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最新更新日：2024/06/15 |
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南風あったかげん記−３６８−
☆★☆ 略語�供 �★☆
昨日はいかがでしたか？ 前回最後のSummitは略語ではありません。最高点とか、首脳級レベルという意味の英語ですが、今年のキーワードなので紹介しました。私立の入試でも出題されました。 さて、何事もただ覚えるだけでは大変です。しかし、意味がわかると頭に入りやすくなります。使われる言葉は次のものです。 Ｉ…国際（International） ＵＮ…国連（United Nation） Ｗ…世界（World） Ｏ…機関（Organization） Ｍ･･･通貨（Money） Ｆ…基金（Fund） Ｔ…貿易（Trade） Ｅ…教育（Education） Ｓ…科学（Science） Ｃ…文化（Culture） Ｈ…健康（Health） Ｌ…労働（Labour） たとえば、国連教育科学文化機関について考えて見ましょう。 「国連（ＵＮ）」「教育（Ｅ）」「科学（Ｓ）」「文化（Ｃ）」「機関（Ｏ）」とすると、ＵＮＥＳＣＯ（ユネスコ）となります。簡単ですね。ただ例外もあります。次の問題を考えてみてください。 １ 世界保健機関…健康の達成を目的として設立された国際連合の専門機関 ２ 国連食糧農業機関…世界の食糧生産と分配の改善と生活向上を目的とする国際連合の専門機関 ３ （国連）平和維持軍…治安維持にあたるなど、戦闘以外の活動をおこなう国連の部隊 ４ 国際原子力機関…原子力の平和利用を促進 ５ 北米自由貿易協定…アメリカ、カナダ、メキシコの3国で結ばれた自由貿易協定 ６ アジア太平洋経済協力（会議）…環太平洋地域における多国間経済協力を進める ７ 非政府組織…国連に登録された民間の国際組織 ８ 非営利団体…非営利での社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体 ９ 製造物責任法…製造物の欠陥により損害が生じた場合の製造業者等の賠償責任について定める 10 国内総生産…一定期間に国内で生産された財貨・サービスの価値額の合計 こたえ １ ＷＨＯ、２ ＦＡＯ、３ ＰＫＦ、４ ＩＡＥＡ、５ ＮＡＦＴＡ、６ ＡＰＥＣ、７ ＮＧＯ、８ ＮＰＯ、９ ＰＬ法、10 ＧＤＰ 南風あったかげん記−３６７−
☆★☆ 略語 ☆★☆
先週、朝礼でODAの話をしたら、その明くる日の入試でＯＤＡが出題されたと３年生が報告に来てくれました。こういった略語（欧文略語）は、確かにニュースなどでもよく耳にします。今日と明日の２回で、略語が言えるか挑戦してみてください。 １ 新興工業経済国・地域 …韓国，香港，ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ，台湾など ２ 政府開発援助…日本は年１兆３千億円 ３ 東南アジア諸国連合…この国の経済の結びつきがＡＦＴＡ ４ 国民総生産…国民所得に減価償却費を足したもの ５ パレスチナ解放機構…かつてｱﾗﾌｧﾄ議長がﾉｰﾍﾞﾙ賞をもらった ６ 国連平和維持活動…ルワンダで活躍 ７ 石油輸出国機構…１３カ国加盟。産油国の集まり ８ 独立国家共同体…旧ソ連の１２カ国 ９ 欧州連合…ＥＣが発展、現在の加盟国は27か国 10 北大西洋条約機構…東側に対抗したｱﾒﾘｶ中心の集団 11 国連教育科学文化機関…世界寺子屋運動、世界遺産活動もやっている 12 国際通貨基金…よく入試に出る。現在の加盟国は185 13 国際労働機関…労働条件の改善が目的 14 経済協力開発機構…西側の経済協力機構。日本も参加 15 国連児童基金…発展途上国の子どもたちを援助。子どもの権利条約の普及に努める 16 国際復興開発銀行…国際金融機関。一般に世界銀行と呼ばれる 17 国連貿易開発会議…発展途上国の経済問題を話し合う 18 世界貿易機関…自由貿易促進が目的。GATTから発展 19 経済発展が著しいブラジル、ロシア、インド、中国の頭文字を合わせた4ヶ国の総称。 20 主要国首脳会議…Ｇ８。今年は北海道洞爺湖 こたえ １ ＮＩＥＳ、２ ＯＤＡ、３ ＡＳＥＡＮ、４ ＧＮＰ、５ ＰＬＯ、６ ＰＫＯ、７ ＯＰＥＣ、８ ＣＩＳ、９ ＥＵ、10 ＮＡＴＯ、11 UNESCO、12 ＩＭＦ、13 ＩＬＯ、14 ＯＥＣＤ、15 UNICEF、16 ＩＢＲＤ、17 UNCTAD、18 WTO、19 BRICs、20 Summit（サミット） 南風あったかげん記−３６６−
