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最新更新日：2024/05/22 |
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南風あったかげん記−２７０−
明日は、愛知駅伝（第２回愛知県市町村対抗駅伝競走大会）が、愛・地球博記念公園内で開催されます。１２半スタートです。ＨＰには、コースや出場選手が紹介されています。 http://www.tokai-tv.com/ekiden07/ また、「マレーシアの夕べ IN 岩倉」が１５時よりお祭り広場で開催されます。南中有志合唱団や有志応援団、マレーシア舞踏団の演舞があります。その他、マレーシアの遊び、名古屋コーチン試食会もあります。 そこで、ここで、マレーシアについて簡単におさらいしましょう。 マレーシアの位置は、インドシナ半島の南半分とカリマンタン島の北部、赤道のすぐ北側にあります。（実際に地図で確かめてみてください。）面積は日本より一回り小さく、人口は５分の一。首都はクアラルンプールで、民族はマレー系（66％）、中国系（約26％）。言語もマレー語（国語）、中国語の順に使われています。学校では英語も習っています。宗教はイスラム教徒が多いようです。 かつてはイギリスの植民地で、ゴムのプランテーション、すずの採掘など、第一次産業に偏っていましたが、近年は工業化がめざましく、ＩＴ先進国でもあります。アジアで売られているDELLコンピュータは、マレーシアで作られています。主要産業は、製造業（電気機器）、農林業（天然ゴム、パーム油、木材）及び鉱業（錫、原油、LNG）です。 タイやシンガポール、インドネシアなどのASEAN諸国はもちろん、日本やオーストラリア、イギリス、米国、中国との関係も深くなっています。 今年は、「日本・マレーシア友好年２００７」にあたり、全国で関連行事が行われているようです。 月曜日は８名の中学生が南中で一日体験をします。チャンスがあれば、英語で話しかけてみましょう。 南風あったかげん記−２６９−
午後には体育館で３年生によるプレ合唱コンがありました。全体合唱の後、各クラスの発表があり、全部聞かせていただきました。 どこも２週間前とは思えない高いレベルで、本番に期待を抱かせる合唱を聴くことができました。 全体を通して、「ここを直すともっとよくなる！」と思う点を書き出してみます。これをもとにクラスで話し合ってみてください。 ☆ 歌をうたっているように聞こえます。いけないの？と思われるかもしれませんね。もっと「言葉（詞）」をうたってほしいのです。「単語」とその意味を意識してみましょう。 ☆ ｐ（ピアノ）をもっと弱くすると、強弱の幅が広がって効果的だと思う箇所がいくつかありました。大きいだけではだめです。小があるから大がある。低があるから高がある。軽があるから重がある。柔があるから剛がある。それぞれ、曲の特徴をつかんで、ややオーバーに表現するぐらいで、やっと聞き手に伝わります。 関連しますが、＜（クレッシェンド）の前にはむしろ一度音量を下げる。＞は逆にすると、いっそう効果的です。 ☆ 関連しますが、ｐ（ピアノ）の時に歌詞が聞き取れない箇所が複数ありました。弱い音ほど口の形をはっきり開けて発音することがポイントです。（←重要だよ！） これは、母音唱という練習が効果的です。「母なる、大地よ」は「HAHANARU DAICHIYO」の母音だけ取り出し、「ＡＡＡＵ ＡＩＩＯ」と、それぞれが響くように練習すると、歌詞に戻した時によくなっていますよ。 ☆ 所々ずれが気になります。飛び出たり、音が残ったり、早くなったりするのは、指揮を見ていないからです。さらに言うと、指揮の点（四拍子なら四つの点）を感じていないからです。全員で「ＰＡ」や「ぱ行」の歌詞で歌うとずれがはっきりします。 ☆ 一部の人の声が溶けきっていません。その原因は地声だからです。男子はのどを開くと溶け込みやすい声の質に変化します。やり方？直接聞きに来てくださいね。 ☆ フレーズ（メロディーの流れ）の終わりに音程が下がることが多いです。体で支えて意識すれば大丈夫。同様に、フレーズの頂点（もっとも高い音）の音程が下がります。これは、音をジャンプしてつかむイメージで歌うことで直る場合が多いです。 ☆ 緊張しているせいかもしれませんが、表情が硬い人が多いと思いました。（いい人もいましたよ！）