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最新更新日：2024/05/31 |
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南風あったかげん記 ―３２―
☆★☆ ２年生自然教室 −２− ☆★☆
（「南風あったかげん記」とは校長日記のことです。） 「南風あったかげん記」２９号、３０号は、携帯電話から入力したため、とても見づらいものになりました。携帯電話では、「あけおめ」や「メリクリ」などの略語が飛び交います。入力文字を減らしたいための知恵なのはわかりますが、日本語がどうなるのかが心配です。 さて、自然教室帰校式の校長の話では次のような話をしました。 出発式の「みんなで楽しもう、一人残らず楽しもう」をキャンプファイヤーで実現できました。あのファイヤーは、「奇跡のキャンプファイヤー」として、後輩に語り継ぎたいと思います。それぐらい、みなさんは立派です。 これは３０号でもふれましたが、それほど全員の一体感は見事なものがありました。個性豊かな集団であればこそ、心を一つにするには人を思いやる気持ちがなければ出きません。さらに続けました。 「みんなで守ろう、時間、規則、自然。」 なかでも、時間を守ることは、１日目、２日目、３日目と進むに従って、格段に良くなっていきました。おそらくみんなも、自分たちの成長を自覚していることだと思います。これだけ成長できたみんなと、指導していただいた先生方に感謝します。 これも本心です。目に見える進歩を感じました。互いに声を掛け合う「みんなで」の部分ができていました。そして続けました。 残る課題は「規則」の部分です。一人一人の行動はすばらしいものがありました。船酔いした友だち世話をする、上履きをこそっと整頓するなど、所員の方から「感動しました」とお褒めの言葉をいただきました。それを「みんなで」声を掛け合いながらやって欲しいのです。もしそれができたら、「奇跡の学年」として、後輩に語り継ぎたいと思います。 来年の修学旅行までに、彼ら彼女らがどこまで成長するか楽しみです。 南風あったかげん記 ―３１―
☆★☆ ２年生自然教室 −１− ☆★☆
国立若狭湾青少年自然の家における２年生自然教室を無事終えることができました。この間、「自然教室中継」と称して発信したところ、多くの方に見ていただきました。携帯版はカウントされないため実数はわかりませんが、１日あたりのアクセスは４００件を越えていたと思われます。多くの方にご覧いただき御礼申し上げます。 今回は、ほとんどを私（土井）が発信しました。いつものキーボードと違い、携帯電話のボタンからの発信で、変換もうまくいかず、誤字脱字等もあったかもしれません。この場をお借りしてお詫び申し上げます。 堅い話になり恐縮ですが、教育基本法の改定に当たり、「学校教育法等の一部を改正する法律案」が検討されています。そこには、「学校評価及び情報提供に関する規定の整備」として、「学校は、保護者等との連携協力を推進するため、学校運営の状況に関する情報を積極的に提供するものとする」とあります。 これからの学校は、みなさんに評価され、ご意見をいただくなかで、状況を改善し、よりよいものにしていくことが法律で定められるのです。そのために、判断材料の一つとして情報提供するのが、学校ＨＰ（ホームページ）なのです。 その意味をご理解いただき、このブログ形式の学校ＨＰを見ていただけると幸いです。 次の方針で運営いたします。 ○ 原則、土日を含めて毎日更新します。（毎日変わると思うから、毎日見ていただけると思っています。） ○ 事実のみでなく、その内にある思いも伝えます。（新聞の社説に当たります。） ○ 行事の中継にも利用します。（携帯電話からアップできるメリットを生かします。） 修学旅行中継、体育大会中継も考えています。ぜひご覧ください。 つづく 南風あったかげん記―３０―
自然教室２日目。朝から降り出した雨により、午前中に予定していたＯＬを中止しました。生徒もがっかりしましたが、それよりも、今回のために膨大な準備をしてきた職員の努力を知っているので、とても辛い判断です。校長の辛いところです。しかし、天候に左右されるのが自然教室。これもまた勉強です。