今日封切りの映画「チーム・バチスタの栄光」を見てきました。 この映画は、2006年第4回「このミステリーがすごい！」大賞受賞の現役医師 海堂 尊 さんの同名ベストセラーを映画化したものです。 東城大学医学部病院の誇る心臓手術「左心室縮小形成術」通称創始者Ｒ．バスチタ博士の冠した俗称「バスチタ手術」。アメリカの心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生（吉川晃司）を臓器制御外科助教授として招聘し構築された「チーム・バスチタ」。成功率６０％といわれるこの手術を、連続２６例させた後、続けて３例失敗したことで、主人公の田口医師（竹内結子）と、厚生労働省の白鳥捜査官（阿部寛）が捜査に繰り出すというストーリーです。原作のしがない田口公平は、映画では美人の田口公子になっていました。このあたりが映画ですね。 これ以上は書けませんが、映画を見ていて思いました。 映画では多くの医師が登場しますが、メインは桐生外科助教授と田口不定愁訴医師、いわゆる心療内科の医師です。同じ医師でも、全く仕事の内容が違うのです。外科医は直接見えるものを治す手工業的な臭いがしますし、心療内科は患者の見えない部分を見ようとします。その間にある内科医は、直接見えないけれど、間接的に見えるデータ等を活用します。 これは学校でも似ていると感じました。音楽や美術、体育、技術家庭は、直接見えるもの（技術）を相手にする外科医的です。国数社理英は、直接見えると言うよりは、間接的に表れる生徒の解答（能力）を見ます。内科医的です。そして生徒指導や学級経営は、見えないものが対象の心療内科的です。 学校の教師は、そのすべてを担当するのだ…と思いながら映画を見ていました。もっと純粋に楽しめばいいのに…。 南風あったかげん記−３６５−
ある先生に、阿部厚仁先生の『ハッピーコミュニケーション』（小学館）を紹介していただきました。出版社の紹介には、次のように書かれています。 「ことばの教室」の大人気教師による、学校生活の「困ったこと」からの脱出アドバイス集。先生は「注意したつもり」なのに、子どもたちは「注意された覚えがない」。家庭でも「言ったことが通じない」。こういうことが積み重なってくると、子どもは学校を楽しめなくなります。先生のつもりを子どもにうまく伝える方法、家庭で、子どもに指示を伝える方法、“気になる子ども”を盛り立てていく方法、保護者や教師からのSOS発信の仕方など、実践的で学校生活を楽しくするコミュニケーション術を伝えます。 そのアドバイスの一例が【「どうして」ではなく「何がしたかったの」】です。この一言を見ただけで、「この本はいい！」と直感しました。 たとえば、ボールを蹴って窓ガラスを割ってしまった生徒がいたとしましょう。 私たち教師は、つい「どうしてそんなことをしたんだ！」と問いがちです。しかし、この問いには答えられません。黙っていると、「なぜ黙っているんだ！」と深みにはまります。これでは、生徒は怒られたという印象しか残りません。 しかし、ここで「何がしたかったの？」と問えばどうでしょう。生徒は、「シュートの練習です。でも、球がそれてしまいました。」と答えることができます。そうなれば、「シュートの練習をする時は、まわりの様子を考えなさい。」などと指導をすることができます。生徒も反省する心のゆとりが生まれます。 「何がしたかったの？」この問いは、家庭で応用できそうです。ぜひ、お試しください。 南風あったかげん記−３６４−
