります。

 話がまわりくどくなりました。川村さんの英語の指導を見ていて思うことです。川村さんは日本の小学校で教えた経験がありません。今はボランティアの立場で学級に入っています(川村さんが指導するときは担任がいつもついていますし、私も校内にいる限り指導の様子を見て意見を交換しています)。そのため、指導についても試行錯誤の段階ではありますが、かえって私たちのアドバイスを素直に受け入れてくれます。また、真剣に授業の準備をしています。
 この「素直さ」は教育に関わる者にとっては決定的に大事な要素です。素直に学ぼうと思う者だけが、子どもたちを指導することができるのです。

 小学校における英語活動は、私の関心のある分野です。川村さんはもう少し、太郎生小学校に来てくれるとのことです。ぜひ、子どもたちは多くのことを学んでほしいと願っているし、私たち教員も、若い川村さんのひさむきさから刺激をうけています。
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