最新更新日:2024/05/18
本日:count up1
昨日:262
総数:1696044
医療関係者の皆さん、ありがとうございます!  がんばろう日本! がんばろう南中!

南風あったかげん記−813−

画像1 画像1
☆★☆ 今日の朝礼 ☆★☆
 現在国宝に指定されている興福寺の五重塔は、明治の廃仏毀釈の嵐の中、売りに出されました。いくらで売りに出されたのでしょう?
 実は、わずか2円(当時の米1俵の生産者価格、現在だと14,000円ぐらい)でした。壊した後の薪の値段です。
 なぜ廃仏毀釈か?それまでは「神仏習合」で、「神様」と「仏様」は共存していました。しかし、王政復古で天皇の権威付けで神道を利用するために、神仏を分離し、廃仏毀釈に至ったのです。そのために、多くの寺や仏像が破壊され、また海外に流出しました。
 似たようなことは他にもあります。現在、浮世絵の名品は、海外の美術館でないとなかなか見ることはできません。なぜか、文明開化で海外の品に驚いた日本人は、陶磁器や浮世絵などの美術品の価値を見失い、安価で海外に売ってしまったのです。パリ万国博覧会での日本ブーム(ジャポニズム)が拍車をかけました。
 今思うとバカみたいなことと思うかもしれませんが、当時の人は真剣でした。
 この二つの事例は何が問題だったのでしょう?
 一つは、自分の価値(五重塔の価値)を知らなかったこと。そして、他(海外の品)と比較して、自分の価値を低く見てしまったことです。
 これは、私たちにもあります。自分はだめだと悩んだり、他人と比較して落ち込んだりと。特に、思春期はよくあることです。大人になればバカみたいなことでも、当事者としては真剣なのです。
 みんなも、五重塔を14,000円で売りに出さないように、自分の良さを理解してください。また、他人と比較する必要はありません。自分は自分、自分を好きになって、大切にしてください。
 五重塔を見たら、今日の話を思い出してください。

南風あったかげん記−812−

画像1 画像1 画像2 画像2
☆★☆ 教師力アップセミナー ☆★☆
 今日は、今年最後の教師力アップセミナー。講師は、私の師匠、有田和正先生でした。

 有田先生は、年間50回の取材旅行に出かけるほどの社会科教育の鬼でしたが、今から1年前ほどに大けが、そして病気をされて、ほぼ1年間闘病生活を送ってみえました。その復帰第一弾が、今日のセミナーなのです。三途の川を渡りかけたとか、体重が17キロも減ったとか笑って言っておみえでした。
 とにかく、お元気な姿を見ることができてほっとしました。しかし、それだけではありません。さすが有田先生です。
 いろいろ話された中で、一つ授業プランを紹介されました。新指導要領で「文化財の活用」というのが加わりました。どうするか?
 文化財はどこが多いか?京都?確かに寺は1488、神社は631ある。そういうところに多いのが「菓子屋」。現在も600軒の菓子屋があり、少量高品質の菓子を作っている。
 昔も、都であり、寺社が多く観光客が集まり、茶の湯の流行、1775年に上菓子屋仲間を作るなど、菓子屋が一定の力を持ちました。
 その菓子に使われた白砂糖は白い宝石と呼ばれました。その砂糖を伝えたのは誰か?フランシスコ・ザビエルです。鎖国までの間、キリスト教を広めるための道具として砂糖を利用しました。
 おっと、あんまり書くと、今後の有田先生の講義がつまらなくなるのでこの辺にしておきます。この後も、とても興味深い話が続きました。
 有田先生の生き様そのものが、私の教科書です。