バラの花のいい香りを嗅いだ時の表情をイメージしてみてください。 ☆ 最後。指揮者は曲の最後の音を止めたら、館内の響き（残響といいます）が消えるまでは腕を降ろさないでください。曲はまだ終わっていません。みんなは、指揮者の腕が降りてから体勢を戻してください。 いろいろ書きましたが、やってみてください。みんなでワイワイガヤガヤ言いながら試行錯誤してみてくださいね。本番、期待しています！ ※ 写真は、その後の色別練習会の様子です。体育館では緑グループが練習していました。２年生の合唱に対して、１・３年生から感想やアドバイスをもらっている場面です。 南風あったかげん記−２６７−
☆★☆ 防犯ネットワーク会議 ☆★☆
今日は市防犯ネットワーク会議に出席しました。この会議については、校長日記の２１０号でも紹介しました。 前回同様、１月から３月間までの防犯活動実施計画の確認を行いました。それぞれの団体が行う防犯パトロールやＰＲ活動も、一覧にするとかなりの量になります。こうした活動の積み重ねが、力になっているのだと感じました。 次に、今年１月から１０月までの犯罪発生状況の説明がありました。件数にして、前年比２３％の減少の８１０件です。それでも、県下３５市の発生率でみるとワースト６位。 特に曽野町では、勝手口の網戸を焼き、スライドドアを開けて鍵を開ける手口の忍び込みが５件続いているそうです。スライドドアも戸締まりが必要です。ご注意ください。 また、昨日の朝、大口町で交通死亡事故があったそうです。江南署管内では今年に入って７人目（江南３人、大口４人）の犠牲者です。岩倉市はまだありませんが、気をつけたいものです。 最近急に増えているのが、「出店荒らし」。チェーン店を狙っての侵入盗です。店の構造がだいたい同じなので、金目のものがどこにあるかわかるらしく、警報装置が働いて５分以内に逃走するそうです。 窃盗件数で最も多いのが自転車盗です。しかも、被害者の半数以上が中・高生。また、被害車輌の半数は鍵がかかっていなかったそうです。しかも、人がいない駐輪場が最も狙われやすい場所です。 その対策は、ずばり「ツーロック」です。２カ所に鍵をかけることで、被害になる率が大幅に下がります。ツーロックに心がけましょう！ 南風あったかげん記−２６６−
☆★☆ おやじの会 ☆★☆
落ち着いた雰囲気の中で１日目のテストが終わりました。 昨日は、おやじの会の話が途中で終わってしまいました。おやじの会は、地域の教育力の向上のためにおやじも参画しようとしてつくられた団体で、今では日本各地で次々に誕生しています。 それまで、地域の教育力といっても、多くはＰＴＡ、しかもそのほとんどが母親の活動でした。多くの父親が、自分の子の担任の名前すら知らないという話を聞かれた方も多いのではないでしょうか。 しかし、今や、教育は学校だけではできません。家庭と地域、学校が協力しなければやっていけない時代です。そこで、地域の教育力を高めるために、特に父親の出番をつくろうということでおやじの会がつくられているのです。 来年２月には、５回目の全国おやじサミットが広島で開かれます。http://www.oyajisummit.jp/ おおぐちおやじの会は、設立当初は、地域の子どもに悪いことには「こらっ！」と言える昔ながらの “おやじ”をめざしたのですが、やってみてわかりました。その子との人間関係がなければ叱れないという現実です。 伝わらないのですね。ましてや、変なおじさん扱いをされたり、逆恨みされたり、相手が青年の場合は身の危険を感じたりします。 そこで、まず、いろいろな行事の機会を通して、地域の子どもと人間関係を作っていこうということを活動の主目的にしました。その足跡は、ＨＰに残してあります。 岩倉市でも今年からおやじの会が誕生しました。名づけて、“いわくらＯＹＧクラブ”。これまで、春日山部屋との交流会や水辺まつり、消防フェスなどでのイベントを行ってきましたが、今後どういう方向を目指すかはまだこれからの課題です。メンバーが増えることを期待しています。 南風あったかげん記−２６５−