昨日、こんなことがありました。夕食前の自由時間に、ある男子部屋では２グループがカードゲームをしていました。その中に部屋の隅に一人ぽつんと下を向いている子を見つけました。声を掛けてもみんなに交わろうとしません。それ以上はそっとしておきました。 食事の後にあったのがキャンプファイヤー。終盤の盛り上がりはすばらしいものでした。一部の元気な子が盛り上げたのではなく、みんなで肩を組み、みんなで盛り上げたのです。まさに、出発式の挨拶「一人残らず楽しもう」を形にしたものでした。 その後の自由時間。気になっていたそのこを見に行きました。驚きました。一緒に楽しそうにゲームに加わっていたのです。これはみんなで楽しんだおかげです。あの時間が彼の心を変えたのです。 生徒の力を信じます。 南風あったかげん記ー２９―
今日は２年生の自然教室の引率で、若狭少年自然の家へ来ています。その様子はご覧の通りで、順調に進行しています。
出発式の校長挨拶はシンプルにしました。 みんなで楽しもう。一人残らず楽しもう。そのためには、周りを見渡して、少し気配りが必要だ。 みんなで守ろう。時間、きまり、そして自然。そのためには、声を掛け合うことが必要だ。 これだけできれば、みんなで楽しい思い出を作ることができる。 このような内容です。 少数で群を作りたがる子ども達。しかし、自然教室は、学級、学年全体でまとまらなければ成功しません。 学校は小さな社会といわれます。公共の精神が議論されていますが、まず行事をみんなで成功させられるかどうか。楽しみにしています。 南風あったかげん記−２８−
朝礼の中で、３名の教育実習生を紹介しました。３名とも、全校生徒の前で、ハキハキとした、さわやかな挨拶をしてくれました。 われわれ教師にとって、教育実習というのは特別な意味を持っています。 かなり前のことですが、若い教師に「教師になろうと思ったのはいつか」「教師になることを確信したのはいつか」というアンケートをとったことがあります。 「なろうと思った時期」は、人によってばらつきがありました。 しかし、「確信したのはいつか」というアンケートでは、半数以上が「教育実習を経験して」を選択していました。教育実習には、人生を決定づける大きな力があるのです。 それでは、「人生を決定づける大きな力」とは何でしょうか？ それは、おそらく「子ども達」でしょう。大学での机上の勉強では得られないものを、実際の子ども達と接することで得られたのだと思います。 ３名の教育実習生も、南部中学校で人生を決定づける何かが得られればと思います。と同時に、私たちも、教育実習時代に子ども達に対した時の気持ちを思い出し、初心を大切にしていきたいと思います。 南風あったかげん記−２７−
今朝の朝礼の話を紹介します。 校庭の花、ボランティアのお礼状の報告の後、先週の鈴木姓の県別順位地図を見せました。これに関する話として、はてな君の登場です。はてな君に隠れているのは、「日清 どん兵衛」です。 「どん兵衛が東京と大阪で味が違うことを知っていますか？」 そうなんです。スープの袋の色、油揚げの色や味も違います。東京が鰹だし、大阪が昆布だしという違いがあります。 参考 http://donbei.jp/syohin/index.html 「どん兵衛の東日本用と西日本用はどこで線を引くのでしょう」 じつは、鈴木姓とほぼ同じなのです。（和歌山県のみ例外） なぜ東日本と西日本の味が違うのか？それは、日本列島の火山の分布にヒントがあります。東日本に広がる火山灰土の地下水はミネラル分が多く、昆布のグルタミン酸と反応して灰汁（あく）が出て苦みになります。逆に、ミネラル分は魚系だしの臭みをとってくれるのです。 今日のメインは、「ガリレオ・ガリレイ」。彼は、望遠鏡をつくって、木星の衛星を発見したり、金星を観測して地動説を唱えたりしました。しかし、彼でも見えなかった惑星があるらしいのです。それが、「水星」です。水星は、太陽に近すぎて、よほど太陽から離れた時でないと見えないのです。 そのチャンスが今週から来週にかけてやってきます。水星と太陽の距離が最も離れるのです。夜の７時半頃、開けたところで西の空を見ると、ひときわ明るい金星を挟んで、左上に土星、右下に水星が見えます。水星は、地上から１４度上、明るさは０．４等星です。 ２年生が出かける若狭少年自然の家などは、絶好の観測場所です。天気が良いことを祈ります。 参考 http://www.nao.ac.jp/phenomena/20070601/index.html 南風あったかげん記−２６−