南風あったかげん記−811−

画像1 画像1
画像2 画像2
☆★☆ 幕末の尾張藩〜そのとき岩倉では ☆★☆
 今日は岩倉市郷土研究会 公開講演会へ行ってきました。会場の図書館会議室は満員。講師は、私の大先輩、櫻井芳昭先生です。たとえば次のような内容です。
☆ 御三家の尾張藩が倒幕側についたのはなぜか。
 校長日記の706号でも紹介したものですが、櫻井先生は、尾張藩の役割をさらに積極的に評価しています。黒子役に徹して朝廷と幕府の間を調整し、戦乱を最小限にしたのは尾張藩の成果。一定の評価をして良いのでは。
☆ 和宮降嫁と尾張藩
 和宮降嫁は、東海道を通らずに中山道を選択した。そのコースで尾張領内は6泊7日する。その宿は6カ所。その間の接待と沿道警備を尾張藩が命じられた。しかし、その数が半端ではない。京方が1万人、出迎える江戸方が1万5千人。6つの宿で計15万人分の夜具や食器類を尾張全域から集めなければならない。実際に岩倉では、大地村(当時102戸)から、布団・枕36組、腕80人前、膳24人前などを、木曽まで持って行き、さらに受け取りに行くよう命じられている。岩倉村では500名ほど動員された。一軒に一人の割だ。どの村も大騒ぎになった。
☆ 長州征伐
 長州征伐の総督には、尾張14代藩主の慶勝が就いた。その人足には、岩倉村にも74人が割り当てられた。
 このほかにも、黒船対策にも尾張藩が当たっています。櫻井先生はさすがに社会科の先生なので、わかりやすく、資料に基づいて説明していただきました。あまり語られることのない、こうした歴史の裏側にある一般民衆の生活を垣間見ることができました。
 また、こうした会があれば参加したいと思いました。
 写真上は「木曽を行く和宮の御輿」(「日本五街道」より)
 写真下は櫻井先生の著書『幕末の尾張藩』、会場の様子、そして、図書館にいた南中生です。

南風あったかげん記−号外−

画像1 画像1 画像2 画像2
 今日は、おおぐちおやじの会のメンバーとして、幼児教室クレヨンクラブのお別れ会の補助にきています。メンバーで劇をすることになりましたが、さて、うまくいきますか…。それにしても、幼児を観察していると、いろいろなことに気付きます。

南風あったかげん記−号外−

画像1 画像1 画像2 画像2
 月刊『社会科教育』誌に1年間連載することになりました。
 依頼されたものは、「おもしろ社会科研究:雑記帳」。社会科研究のいろいろな手法を、12回にわたって紹介していきます。
 このたび、第1回の4月号が出版されました。テーマは「集う」。どんなことでも同じですが、まず、集うことから始まります。

南風あったかげん記−810−

画像1 画像1
☆★☆ 私が不登校になった理由 ☆★☆
 本をいただきました。
 『私が不登校になった理由』青田 進編著(日本教育研究センター)
 青田氏は日生学園の理事長です。日生学園は、中学校時代に不登校を経験した生徒も多く通っており、不登校研究チームを作っています。その研究の成果をまとめたものがこの本なのです。
 貴重なのは、不登校や引きこもりを体験した53人の生徒が、その当時を振り返っていることです。
「周りの人が仮面をつけているように感じていた」「みんなの反応が気になって」「悩み苦しんでは朝になっていた」「自分を気にかけてほしかったから」「自分は悪くない、相手が全部悪いと考えていた」「家の中でずっと、私を殺してと思っていた」「夜になると朝がくるのがこわくなった」…
 多くの事例を見ていると、個別の内容は異なりますが、共通点もみえてきます。3,000人の不登校生を育てた青木氏は、子どもが考えていること、学校へ行けない理由、子どもの心の中、処方箋の4つの視点から分析しています。
 興味のある方は、ぜひご覧ください。

南風あったかげん記−809−

画像1 画像1
☆★☆ 高校入試情報 ☆★☆
 今日はBグループの学力検査、明日が面接です。
 愛知県は、ご存じのように、卒業式を終えてから入学試験、そして合格発表があります。
 実は、このような方式は少数派です。おそらく、愛知・新潟・和歌山・三重・岐阜・兵庫の6県ではないかと思います。卒業式の後にすぐに入試なので、気持ちを切り替えなければいけません。 
 普通は、入学試験を終えてから卒業式、その後に合格発表が待っているというパターン。多くの道府県はこのパターンです。入学式を終えているので気分的に楽ですが、行き先が決まっていない不安感はあります。
 東京や青森は、合格発表を終え、行き先が決まってから卒業式があります。行き先が決まっているので最も感動的になりそうですが、しかし、不合格だった子は複雑でしょう。
 このように、所変われば方法が変わるのです。
 なお、いくつかでは、問題や解答、採点基準が公表されています。下の3都県は一例で、まだいろいろありました。
 青森県問題  http://www.pref.aomori.lg.jp/bunka/education/21...
 東京都問題  http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr090223... 
 長野県問題 http://www.pref.nagano.jp/kenkyoi/jouhou/gakkou... 
ぜひ挑戦してみてください。
 各都道府県の高校入試情報ページ  http://www.ne.jp/asahi/su/shin/ 

