最新更新日:2024/09/25 | |
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○付け法への招待120 分からせてこそ○付け法は、一斉指導で分からせるための指導があって、その後に確認と見届けのための技法である。 一斉指導が不十分であるのに、○付け法の個別指導で乗り切ろうというのではとてもできない。 一斉指導を十分にしても、それでも個別対応しなければならない子どもがいる。その子どもには○付け法はとても有効である。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待119 できない子どもに光をこれは人権尊重の観点から言って大いに問題である。 個に応じた指導とは、できる子ども、できない子どもらが、共に学ぶ喜びを味わうということである。 どうしてできる子どもだけに指名するのか。 できない子どもに指名しないのか。 できない子どもを放置しておいて良いのか。 できない子どもを放置したまま指名しても恥をかかすだけである。 だから、机間指導が必要である。○付け法で○にしてあげるのである。 ○付け法をしても○にならなければ、現状を追認しただけの○つけに終わる。 もっと、できない子どもがいるということを目の当たりにみてほしい。 だから、どうするのか。 できない子どもをできるようにさせてあげて、指名してほしい。 すると、できない子どもも「できる」喜びを味わうことになる。 自尊感情が高まる。 ○付け法は、○にしていくという愛で育てる気持ちが必要なのだ。 参考資料 ○付け法を学ぶ教材 図書「志水メソッドを活用した算数・数学の授業プラン」 著者 志水 廣、算数・数学授業力アップ研究会 A4 204ページ 定価 1500円+税 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=... 意味付け復唱法への招待5 数学のよさを感じさせたい数学のよさを感じさせたい。 でも、感じていない子どもがいたとする。 では、どうするか。 子どもの発言から、数学のよさを取り出して強調したい。 例えば、カレンダーを見て、「どの曜日もたてにみると7こずつ増えている」と発言した子どもがいた。 ここで、「7こずつ増えている」という言葉をまず褒める。 なぜなら、「数」で考えているからである。また、「増える・減る」という見方で考えている。 次に、「ずつ」という言葉をほめる。たての列のルールを見つけている。 さらに、「どの曜日も」は、一般化を表した言葉である。 子どもの言葉に数理が潜んでいる。 これを教師はわざと強調するのである。 すると、子どもは、この先生は、こういう観点で授業を進めていくのだと分かる。 はじめからよさを感じる子どもは少ない。 見方・考え方のよさとは、育てていくものである。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待118 途中の態度形成のために○付け法をしたワークシートである。 どこに○つけをしているか。 答えには○がついている。 でも、その前に、千の位の数字を□で囲んだところを○つけしている。 四捨五入するとき、すぐ下の位に着目することが大事である。 それを行動化したのが、□で囲むということである。 ただし、黙って○つけしては効果は半減する。 「そうそう、すぐ下の位の数字に□で囲むことができたね」と言いながら○つけするとよい。 できれば、少し大きめの声で言うとよい。 すると、他の子どもにもこの態度が伝染していく。 [志水廣の公式ホームページ] 意味付け復唱法への招待3 2つの授業より2つの授業を見た。 どちらも子どものキャッチ&リスポンスがうまかった。 男性の先生の授業は、子どもから多くの発言を引き出していた。切り返しがとにかくうまい。これだけの発言を引き出せる技はすごい。 女性の先生の授業は、「ぎりぎりまで」というキーワードを引き出していた。 これまた、すごい。 あまりのあるわり算では、ぎりぎりまでわって行くことが望ましい。 どちらも授業も感心した。ありがとうございました。 [志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待117 ゆがみの矯正心がゆがむと 自己否定感、うつ病。 頭がゆがむと、思考停止、思考偏向。 ゆがみの矯正に、○付け法と 意味付け復唱法が有効。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待116 180度転換「今年、K校長先生が赴任されて、算数の研修に取り組むことになりました。 目標は、子どものさらなる学力アップです。 手法は、志水メソッドを取り入れると。 私は、○付け法を取り入れてみて、机間指導における子どもへの接し方が180度変わりました。 これまでは、こんなのもできないの? だったのが、ここまではできているね。ここからこうするといいね。 と変わりました。 だから、とても楽しいです。」 ○付け法は、教師の声かけを肯定的な見方へと導く。 この肯定的な見方が、子どもの自尊感情を育てることになる。 その意味で、○付け法は、人権教育である。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待115 答えがでたら全ての子どもに○をつけてあげることはできない。 答えがでない子どももいるからだ。 解決過程の途中でも「○」をつけてあげるという気持ちでないと○付け法はできない。 