私は授業を見る時、まず児童や生徒の目を見ます。それで集中できているかどうかがわかるからです。 昨日は、学校教育経営研究会の研修会がありました。講師は、愛知江南短期大学の河合勝先生でした。マジックで有名な先生で、全国では唯一の？大学でマジックを教えている先生です。 河合先生は、幼稚園や保育園、小学校、老人ホームなど、色々な所で学生といっしょにマジックをしてまわっています。その時の子どもの様子を撮影した写真を見せてもらいました。 小さい子は、話をしてもすぐに飽きてしまいます。視線も定まりません。しかし、マジックが始まると、眉が上がり、目が大きく開き、口も少し開くのです。時には、後ろに倒れて笑い転げていました。それは見事な集中力でした。そのような子どもたちの姿から、マジックの魅力を強く感じさせられました。 河合先生は「手品は側面的なもの。確かに技術は大事だが、言葉と体の表現力が重要だ。」と言われました。実際に先生にマジックを披露してもらいましたが、言葉といい、ちょっとしたしぐさといい、集中のさせ方は見事でした。マジックはコミュニケーションであることが実感できました。 実は、私は１度だけ、小学校１年生の担任をしたことがあります。１年生の集中力は、よくもって１５分。すぐに気が散ってしまいます。その時に、子どもたちを集中させるためにしたことが、ちょっとした手品でした。見事に全員の瞳が輝いて、私の手元に集中し、その後の授業もスムーズに進んだことを覚えています。 授業もマジックに似た所があります。「あれっ？」という知的好奇心をくすぐる教材と、教師の表現力が授業の良し悪しを左右するからです。 「マジックを見る時の子どもたちの表情を、ぜひ授業でも引き出したい。」そう思った研修会でした。ちなみに、新しい手品を２つ教えてもらいました。どこかでやってみようと思っています。 南風あったかげん記−３６３−
３年生が入試の面接練習をしています。 一般的に、面接で注意すべき点は、声・態度・目線・言葉遣いです。 声は自信を表します。態度は「一時一事」。ドアを開けながら「失礼します」、お辞儀をしながら「よろしくお願いします」は避けた方がよいでしょう。私が最も注意するのが目線で、相手の目を見るのが礼儀です。質問をする面接官の顔の一点に目線を固定するのがコツです。言葉遣いは「えっとぉー」「だからぁ」「超〜」「っていうかぁ」などはもちろんＮＧ。おっと、ＮＧという言葉も面接ではＮＧです。 子とともに「ゆう＆ゆう」２月号の特集は、「ちょっと危ない言葉の乱れ」でした。 アンケートでは、聞き手の気分が悪くなる、印象の悪い言葉として「キモい、てめえ、うざい、むかつく」が選ばれていました。私も全く同感で、このような言葉を使う人は人格が低く見えます。 また、相手を拒んだり、使い方がおかしかったりする言葉は、「やばい、別に、〜だし」でした。 はやりもありますが、普段から意識をしないと、面接のような大事な場面で出てしまうかもしれません。気をつけたいものです。 ちなみに、言われてうれしかったりほっとしたりする言葉の第１位は、「ありがとう」でした。 南風あったかげん記−３６２−
「ニューモラル」２月号のテーマは「地域とつながる心」。 初めの事例では、「生まれ育った土地ではないけれど、この町で生きている今、故郷で育ててもらった恩をこの土地で返していく。それが、幼いころにお世話になった田舎の人たちへの恩返しになるのではないか。」という一文が心に残りました。 次に、内閣府が発行する平成１９年度の『国民生活白書』が紹介されていました。テーマは、「つながりが築く豊かな国民生活」（http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/ からご覧いただけます。）そこには、近年「物の豊かさ」よりも「心の豊かさ」を求める傾向が強いこと、地域とのつながりが深い人は生活満足度が高いこと、地域とのつながりを持ちたくても持てない人が多いこと、などが書かれています。 確かに、人間関係が希薄化している今、自ら関わりを求めていかなければつながることは難しいでしょう。つながりの多い人が生活に満足していることもはっきり統計に表れています。南部中学校は、「開かれ、つながり、愛される学校」を目指しています。積極的に、人と関わっていく生徒を育てていきたいと思います。 南風あったかげん記−３６１−