南風あったかげん記−808−

画像1 画像1
☆★☆ 一度でもやってみる ☆★☆
 今日は1年生が福祉実践教室、2年生が職場体験の発表会でした。ご参観いただきありがとうございました。福祉実践教室では挨拶の機会があり、講師のみなさんにお礼を述べたあと、おおよそ次のような話をしました。

 前回の朝礼で、水谷修先生が、「人の役に立って、ありがとうといわれて、生きる力がついていく」という話をしたと言いました。今日の講師の方々は、人の役に立つことを専門にしておみえの方々です。今日はその講師の先生とふれあう中で、生きる力を学んでください。また、実際に人の役に立つ体験をして、自分に合うことは何か、人のために何ができるのか、体験の中から学んでください。

 「百聞は一見にしかず」といいますが、百回見るより、一回自分でやった方がよくわかります。職場体験はなおさらでしょう。やってみないとわからないことだらけでしょう。
 福祉実践教室は、2種目を選択して受講しました。短時間であり、「わかる」という域まではとても達することができません。しかし、1度でもやったことはそれだけの価値がある。なぜなら、食わず嫌いがなくなるからです。
 会食会で、食わず嫌いの生徒によく言いました。「好ききらい」は、食べてから判断しよう。食べないで「きらい」というのは、食べられるために奪われた命に対して失礼だよと。
 何事も、まずやってから判断するという姿勢は、これからも大切にしてほしいと思います。

南風あったかげん記−807−

画像1 画像1
☆★☆ Aグループ入試問題 ☆★☆
 今朝の新聞には入試問題が掲載されています。私は社会科が専門ですので、すぐに社会科の問題に目が行きますが、校長日記796号で紹介したばかりの二・二六事件「下士官兵ニ告グ」の資料が出ていて驚きました。
 実は、ここ10年ほど、毎年、全都道府県の社会科の問題を解くのが趣味になっています。たとえば、社楽の会第251回では、説明問題が多い平成18年度入試の群馬県と佐賀県を紹介しています。
 ※ 社楽の会第251回報告 http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/hou251.htm 
 特に群馬県は、17問の説明問題と1問の作業問題が出ましたが、量が多く、質が高く、試験時間が短いというハイレベルです。
 その下には、全国の主な傾向を簡単にまとめてあります。引用します。
−−−−以下引用−−−−
 例年、数多く出題される問題は今年も健在である。
○ 正距方位図法を利用した問題が、今年は11都道府県(以下県)で出題された。メルカトル図法と比べるもの、日本とサンフランシスコとの最短距離を図示するものが目立った。
○ 緯度・経度、時差に関するものは実に27県にも及んだ。赤道はどれ?、北緯40度、ブラジルの経度に関するものもあった。赤道を挟んで、アフリカ、南アメリカの略図を描くものが増えている。
○ 雨温図は13県。南半球、日本海側、乾燥気候を示すものが目立った。
○ 国土地理院二万五千分の一(一部五万分の一)地図が24県で登場。実際の距離、地図記号、地形の特色を読み取るものが多かった。
○ その他、輸出入に関する問題、温暖化、オーストラリア、インド、人口ピラミッド、ODA、発電、自給率、国民経済、三権分立、歳入・歳出についての問題が目立った。
−−−−以下終わり−−−−
 この中には、昨日出題されたものもいくつかあります(正距方位図法・雨温図・輸出入・自給率)。従って、この中でAで出題されていないものがBで出題される可能性が高いと思うのですが、実際にはどうでしょうか?
 歴史は昔からのスタイルで、基本的な知識を問うものです。地理は工夫されており、複数の資料をにらみながら考える問題が多いのですが、考えやすく、難問・奇問ではありません。最近の傾向通りの出題でした。ただ、今回は例年以上に公民が少なかったので、Bグループでは公民が増えるかもしれません。
 Bグループの問題が楽しみです。受検生諸君、がんばろうね!