今日は“おおぐちおやじの会”の活動で、クレヨンクラブ運動会のお手伝いに行ってきました。おおぐちおやじの会は、平成13年から設立準備を始め、14年６月に正式に発足した会です。（その時の記念講演が、先日の思春期教室の講師・寺内早江さんでした。） その目的は、次のようにうたっています。 「われわれ大人が、子どもたちに信用できる地域の先輩・人生の先輩として、学校や地域の場で子どもたちとふれあい、語り合い、認め合いながら、地域ぐるみで子どもたちの健全育成に貢献することを目的とした有志の集まりです。」（ＨＰより） おやじの会独自の企画のほか、町や子育て支援団体の行事に協力しています。おおぐちおやじの会の活動については、http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/oyaji.htm をご覧ください。ＨＰは私が管理しています。 今日は、未就園児を中心とした幼児教室“クレヨンクラブ”の運動会の補助をしてきました。私は「かにさんチーム」のまとめ役として、招集をしたり、抱き上げてあやしたりしてきました。アンパンマン体操もしっかり覚えました。 ４０名あまりの幼児がいましたが、この子たちの１０年後を想像しながら見ていました。すでに十分個性が感じられました。何にでも興味を示す子、親から離れられない子、初めて会った私に自分から話しかけてくる子など、それぞれでした。この先、いろいろな人との関わりの中で個性が磨かれ、小学校、そして中学校へ入ってくるのだろうと思いました。 南風あったかげん記−２６４−
“整理”と“整頓”の違い、わかりますか？ 時々新聞や雑誌から原稿を依頼される時があります。これまでやってきたものを、他の先生方の少しでもお役に立てられるようにと、極力引き受けるようにしています。 『社会科教育』（写真左）という雑誌があります。明治図書から出版されている、社会科教師にとって、最も一般的な教育誌です。私も学生時代からお世話になってきました。また、依頼原稿も３０回近く書いてきたと思います。 その最新号にも私をはじめ３名に原稿を依頼されたタイトルが、「私の教材研究・授業の組み立てメモ＆ノートのマル秘公開」。教材研究のノウハウを公開せよというものです。 他の２人は、説明不要の日本一の授業名人、全２３巻の著作集を出されている有田和正先生、もう１人も最近全５巻の授業技量提言集を出版した河田孝文先生。その２人に挟まれて私が書いたのが「教材研究はデータの整理・整頓・組み合わせ」というものです（写真右）。その書き出しが次の文です。 「整理と整頓は違う 整理とは、必要なものと不要なものに分け、不要なものを捨てること。 整頓とは、必要なものをすぐに取り出せるようにしておくこと。」 社会科教師は、ネタが命です。そのネタを、氾濫する情報からいかに収集するかのノウハウをまとめてみました。そのコツを一言でいうと、情報の整理・整頓・組み合わせなのです。 その例に挙げたのが、朝礼で紹介した、東日本と西日本の違いです。鈴木姓の分布、日清どん兵衛の味、火山の分布、いなり寿司の形などのネタをどのように見つけて、組み立てていくかを紹介しました。 大きな書店に並んでいます。興味を持たれた方は、ぜひ手に取ってご覧ください。 締め切りが近い原稿が、まだ２本たまっています。 南風あったかげん記−２６３−
名古屋から帰宅しました。ハーフを走ったのは、昨年のこの大会に続いて２回目です。昨年は、大南姉妹のどちらか（失礼！）が走り、どちらかが歩道などを伴走していました。それもほぼ初めから終わりまで。姉妹愛にも胸を打たれたのですが、だったらいっしょに出場すればいいのにと思ってしまいました。伴走の方がはるかにたいへんなのですから。 今日は、東京マラソンを想定して、１�劭喫�のペースを体で覚えることを目的に走りました。スタートからしばらくは芋洗い状態でゆっくりとしたペースでしたが、徐々に走りやすくなってきました。名古屋のよいところは、３�勸聞澆良充┐�１�劼瓦箸砲△襪海箸任后� ３４分過ぎに、１０分早くスタートした公認組と早くもすれ違いました。さすがトップレベルの選手達です。 ややゆっくりのペースのため、今日は１５�夘婉瓩泙任浪�調に走ることが出来ました。途中、帽子が風で飛ばされるというアクシデントがあり、時間を大きくロスしましたが、それ以外は何とかイメージ通りでした。ただ、気落ちしたのか、急に脚が重くなり、そこから挽回できずに、ずるずる５分を越える走りが続き、結局１時間４７分ちょうどでゴール。このあたりが練習不足ですね。今後は、今日の前半の走りが４２�劼泙念飮�できるような練習をしていきたいと思います。間に合えば…ですが…。ちなみに、ハーフの部では3,022人中1,680位でした。 南中生も、目標に向かって、何事にも計画的に挑戦してくれたらと思います。 南風あったかげん記−号外−