今日の朝礼の話の概略を紹介します。 土曜日に行われたボランティアの紹介の後、「ＯＤＡって何？」と問いかけました。さすがに、３年生はわかっていたようで、顔で反応していました。「政府開発援助」といい、先進国が発展途上国に対して行う援助のことです。次に、「なぜ援助しなければいけないの？」と問いかけました。実は、日本国内でも同じようなことをやっています。地方交付税です。国が都道府県や市町村の収入の不均衡を調整するために、国の税金を自治体の収入に応じて分配する制度です。いわゆる、富の分配です。生活保護も同じです。国際レベルの富の分配が、ＯＤＡなのです。 日本もかつてはＯＤＡにより、東海道新幹線、東名高速道路、愛知用水、黒四ダムなどを作り、それで成長してきました。返却し終わったのは、１９９０年と、それほど古い話ではありません。 国別に見たＯＤＡの額は、日本は世界のトップでした。今でもトップクラスであることは間違いありません。しかし、今後減るかもしれません。ある国へのＯＤＡが一部を除いてなくなるからです。その国とは…、中央の写真です。中国の上海の様子です。その後、上海の様子を色々と見せました。経済的に、発展した様子がよくわかります。 しかし、ある日系企業の従業員宿舎の様子（写真右）を見せました。狭い部屋に多くの人が寝泊まりしていました。それまでの写真とはかなり劣悪な環境です。それでも、他にの企業比べると給料も高く、待遇としてはよい方だそうです。みな、地方から集まってきた人たちです。 中国には、日本の地方交付税のような富を分配する制度がない、あるいは弱いのです。発展する経済特区はどんどん成長し、地方との差は広がるばかりです。 実際、世界で起きる問題の中には、富の不均衡からきているものが数多くあります。 中国が日本にとって、最も重要な国の一つであることは間違いない事実です。中国国内の様子を見守っていきたいと思います。 南風あったかげん記−３６０−
明治村へ行ったことがありますか？ 私は学生時代に下駄を履いて日本一周をしていました。どこへ行っても必ず聞かれるのは、「兄ちゃん、どちらから来たの？」（もちろん、その土地の方言ですが…） 残念ながら「江南市」はほとんどの人が知りません。「犬山市と一宮市の間にある江南市」でも、なかなか通じません。ほとんどの人がわかった説明は、「明治村のある犬山市の西にある江南市」だったのです。当時は、明治村は日本中に名が知られていました。考えてみれば、まだ東京ディズニーランドができる前の話で、類似の施設がなかった頃です。明治村が、日本で最初のテーマパークといえたのかもしれませんね。 明治村は博物館です。その博物館と学校が連携して、教育活動に生かしていこうという動きが以前からありました。「博学連携」といい、博物館のもつ貴重な教育資源を学校教育に１かそうというもので、生涯学習の考え方に沿ったものでもあります。 そのような中、明治村が平成１９年度文化庁芸術拠点形成事業に手を挙げました。名付けて「明治村未来プロジェクト」です。明治村がもつ資源を学校教育で生かすために、学校側からも５名の社会科教師が参画しました。私もその一人です。そうしてできたのが、「明治村 錦絵れきし探偵団」です。錦絵とは、多色刷りの浮世絵版画のことで、写真がまだ十分普及していなかった頃の様子を知る大きな手がかりになるものです。明治村の建物の中に展示されている錦絵から、ワークシートの問題を解いて、明治時代の人の生活を考えるものです。近日中に始まります。明治村へ行く機会があったら、ぜひご覧になってくださいね。 南風あったかげん記−３５９−
引き続き、歴史文化学部・中近世史学科〜いま蘇る犬山城〜の第３回へ行ってきました。講師は、財団法人犬山城白帝文庫学芸員 白水 正先生です。今回のテーマは、「犬山城と城下町」。当時の絵図を参考に、犬山城の城下町の特徴をさぐっていきました。他の城下町と違い、武士屋敷と寺社が、町屋を囲むように配置されている点が大きな特徴です。 講座の最後に、「今わかっていること」として、３回の講座のまとめがありました。資料から引用して紹介します。 （１）犬山城の築城年と天守創建年は違う 築城は天文初期。天守創建は安土城天守築城（天正４年〜天正７年）以後から慶長年間まで。