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最新更新日：2024/06/18 |
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南風あったかげん記−２５１−
☆★☆ 学び合い ☆★☆
今日は５時間目に数学の研究授業、授業後には研究協議会を行いました。今回、特に話題になったのが「学び合い」のある授業です。土曜日の校長日記で紹介した長良東小学校は、学び合いという観点では全国でトップクラスの学校です。 それでは、学び合うとなぜよいのでしょうか？ � ゞ気┨腓ぁ┐燭箸┐丱螢魁璽澄爾領�習をイメージしてみてください。８小節、時間にして２０秒のフレーズでも、１人の教師が教えて回ると４０人で計算上８００秒必要です。しかし、合格した子が次々に先生役をやればどうでしょう。１人が２人、２人が４人、４人が８人、８人が１６人、１６人が３２人、３２人が４０人。あくまでも計算上ですが、早く全員が上達するだろうことはご理解いただけるでしょう。教え合いは、学力向上の早道なのです。 �◆“�表機会の増加；リコーダーの発表会をイメージしてください。�，芭�習した８小節をみんなの前で発表すると、４０人発表するには多くの時間がかかりますね。しかし、「右側の列の人は、左側の列の人に発表しましょう。」「交代してみましょう。」たった２回分の時間で、全員が発表する機会をもつことができます。３人組なら３回分、４人組なら４回分の時間でできますね。その後で、数名に全員の前で発表する機会を与えればよいのです。全員を授業に参加させるためには、グループ学習が有効なのです。 �� 認め合い；「ほめ合い」と言ってもよいでしょう。２人〜４人が組になって�△波�表した後、「よい所をほめてあげましょう。」という活動を入れるとどうでしょう。「○○さんは強弱をつけて吹いたのでよいと思いました。」「○○さんは初めよりとてもうまくなりました。」こうやって認められた子は、きっと次の意欲につながるでしょう。 �ぁ々�げ合い、深め合い；詩の解釈をイメージしてみてください。１０人いれば、それぞれ解釈は異なるでしょう。人の意見にふれて、「あっ、そうか！」と思った経験はだれもがあると思います。この「あっ、そうか！」は、１人ではなかなか経験できません。それでは、クラス全体でやればどうか？全体では意見が言いにくいのに、少人数なら言いやすい。これは大人でも同じです。「わいわい、がやがや」言い合う中で、広がり、深まるのです。グループで考えを出し合った後で、全体の場で発表し合うのがよいのです。 いかがでしょうか。学び合いの効果を、ここでは４つ紹介しました。まだありますが、折にふれ、紹介していきます。 南風あったかげん記−２５０−
今日の花はパンジー。なぜ春の花が花壇に植えられているのでしょうか？ということで、種を一度冷蔵庫で冬眠させ、春が来たと錯覚させるという話をしました。 土日のボランティアの紹介に続き、今日のテーマは“書き順”です。みなさんもやってみてください。 １ 「田」の中の縦の線は何画め？ ２ 「長」の一番上の横棒は何画め？ ３ 「耳」の右の縦の線は何画め？ ４ 「米」の右上のはらいは何画め？ ５ 「何」の右の縦の線は何画め？ ６ 「必」のノの線は何画め？ ７ 「非」の右の縦の線は何画め？ ８ 「妻」の縦の線は何画め？ ９ 「飛」の写真左は何画め？ 10 「劇」の写真中は何画め？ おまけ 「鬱」の写真右は何画め？ 正解は、１「田」が３画、２「長」が２画、３「耳」が６画、４「米」が２画、５「何」が７画、６「必」が２画、７「非」５画、８「妻」が５画、９「飛」が４画、10「劇」が２画、３画、おまけが１画、２０画です。 「劇」は、縦・横・縦（はらい）・横の順に書き始めます。「鬱」は缶を最初に書きます。 書き順も日本の文化の一つです。正しい書き順で何回も書くと手が覚えてしまうので、ぜひマスターしてください。 書き順がわからない時は、次のサイトを参考にしてください。http://kakijun.main.jp/ 南風あったかげん記−２４９−