今日は瑞穂陸上競技場に来ています。17000人が出場するということで超満員！天候も良くスポーツには最高の日になりました。10時10分からハーフを走ります。結果は後ほどお知らせします。 南風あったかげん記−２６２−
裁判員模擬体験の生徒の感想を紹介します。 「（前半略）会の中で自分が成長したと思ったのは、根拠ある意見をもてたことだ。ものごとを冷静に見て、客観的立場から考えることができた。裁判は人間の心理を理解して、自分が被害者・加害者の立場に近くなることが大切だ。犯罪をする人のほとんどは理由がある。その理由を見つけ、なぜそんなことをしたのか考える。それが裁判だと思った。いくらコンピュータが発達しても、裁判だけは機械に任せられない。人間の純粋な心でしか…。裁判について興味を持ち、考えることのできる、大切な時間だった。」 みなさん自身の中学生時代を思い浮かべてみてください。実社会との距離は遠くありませんでしたか？情報量の問題ではありません。経験の問題です。 少なくとも私は遠かったと思います。今のように、中学生だけで名古屋市内や東京都内をまわる事はありませんでした。自分で事業所へ電話をしたり、手紙を出したりしたこともなく、実際の職場で働くことを体験することもありませんでした。高校生になってアルバイトをした時に、初めて社会が近くなることを体感したものでした。 実社会との距離が近くなるとは、実社会で生きる力がつきつつあるということなのです。また、実社会を垣間見ることにより、学ぶことの必要性もわかってきます。 今日は、あくまでも“模擬”でしたが、社会との距離が少しですが、しかし確実に近づいたと思います。少なくとも、生徒は、映画やテレビの公判シーンを見た時には、見る目が変わっていると思います。 紹介した生徒の感想の中にも、成長の自覚が見られます。今日の授業を見ていて、生徒がうらやましくなりました。 2009年5月までに裁判員制度が始まります。 南風あったかげん記−２６１−
昨日の中村哲氏の講演で印象に残ったことを紹介します。昨日に続く第２弾です。 ○ 水路づくりは、日本の伝統的工法を取り入れた。日本は欧米から技術を取り入れた発展したと思っているが、土木工法は伝統的に優れていた。蛇篭（針金を編んで）と柳の木などの日本の方法が役に立った。針金はやがて錆びるが、柳の木の根が玉石を抱え込む。 ○ 難民キャンプで治療をしていたら帰れなくなり、泊まっていけと誘われた。数日で食べるものがなくなりかけたら、自分たちの食べる量を減らして、客である私に出してくれた。そういう人たちだ。 ○ アフガンの人は暗い顔をしていない。人は物を持てば持つほど暗くなる。明日死ぬかもしれない、失う物がない人は表情が明るい。 ○ 人は一人では生きていけない。誰かを支えることによって、自分も支えられる。人のためではない。こうしていると、人間として失っていけないものを知るヒントを得ることができる。 ○ 言語はアフガニスタンではダリー語、英語は通じない。パキスタンではウルドゥー語を話す。 英語が話せる国は旧植民地が多い。話せない国が独立していた国。 ○ 日本に帰ってきたら、日本ではゲームを見るかのように戦争をテレビで見ていた。不愉快だった。ピンポイント攻撃は人道的だというアメリカの軍事評論家がいたがとんでもない。実際は無差別爆撃だ。 こうやって、言葉の一部だけを切り取ると、誤解を招くかもしれません。興味を持たれた方は、ぜひとも中村哲氏の著作をお読みください。 南風あったかげん記−２６０−
今日は、岩倉中学校で行われた中村哲氏の講演会を聴いてきました。テレビなどで何度も紹介されているので、ご存じの方も多いと思います。医師・中村哲氏は、1984年以来、パキスタンのペシャワールを根拠地としながらハンセン病根絶治療とアフガン難民の診療活動を持続的におこなってきました。この間、アフガニスタンやパキスタンの現地にいくつかの診療所をもうけると同時に、アフガニスタン東北部山岳地域の無医村における診療にもたずさわるとともに、住民の環境衛生と食糧自給のため、井戸の掘削、用水路の建設を行っています。彼の言葉で印象に残ったものを挙げてみます。 ○ 人は違いを感じると、すぐに優劣や善悪で分けようとする。それは間違いだ。現地の掟に従いながら、患者の幸せな状態でするのが医療。 ○ かつては日本人であることで親切にされた。