昨年に続いて、今日、青山高原で１０．５�劼鯀�ってきました。このコースは、これまで走った中では最もハードなコースです。何といっても、高低差１１０ｍを何度も上ったり下ったりします。ゴール位置から５５０ｍほど急坂を下った位置からスタートするのですが、その最初の５５０ｍを駆け上がる段階ですでに脚にきます。 さらに、青山高原といえば風力発電、すなわち強風です。折り返した後は風に向かって走らなければいけません。もともと、酸素も微妙に薄いように感じるところです。風に向かって坂を上る時は、進んでいる気がしないほどですよ。 そして迎えた今日ですが、１１時スタート時の気温がかなりの高温でした。昨年は肌寒く、走るためにはちょうど良かったのですが、今年は走る前から汗がにじんできます。 そしてスタート。 昨年以上に坂が急に感じます。息もすぐに切れました。給水箇所が多いのですが、その度に脚に水をかけて冷やします。早々と目標を「記録」から「完走」に切り替えて、ペースを落とします。 折り返してしばらくすると、７０歳代と思われる人に追い抜かれました。自分が情けないというよりも、生涯スポーツを楽しむその姿に、尊敬の念を抱きました。 私が走り始めたのは一昨年の９月から。その時の名古屋シティマラソンが初レースでしたが、以来、夏を除いて月１回ほどのペースで出場しています。昨秋にはハーフも走りました。 市民マラソンは、競技スポーツとは違って他人と比べるわけではありません。あくまでも自分との勝負です。そこには年齢に関係なく、スポーツを楽しむ姿があります。私もこれからも、楽しみながら走るつもりです。 結果？真ん中より少し前でしたが、人と比べるものではありません。自己評価は８０点。マイナス２０点は練習不足です。 みなさんも、自分にできる生涯スポーツを探してみてくださいね。 南風あったかげん記−２５−
今日の午後は、セントラル愛知交響楽団の岩倉定期演奏会。小松長生指揮のベトシチ（ベートーベン作曲交響曲第７番）でした。ＴＶ番組「のだめカンタービレ」で急に人気が出た曲ですが、もともと第九を別格とすると、ベートーベンの交響曲では最高傑作の声が高い曲です。わたしも、これまでにも何回か演奏しましたが、演奏していて大好きな曲の一つです。 小松先生には、以前江南の第九演奏会を指揮してもらったことがあります。福井弁で冗談を言いながらプレーヤーの心を和ませ、しかも出てくる音楽はとてもエネルギッシュでスケールの大きなものです。それ以来、ファンになってしまいました。 演奏の冒頭で、小松先生自身の言葉で、「葬送行進曲を殉職された林警部に捧げます」という異例のメッセージが伝えられました。 冒頭部は音楽ホール向きに残響を計算したためか、驚くほど短くシャープ。岩倉総体文では異様なほど短く聞こえ、かえって新鮮でした。全体として、エネルギッシュで、メリハリがあり、小松色が色濃く出た演奏になりました。特に、４楽章は怒濤のように流れ、小松先生の背中にオーラのようなものを感じたほどでした。そのオーラにプレーヤーが見事に反応しています。「バイオリンを持って飛び込みたい！」と、正直思ったほどでした。 前半のミハル・カニュカのチェロをはじめ、この演奏を生で聴ける岩倉市民は本当に幸せだと思います。 私は、小松先生をこれからも追っかけていきます。 南風あったかげん記−２４−
