☆★☆　河合純一　☆★☆
　「教えてください。」８、９年前、河合純一という静岡県の先生からメールをもらいました。
　私は「社楽の会」というHP（ホームページ）を作成しています。
http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/syaraku.htm　
　その中には、過去の社会科授業の実践もアップしてあります。その一つを見て、「ぜひ参考にした」いという内容のメールでした。メールのやりとりをする中で、彼が全国でただ一人の全盲の公立学校の先生であることを知りました。テキストを読み上げる音声ソフトで見つけたそうです。
　当時の私のHPは、アニメーション画像等がふんだんに使ってありました。しかし、視覚障害者にとって、そうした画像は無意味です。彼からメールをもらってすぐにそうした画像は撤去し、文字データのみに作り替えました。
　彼は、パラリンピックのメダリストでもありました。その年も金メダル２個、銅メダルを３個取りました。
　2003年２月には、彼が勤務する舞阪中学校のPTA 対象の講演会講師として、舞阪中へ行ってきました。
その時に初めて彼の授業を見たのですが、普通に机間指導し板書する姿、「はい」と挙手する生徒を声だけで判断し、「はい、○○さん」と指名する光景を見た時は、本当に驚きました。
　その年には、お返しとして、私が勤務する学校へ彼に講演に来てもらいました。事前に、彼の半生を描いた映画「夢追いかけて」を見て、その後に彼の講演を聴きました。
　それをきっかけに、講演会の講師を捜していた南部中学校でも、同様に映画と講演をお願いしたのです。
　その南部中に、今私がいることは、何かの因縁でしょうか。
　その後の彼は、早稲田大学大学院、中学校教師を経て、静岡県総合教育センターで指導主事をしています。
　昨日、彼は北京パラリンピックで銅メダルを取りました。彼の涙に感動しました。