アジアの人は、日露戦争とヒロシマ・ナガサキは誰でも知っている。日露戦争は、アジアの小国が大国のロシアを撃退したから。ヒロシマ・ナガサキは、あの状態から立ち直ったから。理不尽には立ち向かう、不撓不屈の国というイメージでみられている。50年戦争をしなかったことも好感を持たれた理由の一つ。しかし、アフガン空爆以後は、そのイメージが逆転している。 ○ 援助は、誰もが飛びつくことには参加しない。誰かがやるから。みんなが引き下がった時こそ出番である。 ○ 人類史上最悪の世紀の大干ばつが現在進行中で起きている。被災者は6,000万人。アフガンでは1,200万人おり、100万人は餓死寸前である。その原因は温暖化。 次回に続きます。中村氏の活動は、ペシャワール会ＨＰより詳しく知ることができます。 http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/ 南風あったかげん記−２５９−
すでにご案内のように、今日は都留文科大学の高田研教授をお招きして、２年生の環境に関する学習が行われました。高田先生のご専門は環境教育ですが、ワークショップを活用した市民提言によるまちづくりを推進されています。近くでは、扶桑町でもご活躍です。 終了後に、先生と校長室でお話しをしました。先生は言われました。 「案を出すだけではダメ。簡単なものでもいいから、実践に踏み出すことが大切。」 「何をしたかの内容よりも、みんなで意見を出し合って実現するためのプランを決め実践する過程が大切。こうしたことを経験することにより、市民意識が高まる。」 なるほどと思いました。 若者の選挙での投票率の低さが問題となっています。私は社会科なので、「投票率の低さは社会科教師にも責任がある。よりよい社会をつくろうとする人を社会科の授業で育てよう！」と呼びかけています。 今日は、その一つの解決策を見つけた気がしました。 課題に対して、みんなで意見を話し合う。そして予算的、時間的に実現可能なものを絞り込み、合意形成をする。合意したことに対して、具体的なプランを作り実現する。実現したものを継続的に観察し、見守っていく。 実は、今の社会の仕組みは、こうして実現したものばかりです。こうしたことを経験すると、自分も社会を構成する一人であることを自覚できます。社会を成り立たせる仕組みがわかります。その仕組みを理解した人が増えれば、選挙で棄権する人はおそらく減るでしょう。 社会科教師からみても、興味深い学習でした。 南風あったかげん記−２５８−
今日の朝礼の様子をお知らせします。 保健委員会がかぜのクイズを行いました。インフルエンザはかぜの一部とか、かぜの菌は２００種類以上あり、それぞれ症状が違うということがクイズを通してわかりました。 今日の話は、特別ゲスト・有尾先生による授業でした。 菊の花は時期が来ると大きく花開くという話に続き、諺クイズを行いました。反対の意味をもつ諺を答えるものです。みなさんもやってみてください。 例題 善は急げ → □いては事をし損じる １ とびが鷹を生む → □の子は□ ２ 三人寄れば文殊の知恵 → □頭多くして□山に上る ３ 二度あることは三度ある → □度目の□ ４ 人を見たら泥棒と思え →（ ） ５ 旅の恥はかき捨て →（ ） いかがでしょうか？正解は次のものです。 例題 急 １ 蛙 ２ 船 ３ 三、正直 ４ 渡る世間に鬼はなし ５ たつ鳥あとをにごさず ４・５は、別解もあるでしょう。こうしたことが日常的な会話のになると、学習への興味も増すのではないでしょうか。 時々、今日のようにゲストティーチャーを招きたいと思っています。 南風あったかげん記−２５７−
☆★☆ オーストラリア発見の旅 ☆★☆
先週木曜日の夜、千葉で開かれた各都道府県の代表者による理事会の後、レセプションがありました。そこでなつかしい方と再会しました。以前、オーストラリアへ行った時の団長の村山先生、副団長の峯岸先生です。 １０年前、豪日交流の授業プランの募集があり、私も応募しました。そこで入選した私を含めた１６名と、審査員の村山先生、峯岸先生が、翌年の夏、オーストラリアへ招待されたのです。名付けて「オーストラリア発見の旅」。その時のレポートがこれです。http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/HAKKEN.HTM 村山先生は、星野仙一監督の亡くなった奥さんの姪（だったかな？）を担任されたとかで、それ以来、東京では珍しいドラゴンズファン。意気投合しました。峰岸先生とは、オペラハウスへオペラを見に行った仲です。それぞれ思い出話に花を咲かせました。 南風あったかげん記−２５６−