「あなたは、あなたでいいんだよ。人と比べなくていい。そのままがステキなんだよ。」 キャロル・キングの曲をバックに、やさしく語りかけるのは、親業訓練インストラクターの原田洋子さん。 原田さんとは、昨年のアソシアおもしろ学校の講師をいっしょにやった関係です。 今日は、曽野小学校で行われた原田さんの教育講演会に参加してきました。テーマは、「ほめ上手 しかり上手」〜子どもに愛が伝わっていますか〜 「宿題をやっていない」という子に、「（あなた）早くやりなさい！」というのがあなたメッセージ。相手に届かないばかりか、「忘れると親が恥ずかしい」などの裏のメッセージが伝わります。 それに対して、「（わたしは）学校の勉強がわからなくなると心配だわ。」などと自分の気持ちを伝えるのがわたしメッセージ。気持ちが届きやすくなります。 このほか、「くりかえす、いいかえる、気持ちをくむ」などの、心を開く能動的な聞き方を学びました。 親として、さらに教師としても参考になりました。 南風あったかげん記−２３−
３年生は６月に修学旅行へ出かけます。そのメインは、職場訪問ではないでしょうか。生徒は、行きたい職種ごとにグループを作って、訪問先を調べ電話等で交渉しています。断られるグループも多く、生徒は次の訪問先の候補を探します。 実は、「訪問先を探す」、「電話で交渉する」、こういったことそのものが大切な学習です。机上では教えられない、生きた社会勉強なのです。将来、例えば就職活動や、その他社会に出てからの活動に大きくプラスになることでしょう。人は、経験したことこそが本当の力になるからです。 渋谷のＮＨＫに行くグループがあります。ＮＨＫにはスタジオパークという見学コースがあり、それだけでも充実した学習ができるのですが、職場訪問としては少しもの足りません。そこで働く人の声を聞けないからです。 そのために、生徒にＮＨＫに勤める友人を紹介しました。その人は、毎週土曜日の夜１０時からＮＨＫ教育で放送される「あしたをつかめ」という番組を制作するディレクターです。 この番組がとてもいいのです。 「平成若者仕事図鑑」というサブタイトルから想像できるように、簡単にいえばいろいろな職業を紹介する番組です。しかし、単なる紹介に終わらず、その人の生き方を感じさせるつくりなのです。 もともと異業種の人の話を聞くことは面白いものです。業界の裏側をのぞくことも同様です。この番組は、そのおもしろさの部分も大切にしています。 さらにホームページも充実しています。 http://www.nhk.or.jp/shigoto/ こうやって聞くより見るのが一番。今晩夜１０時は「トレーナー」です。ぜひご覧ください。 南風あったかげん記−２２−
昨晩は社楽の会があり出席しました。 社楽の会は、主に愛知県尾張北部の小中学校の社会科教師がつくっているサークルです。といっても決まった会員がいるわけではなく、誰でも自由に参加できます。平成６年に始めたので、今年で１４年目になります。ほぼ２週間に一度、昨日が２６７回目です。 このところの参加者数を見ると、２６２回の２９名以後、９，９，１７，１０，１２名。バラバラです。そうなんです。全くの自由参加なので、誰でも来られる時に参加すればよいのです。というわけで、案内を出すわけではありません。ホームページを見て集まってきます。 参加者は尾張地区だけではありません。岐阜県高山市から通う人をはじめ、これまで京都や千葉からもありました。 左の写真にあるホームページは、すべて私（土井）が担当しています。大きな特長は、過去の２６７回全て、参加者の実名を記録し、公表していることです。 内容は様々で、授業実践をはじめ、いろいろな情報が飛び交います。昨日も、知らない情報がいくつも登場し、知的な興奮を覚えたほどです。 上のホームページは会の報告だけではありません。教育に関するいろいろな情報が載っています。あるサイトの紹介によると、教育関係のサイトとしては、情報量では日本で３番目に多いと書いてありました。確かめたわけではありませんが、１０年以上続けているとのでそうかもしれません。ごらんいただければ幸いです。 http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/syaraku.htm 南風あったかげん記−２１−
