最新更新日:2024/03/05 | |
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1月31日の給食牛乳 白菜と肉だんごのスープ 茎わかめと切干大根のサラダ ミニトマト ヨーグルト 「揚げパン」について 「最近揚げパンが出ないなあ」という声があったので,今日はきなこ揚げパンを取り入れています。 揚げパンは,もともと給食の中で誕生したメニューだといわれています。今から50年ぐらい前,学校給食が全国に広がり始めましたが,当時は戦後で食べ物が豊富になく,学校給食でまかなえる米の量はありませんでした。そこで,アメリカから小麦粉やスキムミルクを無料でもらって,コッペパンを主食として、毎日パンばかりのメニューでした。おかずは,おでんなどの和食で,パンとおでんとミスマッチなメニューですが,当時は手元にある材料でまかなっていたので,仕方ありませんでした。 おかずといっても栄養は十分でなく,カロリーも足りていませんでした。そこで,昭和30年代後半から,コッペパンを油で揚げて砂糖をまぶした「揚げパン」で,カロリーをとる工夫としていたといわれています。 みなさんのおうちの人にも,揚げパンを食べたことのある人は多いと思います。おうちの人に昔の給食の思い出などを聞いてみてはいかがでしょうか。 1月30日の給食牛乳 えびのてんぷら 野菜のゆず香あえ 百花の雪花 干し柿 「郷土料理」について 今日の「いりこめし」「百花の雪花」は郷土料理です。 日本食の伝統食といわれる料理には、旬の食材を用いて季節感を楽しむ料理や、節目節目に行われる行事のときに食べられる料理があります。また伝統食の中でも、その地域にあるものを使って独自の方法で作られ、昔から伝えられてきた料理を「郷土料理」とよびます。今日の給食では「いりこめし」「百花の雪花」が郷土料理です。 郷土料理がなぜその地域に生まれたかを調べていくと、その地域の気候や土地のようすだけでなく、地域の歴史や先人の知恵などもよくわかります。 車や飛行機などで遠くからたくさん食べ物を運ぶことができなかった時代に昔の人は身の回りにある食べ物をおいしく,楽しく仲良く食べて,そして健康に暮らせるような工夫をいろいろしてきました。伝統食や郷土料理の知恵をぜひ知ってもらいたいと思います。 1月29日の給食牛乳 五目ラーメン さつまいものナッツがらめ ぽんかん 「ぽんかん」について ポンカンは、みかんの仲間で、インドが原産地です。高知県、宮崎県、鹿児島県など限られた地域でしか使われていないため、生産地は普通のみかんより、とても少なくなっています。普通のみかんのように缶詰にすることはありませんが、果汁にして温州みかんのジュースに加えられるポンカンには、みかんと同じように寒いところから暖かい部屋に入ってきた時の体温の調節をしてくれるビタミンCが多く含まれています。今の時期しか食べられないポンカンを味わって食べましょう。 1月28日の給食牛乳 はまちのゆずみそかけ 菜花サラダ 月菜汁 和三盆 「和三盆」について 今日は、香川県の特産物である和三盆という砂糖を給食につけています。 江戸時代から香川県では砂糖作りが盛んで、塩、綿とともに「讃岐三白」と呼ばれていました。今日は、この和三盆作りを確立し、讃岐の特産品とした向山周慶という人を紹介します。向山周慶は、今の東かがわ市白鳥(しろとり)で生まれました。このころの讃岐は、日照りなどで米の不作が続き、高松藩の財政は苦しく、高松藩のお殿様は、穀物にかわる産物として、サトウキビの栽培と砂糖をつくる技術の研究を進めさせていました。向山周慶(さきやましゅうけい)は、この研究に打ち込み、砂糖作りの技術が進んでいた薩摩藩の友人の協力も得られて56才の時に白砂糖の製造方法を確立しました。周慶のたゆみない努力が生んだ砂糖は、讃岐の人々の生活を救い、後に和三盆として全国に知られる特産品になりました。郷土の人が生んだ和三盆を味わって食べましょう。(参考:みんなの県政THEかがわ 706号) 1月25日の給食牛乳 丁字麩いりすきやき風煮 食べて菜のごまあえ 揚げえび豆 「丁(ちょう)字(じ)麩(ふ)」について 丸亀城のお殿様の京極家の菩提寺が滋賀県にあるゆかりで,丸亀市と滋賀県山東町が交流都市を結んでいます。 今日は滋賀県の郷土料理「揚げえび豆」と「すきやき風煮」に、近江八幡特産の「丁次麩」を入れています。麩(ふ)といえば、ふつうは丸い形をしています。ところが近江八幡の丁字麩は四角です。これは近江八幡の街並みを模して作られたといういわれがあります。 戦国時代、八幡城主の豊臣秀次は天守閣から城下町を眺め、整然とした町並みの美しさを見て、ふと思い立ち、ただちに兵(ひょう)糧(りょう)係を呼んでこういいました。