最新更新日:2024/06/10 | |
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○付け法の前提と向上への取り組み成功している人は、積み上げてきた人たちである。 第1段階 練習問題で実施していく。 スピード、正確さ、声かけ、実態把握の能力を磨く。 たった1割のこどもがつまずいていても、全員に○付け法声をかけていこうとすると、4つの能力をうまく発揮することはなかなか難しい。 1割の子どもの解答の予想をして、分析とともにどのような声かけをすればよいかを考えておくことである。この癖付けが必要である。 第2段階 自力解決で実施していく。 自力解決の場面であれば、前提となる事柄がある。 1.既習事項は十分に理解できているか 2.必要な計算能力は身に付いているのか。つまり、すらすらと計算できるのか。 3.見通しを正確にもっているのか。学級の人数のどの程度もっているのか。 4.学級集団として集中できているのか。 5.子どものノートにある思考に対して教師の看取り能力は十分あるのか。 6.褒め言葉は十分にあるのか。褒め言葉も意欲付けの言葉と数学的な言葉とどちらも持ち合わせているのか。 これらの前提があってこそ、自力解決が成立し、さらに○付け法も成立する。 ○付け法をやれば、上のことが改善されるわけではない。 ○付け法を少しずつ取り入れていき、改善することはできる。例えば、練習問題で○付け法に慣れておくと、素早く正確に看取ることができる。こういう能力の開発をなしにやろうとするところに、無理が生じる。 何事も技能の向上は、スモールステップと繰り返しである。 教師自身が少しずつ挑戦して身に付けていくことである。繰り返せば、脳の認知作用も体の作用も速く的確となっていく。 ○付け法で成功してきた人たちは、そういうことを続けてきた人である。 [志水廣の公式ホームページ] |
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