天正１２年（1584）の小牧・長久手合戦前後、慶長５年の関ヶ原合戦前後に大規模な普請・作事が行われた可能性あり。地政学的には境目の城で、木曽川を押さえる。 （２）天守と城郭 望楼型天守、望楼部分は下層２階（入母屋造り）より新しいと推測される。これは成瀬正成（初代）創建の可能性が指摘されている。成瀬氏入城期に城郭(曲輪・櫓・門・道)は、完成していた。二代以後は、正虎(二代)の千貫櫓創設、正親(三代)の松の丸石垣設置、松樹植え。天守等の金山城移築説はなお検証が必要 （３）犬山城防衛は総構えと曲輪の構成で行う。城下町方面は総構え。瑞泉寺まで視野に入れる。城郭部分は階段状の独立式曲輪と大手道で防ぐ。 （４）城下町は慶長の頃から整備。竪町型城下町。武士が町屋周囲に配置される。 南風あったかげん記−３５８−
今朝は、おおぐちおやじの会が大口西保育園の収穫祭のために集まりました。おおぐちおやじの会は、２６６号などでも紹介しましたが、地域の教育力の向上のためにおやじも参画しようとしてつくられた団体で、私も参加しています。 今日は、園児の親子のふれあいに、大口災害救援ボランティアの人たちと共に協力しました。 収穫祭は、ハイゼックスを使ってのご飯と豚汁づくり、豆まきなどの節分の行事、親子でご飯と豚汁を食べるという流れです。 「ハイゼックスって何？」と思われる方がいると思います。ハイゼックスとは、高密度ポリエチレンのことで耐熱安定性に優れています。「ハイゼックス包装食」用袋に、洗ったお米と水を印刷された線まで入れて輪ゴムで口をふさぎ、そのまま沸騰したお湯に約30分入れておけば、それなりにおいしいご飯が炊き上がります。災害時の炊き出しなど、非常時には袋ごと配布すれば、おにぎりを握る手間も不要で衛生的です。こうした方法も、中学生も知っておいた方がよいかもしれませんね。 作り方があったので、こちらをご覧ください。 http://www.irifune.shorei.jp/kunren/HZ.htm 南風あったかげん記−３５７−
今日は入学説明会に、多くの方にご来校いただきました。ありがとうございました。初めの校長挨拶の概略を紹介します。 本校は、「開かれ、つながり、愛される学校」を目指しています。「開かれ」とはどう意味か、一つは「学校に来てください」ということです。事あるごとにご案内させていただきます。どうか、気軽に足を運んでいただけたらと思っています。二つめは、「学校から地域へ出かけます」ということです。月曜日には小学校へも紙芝居の読み聞かせに出かけます。ボランティアは、地域へこれまでにのべ７００名ほどが参加しました。そして三つ目が、学校の情報を地域へお知らせするということです。この三つで学校を開き、地域や家庭とつながり、愛されることを目指しているのです。 さて、この４月に初めて南中へお子さんが入学される方は？だいたい半数ぐらいですね。その方を中心にお話ししたいと思います。 中学校って、どんな所だと思いますか？ 私は、こう説明することにしています。「中学校は、（ペケペケ）が（ホニャララ）になる所。」この、ペケペケとホニャララには、どんな言葉が入るのでしょう？ 私は、こう思います。「中学校は、子どもが大人になる所。」小学校を卒業したすぐの１年生は、子どもか大人かで分けると、子どもです。しかし、卒業間近の３年生は、むしろ大人に近い。昔は、１４歳で元服なので、当然かもしれません。 蚕を思い浮かべてください。子どもである幼虫が、糸を吐いて、繭を作り、中でサナギになり、大人になって出てきます。ものすごいエネルギーがいるのです。人は虫とは違いますが、子どもから大人になるのに、エネルギーがいることは同じです。とても不安定になる時期です。時には、親に対して尖ったような言葉を使う時もあります。そんな時は、「大人になろうとしているんだ。」と思ってください。いちいち傷ついていたらもちません。「子どもが大人になるのだから、何かあって当たり前」ぐらいに、おうように構えてください。そうしないと、子どもも親も不幸です。（以下略） 次にお会いできるのは入学式です。私も、とても楽しみにしています。 南風あったかげん記−３５６−