今日は第１９回稲沢シティマラソン。先週に続いて１０�劼鯀�ってきました。平坦で走りやすいコースでしたが、記録は前回をわずかに下回りました。 会場の稲沢市陸上競技場では、スタート時刻近くまで雨が降っており、また屋根もないため、柔軟運動やストレッチをする場所がありません。屈伸や軽くジョギングをしただけで、いきなりのスタートでした。 幸いスタート時には晴れ間も広がり、前半は快調でしたが、５�匆瓩�に背筋に痛みを感じスピードを落としました。しばらくすると痛みはなくなりましたが、その間に４０人ほど抜かれたでしょうか。しかし、一度落としたスピードはなかなか戻りません。ここが練習不足の悲しさですね。 これまでは、本番中に背筋の痛みを感じたことはありません。今から思うと、事前の準備不足が原因だったのでしょう。準備の大切さを、文字通り体感しました。 次は１１月２３日の名古屋ハーフマラソンです。２回目のハーフになります。今日のミスを生かして、十分準備をして出場したいと思います。 明日はテスト範囲の発表です。南中生も期末テストに備えて十分な準備をしておきましょう。 午後は、市民ふれ愛まつりの南中生ボランティアの応援に出かけました。学校同様、笑顔で、元気よく呼びかけを行っている姿を見て、頼もしく感じました。 南風あったかげん記−２４８−
今日は、南中から総勢７名で、岐阜市立長良東小学校の研究会へ参加しました。この長良東小学校は、岐阜市立の公立小学校ですが、その内容はたいへんハイレベルです。 私は、平成13,14年には大口町教委生涯学習課に勤務していました。土日は勤務で月・火が休みだったために、その休みを利用して、全国各地の有名な学校を見て回っていました。そのレポートの一部は紹介してあります。http://www.tcp-ip. or.jp/~syaraku/sankahoukoku.htm その中で「これだ！」と見つけたのが、この長良東小学校だったのです。 開校以来「自ら求めみがき合って高まる学習の創造」を研究主題に掲げ、実践的研究の積み上げを図ってきました。それが、形式的でなく、質の向上に着実に結びついていったのでしょう。全国の有名附属小学校と比べても、遜色のない実践が行われていました。 平成１４年に訪問して以来、毎年のように訪れ、その様子の一部を次に報告もしています。 岐阜市立長良東小学校第１１回研究発表会 http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/nagarahi.htm 岐阜市立長良東小学校 河井信幸先生のお話 http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/kawaihanasi.htm 岐阜市立長良東小学校第１２回研究発表会 http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/nagara17.htm 岐阜市立長良東小学校平成１８年度校内拡大研究会参観報告 http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/nagarahigashi1... 今日は、平成１９年度校内拡大研究会で、３時間の授業公開と、全体会、分科会がありました。その特徴の一部を列挙してみます。 ○ 全校体制で、「聞く力」「話す力」を育てている。 ○ 同様に、全校で互いに高め合う活動を意図的に授業に組み入れている。 ○ どの授業も、集中力が途切れるようなスキをつくらない。 ○ それまでの学びがわかるような教室掲示が充実している。 これらについて、今後、具体的に紹介したいと思います。 南風あったかげん記−２４７−
今日の学校保健委員会は、「ＩＴ社会の落とし穴」をテーマに、サイバー犯罪の実例と対策について取り上げました。 今日の話で強く感じたのは、「知識が自分の身を守る」ということです。知識があれば、被害者にも加害者にもならずに済むのです。ただ、ある程度ＩＴを使いこなせないと、本当の知識は身に付きません。正しく有効に使わせながら、正しい使い方を指導していかなければならないと思いました。 人間は包丁などの刃物がないと生活できません。使わないと使い方が身に付きません。しかし使い方を誤れば凶器にもなり得ます。ＩＴも同様ですね。 ここでは、今日のお話しの中で出てきたサイトを紹介します。 警視庁 サイバー犯罪対策 http://www.npa.go.jp/cyber/index.html 出会い系サイトの危険をわかりやすく解説したものや、ビデオ「サイバー犯罪事件簿１〜３」を見ることもできます。また、今日の会で配付したパンフ（写真中）をpdfで見ることができます。 インターネット安全・安心相談 http://www.cybersafety.go.jp/ 困った時の対応策がわかります。 今日の会の終了後、写真右のチラシを全員に配付しました。（まだ配られていないクラスもあります。）ぜひご覧ください。 南風あったかげん記−２４６−