南風あったかげん記−806−

画像1 画像1
☆★☆ 今日の朝礼 ☆★☆
 今日は1,2年生だけの朝礼でした。
 始めに、クリーンアップ五条川に参加した40名以上の人にお礼を述べました。地域の方もたいへん喜んでみえました。
 次に、卒業生を送る会に対しての3年生の感想を紹介しました。1・2年生に向けて「これからも南中を盛り上げ、次の世代に伝統を受け継いでいってください。」などのメッセージを読み上げて伝えました。1・2年生の表情から、しっかりと受け止めてくれたと感じました。
 続の話題は、進路情報の入手方法です。学校HPの右側にリンクが貼ってある次の4つのサイトを紹介しました。
○ 公立高校入試情報 http://www.pref.aichi.jp/kyoiku/kotogakko/nyuga...
○ 愛知県私学協会・私立高校入試情報 http://www.aichi-shigaku.gr.jp/contents/school.htm 
○ 愛知県専修学校各種学校情報 http://www.askr.or.jp/ 
○ 探そマイ!スクール http://www.manabi.pref.aichi.jp/myschool/   
 最後に、土曜日に聞いた水谷 修先生の講演から、印象になった言葉をいくつか紹介しました。内容は、昨日のブログに載せたものです。ぜひご覧ください。

南風あったかげん記−807−

画像1 画像1
☆★☆ 夜回り先生講演会−2− ☆★☆
 昨日の水谷先生の講演で、概略と印象に残った言葉を紹介します。

 17年前から夜寝ない生活を送っている。昨晩も11時から朝の4時まで名古屋の街の夜回りをした。幸い子どもはいなかった。5年前には本を出し、メールアドレスを公開してから、メールや電話での相談も行っている。この間、17万9千人の子と関わってきた。しかし、その中で、67名を亡くした。
 毎日、美しいものを見ませんか。いろいろな相談に乗ると気が重くなる。その時に美しいものを見て心の洗濯をしている。
 18年前に、定時制高校に勤める親友に会い、自分も定時制高校に勤めることを決心し、いきなり生徒指導主事になった。それ以来、生徒の居場所へ行くようにしてきた。暴走族のたまり場、組の事務所へも行った。
 ある引きこもりの子には、毎晩プリントを持って夜中にやらせて出席扱いにしてもらうようにした。1週間で来るようになった。
 苦しむ子は夜眠ることができない。あるリストカットで苦しんだ子は、毎日電話をかけてきた。リストカットは生きるためにする。はじめは窓から外を見られるようになった。ある時、ゴミを運ぶおばあさんを助けるために6年前に家を出た。それからおばあさんの話し相手をするようになり、働くようになった。
 その子が行った言葉。
 「やっとわかった。人はなぜ苦しむのか、自分の過去しか見ないから。自分のことしか考えないから。人のためになることをすると、ありがとうとか言われて、あっ、自分が必要とされている。大切な存在なんだ。生きる力がつく。ということを教えたかったんだよね。 
 「人は誰かを幸せにするために生きるんだよね。生きなきゃならないんだよね。」
 教員は階段のステップ。段が高ければ、ひざまずいて踏み台になってあげればよい。だから結婚式には出ない。幸せな子はそのままでよい。
 日本の中高生が抱える問題(いじめ、不登校・引きこもり、心の病・自殺、非行犯罪)は、バブルが崩壊してから増えた。家族が忙しくなってきたから。
 肉体を健全に疲れさせるのが大切。心と頭が疲れているのに、肉体が疲れていないとバランスが崩れて問題が起こる。特に、みえない相手(携帯・メール)が危険。
 リストカットは、親の過剰期待か虐待、過去のいじめが原因。薬物依存は病気、愛では治らない。
 「自分の人生だから自分の好きにさせて」というが、それは違う。「君の人生は君のものではない。君に託されたものだ。生きているということは、命をつなぐため。」
 笑顔があふれる学校にするためにはどうすればよいか。あいさつと声かけだ。美しいもの全部におはようと言おう。

 優しさにあふれたお話でした。(写真は今日の中日新聞より)

南風あったかげん記−806−

画像1 画像1
☆★☆ 守れるか ソメイヨシノ☆★☆
 今日の中日新聞サンデー版 世界と日本大図鑑シリーズでは、「守れるか ソメイヨシノ」の特集です。その中の「名所でも保存の取り組み」の中で、五条川が紹介されています。