さらに続きます。 写真の四角い箱のようなものが地上動力施設（ＧＰＵ）です。航空機は、とまっている間も電気や冷暖房のために燃料を使ってタービンを回し、発電して使っています。そのため、多量の排気ガスや騒音が出ますが、セントレアでは、ＧＰＵで電力を供給しているために、クリーンで静かです。その電力は、太陽光で発電した電気も使われています。 写真中は旅客送迎用の燃料電池バスです。愛知万博で、瀬戸会場と長久手会場を結ぶ足として使われていたものです。 写真下が管制塔です。管制室に何人働いているでしょうか？たったの５人だそうです。管制室は５人ですが、空港全体では約１万人の雇用を生み出しているそうです。 まだまだ紹介したいことはたくさんあるのですが、ここでやめておきます。見学ツアーもありますので、ぜひセントレアへお出かけください。 南風あったかげん記−３５５−
続きます。 セントレアの写真を見ると、西側の中央部分が飛び出ています。円形のアンテナ（写真上）があり、ここから出る電波を目指して、飛行機が飛んでくるのだそうです。最も陸地やターミナルビルと離れた部分に設置してあります。 写真中は南端のアンテナです。いろいろな情報がやりとりされる目と耳の働きをしています。 写真下は機内食工場です。名古屋エアケータリング株式会社といい、名鉄犬山ホテルのグループ企業です。（続く） 南風あったかげん記−３５４−
昨日は、愛知県社会科教育研究協議会のために、第１セントレアビルへ行ってきました。会議終了後、中部国際空港の説明があり、その後、実際に現地を見学しました。 見学用のバスに乗り、始めに検問を通りました。そこでは、バスの中まで係官が入ってきて確認していき、セキュリティの厳しさを実感しました。 続いて、貨物地区（写真上）に案内されました。奥行き５０ｍもの柱がない倉庫は、作業車の動きやすさを考えたものです。まったく窓のない、貨物専用機が駐機されていました。 そのまま周囲をバスで北へ向かうと、進入灯が見えてきました。夜になると、滑走路への進入路がわかるように点灯します。近くで見ると、とても大きなものでした。 さらに西端を南へ下り、車外へ降りました。ターミナルビル全体を見渡すことができます。強い風のなか、目の前をゆったりとジャンボが着陸してきました。（続く） 南風あったかげん記−３５３−
「防災の授業」後の生徒の感想を紹介します。 ☆ 私は、今日の話を聞いて、「今後の自分たちのためになるお話しを聞かせてもらえてよかった。」と思いました。今日、私はさっそく帰り道で危険な所を探してみました。ブロック塀はいろいろな所で見つけたけど、やや広めの安全そうな所も見つけたので、避難できそうな場所があってよかったと思いました。家では、防災リストを見ながら、非常食品や、非常持ち出し品を確認してみました。不足しているものもあったので、早めに準備しておこうと思います。防災クイズでは、地震について詳しく知ることができたので、「実際に少しでも役立てられたらいいな」と思いました。今日の話では、地震が来た時のためには、日ごろからの準備が大切なんだとわかりました。私も、家族や地域の人と協力して、早めから地震に備えておいて、自分の命は自分で守れるようにしたいです。 ☆ 私は、今日防災の話を聞いて、私の家はまだまだ対策ができていないなぁと思いました。特に、地震の時の食糧や非常用の袋の中など、まだあまりそろっていません。この機会に今日聞いた話を家族にも話して、いつ地震が来ても大丈夫なようにしておきたいと思いました。母に話してみると、「うちも耐震強度がどれくらいか見てもらおうか。」と言っていました。私は、この話を聞くまで、地震のことを甘く見ていたし、「もうすぐ来るっていうけど、本当に来るのかなぁ？」と軽く考えていました。だけど聞いてみると、不自由なこともたくさんあるし、液状化現象や火災などで地震以外の被害があることも知り、改めて地震の怖さを知りました。今日は、東海大地震の前にこの話を聞けてよかったです。緊急地震速報もあるみたいなので、その数秒でも生かせたらなぁと思いました。 ☆ 今日は、僕たちに防災についていろいろ教えてくださりありがとうございました。お話を聴いて、前までは地震が起きても助かるだろうと思っていましたが、ひょっとしたらぼくは地震で死んでしまうかも…と、思いました。