最新更新日:2023/05/20
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府中っ子の合い言葉「ほんきで取り組む・げんきをつくる・しょうじきに生きる」

「これからも校歌をずっと歌い続けていくために」

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     「これからも校歌をずっと歌い続けていくために」
                       校長  富永 雅明
 本校の校歌については,「S23年に公募した」との記述が残っていますが,いつ完成したのかは定かでありません。また,作詞者は脇太一さん,作曲者は不詳です。同じ頃つくられた府中中学校の校歌が〔脇太一作詞,山崎正一作曲〕ということですから,小学校の校歌もこのお二人によって作られたのかもしれません。もし,このあたりのところをご存じの方がおいでましたら,ぜひ教えていただければと思います。
 さて,校歌を公募したS23年の児童数は527名ですが,その前のS16年〜S21年は600名を越えて(ピーク時はS19年に725名)いましたから,『健児600つどいあう』と作詞されたようです。その後,少しずつ減少し,S63年には400名以下(398名)となり,その頃から『健児400』と歌われ始めました。そして,H10年には300名以下(294名)となったことから『健児300』と歌われるようになり,今も続いています。
 しかし,『健児300』という数字も見直す時期にきていると言わざるを得ません。本年度の児童数が154名だからです。おそらく作詞をされた脇太一さんも全く想定していなかったことでしょう。H20年〜H28年の8年間に120名減ということで,いつの日か100名以下になることも想定しなければなりません。それでは,『健児100』と歌うのか?少し寂しい気がします。そこで,府中町の有識者の方々やPTA役員会で相談しましたところ,そのフレーズだけ新しく作詞をしたらどうかということになりました。子どもたちには,夏休みの宿題で,家族と相談しながら考えてくるように伝えてあります。地域の皆様もこれからの子どもたちが歌うのにふさわしいフレーズをお考えの上,ご応募をお待ちしています。後日,選ばれたフレーズにつきましては,学校・地域全体で考えたものとしてご了承いただければ幸いです。

「しつけは,実に難しい!!」

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         「しつけは,実に難しい!!」
                       校長  富永 雅明
 北海道の山中で,親が小学校2年生の男の子を置き去りにした後,すぐに引き返したものの見つからず,6日ぶりに保護されたという事件がありました。父親は「しつけの意味を込めて置き去りにした」と説明しているものの,「虐待」ではないのかとの批判も上がっていました。
 尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さんは,「しつけで7歳の子を山中に放置するでしょうか!?悪いしつけの見本です。」と,ブログで述べています。
 児童虐待の防止等に関する法律によると,「虐待」とは,暴行を加えること,わいせつな行為をすること,著しい減食,著しい暴言,著しい心理的外傷を与える言動など,と定義されており,児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は,速やかに福祉事務所や児童相談所へ通告しなければならないとされています。県内では,27年度,760件の相談が寄せられたとのことで,年々増える傾向にあります。
 この事件は連日ニュースを騒がせましたが,欧米では“置き去り”ということに対して敏感なので大変ショッキングな事件として大きく報道されたようです。それは,アメリカでは「子どもを一人にさせない」という考え方があり,一人にさせておくと,それだけで 児童虐待とか,育児放棄と見なされ,逮捕されることも珍しくないということです。「はじめてのおつかい」を見た欧米の方々が,「日本人はクレイジーだ!」と大騒ぎするらしいのです。ただ,日本も欧米並みに治安が悪化してきているのも事実で,この方法が決していいしつけとは思えません。
 「しつけ」は,「物事の善悪を教えるために親が行う行為」ということですが,これが実に難しい!!親が思っているように子どもはすぐに動いてくれないものだから,何度も注意しているうちに余裕がなくなってイライラしてしまうのは,日常的にあることです。あるアンケートによると,そのイライラの原因の1位が「行儀・マナー」,2位が「勉強」,3位が「片付け」だそうで,思い当たるところがあるでしょうか。
 6月8日のPTA人権・同和教育講演会では,講師の元香川県校長会長の作花典男先生から講演をいただきました。その中で「しつけ」に関して,「自分で決めて」「長い時間をかけて」「仲間とともに」「不安を越えて」「きばる」という取り組みを仕組むことが大事であるというお話がありました。
 「子育てをするのに,愛情をもって5つのこと(上記)を実践したいと思います。」(1年保護者)
 「置き去りはいけませんが,愛情があったはずです。私はいつも怒ってばかりの母ですが,娘には愛情をもって怒っていることをわかってほしいと思います。」(5年保護者)
 「子どもに口出しばかりをしていましたが,見守ることの大切さを改めて感じました。子ども自身が決めたことに親として見守り,応援していこうと思います。」(5年保護者)
 褒めたり,叱ったり,認めたり,励ましたり,導いたり。しつけは,実に難しい!!