昨日、愛知県自治センターに於いて、平成１９年度心をむすぶ学校づくり推進事業委嘱状の交付式がありました。 心をむすぶ学校づくり推進事業とは、愛知県教育委員会が行っている事業で、目的には次のようにあります。 保護者や地域の人々の理解と協力を得ながら、地域の特色を生かして、子どもたちが異校種の児童生徒をはじめ、友達や教師、保護者、地域の人々とかかわり、心をむすぶ活動を展開し、学校独自の文化を創造していくことによって、子どもたちにとって真に楽しい学びの場になるような学校づくりを支援し、学校の一層の活性化を図る。 これは、「開かれ、つながり、愛される」学校づくりをめざして、これまで南部中学校が取り組んできたことそのものです。そのため、今年の予定を計画書に盛り込み応募したところ、高い倍率の中を、南部中学校のプランが選考されました。これは、これまで取り組んできたことの確かさの証明であります。しかし、もう一度原点に還り、再度それぞれの活動の目的を確認しながら活動し、その活動について評価をする機会と考えます。 選考基準に次のようにありました。 ○ 学校・家庭・地域が、子どもたちにとって心がはずむ学びの場になるような、創意工夫のある教育活動であること。 ○ 学校・家庭・地域の三者の連携が図られ、保護者や地域ボランティアを活用するなど、家庭や地域の教育力を活かしたものであること。 ○ 活動を通して、子どもたちが、異校種の児童生徒をはじめ、友達や教師、保護者や地域の人々とふれあい、心を通わせたり感動を味わったりすることができること。 ○ 活動の様子や成果を他の学校・家庭・地域等へ発信したり、他の学校・家庭・地域の意見を活動に反映させたりするなど、双方向の交流ができる活動であること。 南部中学校では、これからも生徒の活動や成果をこの場でどんどん発信していきます。ご意見をよろしくお願いします。 南風あったかげん記−２０−
☆★☆ おやじの会 ☆★☆
今晩は、岩倉市父親の家庭教育参加促進モデル事業の第２回会議がありました。 父親の家庭教育参加促進モデル事業とは、簡単に言えば、各地域におやじの会を立ち上げようというものです。 家庭教育が母親任せというのは、高度経済成長期、すなわち1960年代後半から問題視されていました。当時の父親は、（愛情はあっても）忙しさのあまり家庭を顧みる余裕がなく、経済状況から「それどころではない」というのが実情でした。 しかし、その弊害が（それだけでもないのですが）次々に表れてきました。 受験地獄、落ちこぼれ、いじめ、登校拒否、自殺…。これらは、最近の話題ではありません。欧米の先進国に追いつき追い越せの昭和後半の時代に、よく新聞の見出しを飾りました。当時の専門書を見ると、「父親の無力、母親の過干渉」という言葉が目に付きました。 「そうではない！家庭教育には、父親、もしくは父親的役割をする人の存在が必要なんだ。」という考え方が一般的になってきたのは、昭和の終わり頃です。 そして組織としてできたのが「おやじの会」なのです。 平成１３年頃でしょうか。県内でもおやじの会設立の動きが活発になってきました。私が、大口町で設立に走り回って今もあるのが「おおぐちおやじの会」です。ＨＰもあります。 http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/oyaji.htm そして、今年度、岩倉市ＰＴＡ連合会のＯＢを中心に立ち上がったのが岩倉市のおやじの会です。 本日２回目の会合が行われ、ネーミングも決まりました。 いわくらＯＹＧクラブです。 最初の事業として、７月１日に、岩倉市青少年宿泊研修施設「希望の家」において、春日山部屋を招いて交流会を行います。 でも、事業の成功が目的ではありません。まず、おやじが集まって空間を共にすることです。コミュニケーションをとることです。いずれは、話し合えることです。 南部中学校下のおやじのみなさん。中学生の子どもがいる、いないは問いません。いや、独身、既婚も問いません。ぜひ交流しましょう。そして、地域の力になりましょう。 南風あったかげん記−１９−
☆★☆ 人の成長 ☆★☆
