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最新更新日：2024/06/18 |
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南風あったかげん記−４４８−
☆★☆ 防犯ネットワーク会議 ☆★☆
今日は今年度最初の岩倉市防犯ネットワーク会議がありました。 防犯ネットワーク会議とは、区長会や民生委員・児童委員、保護司会、更生保護女性会など１９の団体、有識者、市職員の３０名で組織する委員会で、市民が安全で安心な生活ができるよう、防犯、青少年健全育成、幼児虐待などの問題に対して、学校や地域がネットワークを結ぶものです。なかでも、今回から岩倉金融協会などの経済団体が増え、より広がりを見せました。 この会では、毎回、江南警察署から管内の犯罪発生状況が報告されます。今回の特徴は、全体としては減少傾向にあるが、自転車盗、自動車・バイク盗、車上ねらいが増えているということでした。特に自転車は欲しくて盗むものでなく、足代わりとして乗っていき、乗り捨てていくことが多いそうです。モラルの低下が嘆かわしいのですが、防犯登録の徹底や、ツーロックなど、自衛も必要だと感じました。 この地区では平成１５年をピークに犯罪が減少していますが、減少している地域はこのような防犯ネットワークがあり、ついでパトロールや夜回り、あいさつ運動などが行われている所だそうです。やはり地域のコミュニケーションは力です。子どもの健全育成につながると同時に、犯罪も抑止できるのです。 南風あったかげん記−４４７−
今日は「ハナミズキ」の紹介、土曜日のボランティアへのお礼に続き、中学生海外派遣事業の紹介をしました。今年も、８月２２日から３０日の８泊９日間、マレーシアのクアラルンプールとテメローを訪問します。朝礼では、昨年の訪問時の様子や、１２月にマレーシアから本校へ来てくれた訪問団の様子を紹介しました。詳しくは、市の広報４月15日号５ページをご覧ください。〆切は２８日までです。 次に、昨年も紹介したアフリカの飢餓の現状です。昨年、「今日、少なくとも7億人が食糧不足に苦しみ、毎年1,200万人の子どもが死亡している」と紹介しましたが、調べてみるとほとんど改善されていないようです。それどころか、地球温暖化の影響で干ばつが広がりつつあるというデータもありました。 体力のない子ども達が亡くなる直接原因は、むしろ明け方の寒さのためと聞きました。栄養失調で抵抗力の弱い子どもたちにとって、内陸の高原地帯は寒暖の差が非常に激しく、寒さに耐えきれないのだそうです。そのために、アフリカへ毛布をおくる運動が始まりました。今年も５月１７日まで行われますので、ぜひご協力ください。 南風あったかげん記−４４６−
今朝の「目がテン！」はタンポポがテーマでした。そのタンポポの生命力のすごさは驚異的でした。 道路工事で地ならしをする機械（何と言いましたっけ？）で５分間、圧力をかけ続けると、タンポポはぺちゃんこになりました。しかし、一週間後、タンポポの花が見事に復活しました。また、草刈機でタンポポを根元から切っても、同様に復活です。さらに驚くことに、タンポポの根の一部を水につけておくと、切り口から新しい茎が伸び始めたのです。 タンポポは、道路のアスファルトの隙間などからも芽を出します。その理由は、背丈が低いので光合成に不利にならないように、他の植物が育たないようなところでも育つためだそうです。 タンポポと人間を比較してはいけないかもしれませんが、人間も生物である以上、種としての生命力があるはずです。いや、あったはずです。 しかし、特に日本人は、豊かさゆえに、その生命力が大きく失われているのかもしれません。昨年、池間哲郎氏の講演を聞いてそう思いました。校長日記第２５６号で紹介したものです。なんとか、池間さんの話を、南中生とその保護者や地域の方々に聞いてほしいと思っています。 ところで、西洋タンポポと日本タンポポの違い、わかりますか？わが家の庭には、両方生えていました。 いわゆる「がく」の部分が反り返っているのが西洋タンポポ（写真左）。そうでないのが日本タンポポ（写真右）なので、簡単にわかります。調べてみてくださいね。 南風あったかげん記−４４５−