☆★☆ 名古屋分散学習 ☆★☆
名古屋から写真が届いています。好天に恵まれ、順調に進行しているようです。 今回の目的の一つは、来年の修学旅行に向けて、班員で協力して行動できる力をつけることです。以前この場でも紹介しましたが、東京でも、課題に応じて、班別にいろいろなところを回ります。 よく「生きる力」と言いますね。次のように説明されています。 「いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力であり、また、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性である…」 抽象的な言葉なのですが、私はわかりやすくするために、「円滑に社会生活を送るための力」とも説明しています。社会生活を送るためには、生じる問題を自分で解決しなければなりません。人間関係にも気をつけなければなりません。 さらに言えば、初めての土地でも、交通機関を乗り継いでたどりつかなくてはいけません。約束の時刻までに到着し、挨拶をして、目的を果たさなければいけません。道を尋ねたり、遅れそうなときは事前に電話を入れたりすることもあるでしょう。 こうした「円滑に社会生活を送るための力」は、教室の勉強だけでは身に付くものではありません。今日のような社会での実体験を経て、改めて挨拶の重要性に気づくのです。地図の見方、人への尋ね方など、教室で学ぶ意味に気づくのです。仲間と協力する大切さがわかるのです。 今回は、多少の失敗は仕方がないと思っています。失敗して学ぶものも大きいと思うからです。こうして得たものを、次で生かすことが「生きる力」になっていくのです。 南風あったかげん記−２４５−
☆★☆ 愛知県社会科教育研究大会 ☆★☆
今日は愛知県社会科教育研究大会のために三好町へ行ってきました。 午前中は、東海地区社会科研究協議会。東海４県（愛知・岐阜・三重・静岡）と名古屋市の代表が、それぞれの社会科の研究内容について紹介し、情報交換を行う会です。尾張の理事して初めて出席しましたが、それぞれの取り組みがよくわかり、参考になりました。 午後が愛知県社会科教育研究大会。初めに、三好丘中学校での授業公開を参観しました。創立２年目のピカピカの学校で、校務主任の先生に特別に学校案内をしていただいたのですが、すれ違う生徒の誰もが笑顔で「こんにちは」と挨拶するのには感心しました。以前にも書きましたが、挨拶の出来る学校はたくさんありますが、気持ちのこもった挨拶をされることはめったに出来ない経験です。（まだ２度目です。）これは指導して出来るものではありません。お尋ねすると、やはり「挨拶の指導はしたことがありません。」と言われました。南中生もいい線をいっているのですが、あと一歩かな？というところです。 セキュリティ、屋上緑化、採光、強化ガラスの使用など、最新の校舎建築を取り入れた設備を見せていただきました。授業も工夫されており、学び合いの姿も標準以上でした。 続いて、三好北部小学校での全体会と分科会に参加しました。この学校も改装されたばかりで、とてもきれいな校舎でした。 分科会では、中学校・歴史分科会に参加しました。３名の実践発表があったのですが、印象に残った実践を紹介しましょう。 日米修好通商条約って、ご存じですか？ １８５８（安政５）年に、江戸幕府とアメリカ合衆国との間にむすばれた日本最初の通商条約です。外交代表の交換や、神奈川・長崎・新潟・兵庫の開港、領事裁判権の承認、関税自主権の否定など、不平等条約といわれるものです。 この条約を結んだのは井伊直弼と言われていますが、実際は下田奉行井上清直と愛知設楽出身の岩瀬忠震がほぼ独断で行いました。その岩瀬忠震の置かれた状況と当時の情勢を考えながら、岩瀬の判断に賛成か反対かを考える実践でした。まるで、ＮＨＫ「その時歴史は動いた」を彷彿させるような場面で、「歴史は人が動かしたんだ。」と言うことを実感させるような授業報告でした。機会があれば、後日に詳述します。 その後、今年開講したばかりの黒笹小学校を見学しました。http://www.hm9.aitai.ne.jp/~kurozasa/ 小学校とは思えない施設でした。 南風あったかげん記−２４４−
☆★☆ 特別支援教育 ☆★☆
