わくわく(好奇心と探究心)を高める  「わかる授業」から「できる授業へ」

一粒の米

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この連休中に見たTV番組で、値段を安くしてもらいたい時に、「もう少し勉強して」というのはなぜか?というのがありました。

「勉強する」とは、学問や技術を学ぶことですが、これとは別に、商品の値段を努力して安くすることを意味します。

勉強とは本来、強いて勉めると書く通り、努力をして困難に立ち向かうこと。熱心に物事を行なうことです。
儲けを削って安く売るという行為は、まさに勉強に値するのです。

というように、「勉強」とは、困難なことに精を出して努力することなのです。

江戸時代の中期の儒学者、新井白石が少年の頃、勉強をさぼって父親に諭された話があります。

父親は、米びつをもってこさせ、中から米を一粒取りました。
そして、白石に「どこが減ったのか?」と尋ねました。
白石はわかりません。
そこで、もう一粒取りました。
それでもわかりません。
さらに一粒…………取っても取っても、どこを取ったのか全然わかりません。
米は減ったように見えませんでした。

その時、父親は言いました。
「ぱっと見た目にはわからないけれど、これを取り続けていると、やはり米びつの米は減ったな。………とわかるだろう。
勉強も一日くらいさぼったとしても、急にばかになるわけでもないし、大丈夫だろう。
しかし、ずっと続けていると、ある日、ふと何か自分がダメになったな。と気付くものだ。」

今日ぐらいは………と手抜きを続けていると、「あっ」と思ったときには、もう取り返しがつかないという「一粒の米」の教えです。
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