解決過程のどこかで、ずれているわけだから、また、思考が停まっているわけだから、そこを支援・指導するのが教師の役割である。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待114 K先生の報告「長野県屋代小学校、埴生小学校で少人数指導教員だった。K先生は中学校で働いております。 4月下旬のことです。英語科の授業です。 2年生の1人の男の子が全くやる気を見せず、机に突っ伏しています。 問題プリントを配ると、「前もらったプリントもやっていないし、やらない。」と言って動きません。 それでも何とか始めました。 そこで、「○つけ」をしました。 授業が終わると、その子は丁寧にプリントを折って机にしまいました。 次の日もそのプリントは大事に扱われていました。・・・ 学ぶ心が枯れていた中学生が、○つけ1つで心が動いた事実がありました。」 K先生は、志水メソッドのよさを実感している方です。ご自身が信念を持ちこだわって授業をしていると、その窓から子どもの感動的な姿が飛び込んできます。 以上のような報告がありました。 ○がついたプリントは、その生徒にとって知と心の財産です。大事にしたいと思うのも当然ですよね。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待113 ダンボ「机間指導のとき、教師は子ども1人1人に声かけをする。 そのとき子どもは耳をそばだてて聴く。 教師が小さな声をかけても どんなふうに話しているのかを聴いている。 まるでダンボのようだ。 その声かけが聴いている子どもにとって新たなヒントとなったりする。」 という。 ヒントで解けたらとても嬉しい。直接的な声かけでなくても、困っている子どもとってヒントはありがたい。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待112 成功率90%でも記者の質問「世界トップレベルの技術を身に付けられたいま、手術で常に心掛けておられることは何ですか」に対して、 佐野先生は、 「自分たちができる最善を尽くすという医者の本質から決して離れてはならないということです。 論理的に成り立たない手術は別ですが、論理的には成り立つけれども難しいというのなら、きっとできるはずだと信じてやります。」 「我々のところのように、新生児の手術の成功率が90%を超えるところは、世界でも超一流施設と言っていいでしょう。でも、実際にはそこで年に二、三人は亡くなっているわけで、亡くなったご両親からすれば、僕は神様でも何でもない。」 「これで自分は医師としてパーフェクトだと思い始めたらそこで進歩は終わりです。二人しか亡くなっていないと思うか、二人もなくなったと思うか、その思い方の違いは後に大きな差となって帰ってきます。」 40人の子ども達に対して、2人を積み残した。できないのは当たり前と考えるのか、2人も積み残してしまったと反省するのかでは大違い。どの子も分かる・できるようにしてあげたい。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待111 心の記憶を消す昨年も志水塾に参加して学んだ方である。 どんな気持ちで○付け法をしているのですかと質問した。 すると、「子どもが、『間違ったという記憶を消すために声かけします』と話された。 確かに、間違ったというマイナスの心の傷を消すためには、励ますことは大切なことである。 こんな先生に声かけしてもらったら、自尊感情は傷つかないだろうなと思った。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待110 全ての子どもに「さて、7月に、久しぶりに授業をする機会をいただきました。 2年生の道徳の授業でした。 初めは、緊張していた子どもたちとも、、次第に一体感を感じながら授業を進めることができました。 何よりも、子どもたちの真剣な眼差しが私の心に強く残りました。教師って本当に良いなあと実感しました。 ワークシートを書くときには、○付け法を取り入れたり、子どもたちとのやり取りでは、復唱法を使って、発言を受けとめ、拡げられるようにと取り組みました。 どんな授業でも、志水塾で学んだことを生かせることができるし、また、志水塾の全ての子どもたちにわかってほしいとの精神が、自分に染みついていることを感じました。」 志水メソッドは普遍性がある。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待109 見て見てぼくのノートを「○付け法をすると、低学力の子どもがノートを見てほしい」と言います。 「見てほしいんですね。考えたことと答えが合っているかを見てほしいんです」 見てほしいという意志を表明することがまず素晴らしい。 どうでもいいやと思ってしまうと、なかなか学力への希望が見いだせない。 ○付け法は子どもの意志を作り出す。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待108 ○付け法もどき上の通りです。 第ゼロ段階 はじめは、問題解決のとき、子どもの様子を見回りません。つまり、自力解決の時間が机間指導の休憩時間になっているということです。 第一段階 机間指導をしようとすることになりました。でも、散歩の状態でした。 第二段階 ○付け法をすることになりました。でも、黙々とやっていました。黙々と○をつけて回る。お通夜法でした。 第三段階 声かけをするようになりました。ほめたり、アドバイスしたりする声かけをするようになりました。これで、○付け法らしきものとなりました。 