 全長約27キロにわたり約4000本のソメイヨシノが帯となって咲き誇ります。1986年から「岩倉の水辺を守る会」が活動。植え替えのための募金活動も行っています。

 種子で増やすことのできない園芸品種で、クローン植物であるソメイヨシノ。樹齢60年を超えると、9割以上に腐朽がみられ、倒木の危険性も高まってくるそうです。五条川の桜も人の手をかけないと守ることはできません。
 「守ろう ソメイヨシノ」

南風あったかげん記−805−

画像1 画像1 画像2 画像2
☆★☆ 夜回り先生講演会−1− ☆★☆
 今日は、江南市民文化会館で行われた江南ライオンズクラブ結成50周年記念事業「夜回り先生講演会 あした笑顔になあれ−夜回り先生からのメッセージ−」を聞いてきました。大ホールはほぼ満席になるほど盛況で、人気の高さがわかります。私自身は、一昨年6月に岩倉市総合体育文化センターで聞いて以来のことです。その時の様子を、校長日記第55号に次のように書きました。
−−−−−−−−−−−−−
 彼の講演は、まさしく会場の全員を魅了しました。私自身、背筋に電気が走りました。ハンカチで目頭を押さえている人も少なくありません。「すばらしい講演」などと軽々しく言えないほどの重みがありました。
 本物なのです。本当の話なので説得力があります。いろいろな事例を貫く信念を感じます。それ以上に感じたのは、「自分の生命をかけている」と言うことです。
−−−−−−−−−−−−−
水谷先生は胸腺リンパ腫という病気と闘ってみえるのですが、今日の先生は見たところ良好のようでした。前回は、ジョークを言っても目は笑っていませんでしたが、今回は、若干の微笑みを感じました。
 これは、江南周辺では、薬物乱用などの魔の手の侵入がないのか、仮にあったとしても何とかなるとの自信の表れだと受け止めました。
 先生の講演で印象に残った言葉は明日の校長日記でお知らせします。

南風あったかげん記−804−

画像1 画像1 画像2 画像2
☆★☆ 卒業式 式辞 ☆★☆
 本日の卒業式には、多くのご来賓、保護者の皆様にご来校いただきました。ありがとうございました。今日語った式辞を紹介します。ただし、本番はアドリブがありますので、ここで紹介するのは原稿段階のものです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 式 辞
南の風も暖かさを増し、五条川の桜の芽もようやくほころびはじめた今日のこの佳き日に、本校第三十二回の卒業生として、巣立ちの喜びを迎えられた百五十名の皆さん、卒業おめでとう。
 また、本日の卒業式にご臨席賜り、ご光彩を添えていただきました岩倉市副市長 赤堀俊之様はじめ、ご来賓の皆様には、高いところからではございますが厚く御礼申し上げます。
保護者の皆様方、お子様のご卒業おめでとうございます。こうして立派に成長された姿を前にして、今、様々な思い出が心に浮かんでいることと存じます。
 さて、卒業生のみなさん。
 君たちと出会っての二年間では、あの「奇跡のキャンプファイヤー」を忘れることはできません。あの団結力は驚異的でした。
 そして、この一年では、体育大会や、南中ふれあいフェスティバル、合唱コンクールなどで、その団結力を見事に発揮してくれました。
 君たちとの会食会で、この一年間の成長を尋ねると、「みんなで協力することが、すごく楽しいと思えるようになったこと。」「他人の気持ちを考えて行動したり、発言したりするようになったこと。」と口々に言ってくれました。そこには、団結力という力に、心が伴ったと感じました。
 部活動では、下級生を仲良くリードし、自主的に練習する姿が印象に残っています。柔道部や剣道部、卓球部など好成績をあげた部だけでなく、どの部も、部活動の本来あるべき姿を示してくれたと思っています。
 さて、これから、新しい世界に旅立つ君たちに、最後の話をしなければなりません。
 ラフマニノフというロシアの作曲家がいます。彼の作品で最も有名なピアノ協奏曲第二番を、彼自身のピアノ演奏で少し聞いてみてください。

  《 音楽 》  レオポルド・ストコフスキー指揮 フィラデルフィア管弦楽団  
     セルゲイ・ラフマニノフ(ピアノ)