地震で命を落とさないようにするためには、地震が起こった時にどんな行動をすればよいのか、考えなければならないと思います。そして、家族とも話し合いをしようと思います。家に帰って、非常持ち出し袋の食糧を見たら、期限切れのものもあったので、これから定期的に確認しようと思います。防災について考えるよいきっかけになりました。ありがとうございました。 ☆（前半略）授業の日の夜にお母さんに備えができているか改めて聞いてみました。そうしたら、うちには、非常用の食糧と水があるそうです。知りませんでした。そして、後半に話し合った時、お母さんたちの意見が、「子どもを第一に考えている」と言うのが、とても印象に残りました。 ☆（前半略）班で話し合う時も、いろんな個性の人がいて、いろんなパターンがあって、とっても感心した。家に帰って母と話した所、「みんなのお母さんも来ればよかったのに!!」と言っていました。私もそう思います。また、来年よろしくお願いします。 話を聞いたその日に、すぐに家族と話をしたり、非常持ち出し袋を確かめたりと、行動に移す生徒に感心しました。また、参加された保護者の方が、「まず子どものことを考える」という母の立場での意見や、「職業柄、まずは訓練を重視する」と言う意見など、多面的なものの見方にふれることができました。講師の清水さんも「保護者の方に意見をいただいたのは今回が初めてだったけど、とてもよかった。」と言ってみえました。参加していただいた保護者のみなさま、ありがとうございました。 南風あったかげん記−３５２−
２年生職場体験の感想の一部を紹介します。 ☆ 丹羽工務店で働かせていただいて、一つの建物ができるまでには、いろいろな人が関わって長い時間がかかることがわかった。そして全員が自分の仕事にほこりを持っていて一生懸命やっていた。建物の解体をしている回りを掃除していることも知って、「ここまでやっているのか」と驚いた。そして、社長さんが言っていた、「今は一生懸命勉強をやって、勉強を楽しいと思えるようになると、将来、仕事にもつながっていく。」という言葉を忘れず、一生懸命がんばりたいと思った。 ☆ 初めて幼稚園の先生をやってみて、楽しかったことやおもしろかったことがたくさんありました。今回は、先生のサポーターみたいな仕事だったけど、本当の先生はもっとたいへんなんだろうなぁと思いました。自分のことより子どもを優先させ、目を配り、すごいなぁと思いました。あと、先生が元気だと、みんな元気になれることがわかりました。 ☆ 最初は掃除だと聞いて少しいやだなと思ったけど、店長さんの「掃除は店への愛着につながる」という言葉を聞いて、確かにそうだなと思った。働くことはすごく疲れる。３日間しかやっていないけど、毎日毎日働いていると思うと、とてもすごいと思った。こういう人たちが私たちを支えてくれると思うと、感謝の気持ちを忘れないようにしようと思った。将来は、お客さんや患者さんのことをきちんと考えられる立派な薬剤師になろうと思った。 ☆ 自分が思ったよりすごくきつかった。小さい子がかわいいからの理由で「保育」を選んだけど、小さい子の面倒を見るだけじゃなくて、行事の準備をしないといけないし、子ども全員に目を向けないといけないし、すぐに泣いちゃうし、すごく困った。意外に力仕事が多くて、子どもたちも足にくっついてくるし、全身筋肉痛だった。大人ってすごいと思った。 どう思われますか？ 私は、職場体験を通じて、生徒が「働くことはたいへんだ」「大人ってすごい」こう感じてくれれば意味があると思っていたのですが、どうやら感じ取ってくれていたようです。ここで紹介した感想以外でも、言葉の端々から読み取ることができました。 昨日の朝礼で、「実際にやってみてわかったことを大切にしてほしい。」と言いました。一回り大きくなった生徒たちの今後が楽しみです。 南風あったかげん記−３５１−
