最新更新日:2024/09/04 | |
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10月13日大阪医大看護ホールにて「発達障害の子どもに見られる視覚能力の問題とその指導〔実践編1)」奥村智人先生による講演会
発達障害の視覚に関する講演は今年度3回シリーズで行います。第1回目の概論的な解説を踏まえて、今回は、発達障害によく見られる視覚能力の問題の具体的なアセスメントに関する講義です。
発達障害に関わる学校の先生や専門家の方々が行える基本的視覚能力の分析方法を紹介します。視覚能力の教育的アセスメントには大きく分けて二つのカテゴリーがあります。ひとつは、「内的視覚条件の評価」です。これは、観察や検査により児童がもつ視覚能力の特徴を把握する作業です。もうひとつは、「外的視覚条件の評価」です。これは、児童を取り巻く視覚に関係する環境がその児童の「内的視覚条件」に合ったものか様々な角度から確認する作業です。講義ではこれらの評価について詳しく解説します。 <講師紹介> 奥村智人先生:オプトメトリスト。米国パシフィック大学オプトメトリー修士課程(Master of Science in Clinical Optometry)、教育学修士課程(Master of Education, Visual Function in Learning)修了。現在、大阪医科大学LDセンターにて子どもの視覚能力の評価、視覚トレーニングを実践されておられるとともに、視覚発達と学習についての研究をされています。米国オプトメトリー学会会員(F.A.A.O.) 大阪医大LDセンターにて発達障害の視機能講演会のお知らせ
発達障害の視覚に関する講演会です。3回シリーズで行います。まず第1回は、発達障害によく見られる、眼科疾患や視力、視機能、視知覚についての概論的な講義です。ぜひご参加下さい
視覚機能の発達:川端秀仁先生(かわばた眼科) 視覚機能は、触覚、固有神経覚、前庭神経覚などを基礎に受精から生後1年以内にその基本機能が構築される。 そして幼児期?学童期を通じて、視力、視野、調節(遠近ピント合わせ)機能、両眼視機能(両眼のチームワーク、立体視)、眼球運動など、"上手にものを見る"ためのいろいろな機能が育っていく。 成長期に屈折異常(近視、遠視、乱視)や斜視、その他の眼疾患があると視機能の良好な発達が妨げられる。また発達障害を持つ子どもでは視覚の認知機能や運動機能との協応も良好でない場合が多い。また様々な理由から通常矯正されていてしかるべき視機能不良が放置されていることが多い。本講演では視覚機能発達の概略と視機能の不調およびそのサインについて述べたい。 視覚機能と学習・運動:奥村智人先生(大阪医科大学LDセンター) 視覚機能は、生まれたときにすでに備わっているものではなく、様々な活動を通して発達する能力である。子ども達のなかには、視覚機能の発達がゆっくりであったり、偏りがあったりすることがある。過去の研究では、眼球運動(視線を移動させる能力)、両眼視(両目のチームワーク)、視覚認知(形態や空間を把握する能力)、目と手の協応(目と手のチームワーク)が学習の達成度や運動発達に影響を与えることが指摘されている。本講演では、視覚機能の問題がどのように学童期の学習や運動に影響を与えるかについて解説する。 |
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