彼は音楽大学を主席で卒業し、周囲からもてはやされ、作曲家として順調なスタートを切ります。しかし、最初の交響曲が厳しく批判され、それがもとで心を病み、作曲ができなくなってしまいます。苦しんだ彼は、精神科医ニコライ・ダーリを訪ね、少しずつ自信と生きる力を取り戻していきました。そうしてできたのが、この曲なのです。
 イントロの和音は、彼の苦しかった心の叫びのように聞こえます。しかし、その後やさしく美しく、そして明るく強く展開していきます。その後の彼は、優れた作品を残していきます。
 三学期の朝礼で、海外で活躍された本校の先生方に、その経験を語っていただきました。
 森先生は、やりたいことが見つからずに迷っていた時に、新しいことにチャレンジすれば何かが見つかるのではないかと思い、青年海外協力隊に応募されました。
 浅田先生は、行き詰まった時期に、もっと大きな世界を見てみたいと思い、海外日本人学校に応募されました。
 一柳先生は、自分の人生を自分らしく生きるためには、青年海外協力隊での経験が必要だと感じて自ら選択されました。

日本は、百年に一度の経済危機の最中にあります。君たちの行く末も、決して良いことばかりではありません。つまずくこともあるでしょう。
 つまずくことは、残念なことではありますが、悪いことだとは思いません。そこから、立ち直ろうとしないことが問題なのです。
 君たちも、この先、つまずく時、迷う時があるかもしれない。その時は、ラフマニノフが自ら救いを求めてダーリの門をたたいたように、また、先生方が新しい何かを求めて行動したように、明日に向かって自分の頭で考え、自分の足で歩き出してください。
 最後になりましたが、今日家へ帰ったら、ぜひ家族の人に感謝の気持ちを伝えてください。小さい頃から、ひたすら君たちの成長を願い、今日の日を心待ちにしてこられました。心をこめて「ありがとう」を言ってほしいと思います。
 微笑みと活力に満ちた君たちの前途に幸多かれと祈り、式辞といたします。
        平成二十一年三月六日
岩倉市立南部中学校長
土 井 謙 次

南風あったかげん記−803−

画像1 画像1
☆★☆ 終了式 式辞 ☆★☆
 本日行った終了式の式辞を紹介します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 式  辞 
 ただいま、この一年間の課程を修了した証として、3年生150名に修了証を渡しました。本来は明日で修了なので、明日の日付になっています。その明日には、三年間の課程を修了した証として、卒業証書を渡します。
 それにしても、君たちのこの一年間の成長は見事なものがありました。 
 先日、学校教育活動調査として保護者アンケートを行いました。そこでは、いろいろな感想やご意見をいただきました。その中の一部を紹介します。
 南中は、先生と生徒のコミュニケーションがとれており、フレンドリーで全体的に明るく、信頼関係がしっかりとしていると思います。また、校内行事では、生徒、先生の積極的な取り組みが見られ、団結力がとてもあるように思います。この先も、生徒のことを思い、周りからうらやましがられる中学校であってほしいと思います。                        
 次の方です。
 南中生の良いと思うところは、行事がある事に強くなる仲間意識、勝ち負けのある行事の後のさわやかさです。負けたことを愚痴らず、精一杯やった仲間へ感謝し、勝ったチームを讃えるところとか、そういう姿に感動します。
 三人目の方です。
 南中は子どもが素直に生活できるところだと思います。世の中の学校現場の混乱のニュースなど、どこの世界の話なのかと思えるような恵まれた学校。先生方の努力と生徒たちのがんばりの相乗効果の成果でしょうね。二人の子を南中に育ててもらいましたが、本人たちの一生の記憶に残る大切な時間だったようです。
 最後にもう一人紹介します。
 体育祭、合唱コンクールをはじめ、南中の行事はとてもすばらしいと思います。生徒たちが、積極的に取り組み、試行錯誤しながら長い時間を費やしてすばらしい作品を作り上げます。特に三年生は、一つひとつが最後の行事になるので、とても意気込みが感じられました。行事を経験するとごとにクラスの団結も深まり、友情も深まったと思います。
 まだ、まだ、たくさんいただきましたが、これらの評価は、学校の顔である三年生、君たちのへの評価です。ここまで、学校を高めてくれた君たちに心からの感謝を述べて式辞といたします。
 ありがとう。