昨日は稲沢市民会館で、子どもに語ろう尾張地区推進大会「家庭教育を考える学習会」が開催され、ＰＴＡ役員さんといっしょに参加しました。 開会行事に続き実践発表があり、尾西第一中学校おやじの会・布袋地区おやじの会の２団体が発表をしました。共に平成１４年に、地域の学校支援・子育て支援にを目的としてつくられたおやじの団体です。 尾西第一中学校おやじの会は、中学校支援をメインにしており、年間のふれあい部活動や地域清掃、文化祭への参加、びさいまつりへの参加、親子合同講演会の企画・運営、部活動夏季大会の応援、卒業を祝う餅つき大会、部活動支援を行っています。それに伴い、毎月１回の定例会を学校で開催しています。 布袋地区おやじの会は、夏と冬のメインイベントを中心に、小中学校への挨拶運動への参加、サマーフェスティバルの楽器運び、中学校文化祭の参加、職業体験受け入れ、地域パトロールなどを行っています。 共に、まず父親同士が繋がること、そしてその父親自身が楽しむことを大切にしていると感じました。 岩倉市でも、今年から「いわくらＯＹＧクラブ」としておやじの会が立ち上がりました。今後、これらの会のように繋がり、広がっていけばと思います。 続いて、NPO法人アジアチャイルドサポート代表理事 池間哲郎氏の講演会が開かれました。テーマは、「懸命に生きる人々〜日本人こそ学んでほしい〜」 何と表現したらよいのでしょう。少なくとも私がこれまでに数多く聞いた講演の中でも、最も心を打たれました。 会場のあちこちから、聞こえるすすり泣き。張りつめた空間に漂う凍りついた空気。次々に映される信じられないほどの映像。すさまじい環境の中で懸命に生きる人たちの姿。特に、町に身売りされ、エイズに罹り家に帰され、死を前にして微笑む少女の顔は脳裏から離れません。両手の指の全てが欠落し、両足を切断され、目は飛び出し、汚物にまみれて「殺してくれ」と叫んでいたハンセン病の女性が、池間氏らの働きにより生活環境が改善され、結婚するにまでなったときは、私も涙が出てきました。 ぜひとも、南中の生徒・保護者、地域のみなさんにも聞いてもらいたいと思いました。 池間氏の講演の内容は、後日詳しくお知らせします。 南風あったかげん記−２５５−
昨日はホテルアソシアおもしろ学校の後期３回目の授業でした。私も千葉からとんぼ返りで駆けつけました。講師はみなさんご存じ、昨年度まで南中でお世話になった小栗隆之先生です。テーマは、「やっぱり美術っておもしろい！」古今の名画の鑑賞法について、クイズを交えてわかりやすくお話ししていただきました。 ここで問題です。あのルノアールの有名な「陽を浴びる裸婦」は、当初評判はよくありませんでした。どんな作品といわれていたのでしょうか？正解は、「腐乱した死体」と言われたそうです。ルノアールは、光の当たらない影の部分に、それまの黒っぽい色に替えて緑や青を使いました。当時の人には驚きを持って見られたのでしょう。 第２問。ミロのビーナスは何カップ？ワコールによるとＢカップだそうです。バストは１０代後半、ウエストは３０歳代、ヒップは５０歳代の女性なのだそうです。 この他、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」（写真中）でスカートとテーブルクロスに使われた青色は、ラピスラズリという宝石を砕いて作った大変高価な顔料で、一筆５万円するのだそうです。その顔料を、下塗りも使っているのだそうです。 と書き出すとキリがないくらい、多くの興味深い話を教えていただきました。全体を通して、作品というのは、作者の人生の投影であることを感じました。特にロダンやピカソはそうです。興味がある方は、ぜひ調べてみてください。 最後に、名古屋市美術館所蔵作品のカードを使って、鑑賞ゲームを行いました。「犬に贈るとしたらどの絵を贈りますか？」というようにテーマに応じた絵を選び、その説明をするというものです。 絵の鑑賞って、こんなにもおもしろいものだったんだ！という印象を強く感じました。 南風あったかげん記−２５４−
