最新更新日:2024/05/01 | |
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東部中たより「東風」平成30年6月 野呂一彦 「虹」 今朝、虹を見ました。久しぶりです、あんなにはっきりとした虹を見たのは。子どものころは、虹を見ると、虹の麓はどの辺りなのだろうか?とか、虹の麓に行くとどんな景色が見えるのだろうか?と真面目に思っていました。やがて学校で、太陽光線に含まれる光は、その色によって光の波長が異なり、大気中の水滴を通り抜けるとき屈折の程度が違うため、色が分かれて虹ができるということを学習しました。大人の私は、テストに「虹はどうしてできますか?」という問題が出たら、教えてもらった通り答えるでしょう。決して「神様が作った。」とは書きません。でも、私は、心のどこかで虹は神様から私たちへのプレゼントだと思っています。そして、虹を作ってくれた神様に感謝しています。 そういえば、最近空を見上げることが少なくなりました。昔は、雲の形が何かの動物の形に見えて、それを見つけるのが面白くて飽きもせず眺めていたものです。時間がたつと雲は流れて、場所と形が変わっていきます。季節によって、いろいろな形の雲が現れます。夏の入道雲は豪快です。秋のうろこ雲は好きでした。夕方になると空の色がだんだん変わっていきます。一番星も見つけました。 ネアンデルタール人も北京原人もおそらく雲の形を見ていたでしょう。アメリカに住む人も中国に住む人も月が満ち欠けすることを知っています。カーペンターズもゆずも虹を曲にして歌っています。 「Some day we’ll find it. The rainbow connection.♪」 「越えて、越えて、越えて、流した涙はいつしか一筋の光に変わる。 虹色の明日へ続く…雨上がりの空にそっと架かる虹の橋♪」 自然にある物には、私たちを癒し、あるべき形に戻してくれる力があります。なぜなら、人間も自然の一部分だからです。 いろいろ便利な物ができて、手元が忙しくなって、うつむいている時間が長くなりました。液晶画面ばかり眺めていないで、背筋を伸ばし胸を張って空を見上げてほしい。特に青年には。 東部中たより「東風」平成30年5月 野呂一彦 「騙されておきたい嘘と騙されてはいけない嘘」 「嘘をついてはいけない」と小さいころから言われて育ちました。でも、こんな温かい嘘に出会いました。あなたは、この嘘をどう思いますか? アメリカの、とある地方に野球観戦の大好きな、でも、目の見えない少年がいました。 少年は大リーグ屈指のスラッガーである選手にあこがれています。少年はその選手へファンレターをつづりました。 「ぼくは、目が見えません。でも、毎日あなたのホームランを楽しみにしています。 手術をすれば見えるようになるのですが、怖くてたまりません。 あなたのような強い心がほしい。ぼくのヒーローへ。」 少年のことがマスコミの目にとまり、二人の対面が実現することになりました。 カメラのフラッシュの中、ヒーローと少年はこう約束します。 今度の試合でホームランを放てば、少年は勇気をもって手術に臨む、と。 そして、その試合、ヒーローの最後の打席。2ストライク3ボール。テレビや新聞を見た多くのファンが、スタジアムで 固唾をのんで見守り、少年自身も、テレビの中継を祈る思いで聞いています。 ピッチャーが投げた最後のボールは、大きな空振りとともに、キャッチャーミットに突き刺さりました。 全米から大きな溜め息が漏れようとした、その時、スタジアムの実況が、こう伝えました。 「ホームラン! 月にまで届きそうな、大きな大きなホームランです!」 【いい話より】 昨年「フェイクニュース」という言葉をよく耳にしました。いわゆる根拠のない噂です。今、この世の中はネット社会と呼ばれるようにたくさんの情報が飛び交う社会です。中には騙されてはいけない嘘も含まれています。事件に巻き込まれる人もいます。身近なところでも何気ないつぶやきがSNSやネットを通じて拡散してしまい大きなトラブルになることがあります。情報の中には人をつなげるものと、人のつながりを断ち切ってしまうものがあります。学びの基本は「本当やろか?」「確かめてみよう」「なるほど」です。騙されておきたい嘘と騙されてはいけない嘘が判断できるように、大切な人との関係を守るために学びましょう。 6月行事予定 1日(金)体育祭 7日(木)前期中間テスト→8日(金) 19日(火)3年生進路説明会 東部中学校学校たより平成30年4月 野呂一彦 「与えられるものは有限、求めるものは無限」 梅の花が咲いて、卒業式がありました。桜の花が咲いて、入学式をしました。 東部中学校の生徒にはびっくりさせられることが度々ありますが、今回も驚かされました。「卒業生が卒業式という最後の授業を完成させる最高の場をみんなで作ろう」「新入生が気持ちよく入学してこられるような場を作ろう」と言って準備を始めました。 式場準備はもちろん、教室や廊下、トイレの掃除をしました。担当の先生からは、グループの役割は支持しますが、あとは生徒が自分で考えて動きます。体育館ではモップが走ります。凄い速さで椅子が並んでいきます。ざら板の裏までピカピカです。トイレでは必死のモップ掛け。しかもキラッキラの笑顔です。さて、トイレ担当が最後の仕上げに行ったのは何だったでしょう。 「トイレットペーパーの・・・」でしたね。 突然ですが、ノミは30センチほどジャンプできるそうです。ノミの体長は2ミリほどですから、なんと体調の150倍のジャンプ力です。これを人に置き換えるととてつもないハイジャンプになります。このノミをコップに入れてガラスの蓋をしておくと、飛んでも、飛んでも、蓋にぶつかって落ちてしまいます。しばらくすると、そのノミは高く飛ぶことをあきらめ、蓋をとってもコップから飛び出さなくなるそうです。これは負の学習によるものです。本当は飛べるのに、自分で限界を決めてしまうのです。「だめだ、飛べねぇ」と思い込んでしまいます。 これを元に戻す方法は、別のノミと一緒に入れることだそうです。なかまが飛んでいるのを見たノミは「よ〜し自分も!」とポジティブな気持ちを取り戻し、挑戦するようです。自信を取り戻したノミは、努力を重ねれば以前よりもっと高く飛べるようになるかもしれません。学問でも、運動や芸術でも、指示や教えなど、与えられるものには限界があります。でも、自分の中にある可能性は無限です。東部中生徒の無限は、式場準備で確信しました。一人ひとりの中にある無限を引き出し、みんなで東部中を動かせ! |
松阪市立東部中学校
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