南風あったかげん記−802−

☆★☆ 保護者アンケートのご意見・ご要望 ☆★☆
 2月に行った保護者アンケートの問24(自由記述)では、112名の方から貴重なご意見・ご要望をいただきました。全職員でじっくりと読みました。それぞれ、今後の学校運営に生かしていきたいと考えています。
 そこでいただいたご意見、ご要望を集約したものを紹介します。
○ 南中の行事について、「感動する・さわやかで温かい・仲間意識や団結力を高めている」という内容のものが最も多く23名からいただきました。以下、順に列挙します。
○ ホームページから情報を得られるのでありがたい …17名
○ 先生と生徒の関係が良好である …16名
○ 先生が親身になって一人ひとりを見ている …12名
○ 毎日楽しく学校へ通っている …11名
○ 生徒のあいさつがよい …10名
○ 授業参観日が増えたことなど、学校へ来る機会が多いのでよい …9名
○ 生徒の自主性を育てている、生徒が仲良く団結している …8名
○ 平和で明るい雰囲気 …7名
○ 先生同士の仲がよい、先生と保護者の距離が近い …各5名
○ 相談しやすい、部活動の指導に感謝 …各4名
○ ボランティアや有志活動が生徒を育てている、日記の返事がよい …各3名
○ トイレがきれい、セラピィ犬がよい …各2名
 これらの他、学校が開かれている、通信が充実しているなどがありました。
 一方、次のご要望をいただきました。
○ 言葉遣いや通学の歩行など、マナーの向上を …7名
○ リーダー層に目が行きすぎている、目立たない子に目をかけてほしい …6名
○ 先生と生徒・先輩と後輩のけじめをしっかりとし、礼儀の意識を育ててほしい …4名
○ いじめの発見を、授業参観に行きづらくなった、感情的に叱らないで …各3名
○ 部活動をしっかり、部の種類を増やしてほしい、日曜日の部は室内で昼食を、部の連絡を わかりやすく、成績の評価を客観的に、学力が上がる指導を …各2名
 これらの他、もっと宿題を、授業参観は1日中に、頭髪の基準を、早く耐震工事をなど、多方面の視点からご要望をいただきました。
ありがとうございました。

南風あったかげん記−801−

画像1 画像1
☆★☆ 卒業生を送る会 ☆★☆
 今日もたくさんの感動をもらいました。最後の校長挨拶です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 3年間で最後の生徒会行事でしたね。 
 3年生のみなさんに聞きます。
 3年間の思い出がよみがえり、感激した人、拍手!(拍手)
 次に、この1,2年生なら、南中を任せられると思う人、拍手!(拍手)
 ありがとう。1,2年生のみなさん。今の拍手はみなさんのものです。今日の会をどうもありがとう。
 それでは、会場のみなさん全員に聞きます。とても良い会だったよという人、拍手。(拍手)
 南中の行事は、元気で温かい。その、伝統通りのすばらしい会になりました。これも、3年生の人たちが、先輩から受け継いだことを、うまく1,2年生に引き継いだからこそできたことです。今の拍手は3年生の人たちのものです。
 PTAコーラスのみなさん、今日もすばらしい歌声をありがとうございました。華を添えていただきました。
そして、ご来校いただいた保護者のみなさん。ありがとうございました。これからも、機会あるごとに案内を差し上げますので、ぜひご来校いただき、ご自分の目で南中生の成長を見ていただきたいと思います。  
 あと3日だね…。(言葉に詰まって、無言)
 やめた。終わります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 このような、情けない挨拶になってしまいました。それほど、温かくて、感動的な会でした。執行部や議員、運営委員のみんな。PTAコーラスのみなさん。ご来校いただいたみなさん。ありがとうございました。