子どもたちは今成長期ですが、身長の伸びる時期と体重が増える時期は必ずしも同じではないと聞きました。 人としての成長も直線状に均等に伸びるわけではありません。 私は、経験的に、人は階段状に伸びると感じています。 学校では、毎日授業があります。そして、掃除や給食などの当番活動など、学校生活を送っています。これらの日常生活は、目に見えて伸びるものではありません。次に伸びるために力をためている時期なのかもしれません。 子どもは行事で伸びます。 ここで「子ども」と表現したのは、中学生に限らず、小学生でも同様だからです。 日常生活の中でためた力が、行事を経験すると、人としての成長に変化するのです。 ただし、だれもがどの行事でも同じように伸びるわけではありません。当然、行事の質によっても、果たした役割によってもその伸びは変わります。 子どもを伸ばす行事とは、子どもたちが創意・工夫する余地が大きい行事です。また、事前の準備、事後のふり返りがきちんとなされた行事です。 子どもを伸ばす役割とは、責任がある役割を与えられた時です。 例えば、遠足。何の準備もないまま、バスでどこかへ行き、バスガイドや先生の後をついて歩き、弁当を食べて、みんなで遊んで帰ってきたとしましょう。レクリエーションとしてのリフレッシュ効果はあるでしょうが、人としての成長につながるかどうかは疑問符がつきます。 やはり、事前に十分学習をして、現場で検証し、新しい発見があること。学級やグループ内で責任が与えられ、その責任を果たすこと。行事後にふりかえりを行い、自らの成長を自覚すること。これらを経て、始めて成長につながるのです。 各学年とも、行事を控えています。しかも、人としての成長につながるように、生徒の創意・工夫の場面を設定し、個々に責任を与えています。事前に準備をしっかりとしています。 行事を終えた後で、子どもたちの成長を感じ取っていただければ幸いです。 南風あったかげん記−１８−
☆★☆ 部活動 ☆★☆
毎朝、必ず行っていることがあります。すべての部の朝練習の様子を見て回ることです。 グランド、体育館、武道館、校舎内と一つずつ見ていきます。どの部も「おはようございます」という元気のよい挨拶が聞かれます。それに「おはよう」と返しながら、ゴミなど落ちていないかも見ながら回ります。 毎日同じように見ているからこそ、見えてくるものがあると思っています。昨日との挨拶の声量の違いなど、わずかな変化にも気づくことができます。「この子は今朝は元気がないな。」と感じる時もあります。 帰りの部活動時も、同様にすべての部を見て回っています。多くの場合、ジャージに着替えていっしょに体を動かしています。生徒との距離感を最も短く感じる時でもあります。 ある時、部活動の終了時に、一人の生徒が「校長先生、相談があります。」と言って来てくれました。困っている友だちについての相談でした。 その時はすぐに対応することができたのですが、これも、生徒との距離が近かったからこそ、声をかけてくれたのだと思っています。 部活動は、生徒一人ひとりの個性を感じる時間です。これからも、毎日見て回ります。 
南風あったかげん記−１７−
今朝の朝礼の話をお知らせします。
いつものように学校の花の紹介、日曜日のボランティアの様子を紹介しました。 そして、今日のテーマは“調べるとは？” はじめに、全国の名字ベスト１０を紹介しました。 佐藤、鈴木、高橋、田中、伊藤、渡辺、山本、中村、小林、加藤 と続きます。 次に、愛知県の名字ベスト１０が次のものです。 鈴木、加藤、伊藤、山田、近藤、山本、佐藤、田中、渡辺、水野 この両者を比べるだけで、愛知県の特徴が見えてきます。近藤、水野が多いことです。 さらに、近隣市町のベスト５を紹介した後、岩倉市の名字ベスト５を予想しました。 正解は、「伊藤、鈴木、加藤、桜井、山田」です。 ここまでは、インターネットを使って調べたことです。でも、ここで終わってはいけないのです。ここから、何を導き出すか？ 私は、名字別に、都道府県順位を出してみました。次に載せておきました。 http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/myouji.htm こうやって表をつくってみると、いろいろなものが見えてきます。