「元気で安心できる学校をめざして」

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        「元気で安心できる学校をめざして」
                       校長  富永 雅明
 内閣府の調査によると,「自分の健康に不安を抱えている人」が,1981年37%,2000年44%,2015年49%と,年々増加しているということです。ところが,「健康状態は?」というと,1980年が「非常に健康」23%,「まあ健康」60%,2006年にも「非常に健康」24%,「まあ健康」61%というように,増加することなく8割以上の人が「健康である」答えているということです。つまり,健康状態は変わらないのに,不安だけが増大し,もっと健康になりたいという意識が強くなっているようです。このことについて,香川大学名誉教授の上杉正幸先生は,「異常がない状態」になりたいという追求が,さらに別の異常の発見につながり,いつまで経っても「異常がない状態」に行き着かないのではないか,と述べています。「異常がない健康」では,あれダメ,これダメの生活になり,誰も健康な気持ちになれないので,「異常を受け入れた健康」への変換を図り,生のエネルギーがあふれた元気を発揮することが大切だということです。もちろん子どもたちにとりましても「健康と安全」は最も大切にしたいことです。
 さて,本年度も運動会を盛大に行うことができ,本当にありがとうございました。「府中っ子魂〜元気・協力・笑顔〜」のテーマのもと,子どもたちは,協力し合い,地域に元気と笑顔をお届けすることができました。また,各学年のリズムや競争遊技,たてわり対抗競技など,一人一人が全力を尽くして取り組み,充実感や満足感を味わうことができました。閉会式の入場行進でも手を大きく振って足を高く上げ,堂々と行進する姿があり,最後まで感動溢れる運動会になったと思います。
 運動会での組体操が社会的に問題になっています。年間8000件を上回る(その内小学校は6300件)医療費支給を伴う事故が発生し,死亡事例も報告されており,平成26年度には,タワー1241件,ピラミッド1133件の事故があったということです。体育に限らず,学校においては学習指導要領に基づいて授業を実施することになっています。体育の目標には,「健康・安全に留意して運動する態度を育てる」や「健康で安全な生活を営む資質や能力を育てる」などが示されており,それがあっての表現や団結や挑戦でなければならないのです。本年度の5・6年生の組体操は,新しいジャンルに挑戦したもので,リズムと融合したみごとな演技を見せてくれたと思っております。
 今,学校現場にもさまざまな苦情や要望が飛び込んできて,それが訴訟に発展することもあります。したがって,これまで同じようにやってきたんだからと,なあなあに済ませていたことも,当然,見直しや修正に迫られますし,万一,事故やトラブルが発生し,学校の責任問題を問われる場合を想定しますと,安易にゴーサインが出せないわけです。まずは,子どもたちや教職員の健康や安全を最優先することが求められます。そして,みんなの笑顔が見たいと思っております。
 「元気で安心できる学校」は,本校のめざす学校像の一つです。
 「今日も元気だ,笑顔いっぱい!」元気なときは,自然に笑顔が溢れてくる私です。「今日も元気だ,○○○。」さて,皆さんなら「○○○。」にどんな言葉が入りますか?

「ふるさと・夢・チャレンジ」

       「ふるさと・夢・チャレンジ」
                      校長  富永 雅明
 昨年度に引き続き,本校の教育目標は,「ふるさとに誇りをもち,夢に向かってチャレンジする子どもの育成」です。香川県教育基本計画の基本理念が「夢に向かってチャレンジする人づくり」であり,坂出市教育大綱の基本理念が「未来を拓く力をはぐくむ人づくり」であり,一貫した目標になっていると思います。
 今から1300年前の奈良時代,讃岐の中心は,開法寺池の近く(今発掘が行われているところ)にあり,讃岐国府として500年以上讃岐の中心として栄えていました。全国的に有名な菅原道真(845〜903)や崇徳上皇(1119〜1164)もここで過ごされたということです。教育目標の「ふるさと」には,歴史と伝統のある「国府の里」で生まれ育った誇りをもってほしいという願いを込めています。
昭和41年に建設された府中ダムが50年を迎えました。4月18日には,記念植樹・記念碑除幕式が行われ,福岡太宰府天満宮より恵与された道真ゆかりの紅白一対の梅の木を,6年生が植樹させていただきました。これから6年生は,府中ダムの歴史について調べていきます。
 また,「夢・チャレンジ」は,本校の子どもたちにとっても最大の課題です。
 なぜ,夢に向かってチャレンジできないのか。それは,失敗のとらえ方に一つの原因があるのではないかと考えます。誰でも失敗したことを自覚して体裁悪く感じたり,他人が優れていることに気おくれしたりして,自分を恥ずかしく思うことがあります。思い描いている「自分」と現実の「自分」にギャップがあり,やる気がなくなってしまうのです。でも,意外にも他人は何とも思っていなくて,本人だけがそれをいつまでも引きずっているようです。そのことで失敗を繰り返したくないという感情が次のステップに挑戦することを妨げているのです。私もこれまでに何度も失敗をし,その度に次への一歩が踏み出せないことがありました。このような中では失敗もないけれど成長もありません。不要なプライドを捨て,新しく踏み出す勇気が必要だと感じます。
 選抜高校野球で活躍した高商の長尾監督の座右の銘は「失敗と書いて成長と読む」だそうです。おそらくこのチームが急に強くなったのは,この言葉が浸透したからに違いありません。
 また,松下幸之助は,「悩んでも悩まない」という言葉を残しています。考えることはいいことだけれど,考えすぎは禁物。力を入れすぎず,楽な気持ちでよく考えることが肝心だということでしょう。
 自分にとって少し難しいことや苦手なことにも失敗を恐れず,昨日の自分を超えることを目標に,アクティブに挑戦する子どもを育てたいと思います。

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