最新更新日:2024/09/25 | |
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今日は岩倉市ジュニアオーケストラ定期演奏会1 日 時 2008年9月7日(日)13:30開場 14:00開演 2 会 場 岩倉市総合体育文化センター 3 入場料 全席自由 500円 南風あったかげん記−601−昨日紹介した「御成敗式目」は、何度読み返してもおもしろいと思います。当時の武士の生活が垣間見え、今でもありそうな出来事が起こっていたことが分かります。 なかでも、51条の大半が、「所領」「財産」「相続」、すなわち土地に関することなのです。武士にとって、いかに土地が大切であり、「自分の領地を保証してくれる」「新しい領地がもらえる」しくみが鎌倉幕府を支えたことがわかります。 だからこそ、昨日触れた「分割相続」が、幕府衰退の原因になっていった理由も分かります。 実際に、奉行であった平政連は「御家人の所領の分限は、昔は過半が千町を超えていたのに、今は千町もある者は十余人に過ぎず、十分の九は四五十町であり、中には二三十町・十町ばかりの者もあって、御家人役も満足に納められない」と『平政連諫草』の中で嘆いています。土地を分割して与えるために、所領が減っていくのは当然のことでしょう。 先日、サブプライムローンが、家屋の値上がりを前提にした制度で、いつまでも続くわけがないと書きました。鎌倉時代も同様です。人口の増加と共に、「新しい領地が増える」ことを前提に成り立っている制度なので、これもいつまでも続くわけはありません。戦国時代の終わりに、秀吉が朝鮮へ出兵したのも、帝国主義が破綻したのも同じ原理です。 ところで分割相続の起源は? 武士は武士団を構成していました。一族全体が惣領(一門の長)を中心に強く団結していました。したがって、大家族のようなもので、相続といっても、今でいう独立とは違います。これが惣領制とよばれる制度です。幕府は、その惣領と主従関係(御恩と奉公)を結び、その一族をも支配しました。 分割相続は、武士団の団結を保障する接着剤なのです。 初めはこれでよかったのです。子の代、孫の代ぐらいまではやっていけますが、新しい領地がなければ行き詰まります。 御成敗式目の第26条「相続した土地を別の子供に相続し治すこと」では、すでにその兆候が見え初めています。実際にその後の代で行き詰まり、末期には制度も崩れてきています。女子の相続も一代限りになりました。 ところで、鎌倉時代は女子にも相続権があり、経済力があったために、尼将軍政子や巴御前のような勇ましい?女性がたくさんいた時代でもありました。社会的な地位とは、経済力が大きく影響するのです。 限られた紙面では書ききれないので、素晴らしいサイトを紹介します。 「鎌倉時代の勉強をしよう」 http://www.tamagawa.ac.jp/sisetu/kyouken/kamaku... 内容豊富で、鎌倉時代のことを勉強するなら必ずチェックしておきたいサイトです。 南風あったかげん記−600−今日は魅力的な講演会が同時にありました。江南では、以前紹介した麓総一郎氏、岩倉では総合体育文化センターで藤原正彦氏の講演会です。 麓総一郎氏の講演は、これまでに3回聴いたので、今日は、岩倉ロータリークラブ創立30周年記念講演会 お茶の水女子大学教授 藤原正彦氏「日本のこれから 日本人のこれから」を聴きに行きました。 藤原正彦氏は、みなさんご存じの、あの『国家の品格』でベストセラーになった、新田次郎と藤原てい夫妻の次男で世界的な数学者です。しばらく、品格ブームが続きましたね。 今日の内容はメモしましたが、おおよそ『国家の品格』と同じ内容でした。豊富な読書量の藤原氏は、その事例が増えています。 個々には、誇張し過ぎの所や、矛盾するのでは?というところもありましたが、概して賛同できるもので、本の帯「すべての日本人に誇りと自信を与える画期的日本論!」そのものでした。 ジョークも上手く、これなら女子大でも十分人気が出そうな気がしました。 まずは「構造改革」や「規制緩和」、それに賛同した国民をバサッと斬ります。「自由」「平等」「公平」など、今の世界の常識にもメスを入れます。 「政治はえこひいきをするべきだ。1年生と6年生が喧嘩してよいのか?」 これはその通りだと思います。以前、行政にいた時に、「一律○%予算削減」と聞きました。