みなさんも探してみてください。多くのことが見つかりますよ。 例えば、都道府県別に鈴木姓の順位を出してみました。３枚目の写真がそれを図にしたものです。赤が１位から５位まで、青が６位から１０位まで。それ以上は黒いもようになっています。一目で、鈴木姓は東日本に多いことが分かりますね。その境目が、関ヶ原なのです。 こうやって、はじめの資料からわかることをまとめたり新たな資料をつくったりすること、すなわち、ある情報から新しい情報をつくりだすことが「調べる」ということなのです、と生徒に話しました。 名字の分布は人の流れです。人の流れは、文化の流れでもあります。東日本の文化と西日本の文化の違いの話も、後日していきたいと思います。 
南風あったかげん記−１６−
☆★☆ ボランティア活動との出会い ２ ☆★☆
前号の続きです。 私が以前経験した学校での話です。 校内に広く漂っていたまじめをバカにする雰囲気を壊すために何をすればよいのでしょうか。 私が考えたのはボランティア活動でした。しかも、その様子をどんどんテレビ放送で流すことでした。 私は放送委員会の顧問をしていましたが、それとは別に有志のボランティア委員会を結成しました。そして、養護老人ホーム等での食事介護やレクリエーションの相手をするなどのボランティア活動を始めました。そして、その様子をビデオカメラで撮影し、昼放送（給食時）で流したのです。 初めは嘲笑していた生徒も、毎日流れる映像を見て笑わなくなりました。と言うより、笑った生徒自身が恥ずかしくなるほど、映像の中の生徒は真剣であり、お年寄りからいただく感謝は本物でした。 ボランティア活動に参加する生徒の数も増え、活動の幅も広がりました。その数と反比例するかのように、校内の雰囲気は確かに変わってきました。掃除に散り組む姿勢が変わり、学校が少しずつきれいになってきました。部活動に取り組む態度も真剣になってきました。 これが私のボランティア活動との出会いです。いつしか素直さを失っていた生徒が、人のために活動し、それによって感謝された時の喜びにより本来の素直さを取り戻していきました。ボランティア活動には、それだけの力があるのです。 南部中の状況は違いますが、ボランティア活動が大きな柱であることは同じです。人のために貢献し、感謝されることで、人間としての器が大きくなることも同様です。 今後も、地域でのボランティア活動により、生徒を伸ばしていただけることを期待しています。 南風あったかげん記−１５−
☆★☆ ボランティア活動との出会い １ ☆★☆
南中生の合い言葉は「花、うた、ボランティア」。 南中でボランティア活動が行われるようになった経緯はみなさんご存じのことでしょう。これについては、また、後日ふれたいと思います。 南中以前に、ボランティア活動を含めた生徒のマンパワーをつけることにより、学校を落ち着かせた事例が管内にありました。 私が以前勤務した、布袋中学校です。 平成元年に赴任した当時の布袋中学校は、元気すぎる生徒がたくさんいました。当時の南中と状況はよく似ていたと思います。布袋小から異動した私は、その多くの子の小学生時代を知っていました。比較的話ができる関係だったので、いろいろと話を聞いたり、行動を観察していると、結局「甘え」であることに気付きました。特に不満があるわけではないのです。甘えられる身近な対象が、親と教師だったのです。彼ら、彼女らも、地域の方と接する時には、少人数なら何とか普通にできることに気付きました。 そして、もう一つ、学校全体を覆う雰囲気を何とかしなければと思っていました。むしろ、一部の元気すぎる生徒より、こちらの方がやっかいでした。その雰囲気とは… 教室の掃除。やっている子は一部です。その子たちを見ながら、「ま〜じめ」と言いながらうすら笑う生徒たち。言われるのがいやで、同調する多くの生徒。 かかとを踏んだ上履きで平気で外を歩く。雨の日は他人の傘で帰る。これら規則からはみ出た行動をかっこいいと思っている生徒。 一言でいえば、「まじめをバカにする雰囲気」です。比較的勉強のできる子がリードし、多くの生徒を巻き込み、本当にまじめにやりたい子は次々につぶされていきました。 さあ、どうしたらよいのか。 続きは次号で… 南風あったかげん記−１４−
