最新更新日:2024/04/30 | |
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南風あったかげん記−666−
☆★☆ 「篤姫」と史実 ☆★☆
南フェスでは、吹奏楽部がNHK大河ドラマ「篤姫」のテーマを演奏しましたが、その日の日本シリーズ第2戦の視聴率が「篤姫」に敗れたと新聞で報道されていました。ドラマも終盤にさしかかり、ますます人気が上昇しているようです。 ただ、あくまでドラマです。史実とは異なることもあることは留意しなければなりません。 ドラマの中で、ひときわ凛とした輝きを見せる稲森いずみ演じる瀧山。1805年生まれなので、龍馬が暗殺された慶応3年(1867年)には62歳です。ちょうど、倍賞美津子や由紀さおりの年代です。 実は、この瀧山は、毒殺されそうになったり、部屋が放火されたりしています。その犯人は、14代将軍家茂の生母・実成院、実成院附御年寄の藤野です。 「篤姫」にはなぜか登場しないこの実成院は、実はドラマにしやすい人です。『ウィキペディア(Wikipedia)』には次のようにあります。 −−−−−−−−−−−−−−−− 実成院はかなりの派手好きで毎晩女中らと酒を飲み騒いでいた。瀧山は実成院付の御年寄・藤野に「実成院様には、毎晩の御酒を控えるように」と注意を促したが、実成院はこれを聞き入れる事なく騒いでいた。瀧山は実成院に直接「大奥の風紀が乱れるため、毎晩の御酒を控えるように」と厳重注意をした。実成院はこれが気に入らず、瀧山の注意を聞き入れることはなく、毎晩飲みながら騒いだという。 −−−−−−−−−−−−−−−− 瀧山はこの件で実成院に恨まれ、藤野の歓待を受けて汁を飲み、重態に陥っています。さらにその翌月には、何者かによって放火されたのです。 宮尾登美子さんの原作にこの話が出てくるかどうかはわかりませんが、大奥らしいエピソードです。 |
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