全国中学校社会科教育研究大会２日目が終了しました。 昨晩は理事会があり、各都道府県の代表が集まって協議しました。その議題が、何と平成39年の開催地について。20年先を考えているのです。 今日は千葉大学教育学部附属中学校で、午前中に２時間授業を見て、午後からは研究発表と研究協議がありました。 １年生地理は、「日本の工業」−成田空港を軸とする新しい工業立地−という授業でした。ソニーのデジカメは、全国各地の工場から部品を愛知県に集めて組み立てていることについて追究しました。綿密な取材には驚かされました。 ２年生歴史は、「第一次世界大戦」−総力戦による社会の変容−という授業でした。近代と比べて大戦後の世界はどう変わったかを図でまとめる授業でした。さすがに、全国大会。高いレベルでした。 研究発表は、東京都の先生が、「資料から歴史的事象を捉える授業の工夫」というテーマで発表しました。資料の読み取りの大切さが再確認できた発表でした。 大きな刺激をもらった二日間でした。 南風あったかげん記−号外−
南風あったかげん記−２５３−
☆★☆ メルマガ北中 ☆★☆
今日と明日は千葉へ出張です。全国中学校社会科教育研究大会へ尾張の代表の一人として参加します。この場でもその様子を紹介する予定です。 昨日は大口北小で、なつかしい方々とお会いできました。私は、Ｈ13,14に大口町教委、H15,16は大口北部中学校と、大口町には４年間お世話になりました。町長はじめ行政の方々、議員や教育委員さん、保護者の方…、多くの人と言葉を交わすことが出来ました。 大口北部中はたった２年間でしたが、強く印象に残っています。南中と雰囲気が似ているのです。ほんわかした生徒、学校を応援してくださる多くの地域のみなさん、そして五条川。学校行事がエネルギッシュというところも似ています。 当時、私はメールマガジンを発行していました。名付けて「メルマガ北中」。そこには、この校長日記同様、毎日の出来事や行事についての思いなどを書いていました。そのバックナンバーが残っています。残念ながら後半が欠けているのですが、157号の途中まで見ることが出来ます。読み返すと、校長日記とほとんど同じ内容もあり笑ってしまいます。成長していないな…っと。 もしよかったらご覧ください。 http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/mailmag/index.htm のぞみ車中にて。 南風あったかげん記−２５２−
好天に恵まれ、１年生の校外学習を無事終えることができました。ご参加いただいた２２名の保護者のみなさま、ありがとうございました。 今日は、大口北小学校の研究発表会に参加しました。研究主題は「確かな学力の向上を目指して−学び合いを大切にした算数の授業づくり−」。全クラスが算数の授業を公開しました。 ある３年生の授業です。先生が問題を出しました。 「かごの中に玉子がありました。全部でいくらでしょう？」 すぐに手が挙がりました。 「玉子の数がわからないとわかりません。」「○○さんに付け足します。玉子一つの値段もわからなければいけません。」（写真左） その説明に、周囲の子もうなずきます。算数だけでなく、国語の授業でもよく鍛えられていると感じました。 このクラスで感心したのが教室掲示です。身近な生活の中になる「大きな数」を表すために、新聞見開き２ページの文字数を数えてありました。全部で13,174文字。（写真右）この発想には驚きました。 全学級を少しずつ見ただけなので正しくはわかりませんが、限られた情報から次のように感じました。 ○ 全体に高いレベルの問題に、どの子も意欲的に取り組んでいる。 ○ ただ「解ければよい。」のではなく、複数の解き方を考えることに重点を置いている。そのためか、児童の姿に思考力の伸びを感じる。 ○ 教材・教具、教室掲示がすばらしい。ミニホワイトボードなどを児童が使い慣れていた。 ○ 先に紹介したクラスを除けば、全体に言葉による説明がやや不十分だと感じた。社会や理科でも同じだが、教科の内容を表現するのは‘言葉’。国語力が最後にはものを言うと感じた。 ぜひ、今回の大口北小の実践が、丹葉地区はもとより県内に広く伝えられ、子どもたちの学力向上につながればと願いたいものです。 |
岩倉市立南部中学校
〒482-0003 愛知県岩倉市曽野町江毛1 TEL：0587-66-3181 FAX：0587-37-9517 |
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