猿投の山に 雲高く 弁天池に 水清し 永世われら うけつげる 誠実 勤労 健康は 学びのにわに ゆるぎなし

人間万事塞翁が馬

今週の月曜日,全校集会を予定していましたが,一部の学級でインフルエンザによる欠席者が多く,感染拡大が懸念されたので全校集会を中止にしました。去年の今頃,全校集会で,中国の故事「人間万事塞翁が馬」の話をしました。

3年生の中で,私立の推薦入試で合格する生徒がいる。私立の一般入試で合格通知が届いた生徒がいる。その一方で残念ながら不合格になってしまった生徒がいる。そして,公立の推薦入試が間もなく行われる。そんなとてもデリケートな時期であることを鑑みて,話をしました。先日行う予定だった全校集会の校長講話では,違う話をする予定でしたが,このホームページを見ている生徒たちに,改めて「人間万事塞翁が馬」の話を伝えたいと思います。


「『人間万事塞翁が馬』

昔,中国の北の方の国境に,敵の侵入を防ぐための城砦がありました。砦のことを『塞』といいます。塞の近くに,おじいさんとその息子が住んでいました。『翁』とは,おじいさんのことです。ある日,おじいさんの馬が砦の外に逃げて行ってしまいました。近所の人たちが馬がいなくなったことをおじいさんが悲しんでいるだろうと思い,なぐさめようとしました。しかし,おじいさんは,『いやいや,これがもとになって幸福になるかもしれない』と話しました。そして,数か月後,逃げた馬が他の立派な馬を連れて帰って来ました。これを見て,近所の人たちが,『よかったですね』と祝福しました。しかし,おじいさんは,『これは何か不幸のもとになるかもしれない』と話しました。おじいさんの言った通り,その連れ帰って来た馬に乗っていた息子が落馬して,足の骨を折る大けがをしてしまいました。近所の人たちは,おじいさんをなぐさめようとしました。しかし,おじいさんは,『もしかしたら,これは幸福の前触れかもしれない』と言いました。その年,砦に突然敵が攻め込み,大きな戦が起こりました。その砦の周囲の若者はいくさに借り出され,そのほとんどが戦死してしまいました。しかし,おじいさんの息子は骨折していたために戦に借り出されず,無事に生き残ったのでした。」

こういうお話です。

よいことがあってもうかれすぎてはいけない。悪いことがあっても希望を捨ててはいけない。そんなことを教えてくれるお話です。生徒たち,特に3年生の生徒たちに,よく肝に銘じてほしい故事です。
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