藤まつりが始まりました。岩倉桜まつりの時に、五条川に桜の木を植えた人たちの先見の明にふれましたが、藤まつりも同様です。 曼陀羅寺には、江戸の中ごろから続いていた「嫁見まつり」という祭りがありましたが、戦時中から次第にそのにぎやかさを失っていきました。何とか昔のにぎわいを復活させたい檀家や地域の人々の願いが強くなり、昭和２８年に曼陀羅寺奉賛会が発足しました。 公園を整備し、桜ではすぐに散るということで、長持ちする藤が植えられることになったと聞いています。以来、４月下旬から５月上旬にかけて１２種１２０余本の藤の花が爛漫と咲く「藤まつり」が始まり、江南市はもとより遠くからも観光客が訪れるようになったのです。現在は改装中で、今朝久しぶりに訪れたら大きく変わっていることに驚きました。藤の数も６０本ほどに減らしたようです。この藤まつりも、やはり始まりがあるのです。まちづくりは、誰かが始めないといけいのです。 今日は、小学校や中学校、高校の吹奏楽部の演奏が中心でしたが、その嫁見まつりは５月３日に行われるようです。そこまで藤がもつことを願っています。 南風あったかげん記−４４４−
１年生が理科の時間に野草を観察していました。いわゆる「雑草」の名前を一つひとつ確認していきます。この光景を見ていると、植物の研究者でもあった昭和天皇の「雑草という名前の草は無い」という言葉を思い出します。どんな草にも名前はあり、人間の都合でひとくくりにするような呼び方をすべきではないという意味しょう。 子どもたちも同じで、私たちは、よく「このクラスの子は」とか「この学年の子は」といいますが、実際はみんなそれぞれ違います。総合的に考えることも時には必要ですが、こと人に関しては、個々をしっかりと見てあげたいと思います。 さて、武道場の裏にはオオイヌノフグリが咲いていました。これは「犬のふぐり」より花の大きいものということです。決して「大きな犬の-ふぐり」ではありません。ところで、「ふぐり」の意味はわかりますか？ブログでは書きにくいものです。広辞苑に載っていますので、わからない人は調べてみてください。 春を感じさせるかわいい花に、なぜ「ふぐり」という名前が付いたのでしょう？それは、花の後に付く実が「ふぐり」に似ているからだそうです。 南風あったかげん記−４４３−
今日は土用。 土用というと、夏の土用の丑の日に鰻を食べることで有名ですが、夏だけではありません。立夏・立秋・立冬・立春の前のおよそ１８日間を指します。いわゆる季節の変わり目です。すなわち、今日から１８日後が立夏、その４７日後が夏至、そのまた４７日後が立秋、その４７日後が秋分と過ぎていきます。 昔から、季節の変わり目にはどうこうといいますが、土用の間は土の気が盛んになるとして、穴掘り等の土を犯す作業や殺生が忌まれました。経験と五行思想などが結びついてできた知恵なのでしょうが、昔の人の豊かな発想力には改めて驚かされます。 さて、学校は、授業が軌道に乗ってきました。また、修学旅行や自然教室、カルチャー講座などの行事の準備も始まっています。着実に季節が移り変わっていくように、学校生活も着実に進行していきます。３年生の教室ではエンカウンターが行われていました。一人一人に笑顔が満ちあふれています。 中学生時代は、子どもから大人への変わり目。人生に例えても、夏至前の土用の時期かもしれません。私たちは、昨日紹介したキャリアガイダンスと集団づくりによって、この時期を充実させて、次の季節へ送ろうと考えています。 南風あったかげん記−４４２−
