最新更新日:2024/02/16
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『第67回東海北陸ブロックPTA 研究大会愛知大会』に参加して

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 先般10月28日(金曜)29日(土曜)の2日間に渡り『第67回東海北陸ブロックPTA 研究大会愛知大会』が開催されました。
 6県1市(富山県・石川県・福井県・三重県・岐阜県・愛知県・名古屋市)の主管のもと、この愛知の地へと各単Pが集結したのであります。
 初日は6分科会に会場も分かれ「家庭教育・学校支援・地域連携」の三本筋のお題に沿って6県1市の代表選出された小中学校からの研究発表で幕が開かれました。
 それぞれの発表校において様々な地域の取り組み、学校との連携、子どもたちを愛することによるおとなたちの絆が随所に感じ取られた素晴らしい大会になったことを肌で感じました。
 私たちは決して傍観者ではなく、この実りある大会から何かを感じ取って各単一Pに持ち帰り、落とし込まなくてはならないと感じました。是が非でも各々役員会や事業の際には会長様あるいは副会長様から少しでも触れて頂きたく思います。市P連としての切なる願いです。
 2日目にあたりましては、全大会から功労者の表彰と講演会と愛知県体育館において開催されました。延べ3,000人が入場された場での今年の講師はTVでお馴染みの尾木直樹教授(通称:尾木ママ)の「子育てと教育は愛とロマン」と題した講演でありました。
個人的に講演関係は結構参加させていただきましたが、あの大きな壇上を所狭しと動きながらの話しぶりには圧巻させられました。何よりも親しみが沸くと言うか、ウトウトとする間もないほど耳を傾かせられました。それほど楽しかったのです。
 TVで観るあのままでありも、要所はしっかりと押さえポイントだけを伝えてくれる。それでいてきめ細かな配慮で会場全体のすべての関係者の立場となって話を切り出す。ご本人はきっと素のままかと思いますが、そこには真の教育者としての五感をフルに出されているなあ〜と感心させられました。
 少しばかり講演内容を触れさせて頂きたく思います。
 《子育てで一番大事なこととは・・・》=子どもの目線であること、子どもの心理を図ること。
 良くも悪くも私たちおとなは子どもに何か問いかけるとき、「○○ちゃん、大丈夫なのー?」と問いただすことが多々あるのではないかと思います。
 しかしこの言葉、実はこちら側(問いかける側)の満足感のみであり子どもには何一つ届いていない無意味なやりとりでもあるのです。
 「大丈夫なのー?」・・「大丈夫だよー」・・「そーなんだ。頑張ってしっかり頼むよー」・・「・・うん・・・」
 こんなやりとりが例えば試験前とかなされていたりするかと思いますが、実際子どもたちにはうるさく感じ取られているのが大半で話の腰を流す感じで終わらせているのがほとんどではないでしょうか。そうではなく、より具体性を詰めた会話をされたほうが子どもたちには伝わり易く感じるのではないかということです。
 他にもペナルティを与えることで子どもたちの〈やる気〉を上げさせる手法もあるようですが、気をつけなければならないのは子どもたち自身が「それ」になることが嫌だからやっている感にさせないことです。
 ここには自分自身の考える力が無くなり〈やらされている感〉が生まれ、今後創造力の乏しさに渦巻くことも否めないのです。もっと言えば二面性を持つ子どもが生まれることもあるのです。
 逆に褒める子育てにはあらゆる可能性が秘められるなか、とても大切なことは、ありのままを受け止める(失敗したときも認める)ことが重要であるのです。常に最高の笑顔で『褒めだて』で。。。
 二つ目は文科省の調べで、近年の世界各国の子どもたちに自分自身の幸福度というアンケートを取ったところ、18%しか日本の子どもたちは幸福感を感じたことがないという結果です。中学一年生を対象に絞ったところ、なんと10.3%にも下回ったとのことです。先進国の中では下から数えたほうが早いとの結果に至ったのでした。これは未来ある子どもたちの明日が、更にはその先の子どもたちの先々にも危惧される局面が表れるという兆しでもあるのです。
 子どもたちにとって、学校や家庭や社会の共生はとても大切ですが、個性を潰しては意味が無い。また学校だけの価値観ではなく家庭の価値観を表に出し共存させることが、あくまでも統計だけのことですが荒廃しつつある教育の世界を打破出来る唯一のきっかけではないでしょうか。
 わたしはそう感じます。
 何でもない日常生活の中にこんな光景が浮かびます。
*仕事を終え家路に着いて玄関を開けたらとんでもなく脱いだ靴が散らばっていたとき
大概は大声で「散らかってるぞー!」と叱るのがほとんどではないでしょうか。どちらかと言えば私も二度三度と声を大にした覚えがあります。これに対し尾木ママの答えは以下でした。
 1 頭ごなしに叱らない。「何がどうしたの?」と感情的にならず理由を聴くニュアンスで問いかける
 2 そして子どもの言う理由にしっかりと目を見て声を出し相槌を打つ
 3 そしてその理由に共感を持つ
 4 その結果、子どもが自分の気持ち(意見)を察してくれたと錯覚することにより子どもの心に元気が生まれる
 5 最後に「やっぱり母さんや父さんの子どもだよ(笑)」と言ってあげることが子どもの心にエンパワーメントを生まれさせる
 エンパワーメントとは、わたしたち一人ひとりが誰でも潜在的にもっているパワーや個性をふたたび生き生きと息吹かせることであります。
 今回の講演内容は少しだけしつけという観点を変えることで親として我が子に向ける姿勢を改めて考えさせられ、且つ大人としての人間性や学校や地域との協調性を深く感じさせられた中身でありました。最後にこの大会におかれて3年の月日を費やした県P連事務局実行委員会皆様に大変素晴らしい大会であったことを御礼申し上げます。ありがとうございました。
 また、多忙にも関わらず今大会にご参画いただいた春日井市内各単P会員皆様ありがとうございました。そして毎度の長文にも関わらず、最後まで目を配らせて頂いた方々に御礼申し上げます。
『いつもありがとうございます!』
         春日井市小中学校PTA連絡協議会   松山栄司 

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