最新更新日:2024/04/26
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令和5年度 修了式

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本日、今年度の修了式を行いました。
各学年の代表児童に修了証を渡しました。
式の中では、5年生の代表児童による発表もありました。先週、立派に卒業式を支えた5年生です。今年1年間の頑張りや6年生へ進級する決意が伝わってくる素晴らしい発表で、とても頼もしく思いました。4月からは安心して最高学年を任せられます。

そして、校長講話では、昨日の大相撲3月場所で偉業を成し遂げた「尊富士関」を話題にしました。

24歳のまだ若い青森県出身の「尊富士関」(東前頭十七枚目)が、13勝2敗という成績で、優勝しました。どの場所でも誰かは優勝しますが、今回、話題になった理由は、新入幕の力士が優勝するのは110年ぶりの快挙だったとこのことでした。
尊富士関は、何度も大きな怪我をしてきても不撓不屈の精神で、たくさんの努力を重ねてきた人です。素早い立ち合いから、一気に攻めるまさに“正統派”の押し相撲が魅力であり尊富士関の最大の武器だそうです。

相撲評論家の方によると、さらに強さの証にあげているのは謙虚な姿勢と洗練された所作だそうです。「仕切りのときもしっかり手をつく。土俵に上がってもきちんと挨拶をする。そういう所作も素晴らしい。すでに横綱になる資質をもっている」と言われています。今後の活躍がとても楽しみです。

相撲以外の武道などにおいても、所作を大切にしています。所作を表す言葉の中で、「残心(ざんしん)」というものがあります。字の通り、「心を残す」という意味で、日本に昔から伝わり、大事にしている考え方です。日本で昔から行われてきた剣道とか弓矢の弓道、それとお茶を立てる茶道、お花を生ける華道などで使われる言葉です。一つの動作を終えた後でも、「心を切らさない」という意味です。剣道では、相手の頭に面を打ち込んで一本取って勝ちになっても、しばらく緊張感を解かずにその構えをしたままでいることです。
お茶の茶道の世界では、お客が帰ったとたんに大声で話し合はじめたり、急いで片付け始めたりするのではなく、帰っていくお客さんが見えなくなるまで、ずっと見送ります。その後、一人で静かに茶室に戻って茶を立てて、今日のお客のことを思い出すということです。

つまり、やり終えた後に「終わった!!」と、すぐに気持ちを終わらせてしまうのではなく、取り組んでいた時の一生懸命の「心」をしばらく「残す」のです。そうすることにより、より強いもの、よりよいものになり、もっと良い結果につながるのだと思います。

皆さんも今年度の勉強も今日で終わりますが、「今の学年が終わった」とか、「今年一年やっと終わった」という気持ちで終わりにしてしまうのではなく、頑張ってきた「心」を残して、今年一年を振り返ってみてほしいと思います。日本で、昔からずっと大切にしてきた考えの「残心」を大切にして、一つ上の学年に進級し、4月にまたみんなで元気に会いましょう。

以上

【校長】
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