私は「それはおかしい。必要なものを増やして、優先順位の低いのを削るのが政治だろう。」と思ったのです。政治に「公平」はありえません。弱いところに手厚くするべきです。 さらに、日本の良さを列挙します。江戸時代の教育水準の高さは、確かに世界一だったでしょう。教育改革も、フィンランドでなく、日本の歴史を見直すべきと力説されました。 そして、新自由主義の代わりに何を大切にすべきか。それは「情緒」であり「形」。さらに「惻隠の情」「卑怯を憎む心」…つまりは日本古来の「武士道」なのだと…。 個人的には、7割賛成、2割どうかな、1割ちょっと待てよという、おもしろい講演でした。 南風あったかげん記−599−
☆★☆ 続社会科こぼれ話−1− ☆★☆
「…サブプライムローン問題のことがよくわかりました。時々、社会科こぼれ話で時事的な話題を解説してください。」というメールをいただきました。 時々ならということで、「続」を付けて社会科こぼれ話を復活したいと思います。 今日の話題は、「御成敗式目」。全然時事的ではありませんが…。 これは、前回の社楽の会で、「鎌倉幕府の衰退原因になった分割相続はどう規定された?」と疑問に思ったのがきっかけです。 「御成敗式目」は、1232年に執権・北条泰時を中心に協議された武士政権のための法令です。全51条は聖徳太子の17条を3倍したものといわれています。 現代語訳がありますので、全文を読んでみましょう。 http://www.tamagawa.ac.jp/sisetu/kyouken/kamaku... とてもわかりやすく書かれていますね。たとえば… 第12条:「悪口の罪について」 争いの元である悪口はこれを禁止する。重大な悪口は島流し、軽い場合も牢に入れる。また、裁判中 に相手の悪口をいった者は直ちにその者の負けとする。また、裁判の理由が無いのに訴えた場合はその 者の領地を没収し、領地がない場合は流罪とする。 ここからは、当時の裁判基準がかなり公平だったことが伺われます。 おそらくは、頼朝は問注所を設てけ公平な裁きをおこなったきたのでしょう。御家人から絶大な信頼を集めて「鎌倉殿」と呼ばれたのは、こうしたことも影響をしているのではないでしょうか。 原文には、「この右、右大将家の御時定め置かるる所は」と出てきます。右大将家は頼朝のことで、「頼朝公が決めたとおり〜」という意味です。「御成敗式目」は、頼朝の判断基準を文章でまとめたものといえるでしょう。 これが江戸時代まで生き、各国の分国法に影響を与えました。源頼朝という人を、あらためて追究してみたくなってきます。 PTAコーラス愛知万博メモリアル駅伝選考会−3−愛知万博メモリアル駅伝選考会−2−愛知万博メモリアル駅伝選考会−1−平成20年12月6日(土)12時30分スタートで行われるもので、9区間を小学生から40歳以上までの9人がたすきをつなぎます。 スタート前の様子です。 廃品回収ボランティア(曽野)廃品回収ボランティア(大市場)第3回定期委員会9月13日(土)の地区懇談会、9月20日(土)体育大会、11月2日(日)の南中フェスティバルの3つについて詳しく話し合われました。 全体会の後、各委員会で確認や打ち合わせを行い、どの委員会も8時半頃には解散しました。 今日の色別練習どの教室でも、3年生を中心に熱のこもった応援練習が見られました(写真左)。門柱作成も、今年はかなり順調に進んでいるようです(写真中)。 ふと生徒会室をのぞくと、全校に体育大会の成功を呼びかける「生徒会新聞」作成に黙々と取り組み姿がありました(写真右)。 地域の皆さん、体育大会、ぜひ見に来てください。今年も感動させますよ! 体育大会全校練習始まる南風あったかげん記−598−
☆★☆ 参観日アンケート−2− ☆★☆