南風あったかげん記−800−

画像1 画像1
☆★☆今日の朝礼 ☆★☆
 3年生には最後となった今日の朝礼を紹介します。
 まず、いわくら五条川マラソンへの走者として、またボランティアとして協力してくれた人へお礼を述べました。さらに、実際に自分で走った感想を述べました。次のものです。
 「普段から苦しい練習をしないと、いざ苦しい場面になった時に力を発揮できない」ということです。
 自戒したいと思います。
 次に、この1年間の朝礼を、毎回1枚の写真で振り返りました。いろいろな話題がありました。
 そして今日のメインは、2月に行った生徒アンケートの結果からです。全校で5%、16名の人が、学校生活を「楽しくない」「あまり楽しくない」を選んでくれました。正直に気持ちを教えてくれたことに感謝しました。
 そして、次の人物を紹介しました。宮沢賢治です。
 かれの「農民芸術概論綱要」の中の言葉です
 「世界が全体(   )にならないうちは、個人の(   )はあり得ない」
 2つの(   )には同じ言葉が入ります。何だと思いますか?
 そうです。「幸福」です。
 賢治の哲学を表した言葉です。現実社会では難しい理想論ですが、狭い世界なら、たとえば家族や学級のグループ、さらに学級、学年、そして学校なら、実現できるかもしれません。
 学校を「楽しい」と言った95%の人も、それに満足しないで、自分の周りにその5%の人がいるかもしれないということを少し気にすることで、本当の幸福がおとずれるのです。
 南中生なら、きっとできると思うのです。そこまで成長したのです。
 3年生は新しい世界に巣立ちますが、ぜひこの言葉を心の片隅に意識して欲しいと思います。
 「世界が全体幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」

南風あったかげん記−799−

画像1 画像1
画像2 画像2
☆★☆ いわくら五条川マラソン ☆★☆
 天候に恵まれた中で、いわくら五条川マラソンが行われました。ブログでもわかるように、多くの南中生が、選手、運営補助のボランティアとして参加してくれました。
 3,800名を超える参加者がありましたが、10kmを走る1,600名の中には、毎週のように各地の大会に参加している人たちがいます。今日も、秋田や沖縄など、県外からも181名の申し込みがあったそうです。
 スタート付近で待っている間、「次は長良川で、その次は…」などと話し合っている声が聞こえてきました。その会話の中で、「中学生が受付で、笑顔で『がんばってください』と言ってくれたわ。こんなことあまりないね。」「そうだね。気持ちよかったね」という会話が聞こえました。これは、多くの大会に参加している人たちだからわかることです。聞いていてうれしくなりました。
 また、ある人の言葉です。「以前は、後ろの方を紫のジャージの集団(南中生のこと)がぶらぶら歩いていたけど、もういなくなったね。」「みんな、一生懸命に走るようになったね。」
 これもうれしい言葉です。このようなところにも、南中生の成長を感じ取ることができます。「出場するからには全力を尽くす」というのは、大会主催者や運営ボランティア、他の参加者、応援してくれる人達への礼儀だと思っています。
さて、私自身はというと?6kmすぎからバテました。昨年は東京マラソン直後の参加でしたが、そのタイムさえもやや下回る記録でした。練習は嘘をつかないと言いますが、よく言ったものです。

南風あったかげん記−798−

画像1 画像1
☆★☆ 日本を見る目 ☆★☆
 今日の教師力アップセミナーでの坪田先生の講演で、教育について興味深い話がありました。
 「諸外国から日本を見る目が変わった」というものです。日本の先生は、先生になってからも授業研究をして学んでいるというのです。私たちには当たり前のように思えますが、諸外国ではそうでないのです。
 先日読んだアメリカの教授へのインタビュー記事にも、同様なことが書いてありました。
 引用して紹介します。
−−−−−−−−引用はじめ−−−−−−−
 (アメリカでは)共同で指導案を練ったり、互いの授業を見たりすることはほとんどありません。教師歴数十年のベテランでも、同僚に一度も授業を見られたことのない教師は大勢います。その背景の1つには、アメリカでは子どものテスト結果が教師の評価を大きく左右するため、教師同士の競争意識が強いことがあると思います。授業を見るどころか、自分の悩みを同僚に相談することさえ避けられているのです。
  日本には学習指導要領があり、教科書が充実していることもあって、教師同士で指導案や授業の構成、指導技術に関する話し合いに力を入れる文化が根付いています。それを知ったアメリカ人の教育関係者は一様に驚き、研修の中身を見直すきっかけになりました。
−−−−−−−引用終わり−−−−−−−−
 日本の職員室では「同僚性」を大切にしています。その同僚性の高低が、児童生徒にも大きな影響を与えることがわかっています。
 なかでも、南中職員室の同僚性の高さは、どこにも負けないくらいです。
 日本の教育文化、「同僚性」を、これからも大切にしていきます。
 (出典)http://benesse.jp/berd/center/open/syo/view21/2...
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
行事予定
3/16 朝礼
3/18 大掃除
3/19 生徒会役員選挙
岩倉市立南部中学校
〒482-0003
愛知県岩倉市曽野町江毛1
TEL:0587-66-3181
FAX:0587-37-9517