今日は特別支援教育に係る管理職研修会に参加しました。 「特別支援教育」って何？それまでの「特殊教育」とどう違うの？と思われる方が多いと思います。 特別支援教育とは、障害のある子どもたちの自立を支援するために、子どもたち一人一人の力を高め、生活や学習上の困難を改善するため、適切な指導や支援を行うものです。この４月から、「特別支援教育」が学校教育法に位置づけられ、すべての学校において、障害のある子どもたちの支援をさらに充実していくこととなりました。 まだわかりにくい？ 平成17年に「発達障害者支援法」が施行されました。原文の一部を紹介します。 第二条 この法律において「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。 そうです。「特殊教育」より「障害」の範囲が広がったのです。文科省は、「知的な遅れのない発達障害は６％前後いる」と示しています。 日本は、障害のあるなしに関わらず、地域や家庭で普通の暮らしが出来る社会を目指しているのです。 講師の都築繁幸愛知教育大学教授は次のように言われました。 その学校の特別支援教育が充実していくかどうかは、管理職のリーダーシップによるところが大きい。 ・その子どものよさを「知り隊」の隊長となる ・気になる子どもの「見守り隊」の隊長となる ・こんな授業を「考えてみ隊」の隊長となる ・子どもの活動を「喜び隊」の隊長となる ・保護者が我が子の「夢を描き隊」の隊長となる 私もぜひ隊長になりたい思いました。 本日の進路説明会では、教頭より、先の全国学力・学習状況調査について、質問紙調査からわかった本校の傾向について説明しました。比較の対象とした全国のデータは下記のサイトでご覧頂けます。 http://www.nier.go.jp/homepage/kyoutsuu/tyousak... 特に、質問紙調査と成績の相関関係を表す「クロス集計表［生徒質問紙−教科］」は興味深いデータです。ぜひご覧ください。 南風あったかげん記−２４３−
いつものように花の話から。今日は「菊」です。花言葉は「高貴」。天皇家の紋章であり、春の桜と並んで、日本の花の象徴とされています。観賞用として実に多種多彩で、大輪、ダルマ、福助、懸崖、千輪咲き、盆栽など、いろいろ仕立て法があります。今はまさに菊の盛りです。各地の菊花展を見学してみてはいかがでしょうか。 続いて、矢戸川清掃など昨日の生徒の活躍を紹介した後、今日のテーマは「気持ち」です。 気持ちは、「気」を持つこと。それでは、どんな「気」を持てばよいのでしょうか。 ここで実験をしました。二人で手をつないで、一人の子に初めは「振りたくないな」と思いながら振ってもらいました。２回目は、「振りたいな」と思って振ってもらいました。それを、相手の子がどう感じたかを語ってもらいました。 「振りたくない」；重い感じ、元気がなく振りが小さい 「振りたい」 ；軽い感じ、元気で表情が明るい この「振りたい」「振りたくない」が気持ちです。気持ちは、体の動きや表情にすぐに表れ、相手にも伝わります。 これは簡単な例ですが、勉強や部活動、清掃など、どんな気持ちで臨むかで結果にすぐに表れます。 「気持ち」を作るのは、自分なのです。 南風あったかげん記−２４２−
まさに秋晴れという日、半田市民マラソン大会に行ってきました。半田運動公園陸上競技場スタート・ゴールの起伏がある１０�劼離魁璽垢鯀�ってきました。 今シーズンの初レースでしたが、目標タイムに届きませんでした。その原因は、２０�卍兇鬚罎辰�り走る練習が続いていたので、スピード練習が不足していたのです。疲れは少ないのに、脚が動かないのです。実は、身体がゆっくりとしたペースを覚えてしまっていたのです。 これは、何にでも言えますね。栄養があるからといって、それだけ食べていたらバランスを崩します。勉強も、好きな教科だけやっていると、脳の使用部位が偏ってしまいます。 走るのも同じなのですね。ジョグやインターバル、ペース走などを組み合わせないとタイムは伸びません。わかってはいましたが、今日実感することが出来ました。 来週は、稲沢で１０�劼鯀�ります。 写真右は、すいとぴあ江南で開催されている菊花展です。懸がいの見頃はまだまだで、来週あたりがそろそろと思われます。１１日までですので、ぜひお出かけください。 南風あったかげん記−２４１−