☆★☆ 平成19年度全国学力・学習状況調査−２− ☆★☆
前回の続きです… 学力というと、みなさんは何をイメージするでしょうか？ これまでの日本では、一般に、今回のＡ問題のような問題を解く力が学力とされていました。広辞苑では、学力とは「学問の力量、学習によって得られた能力」となっています。 しかし、ＯＥＣＤは、「学力とは人生をつくり社会に参加する力量」と言っています。広辞苑とは大きな違いがあります。ＯＥＣＤは、実社会にどれだけ役に立つか、応用できるかを問題にしているのです。それを意識してつくられたのが、今回のＢ問題なのです。 数学のファミレスやサッカーの試合、国語の広告カードの問題はありそうなことです。決められた正解はなく、自分の考えを書けばよい問題もありました。 調査の結果は、９月頃に学校、個人へ返される予定になっています。その結果をどう生かすかは、学校のこれからの課題です。 さて、今回の調査のもう一つの特徴は、学習状況調査を行っていることです。 http://www.nier.go.jp/homepage/kyoutsuu/tyousa/... この質問紙調査というものをご覧ください。 「朝食を毎日食べているか」から始まり、「調査問題は簡単でしたか」までの１０１問を生徒に聞いています。また、学校質問紙としてもいろいろと聞かれました。 これらは、学力調査と学習状況調査にどのような相関関係があるかを調べるのが目的です。分析は簡単ではありませんが、何が見えてくるのか楽しみです。 南風あったかげん記−１３−
☆★☆ 平成19年度全国学力・学習状況調査 ☆★☆
全国一斉に4月24日に実施した全国学力・学習状況調査の問題、正解例、問題趣旨が公開されています。 http://www.nier.go.jp/homepage/kyoutsuu/tyousa/... ３年生の国語、数学の力を調査したのですが、今回の特徴は、それぞれ「Ａ問題」「Ｂ問題」と分かれていたことです。 文科省は、次のように説明しています。 「Ａ問題」…主として「知識」 ・身につけておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす内容 ・実生活において不可欠であり、常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能 「Ｂ問題」…主として「活用」 ・知識・技能等を実生活の様々な場面に活用する力 ・様々な課題解決のための構想を立て、実践し、評価・改善する力 みなさん、ぜひそれぞれのＢ問題に目を通していただければと思います。 さて、今回、なぜこのような学力調査が行われ、またなぜこのＢ問題が出題されたかを考えてみましょう。 経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）は、加盟国を中心に、国際学習到達度調査を行いました。１回目が００年、２回目が０３年です。知識量ではなく、将来、社会生活で直面する課題にその知識を活用する力があるかどうかをはかることが大きな特徴です。 日本は、００年に８位だった「読解力」が０３年にはＯＥＣＤ平均レベルの１４位まで低下。「数学的リテラシー（応用力）」は前回の１位から６位になりました。この結果を受けて、マスコミは「ゆとり教育が学力低下を招いた」とし、いわゆる学力論争が起こりました。 ＯＥＣＤは、読解力を次のように定義しています。 「自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力」 この、「効果的に社会に参加するために」がポイントです。 これまでの日本では、読解力とは「読んで理解する力」と考えていたのが、ＯＥＣＤは実生活で生かすことのできる力を読解力としたのです。 長くなりました。続きは次号で… |
岩倉市立南部中学校
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