４２６号で、岩倉南部中学校の本年度の重点目標をお知らせしました。今年度は、キャリア教育（キャリア・ガイダンス）の考え方をベースに、教育活動を組み立てていきます。といっても、これまでと大きく変わるわけではありません。これまでにそれぞれやってきたことを、「自身の生き方について考え、夢に向かって生きる」ためにという目標の方向づけをすることが目的です。 そのために、昨日は愛知教育大学の坂柳恒夫先生をお招きして、「キャリア教育の進め方」というお話をうかがいました。全員で、基本的なベースを確認することができました。 これからも、いろいろな場で「キャリア教育」についてふれていきますので、「またか…」と思われるかもしれませんが、ご理解いただきたいと思います。 それでは、そもそもキャリア教育とは？ 簡単に言えば、従来の進路指導に生き方指導を加えたものです。生き方指導については、これから噛みくだいて説明していきます。 南風あったかげん記−４４１−
今日はレオナルド・ダ・ヴィンチの誕生日。５５６年前の今日生まれました。 いわずとしれたイタリアのルネサンス期を代表する万能の天才で、絵画、彫刻、建築、土木および種々の技術に通じ、極めて広い分野に足跡を残しました。膨大な手稿を残しており、その中には飛行機やヘリコプター、気球についてのアイデアも含まれていました。 ダ・ヴィンチというと、彼の名言を思い出します。 「愛は知識の母。知恵は経験の娘」 知識（認知）のためには情熱が必要ですが、それだけではだめなのです。人間には知恵というものが存在し、その知恵というのは、自分自身の経験から生まれるものである、というような意味でしょう。彼は、知識と共に、知恵を生み出すための経験をとても大切にした人でした。いわゆる試行錯誤です。彼の膨大な手稿からうかがい知ることができます。 これは、学校教育でも同じです。 「愛は知識の母」；知識を得るためには、学習意欲が必要だということです。知りたいという気持ち、なぜ？という好奇心があれば、知識は自然と身に付くものです。 「知恵は経験の娘」；経験から知恵は生まれるものです。すなわち、総合的な学習などで行う体験的活動により、知恵が有機的に結び付き、知恵として今後の生活に生きる力になるのです。 万能の天才といわれていますが、彼は正規の教育を受けていません。複雑な生い立ちを克服し、数々の業績を残したダ・ヴィンチをみていると、私たちはまだまだ小さいなと感じます。 南風あったかげん記−４４０−
今日の朝礼を紹介します。 始めに、校内で見つけた鉢植えを紹介しました。フレンチラベンダーのアボンビューです。次に、桜まつりでの南中生のがんばりを紹介しました。今年度のボランティア活動は、福祉委員会が呼びかけをします。 今日のテーマは「エコライフ」。地球環境に優しい生活スタイルのことです。 今年７月に北海道の洞爺湖でサミットが開かれます。その時のもっとも大きなテーマは「地球温暖化をどう防ぐか」ということです。 京都議定書の第１約束期間が、この４月に始まりました。日本は1990年比で二酸化炭素など６種の温室効果ガスの６％削減が義務づけられていますが、2006年度速報値では、逆に6.4％増加しています。約束を守るためには、企業はもちろん、私たち、国民一人一人がエコライフに心掛けなくてはいけないのです。 例えば、全国に397,430ある小中学校の教室の蛍光灯を１日１時間短縮すると、どれほどの効果があるでしょうか。 電気量で、約6,360ｋWh。これは原油に換算すると、ドラム缶約８万本の節約になります。これは、杉の木２５０万本が吸収する二酸化炭素に匹敵します。 大切なことは、「生活するということはエネルギーを消費していること」という感覚を持つことです。１教室の照明には、１日約5.4ｋWhの電力を消費し、電気代が約１２０円かかり、二酸化炭素約３�圓冒蠹�します。まずこうしたことを知ることが、次の行動に移すエネルギーになるのです。 そこで、朝礼の場で校長自らエコライフ宣言をしました。 「校長室は、来客があったか、会議が行われている以外は、照明をつけません。」 南風あったかげん記−４３９−
