最新更新日:2024/09/18
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笑瀾万丈57  突然の電話

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☆突然の電話
 夜、自宅にいたヒロシに電話がかかってきた。
「あの話(出版のこと)はどうなりましたか。」という。
啓林館「理数」誌担当の長野さんからだった。思いもかけない一言だった。
「実はね、M図書には断られました。現在、図書文化社にお願いして見当してもらっているところです。うまくいくかどうかは不明です。」と自信なく話した。
 すると、「では、私どもの方で出します。」
耳を疑った。私の聴力は確かなのか?確かだ。ほんとに言いましたよね。言いましたよ。長野さん、後戻りできませんよ。と心の中で叫んでいたヒロシであった。
またもや、♪ダダダ、ダーン。運命の一言。
 ♪あなたは稲妻のように、私の頭と心に響いた。
 神様、仏様、長野様。ありがたやありがたや。
 どうも、長野さんが上司の部長と相談して動いてくれていたようだった。
そこで、出版が決まった。
 本当に、人生は不可解なことが起きる。自分から頼んでもいないのに、配慮してくれていたのであった。今から思えば、宇宙貯金を3年間貯めていたおかげだったのであろう。
 この一冊で作家として華麗なるデビューを果たすのであった。
 半年がかりで全ての原稿を出し切り、二回の校正を経て、赴任四年目、37歳にして初めての一人で書いた本ができあがった。『教科書を活用した算数の授業』である。単著である。とても感慨深いものとなった。恩師の三輪辰郎(筑波大学)教授も推薦の言葉を添えてくださった。ありがたいことである。


笑瀾万丈56 処女作『教科書を活用した算数の授業』

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処女作『教科書を活用した算数の授業』

☆初めての単行本
 附属小学校に赴任して3年目。ヒロシは附属小学校にきた証しが欲しかった。なんとしても一冊の本くらいは出版したい。筑波大学附属小学校のネームバリユーの価値を確かめたかった。とはいえ、先輩の先生方に比較したら♪カモメはカモメ、いやヒヨコもヒヨコである。
 だから、筑波の志水廣の知名度はかなり低いと自覚していた。研究発表会をしても先輩の先生方の授業室には大勢の人が全国から駆けつけていた。それに比べて…。だからこそ一冊出したかった。
 3年目になると、啓林館発行の「理数」誌の連載原稿が3年間分たまっていた。算数の指導のポイントを連載したものである。ヒロシは、これらを何とかまとめたいという思いがつのった。
 そこで、出版社を探すことにした。初めから啓林館という頭はなかった。啓林館は教科書を作る会社であって、当時は教育書を出すことはまれであったからだ。ただし、記事をまとめ直すので、「理数」誌の担当の長野さんにはこの話はしておいた。他の出版社に頼んでみるからと。
 コンセプトは「教科書を活用した授業」である。出版社として数少ない知り合いの明治図書のSさんにお願いしてみた。Sさんは、「算数教育」という雑誌を編集されていた。ヒロシを応援してくれていた。ところが、Sさんには直接刊行する力はなく、上司の企画会議に出すことにした。この企画は没となった。当時は、教育技術の法則化運動と教材開発がブームであった。よって、教科書の活用というテーマ自体に魅力を感じなかったようだ。もちろん、ヒロシの知名度のなさも理由の一つだった。
 がっかりした時に、ちょうど思い出したのは、図書文化社のKさんである。(のちに社長になられている。)Kさんは親身になってヒロシの思いを受け止めてくださった。「分かりました。企画会議にかけてみます」ということだった。一ヶ月後に回答するということだった。企画会議がありその報告がくるときだった。

5月の教材研究 第4学年「1けたでわるわり算の筆算」を送信します。

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第6回 5月第2週「できることを大切にした授業をしよう」限定配信

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笑瀾万丈55 ☆研究授業に「命」

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☆研究授業に「命」
 皆さんは、研究授業が成功することにどれだけ命をかけているだろうか。考えに考え抜いているだろうか。
 たった、一回の失敗で、次の年の参加者が減るのだから毎年厳しい戦いであった。
 女性の先生方は、とてもストレートで「あの先生の授業は良かった」ということになれば、一人で20人くらいの広報マシンとなる。プラスの広報かマイナスの広報かでは大きな違いがでる。負けておられるかという感覚である。そのためには子どもを鍛え、教材も開発していかねばならないのである。
 6月の研究公開が終わった瞬間、学年主任から告げられた。「さあ、今から二月を考えるんだよ。」つまり、二月の研究公開の授業を今から考えておけということである。いやはや筑波の教官は強者揃いだとおそれいった。もちろん、6月の後は二月の準備、二月の後は6月の準備をする研究リズムとなった。
お陰様で、附属小最後の年、40歳のときの参加者は100名を超えていた。




5月の教材研究 第5学年「小数のかけ算」を送信します。

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笑瀾万丈54  圧倒的な差

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☆圧倒的な差
 もっと厳しいことを言おう。
 社会科の有田和正先生は50歳くらいのとき、300名の人を集めて授業された。附属小学校では入りきらないので、わざわざ近くの全林野会館のホールで授業された。ところが、ほぼ同じ年齢の社会科のZ先生は研究公開には40名ほどであった。これが附属小学校の自由競争の世界であった。私から見たら、Z先生も結構勉強されていて子どもにも人気はあった。それでも、300対40は圧倒的な差であった。
 こういう世界で退職まで生きていかねばならない。うかうかしていられない世界であった。最初の年に40名の参加であったから、次の年には50名、その次は60名を目指そうと思った。全国から来ている参加者は授業の上手い教師なら評価してくださる。だから頑張ろうと思った。


志水廣 1050 動画 中学校数学科の授業34 深い学びをつくる授業 「多項式どうしの乗法」

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5月の教材研究 第6学年「分数×分数」を送信します。

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笑乱万丈53 学習指導案検討

☆学習指導案検討
 赴任当初6月の公開研究会の授業はとにかく初めてであるから、私は先輩の先生に指導案を見せに行った。
 まず、算数部のトップの中川三郎副校長先生に見せに行った。
 中川先生は、副校長室で、「志水君、まあ座れ。」と言って、私の指導案を机の脇に置き、
「変わり方というのはな、どういうことか分かっているか」、「関数だな」…と、30分近く講義を受けることになった。そして、指導案は全く見てもらえなかった。それで、やり直しであった。
 次に、手島勝朗先生に見てもらった。すると、教材観のところで、「筆者は、…と思う。」と書いたので、指導案に筆者とは何事かと注意された。筆者という表現は他人事のように思えるからである。この当時、指導案の書き方はとても下手で、大学院を出たとき、論文は「筆者」と書くべきだと思っていたので、この癖が残っていた。内容面のアドバイスももらったが覚えていない。修正して手島先生に持っていくと、「もういい、自分でやれ」という。(心の声:勝手だねぇー)。先輩も忙しかったのだろう。その後、学習指導案を事前に見せることはなくなった。
 授業当日、恩師の三輪辰郎教授も茨城県のつくば市から東京の文京区まで参観に来てくださった。これが最初で最後だった。励ましの言葉をいただいた。
 




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