「学び合いで心と学力を同時に伸ばす」 これは、河村茂雄先生から頂いた言葉です。河村先生は、学級集団づくり研究の第一人者で、数多くの学級を見て、データを分析している方です。昨年10月に南中へお越しいただき、全クラスの授業を見て、職員に講演をしていただきました。その中で、南中は学び合いができている。さらに学び合うことで、さらに心と学力を同時に伸ばすことができると言われたのです。 私(土井)も、これまでに全国の多くの学校を見て回りましたが、レベルの高い学校は学び合いができていました。そして心も育っていました。その相関関係は感じてはいたのですが、河村先生に実際にデータに基づいて説明していただき、確信に変わりました。 それでは、学び合いって何でしょう?これまでにもこの校長日記で数回ふれましたので、重なることをお許しください。 大雑把に言えば、全員が授業に参加し、個の学びが集団の中で影響し合って深まっていくことですが、私はもう少し狭めて、次の4つを考えています。形は、ペアもあればグループ、全体もあり得ます。 一つは認め合いです。互いに認め合うことで、所属感、自己肯定感を高めます。学習意欲の向上につながります。 そして深め合いです。多くの知恵を出し合うことで、考えがより深まります。見えていなかったことが、見えてくるようになります。 教え合いは、最も直接的な学び合いです。教師一人が個別指導をするよりはるかに合理的です。気軽に「教えて」「いいよ」と言い合える人間関係づくりがポイントです。 最後に広げ合いです。「この写真を見てわかることを5つ挙げましょう」と発問すると、一人で考えることは知れていますが、集団で行うと50を超えることもあります。新しい視点に出会うと、さらに発想が広がるのです。 これ以外にも、良い意味での競争心が芽生えたり、学習に対するムードを高めたりするなど、集団で学ぶメリットはあります。これらを意識しながら指導をしていきますので、どうぞよろしくお願いします。 今日の授業今日の朝練習今日の昼放課今日の授業左上 1組 家庭科;「フェルトのふんわり絵本」の制作が始まります。 右上 2組 音楽科;合唱曲「翔る川よ」のパートリーダーを話し合っています。 左下 3組 英語科;問題演習に取り組んでいます。 右下 4組 社会科;文明開化の学習です。 どのクラスも落ち着いた雰囲気でした。 南風あったかげん記−597−昨日は、足下の悪い中、授業参観にご来校いただきありがとうございました。なかでも、忙しい折にアンケートにご協力いただいた方には、重ねてお礼申し上げます。 「参観日を増やしてほしい」というのは、昨年度末の学校教育活動調査で複数いただいたご要望です。そこで、今年度は、毎月3日を参(3)観日にしました。こうして実行に移すことができるご要望は、ひとつずつ実現していきたいと考えています。今後ともご意見やご要望をよろしくお願いいたします。 アンケートを読んでいると、私たちの説明不足を痛感します。例を挙げましょう。 「(英語の)コミュニケーションの授業も大切ですが、普通の授業を見たい。」といただきました。 おそらく、「普通の授業」とは、私たち世代が受けてきたような、教師が板書しながら説明してそれを生徒が書き写す授業、例えるなら文法の授業をイメージされてのご意見だと思います。 実は、教科の内容、例えば英語の内容もずいぶん変わりました。 新しい指導要領の外国語の目標は次のように書かれています。 「外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、聞くことや話すことなどの実戦的コミュニケーション能力の基礎を養う。」 昭和47年から55年までの指導要領では、次のようになっています。 「外国語を理解し表現する能力の基礎を養い,言語に対する意識を深めるとともに,国際理解の基礎をつちかう。 このため, 1 外国語の音声および基本的な語法に慣れさせ,聞く能力および話す能力の基礎を養う。 2 外国語の文字および基本的な語法に慣れさせ,読む能力および書く能力の基礎を養う。 3 外国語を通して,外国の人々の生活やものの見方について基礎的な理解を得させる。」 大きく違いますね。今は、「聞くことや話すことなどの実戦的コミュニケーション能力」の育成がメインなのに対して、30数年前は、「音声や文字の語法に慣れ、聞く・話す・読む・書く能力を養う」のが目標です。 目標がこれだけ異なれば、授業の内容も変わって当然です。 今では、コミュニケーションの授業が英語の普通の授業なのです。 さらに、南部中学校では、「学び合い 高め合い 響き合う 学校づくり」をテーマに取り組んでいます。(右の平成20年度重点目標参照) これは、学び合いで心と学力を同時に伸ばすという考え方に基づいています。学び合いについては、明日詳しく紹介します。 今日の朝練習 |
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