古知野の祭礼から帰ってきました。日頃走っている私でも、けっこう足腰に来るハードなお祭りです。写真右は、古知野神社での子ども御輿、左は還暦の馬です。前にもこの場で書きましたが、今日のお祭りからも、地域の問題がはっきりとわかります。 若者がいないのです。中学校１年生から、結婚して子どもができるまでの間は、この祭りとは縁がありません。すなわち、地域と接触がほとんどないのです。 これは、気持ち云々でなく、仕組みの問題です。若者が祭りに参加したくてもその機会はなく、その間の居場所がないのです。私自身もそうでした。 一方、岩倉市の桜まつりでは、中学生、高校生も参加して、山車の梶方やお囃子で活躍していました。各世代と地域との、さらには各世代間でのつながりを感じました。 大口町時代には、若者を地域に繋げるために、やろ舞い大祭やダンス＆ミュージックフェスティバルを企画して、若者の出番を設けました。また、新成人は、自分たちで寄付を集めて、花火を打ち上げました。 そういった、若者の活躍の場を意図的に設けないと、若者の意識は地域に向きません。少なくとも、今日の祭りでは若者の存在は感じられませんでした。 これからのまちづくりは、若者の活躍の場、居場所をいかにしくむか。大きなポイントだと感じました。 南風あったかげん記−号外−
古知野神社の祭礼に来ています。古知野南小学校出身者を中心とした、本厄・後厄・前厄とそのＯＢ、還暦者が、８頭を古知野神社に献馬します。その前に古知野南小学校で集結し、セレモニーを行い、神社へ向かうのです。古知野区の伝統的なお祭りで、私も毎年参加しています。毎年、祭りで旧友と会えるのが楽しみです。古南小での様子です。 南風あったかげん記−４３８−
昨日は、犬山城へ行って来ました。１月から２月にかけて受講した、犬山市民総合大学敬道館〜いま蘇る犬山城〜の内容を実際に目で見て確かめるためです。 本丸内の土産店内に、ハイビジョン映像で、講座でも見た絵図と現在の航空写真が映されていました。ズームアップなど、見る人が自分で捜査できるのですが、驚きました。当時の城郭や町並みの図が、航空写真とピタリ重なるのです。現在の道路も、当時のままです。当時の絵図の縮尺等の正確さに驚くと共に、私たちの暮らしというのは過去と繋がっているということを改めて感じさせられました。 天守は、成瀬時代に入母屋の上に望楼部が加えられたことなど、そういう目で見るとなるほどと思えるところもありました。やはり、何も知らないで見るのと、ある程度のことを知ってから見るのとでは、見方がずいぶん変わります。 「犬山市民総合大学敬道館」の２０年度の受講申し込みが始まっています。ネット上で申し込みができます。私もさっそく２講座申し込みました。みなさんもいかがですか。 http://www.city.inuyama.aichi.jp/manabu/shogaig... 南風あったかげん記−４３７−
私は教員以外の人と話をするのが大好きです。それぞれの業界の裏側みたいなものが垣間見れるからです。 NHK教育「あしたをつかめ」は、まさに業界の裏側がわかります。もともとは、キャリア教育のための番組ですが、これから進路を考える学生だけでなく、大人でも十分楽しめます。 今日１５７話は、ファッション誌編集者。大手出版社に勤める今村さんを追います。若い女性向けファッション雑誌の編集部に所属し、最近では大きな特集を任されるようになりました。雑誌編集者とは企画の立案からスタッフの手配、取材、レイアウトなど、雑誌を最初から最後まで作り上げる責任者です。 １つの雑誌ができていく過程を追う中で、何が見えてくるでしょうか…。 NHK教育「あしたをつかめ」は、毎週土曜日10:00〜10:25、再放送：4月10日（木）19:30〜19:55 お薦めの番組です。 南風あったかげん記−４３６−