今日の朝礼の話を紹介します。 まず、先週木曜日に、岩倉ＯＹＧ（おやじの会）から頂いたプランターと花の苗を紹介しました。すさまじい強風の日でしたが、その日の天気図が上の図です。等圧線の間隔が狭いことがわかります。これが時間と共にだんだん緩んでいく様子をアニメーションで見せました。 この日は、日本海側で多くの雪が降りましたが、それでは、なぜ冬になると日本海側に多くの雪が降るのでしょうか？授業でも学習しますが、シベリアからの季節風が、日本海で水蒸気を吸収し、雪雲をつくります。それが山を越える時に冷やされ、雪となるわけです。その影響で、太平洋側は乾燥した空気、いわゆるからっ風が吹くのです。その様子を表したのが中央の図です。 ここまでは理屈の話です。知識としては、自分でも持っていました。しかし、あくまでも知識の域を超えていません。 ２年前の今頃、名古屋空港から飛行機で山形へ向かいました。とても良い天候で、富士山や南アルプス、北アルプスなどが、飛行機の窓からくっきり見えました。ところが、その景色ががらっと変わるのです。下の写真です。 写真の右上が太平洋側、左下が日本海側になります。太平洋側は好天でしたが、立山や白馬岳を境に、日本海側が一面雲で覆われていたのです。雪が降る仕組みは理屈として知っていたことですが、いざその事実を目の当たりにして、初めて「わかった」気がしました。「知識」は、経験を伴って「理解」になるのです。 空港を降りてからの桜桃（サクランボ）畑もまた、山形の名産を肌で感じることができました。 職場体験も、やってみてわかったことがたくさんあると思います。その「わかった」を大切にしてもらいたいと思います。 南風あったかげん記−３５０−
続きです。今日行われた大阪国際女子マラソンはすさまじいレースでした。前半飛ばしに飛ばした初マラソンの福士加代子は終盤に失速して１９位の結果に終わりました。 あの前半の走りを見た時に、このまま行って、高橋尚子も名古屋で好記録を出したら、どうやって代表を決めるのかという期待と、初マラソンなので最後までもたないのではないかという不安を、誰もが感じたのではないでしょうか。 結果としては、その「不安」が見事に的中してしまいました。最後、ふらふらになって競技場に入り、何回も転倒しながらゴールした姿は、痛々しくて見ていられませんでした。 聞くところによると、練習では距離走もほとんどが２２キロまでで、マラソン選手では定番の４０キロ走を一度も行っていないそうです。それでは無理なのでは…と、素人ながら思うのですが、やはりマラソンは過酷でした。 それでも、最後まで走り続けたことで、彼女は自分で責任をとりました。駅伝とは違う個人種目なので、リタイアという選択肢もあったのに、ゴールにこだわったあの姿から元気をもらいました。 ただ、前半は飛ばす福士を追い続け、後半は失速した福士を追い続けたテレビ局の姿勢にはやや疑問を感じました。４位に入った大平美樹はどうやって上がってきたのか、ほとんどわかりませんでした。 卓球の福原愛、バドミントンのオグシオも同様です。本人達には罪はないのですが、テレビ局にはもう少し公平な番組づくりを望みたいところです。 ところで、卒業式のためにと、結婚式の時に着たモーニングを出してきて、約２０年ぶりに着てみました。何とか着ることができました。やっぱり、運動していると違いますね。 南風あったかげん記−３４９−
今日は、第１８回小牧シティマラソン大会で、１０�劼鯀�ってきました。一昨年に続き２回目の参加で、平坦で走りやすく、記録が出やすいコースです。今朝の気温は、なんとマイナス４度。最近、味わったことのない冷え込みでした。 個人的には、２週間前に足を痛めてからほとんど走っていないこともあり、記録よりもケガをしないことを今日の目標にしました。また、ロングタイツを忘れて来るやら、スタート地点に着いたのは３分前で準備運動はほとんどないやら、意気込みに欠けていましたね。 走り出すと、「脚が太った！」と実感しました。２週間走らないとこうなるんだ…と、一人で納得していました。９�匆瓩�ると、前回痛めたところが少し痛み出してくるし、これでフルマラソン走れるか？と不安になってきました。治すのが先か、やはり少しでもトレーニングを続けるのか、迷うところです。 結果は、一昨年とほぼ同じでした。さあ、次は、いよいよ東京マラソンです。そして、いわくら五条川マラソンと続きます。 |
岩倉市立南部中学校
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