最新更新日:2024/09/21 | |
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南風あったかげん記−361−今日の朝礼の話の概略を紹介します。 土曜日に行われたボランティアの紹介の後、「ODAって何?」と問いかけました。さすがに、3年生はわかっていたようで、顔で反応していました。「政府開発援助」といい、先進国が発展途上国に対して行う援助のことです。次に、「なぜ援助しなければいけないの?」と問いかけました。実は、日本国内でも同じようなことをやっています。地方交付税です。国が都道府県や市町村の収入の不均衡を調整するために、国の税金を自治体の収入に応じて分配する制度です。いわゆる、富の分配です。生活保護も同じです。国際レベルの富の分配が、ODAなのです。 日本もかつてはODAにより、東海道新幹線、東名高速道路、愛知用水、黒四ダムなどを作り、それで成長してきました。返却し終わったのは、1990年と、それほど古い話ではありません。 国別に見たODAの額は、日本は世界のトップでした。今でもトップクラスであることは間違いありません。しかし、今後減るかもしれません。ある国へのODAが一部を除いてなくなるからです。その国とは…、中央の写真です。中国の上海の様子です。その後、上海の様子を色々と見せました。経済的に、発展した様子がよくわかります。 しかし、ある日系企業の従業員宿舎の様子(写真右)を見せました。狭い部屋に多くの人が寝泊まりしていました。それまでの写真とはかなり劣悪な環境です。それでも、他にの企業比べると給料も高く、待遇としてはよい方だそうです。みな、地方から集まってきた人たちです。 中国には、日本の地方交付税のような富を分配する制度がない、あるいは弱いのです。発展する経済特区はどんどん成長し、地方との差は広がるばかりです。 実際、世界で起きる問題の中には、富の不均衡からきているものが数多くあります。 中国が日本にとって、最も重要な国の一つであることは間違いない事実です。中国国内の様子を見守っていきたいと思います。 |
岩倉市立南部中学校
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