自己教育力という言葉があります。今では「生きる力」という言葉に取って代わられましたが、「…それはまずもって学習意欲であり、学習の仕方の習得であり、今後の変化の激しい社会における生き方の問題にかかわるものである」と説明されていました。 難しそうに書いてありますが、学習意欲があり、学習の仕方がわかっていれば、自分を高めていく人になるだろうということです。 この「学習の意欲」と「学習の仕方」は、実は関連が深いのです。 大池先生プロデュースの「掃除の仕方」ビデオを全学年が視聴しました。３年生のある生徒が、自主学習帳の片隅に、「今日のつぶやき」として。次のように書いてくれました。 −−−−−−−−−−− （前半略）今日改めて思ったのは、掃除が楽しいことです。(^o^)大池先生の力はすごいと思いました!!２年の頃はサボっている人の姿が目立ったけど、今は全然そんな姿が見えません!!すごいです…。 −−−−−−−−−−− 「掃除の仕方」を学んだことにより、「掃除の意欲」が高まったのです。確かに私もいっしょにビデオを見ましたが、すぐにやってみたくなったほどです。 これは、勉強も同じです。「勉強しなさい。」と言うほど、学習意欲はなくなっていくものです。それよりも、学習の仕方を教えてあげる方が、ずっと早道なのです。 掃除の時間が待ち遠しいです…。 南風あったかげん記−４３５−
私が民放番組を紹介することは滅多にありません。日曜朝の「目がテン！」「がっちりマンデー!!」ぐらいなものです。 しかし、今晩１０時からのTBS「ひみつのアラシちゃん」はおもしろそうです。 番組ＨＰには、「世の中のありとあらゆる“ひみつ”を解き明かしていく社会科情報バラエティー」とあります。職業柄、「社会科」という言葉にすぐ反応してしまうのですが、内容をみると確かにおもしろそうです。 ちなみに今晩は、「コンビニのひみつ」「自衛隊 不発弾処理のひみつ」「ディズニーワールドのひみつ」「眼科医のひみつ」の４本です。 ディズニーランドの売店やレストランって、どうやって製品や食材を補給しているのでしょうか？園内には、車が走っている様子はありません。実は、ホーンテッドマンションの裏側にトンネルがあり、地下道を通って…、というような話が番組中に登場すると予想されます。 社会科の目標は、「社会認識を通して公民的資質を培うこと」です。「社会認識」とは、簡単に言うと「見えないものが見えてくる」ことです。授業だけでなく、こうしたテレビ番組を通しても社会認識は深まるのです。 南風あったかげん記−４３４−
今日は離任式。離任された７名の先生方からお言葉をいただきました。それぞれ、在任中に感じたことを濃縮した、重みのある言葉ばかりでした。 その中で、ある先生は次のように言われました。 「授業は楽しく真剣に、努力の１００点満点を目指せ！」 これには全く同感です。表現こそ違いますが、私もよく言ってきました。 人は、「まじめ」だけ（＝生真面目）ではいけないと思うのです。また、「楽しい」だけでもいけない。この両者が両立する、「まじめで楽しく」が生き方の基本ではないかと（個人的には）思うのです。それを授業に置き換えると、「授業は楽しく真剣に」ということになるのです。 また、後半の「努力の１００点満点を目指せ」も味のある言葉です。人は、誰でも１００点満点が取れるわけではありません。また、努力したことが必ず良い結果に結びつくとは限りません。ただ言えることは、「努力しようとする」ことに価値があり、いずれ何らかの形で報われるだろうということです。 今の中学生の親は、「巨人の星」「柔道一直線」「アタック�癸院廚箸いΑ△い錣罎襯好欹�もので育った 世代です。「努力」「根性」という合い言葉で、日本経済といっしょに成長してきました。 しかし、バブルが崩壊し、高度経済成長時代の不の部分が否定されると同時に、「努力」「根性」までが否定されるようになってしまいました。まじめを馬鹿にし、努力する人を冷やかすような内容の番組が、テレビでさかんに流されました。 この風潮は、今の若者に少なからず影響を与えています。 そうじゃないんだ、汗を流すことに価値があるんだということを、今後、訴えていきたいと思います。 南風あったかげん記−４３３−
☆★☆ 恩送り ☆★☆
