最新更新日:2024/04/30 | |
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南風あったかげん記−689−石原先生に、古い岩倉周辺の地図があるというので見せていただきました。 それがこの写真です。発行日は昭和10年7月30日。昭和7年頃の様子を表しています。昭和7年といえば、満州事変の翌年、五・一五事件のあった年です。 発行者は「大日本帝国陸地測量部」。これは、日本陸軍参謀本部の外局です。当時は、地図は陸軍が測量・管理していたのです。 岩倉町の地図を見ると、岩倉駅から「名岐鉄道小牧線」「名岐鉄道犬山線」「名岐鉄道一宮線」に分かれていました。もともと「名岐鉄道一宮線」は、名古屋から岩倉を経由して一宮へ行っていた「本線」で、東海道本線よりも本数も多くにぎわいを見せていました。写真からは、「稲荷駅」、小牧線の「中市場駅」も見ることができます。 写真中には、現在の名城公園が練兵場であったことがわかります。二重丸の中に★があるのが陸軍第三師団司令部です。現在の東海農政局あたりだと思われます。 写真下は当時の地図記号です。今は「田」の記号も、当時は「乾田・水田・沼田」に区別されていました。また、川には「水深及岸高」が書かれています。これらは、戦車の通行のためです。 これらの他にも、興味深いことが満載です。 このあたりのさらに古い地図をお持ちの方。よかったら見せていただけませんか? |
岩倉市立南部中学校
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