最新更新日:2024/06/10 | |
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南風あったかげん記−637−本日、愛知県地域ふれあい芸術体験事業「能・狂言公演鑑賞のお知らせ」を配布しました。岩倉の地で鑑賞する滅多にない絶好の機会です。今回は能面や扇子を使ってのワークショップもありますのでぜひ申し込んでみてください。 私は、前に書きましたが、小学校1年生を担任した年に、1年間で生のものを50見ることに挑戦しました。22年前のことです。 百聞は一見にしかずと言いますが、やはり本物と写真やテレビの世界とは全く違います。臨場感というか、五感で感じることができるのが生の良さです。 私はその年に生まれてはじめて見たものが、数多くありました。能や狂言、歌舞伎、大相撲、バレエもその一つです。 実は、能・歌舞伎・大相撲・バレエには共通点を感じていました。主役以外は動かないことです。まさに静止の芸。役者だけでなく、たとえば能では、謡や囃子の人も、自分の出番以外は全く動きません。痒いときにはどうするのかな?などと野暮な心配までしてしまうほどです。これは、歌舞伎も同じ。相撲では行司がそうです。無駄な動きが全くありません。 これは、バレエでも同じでした。「白鳥の湖」で、静かな湖のほとりに白鳥たちがいるときにオデット姫が踊り始めると、周囲の白鳥は全く動かなくなってしまいます。オデットが近づくと挨拶みたいな動きがあるのですが、それ以外は静止。絵の背景の一部になってしまいます。 動かないことで主役を立て、自分の役割を果たす。静止の美。 これも、直接見たからこそわかったことです。 まだ能や狂言を体験したことのない方は、ぜひお申し込みください。 |
岩倉市立南部中学校
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