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東風2月号

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 東部中学校通信 Vol.10
平成30年2月 野呂一彦
「大寒」
 きりっと澄んだ空気、田畑は真っ白に霜が降りています。霜柱が地面を持ち上げています。子どもだったころ(もちろん昭和です。)霜柱を踏む感触が面白くて、わざわざ畑の霜柱を踏んで歩きました。大根の葉っぱも、白菜も霜にうたれて萎んでいました。池の噴水が水辺の木にかかっている庭があって、その木にきれいな氷柱ができていました。足の指には霜焼けができます。学校に着いて、少し温まるとその霜焼けが痒くてたまりません。机の脚に挟んで圧をかけると痛痒い快感が走りました。いつの間にか大人になって、霜柱を踏みにいくことがなくなったせいか、冷たい道を長く歩かなくなったせいか、霜焼けはできなくなりました。
 さて、平成も30年、東部中学校です。掃除の時間になりました。東部中の子どもたちは、雑巾で廊下を磨きます。冷たい水です。雑巾を固く絞って、廊下にひざをついて端から丁寧に拭いていきます。その姿が実にかっこいいのであります。手は真っ赤でした。でも、きらっきらの笑顔です。
 1月20日は二十四節気の一つで「大寒」でした。「大寒」には「冷気が極まって、最も寒さがつのる時期」という意味があります。実際に1月末から2月の始めは寒い日が続きます。ゆえに、その寒さを利用して味噌や醤油、日本酒などの仕込みが始まるのが大寒の時期です。気温が低いこの時期の水は雑菌が少ないと言われているため、長期保存の必要なこれらの仕込みに大寒の時期の水を使うそうです。
 雑菌が少ないこの時期の水で仕込みを行うというのが、なんとなく人の修練というものにつながってしまうのは、また、寒さをものともしない子どもたちを頼もしく思うのは私の昭和的な感覚なのでしょうか。とにかく、「大寒」の次は「立春」です。この子たちが次に迎える節気は、間違いなく、きらっきらの「立春」だと思います。

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