「兵糧に栄養のある麩は欠かせないが、形が丸いのでかさばる。携帯しづらいと皆困っているから、眼下の町並みのように角形にしなさい。」というわけで、近江八幡の麩は角形になったのです。丁字麩には両面に線が入っているのが特徴ですが、これは街の小路を示すもので、城下町に住む人々を忘れないようにするための印だといわれています。 1月24日の給食牛乳 クラムチャウダー オレンジ 「アメリカの料理」について 今日は,アメリカの料理や食材「ホットドッグ」「チャウダー」「オレンジ」を取り入れています。(ホットドッグは給食では自分ではさんで食べるので「セルフドッグ」という名前にしています。)丸亀市とアメリカ カルフォルニアにある「ガダベール市」が交流都市を結んでいます。 ホットドッグは、パンにソーセージ、キャベツをはさんであたためたものです。1900年、アメリカの野球場でフランクフルトソーセージをつめたサンドイッチが初めて売られた時、スポーツ漫画家のT・A・ドルガンという人が、これを見て、胴の長いダックスフント犬に似ているので「ホットドッグ」と命名したといわれています。 アメリカの料理といっても今日の給食のメニューはなじみのあるものばかりですね。輸入大国といわれる日本の食卓事情を表しているともいえますね。 1月23日の給食牛乳 鶏肉のから揚げ 海藻サラダ 豚汁 焼きプリンタルト 「西中学校リクエスト献立」について 今日は西中学校での人気ナンバーワンのメニューばかり組み合わせた献立です。「からあげ」はみんなが大好きです。「海藻サラダ」は、おなかの中を掃除する食物繊維の栄養素が多いサラダです。「豚汁」はたんぱく質の豚肉や大根、人参など旬の野菜が入っていてバランスがいいです。 栄養や量も考えて選びました。みんなで楽しく食べてもらえたと思います。 1月22日の給食牛乳 しっぽくうどん 金時豆のかき揚げ ミニトマト ゆずゼリー 「しっぽくうどん」について 「しっぽくうどん」は、吹く風が冷たくなった冬においしいうどんの食べ方で、さぬきの代表的な郷土料理です。何種類かの季節の野菜を汁とともに煮込み、ゆでたうどんの上からかければできあがりです。給食では、野菜を煮込んだ汁に、ゆでたうどんを入れて食べます。「しっぽくうどん」は、もともと野菜ばかりを入れていましたが、天ぷらや肉も入れるようになりました。今日は、鶏肉、さといも、ごぼう、にんじん、たまねぎ、だいこん、しいたけ、ねぎが入っています。 香川県では年越しそばのかわりに食べられるという「しっぽくうどん」で、体も心も温まりましょう。 1月21日の給食牛乳 ぶりの照り焼き 三色なます あんもち雑煮 みかん 「あんもち雑煮」について 香川県の雑煮は、あんこ入りもちと白みその組み合わせです。 そもそもなぜ,この組み合わせが雑煮として食べられるようになったのでしょうか? 昭和30年ぐらいまでは,甘いものは大変なごちそうでした。香川県の東の方では,砂糖が特産の地域でしたが,一般の庶民が口にできたのは,質のおとる砂糖で,それも病気をした時やお盆,正月など「なんぞのこと」の時ぐらいでした。「白みそ」も特別な時だけ口にすることができました。ふだんは質素に暮らして,せめて正月ぐらいはぜいたくに,と考えたのがあんもち雑煮の始まりといわれています。 全国の人からも注目をあびる香川のあんもち雑煮は、昔の人にとって貴重なたべものを特別な時に食べたいという思いから生まれた雑煮なのですね。 1月18日の給食牛乳 ごぼうサラダ キウイフルーツ 「カレー」について 神奈川県横須賀市は、日本にカレーライスを広めた「カレーライス発祥」の町といわれています。それは、明治時代に日本の海軍が、栄養バランスがよく調理の簡単なカレーに目をつけ、艦艇での食事に取り入れたことが始まりと言われています。 最初はカレーをパンにつけて食べたそうですが、パンにつけたのではどうも力が出ないということで、ごはんにかけて食べてみたところ「これはいける」となり,日本海軍の食事は「カレーライスにきまり」となったそうです。そして、艦艇からおりた人たちがそれぞれの故郷に持ち帰り、カレーを広めたそうです。 1月17日の給食牛乳 かぶのシチュー お花畑のサラダ きなこビーンズ ミルメイクコーヒー 「ブロッコリー」について ブロッコリーは、日本へは明治の初めごろに伝えられ、その形から「緑はなやさい」とよばれていました。ブロッコリーは、つぼみとその茎を食べる野菜です。野菜の中でもビタミンCがとくに豊富です。鉄も多く含まれ、ビタミンCは鉄の吸収を助けることからブロッコリーを食べると効率よく鉄を体に取り入れることができ、貧血予防につながります。 1月16日の給食牛乳 ミニトマト のっぺい汁 みかんゼリー 「のり」について のりは海藻の一種で、海に囲まれた日本では古くから親しまれています。