全クラスの朝の会の様子を見て回りました。歌の練習なども行われているのですが、まだよそよそしさはぬぐい切れません。この「群れ」が、「集団」として、さらに「チーム」「ファミリー」へと進化していく過程が今から楽しみです。 昨日、「恩送り」という言葉を紹介しました。『広辞苑』にはありませんが、ネット上の辞書「Wikipedia」は出てきます。次のようにありました。 「自分が誰かから受けた親切・善意・思いやりなどを、与えてくれた人へ直接返すかわりに、別の、必要としている人達に送る事である。又、それにより善意が社会を巡り、様々な善き連鎖が社会全体へと広がってゆく事も指す。」 この「恩送り」は、「恩返し」の対比です。「恩返し」は親切にしてくれた人に親切を返すという事ですが、別の人に恩を送るという「恩送り」の発想は、かつての日本にあったようです。 学校の伝統もまさしく「恩送り」です。先輩から受け継いだ伝統は、先輩には返せませんが、より大きくして後輩に伝えることはできます。 ３月のＰＴＡ新聞で、永六輔さんの詩を紹介しました。「恩送り」の考え方が、シンプルに表現されています。 生きているということは 誰かに借りをつくること 生きているということは その借りを返していくこと 誰かに借りたら誰かに返そう 誰かにそうしてもらったように 誰かにそうしてあげよう 南風あったかげん記−４３２−
写真は昨年の新入生歓迎会の入場場面です。ステージの横断幕の文字は「困った時はお互い様」。毎年、新入生歓迎会で掲げられるスローガンです。 いつも紹介しているニューモラル４月号のテーマが、「お互いさま」「お陰さま」。日本人の美徳の象徴であったこの言葉ですが、今では耳にすることが少なくなってきました。 ７ページに、「仁美さんの不満」という話が載っていました。 仁美さんは、子どもが熱を出して欠勤する同僚への不満を、自分の母親に愚痴っていました。すると、仁美さん自身も保育園の頃よく風邪をひいて、母親が何度も仕事の途中で迎えに行ったこと。迷惑がかかるので会社を辞めようと思った母親が、周りの人に励ましてもらったことなどが書かれた母からの手紙をもらいました。そのような時、インフルエンザで１週間会社を休んた仁美さんに対して、その同僚が温かい言葉を掛けてくれ感激したという話です。 お互いに助け合い、支え合っていることを表現する「御互い様」。直接目に見えなくても、生活を陰で支えてくれるものに対して感謝する「御陰様」。さらに、自分の受けた善意を別の人におくる「恩おくり」。 かつて日本人が大切にしてきたこれらの言葉が、今の世の中ではより必要となっていると感じます。事あるごとに使っていきたいし、生徒にも伝えていきたいと思いました。 南風あったかげん記−号外−
南風あったかげん記−４３１−
大口町に勤務していた時も思いましたが、数十年前に五条川沿いに桜を植えた先人の先見の明には感服させられます。こうして、まちづくりの中核になり、シンボルになり、経済効果ももたらしています。 まちづくりが一気に進んだのが1988年です。いわゆるまちづくり3法（改正都市計画法、大店立地法、中心市街地活性化法）の出された年でありますが、それ以上にあの竹下首相のふるさと創生の年だったのです。 覚えていますか？時の梶山静六自治大臣が、竹下登首相の「ふるさと創世」政策の目玉として、全国約3,300の自治体に１億円ずつ地方交付税交付金を配ると言い出したのです。 まだまだまちづくりの発想が希薄だったために、その使われ方にはいろいろありました。全額宝くじを買った村、村営キャバレーを作った村、純金のこけしを作った市、１億円のトイレをつくった町、温泉を引こうとしたが出なかったなど、笑えるようなものも多々ありました。 なかには、県内の各市町村 一村一品運動へ使用した大分県のような自治体もありましたが、多くは失敗だったようです。 しかし、私はこの時に住民が考えたこと、失敗例から学習したことが、その後のまちづくりの進展にはある程度の役割を果たしたと思っています。 あれから、もう２０年です…。 |
岩倉市立南部中学校
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