最新更新日:2024/04/27
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笑瀾万丈21 全く反対の世界

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全く違うコメント

☆主任教授からのエール
 四月の初め、一階の部屋に自然系の院生50名と教員30人ほどが集合した。自然系(数学と理科)講座の徳永主任教授から我々に挨拶があった。
「皆さん、合格おめでとうございます。これからの皆さんの勉学を期待します。ここは、大学です。学問の自由を保証します。文部省も関係ありません。これからの教育界を担う者として思いっきり学んで下さい。」
この言葉に唖然としたヒロシであった。
 当初から右傾化した大学ということを組合から聞かされていたが、主任教授がきっぱりと自由に勉強せよと指示したのであった。さすが東京大学から来られた教授は違うなあと思った。
とすると、…。これまで聞いていた情報は嘘だったのか?
ヒロシは四月に入学した同僚にこの大学院受験のことを尋ねてみた。
「あなたは、この大学院を受験するときどうだった?」
この質問にKさんは、質問自体の意味が分からなかったようで、
「なんで、そんなこと聞くの?」と問い返される始末であった。
大学院に入学したのは200名、そのうち、反対に会ったのは、兵庫県の40名(特に小学校と中学校)、この他組合の強い県がいくつかあり、50名くらいであった。残りの院生は反対というよりも頑張ってきてほしいと言われて送り出されてきた。岩手県から来た親友のKさんは、「ぼくなんかは、地元の新聞(岩手日報?)に取材を受けてエールを送られました」という。
 ヒロシの頭は何が真実かが分からなくなっていた。
 このことから、ヒロシは全てのことに疑問を持つようになった。当然ということはない。自分の目で見て、自分で考えて判断していこうと心に誓った。

教訓:日本国内でも同じルールとは限らない。だから、慣習は普遍的なも  のだと思ってはいけない。むしろローカルなものだと思う方がよい。


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