最新更新日:2024/04/26
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家庭訪問 〜5月2日

第70回 卒業式

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答辞

 冬の寒さも和らぎ、教室に差し込む日差しがやわらかく感じられる季節となりました。先ほどは校長先生をはじめ、ご来賓の皆様、在校生の皆さんから祝辞と励ましのお言葉をいただきましたことに、心より御礼申し上げます。また、このような素晴らしい卒業式を本当にありがとうございます。
私たち七十回生294名は、今日、この魚住中学校を卒業します。私達が歩んできた三年間を振り返ると、たくさんの思い出がよみがえってきます。

 三年前の春、期待と不安を胸に秘め、臨んだ入学式。あの日から始まった三年間は、矢のように過ぎ去り、ほんの束の間の出来事であったかのように思えます。でも、それは魚住中学校で過ごした日々が充実していたからに違いありません。

 一年生では、入学して間もなく、須磨アルプス登山がありました。
一歩間違えれば、崖から転落も考えられる危険な馬の背も無事登り切ることが出来ました。この行事でクラスの仲間との絆が生まれました。

 スキー実習では、一面の銀世界の中、二泊三日を仲間と共に過ごし、たくさんの思い出ができました。スキーの楽しさを味わうだけではなく、集団で行動することの難しさやルールを守る大切さを学びました。この3日間で自然とお互いに助け合える行動ができるようになりました。

 一年生では、初めてのテスト、初めての部活動など、毎日が初めての連続で、疲れ果てることもありましたが、日に日に、心も体もたくましくなり、楽しむことができるようになりました。

 先輩と呼ばれる立場になった二年生。部活動でも私たちの存在が大きくなる中で、文武両道を目指し、励んだ毎日。たくさんの汗を流し、仲間とともに走り続けた日のことは決して忘れません。勝つために共に味わった苦しみや喜びは、心の中に深く刻まれ、これから先の人生においても、思い出すことがあるでしょう。私たちにとって部活動は、大切な場所でした。

 もう一つ、二年生で印象に残っているのは、「トライやる・ウィーク」です。トライやる・ウィークでは、事業所を選択するために、自分自身を見つめ直しました。自分はどんな体験をしたいのか。また、「働く」ことの持つ意味についても考えました。五日間体験する中で、指導してくださった事業所の方の温かさを感じ、たくさんの人と接する中で、社会の厳しさや、楽しさを感じることができました。そして、五日間やり抜くことから、社会人としての責任を感じる体験となりました。五日間という短い期間でしたが、家族を守るために毎日、働いてくれる両親の苦労が少しながらですが、分かりました。

 そして、最上級生の三年生。
関東方面への修学旅行は心に残るものとなりました。一日目のディズニーランドではみんなが楽しみ、笑顔で溢れた日となりました。あの日の楽しさ、笑顔は何年経っても忘れることはないでしょう。二日目の班別行動では時間を守ることの大切さを知りました。この日から、より時間を意識した行動を心がけるようになりました。また、民泊では長井地区の方々に親切にして頂き、その優しさで私たちの心は満たされました。家族の温かさ、尊さを改めて感じることができました。


 二学期となり、照りつける太陽の下、精一杯、体育大会へ向けて練習を積み重ねました。大きな声で全校生を引っ張ろうと体育委員を中心に取り組みました。男子の組体操では、「静と動」を意識し、15種類もの演技を披露することができました。女子のダンスでは、「やればできる」「必ず成功させるぞ」という強い気持ちをもち、当日を迎えました。緑学年の心が一つになった瞬間のあの感動は最高でした。

 十月の文化祭。クラスで気持ちが一つにならず本気で歌と向き合うことができなかったこともありました。それでも、歌を歌うことによって、私たちはつながっていきました。一人一人が大切な存在であることを感じ合えました。

 十一月、魚住中学校創立70周年記念式典が行われました。魚住中学校の70年の歴史を知り、先生方や先輩の方々の伝統や意志を受け継ぎ、地域の方々から愛される魚住中学校となるように、新たな歴史を刻んでいくことを決意しました。

 在校生の皆さん、私たちが掲げていたスローガンである「“あい”から広がる輪 〜挨拶・愛校・相縁〜」には、挨拶を大切にし、学校を好きになってもらいたい。そして、仲間を思いやり、縁を築いてほしいという願いが込められています。さらに生き生きとした魚住中学校を築き上げていってください。みなさんなら、この学校をさらに良くしてくれると信じています。

 私たちを3年間熱くサポートしてくださった先生方、それぞれの個性に魅力を感じ、人として尊敬できる先生方に導かれ、ここまで成長できたことを嬉しく思います。私たちは先生方を困らせてしまうことがたくさんあったと思いますが、時には厳しく、時には優しく、私たちに指導してくださり、ありがとうございました。これからも、よき人生のアドバイザーでいてください。

 そして、私たちを一番近くで支えてくれたお父さん、お母さん、私たちを育ててくれてありがとう。生意気な態度をとってしまうこともありましたが、毎日、私たちのために笑顔で「いってらっしゃい」と送り出してくれたことに心から感謝しています。お弁当もおいしかった。本当にありがとう。そして、これからもよろしくお願いします。

 私たち七十回生の学年目標は「幸せになろう 〜みんなが笑顔になれる学年〜」です。七十回生のみなさん、今幸せですか。どんな辛いことや悲しいことがあっても、笑い合い、支え合い過ごしてきました。私は七十回生のみんな、そして先生方が大好きです。私たちは、これからそれぞれの道を歩みます。今まで一緒に過ごしてきた友達との別れは寂しいです。しかし、卒業というのは、輝かしい未来へのスタートをきる場でもあります。この魚住中学校で過ごした証を胸に、未来へ向かって私たちは自分の足でしっかりと歩いていきます。私は、この三年間を共に過ごした七十回生のみんなや先生方に出会えてとても幸せでした。


平成二十九年 三月十日
 卒業生代表 

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