机間指導(○付け法)にも段階があるということです。 ○付け法では、スピード、正確さ、声かけ、実態把握、判断の要素があります。 これらの観点で○付け法を行っていこう。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待107 できない子どもの面倒を見ていると沖縄で○付け法を実践しているAさんが教えてくれた。 机間指導(○付け法)でできない子どもの面倒を見ていると、できる子どもがちらっと私を見ているという。 つまり、教師のあり様を他の子どもは観察しているのである。 そして、教師の優しさを感じているという。 「なかなかやるね。先生は」 という視線だという。 教師の優しさを子ども達は学び取っている。 あなたも優しさをもって○付け法をしてくださいね。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待106 実践記事3月まで内地留学生だった小田切宏久先生からメールがきました。 志水メソッドを活用した実践です。啓林館のホームページに紹介されています。 下記のアドレスで見ることができます。 わかりやすい記事です。 「志水 廣先生へ 昨年は、大変お世話になりました。先生のご活躍の様子、先生のホームページより見させていただいています。 さて、本日、メールをしましたのは、以前お話をしました原稿が、啓林館のホームページに掲載されましたので、ご報告します。URLは、 http://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/tea/sh... です。」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− どの子どもも「わかる」「できる」「身に付く」授業づくりを目指して 〜志水メソッドの実践 4学年 単元「1けたでわるわり算の筆算」〜. 4年 長野県伊那市立西箕輪小学校 小田切 宏久 . 1.授業づくりにあたって どの子どもも「わかる」「できる」「身に付く」授業づくりとは,言葉では端的に言えるが,いざ実践を行うとなると,目の前にはいろいろな子どもがおり何をどのように指導したらよいかはっきりとした指導法がなかなかみえてこないのが現状である。先行研究を調べてみると,この「わかる」「できる」「身に付く」という観点における研究は,今までいろいろな先行研究があるが,今回は,愛知教育大学教職大学院教授である志水廣教授が,長年にわたって現場の先生方と一緒になり,現場の必要感からボトムアップで開発をされた志水メソッドに添って私なりに実践を行ってみた。紙面の関係上,すべてを記載することはできないが,詳細は志水廣先生のホームページ(http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=...)や書籍をご覧いただきたい。 2.志水メソッドとは・・・ 以下は、下のアドレスで http://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/tea/sh... ○つけ法への招待105 ストップウォッチどのくらいの時間ならば、回ることかできるか。 また、子どもの集中力はどのくらいの時間までならばもつのか。 一周を3分間で回りたい。 上の写真は木曽川西小学校の授業から取材している。 担任は、ストップウォッチを常に押して回っていた。 一周2分間を目標としていた。35人くらいいたが、どれも2分過ぎには終わっていた。 普段からスピードを意識したらストップウォッチを使っているかどうかである。 慣れれば、使う必要はないが、慣れるまでは、ストップウォッチやキッチンタイマーを使いたい。 [志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待104 声かけは集団を動かす○付け法の場面である。 酢とサラダ油の比30:50のとき、酢はサラダ油の何倍ですか? という問題であった。 子どもは、30÷50をしていた。 子どもの反応は、3/5または0.6がノートに書かれていた。 教師は○付け法をしていて、二つの答えがあることを知り、一つしか書いていない子どもたちに「答えが2つあるね」と少し大きめの声で呼びかけた。 すると、10数人がその場で動き始めた。 もう一方の答えも出そうとしていた。 実態把握から、集団への指示がでた瞬間であった。 普通、○付け法は個別指導である。ところが、教師の一言で、解決できた子どもは、もう一つの答えを見つけだす行動に変容した。つまり、一斉に子どもを動かす声かけにもなっていた。 ○付け法では、これを意識的に使うと、他の子どもたちへの影響が大きい。 教師の声を聞き取り、すぐに考えようとする子どもたちにびっくりした。 とてもよい子どもたちである。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待103 間違えたくてむしろ褒められたいのである。 だから、×のまま放置しているのは、間違いの放置である。 そして、「あなたは間違っています」 と言われても、立つ瀬がない。 それならば、机間指導のときにしっかり教えてほしいと子どもは思っている。 机間指導のときに指導と支援をしっかり行って、ほめるようにしたい。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] |
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