江戸時代からは養殖も始まり、和紙の紙すきを応用した「板のり」も作られるようになりましたが、今と違って,とっても高価なものでした。戦後、のりの生態が科学的に証明されると養殖が各地で行われて生産量も増え、今では日本の食卓に欠かせない食材のひとつになっています。のりにはビタミンA,カルシウム、鉄などがとても豊富ですが、一度にたくさん食べられないので、少しずつ毎日とりたいたべものです。 1月15日の給食牛乳 うちこみうどん 豆腐のおとし揚げ 大根サラダ 「エネルギーをつくるたべもの」について 寒くなると私たちの体は寒さから身をまもるために,熱,つまりエネルギーを作り出して,体温を保とうとします。 冬のほうがたくさんのエネルギーを使っているのです。 寒い時期に「おなかがすく」「食欲がでる」というのは,自然と体がたべものからのエネルギーを求めているのです。 熱や力を出すたべものは,黄色のグループのたべものです。今日の給食では,「パン」「うどん」「あぶら」「さとう」があります。この4つの中でも「パン」「うどん」をしっかりとることが大切です。「あぶら」「さとう」はとりすぎると病気の原因になるからです。「パン」や「うどん」を残さず,しっかり食べて寒い冬をのりこえましょう。 1月11日の給食牛乳 フライドポテト 野菜スープ 「よくかんで食べよう」について みなさんは、一口食べて、何回くらいかんでから飲みこんでいますか。 よくかんでいると、だ液がたくさん出ます。だ液は、消化酵素を含んでいます。だ液の消化酵素は、ごはんやパンのでんぷんをブドウ糖に分解します。口の中でよくかんで、食べ物とだ液をよく混ぜ合わせておくと、おなかの中での消化吸収がしやすくなります。 また、だ液には、ばい菌をやっつけてくれる働きがあるので、よくかんで食べることで、体の外からはいってくるばい菌をシャットアウトすることができて、病気になりにくくなるといわれています。 今日のオムライスは食べやすい料理なので、あまりかまずに飲みこんでしまう人もいるかもしれません。よくかむことでだ液を出して病気予防にもつなげましょう。 1月10日の給食牛乳 七草ぞうすい ちくわのいそべ揚げ くりきんとん 昆布大豆 「七草」について 1月7日は五節句のひとつ「七草の節句」でした。百人一首に「君がため 春の野に出て若(わか)菜(な)摘(つ)む わが衣手(ころもて)に雪は降りつつ」という歌があります。この歌に出てくる若菜とは、七草のことです。「大切な人が健康でこの一年を送れるように。そのために、若草を摘んで食べさせよう。」という意味があります。この七草をおかゆに入れて、一年間病気もせず健康で過ごせるようにと願う習慣が1300年も昔の奈良時代からあります。給食でもそれにちなんで、七種類の野菜などを使った雑炊を取り入れています。 1月9日の給食牛乳 魚のあんかけ 百花のごまドレッシングあえ ぜんざい 「鏡開き」について 正月にもちを食べるようになったのは,今から1000年ぐらい前の平安時代からといわれています。おもちは,昔から人の生命に力を与えるといわれていたのです。 では,「鏡開き」にかざっているもちを食べるのはなぜでしょうか? それは,いつまでも家族全員が円満で,仲良くいられることを願って食べるのです。「鏡」は円満を,「開く」は末広がりを意味します。またほかにも,「開く」という言い方には,おもちを割るというと縁起が悪いので,「運を開く」にかけて,「鏡開き」とよぶようにしたという意味がこめられています。 ぜんざいが苦手な人もいますが、みんなが仲良くいられるようにと昔の人が食べてきた日本の食文化にふれてもらえたらと思います。 1月8日の給食牛乳 いかのさらさ揚げ ひじきのマリネ 卵スープ 生パイン 「かぜ予防の食事」について だんだん寒くなると風邪をひく人がふえてきます。寒くなると、体力が低下してビタミンが不足し、風邪をひきやすくなります。風邪を予防するためには、よく寝て、栄養をしっかりとって体が疲れないようにすることが大切です。どのような栄養をとればよいのでしょうか。一つ目はたんぱく質です。たんぱく質は、病気に対する免疫をつくり、体を温める働きがあります。二つ目は、ビタミンAです。ビタミンAは、鼻の奥やのどの粘膜を丈夫にして、風邪のばい菌をくっつきにくくしてくれます。三つ目は、ビタミンCです。ビタミンCは、体の中に入ってきた風邪のばい菌をやっつけてくれる働きがあります。ビタミンAやCをとるためにはふだんから野菜や果物をしっかり食べておくことが大切です。今年もしっかり食べて,元気なからだをつくりましょう。 |
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