以前にも紹介しましたが、私（土井）はＮＰＯ法人「元気な学校を支援し創る会」を仲間と共に運営し、そこで「教師力アップセミナー」というのを開催しています。 http://school55.net/kyoushi/ 今日はその第５回、講師はメンタルトレーナーの加藤 史子先生でした。テーマは、「教育現場に活かすメンタルトレーニング」 加藤先生は、「新しい時代の対人関係スキル」「メンタルトレーニング」「感情のコントロール」など、独自の心の教育プログラムを開発し、全国の学校や企業などでワークショップや講演活動を行いその普及に努めています。現在、妊娠８ヶ月で東京から来ていただきました。 「目標を見つける魔法の質問」「夢実現プロジェクト」「心の声」など、いくつかのワークを行いました。 最後に、落ち込んでいたり、マイナスに考えたりする子をどうプラスの方向へ働きかけるかをグループで話し合い、その発表会を行いました。人が集まるといろいろなアイデアが出るものです。そこで出たものの一部を紹介します。 格言・名言を利用した言葉かけ、成功体験を話す・聞く、スモールステップの目標を設定し自信をつけさせる、とにかく褒める、シールなどの見える形での賞賛、暗示、気合い、慰めと励まし、話を聞いてあげる、カウンセリング、新しい夢・目標の設定、周りの大人が前向きに、イチローなど有名人・偉人のエピソード、手だてを明確に示す、合唱する、みんなで遊ぶ、メンタルトレーニングをする、まずやってみる、成功したことを思い出させる、結果の出やすい課題を与える、具体策を示す、決意表明、認め合う、マイナス面をまず肯定してやる、元気が出る映画を見る、など。 実際にはケースによって対処も異なりますが、こうした方策のストックがあれば、次の手が打てます。学び合いの大切さを実感しました。 加藤先生のＨＰは「こころ元気ネット」http://www.kokoro-genki.net/です。ご覧ください。 南風あったかげん記−２４０−
☆★☆ 探求心 ☆★☆
前回、脳科学の話を紹介しました。ある本によると「１５０億ぐらいの大脳皮質細胞は、誕生直後から分裂は中止され機能だけ発達しますが、途中２０歳を過ぎてからは少しずつ死滅し始めます。脳細胞は生まれてから1つも再生されず、死滅していくだけなのです。」だそうです。 こうやって書くと、夢も希望もなくなるかもしれませんね。「やっぱりそうか…。」と、心当たりのある方がいるかもしれません。私自身も、ど忘れが増え、記憶力も弱くなった気がします。 ところが、１週間に次のような新聞記事がありました。 「名古屋大大学院で最高齢７６歳博士誕生 尾張旭市の７６歳の男性が名古屋大大学院文学研究科の博士号を取得した。（中略）森井敏晴さんは、６８歳で一線を退いたものの、「勉強したい」との探求心が衰えず、２０００年に名大ホームページで比較人文学研究室が設置されることを知った。筆記と論文の試験を受けて合格。翌年４月、７０歳で入学した。孫にあたる年代の学生らと机を並べ、７２歳で修士課程を修了。さらに研究を続け、今年５月に博士論文を完成させた。（後略）」 元気が出ませんか？ ７０歳で入学するだけでも驚異的なのに、博士号まで取った人がいるのです。脳も、トレーニング次第によっては、７０代でも十分伸びるのです。 まずは意欲です。「勉強したい」という探求心が森井さんを動かしたように、私たちも常に意欲的でありたいと思います。 南風あったかげん記−２３９−
昨日は扶桑東小学校で研究発表会があり、ＰＴＡからもご参加いただきました。グループでの学び合いや先生の話に集中する児童の姿を見ることができました。 研究発表後には、「人とかかわり 学ぶことの大切さ」という演題で、南山大学人文学部心理人間学科教授の津村俊充先生の講演がありました。 その講演のなかで、最新脳科学により、「切れる」子どもの原因と対処法という話がわかってきたという話がありました。簡単に紹介します。 人間の脳には、感情を表に表す扁桃体と、それに適度なブレーキをかける前頭連合野という部分があります。アクセルとブレーキの関係です。 「切れる」ことを防ぐためには、感情を豊かに感じることができる扁桃体を刺激しその部位のシナプスがたくさんとつながる（アクセル）こと、また感情をコントロールする部位としての前頭連合野の中央にある「４６野」が働く（ブレーキ）のであり、いかにこの両方の部位を刺激することができるかが重要な課題になるとのことでした。 幾つかの実験が紹介されたのですが、笑顔などを見ると扁桃体が刺激されるということがわかりました。また、４６野は、コンピューターゲームでは刺激されなかったのが、直接対面のゲームをやることで刺激されたということもわかりました。 脳は、直接人とコミュニケーションすることで育つのです。人間を、「人」の「間」と書くことを考えた人は偉大だと思いました。 |
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