最新更新日:2024/05/10
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伊勢湾台風から53年 (1)

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 1959年(昭和34)9月26日、紀伊半島から東海地方にかけて甚大な被害をおよぼした伊勢湾台風から、明日の26日(水)で53年目をむかえます。
 和歌山県、三重県、愛知県、奈良県、日本アルプスの岐阜県を中心に犠牲者は5098人。そのうち死者4697人、行方不明者401人、負傷者38921人にのぼりました。犠牲者が3,000人以上出した台風として、室戸台風、枕崎台風とあわせて「昭和の三大台風」に挙げられています。
 4年生は社会科「特色あるちいきと人々のくらし」で愛知県西部地域についての学習や木曽三川公園について調べるときに、過去に愛知県では伊勢湾台風という大きな災害のあったことを知ります。
 この甚大な被害をもたらし台風は「伊勢湾台風物語」というアニメ映画化されています。ちなみに、主人公ひかりは、実在する台風被害者をモデルにしています。その方は、本校の水谷用務員の幼なじみ、利夫役の声優は私の小・中学校時代の同級生であります。

伊勢湾台風から53年 (2)

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ここに「伊勢湾台風誌」という冊子があります。発行は伊勢湾台風で児童142名の犠牲者を出した名古屋市立白水小学校(分校も含む)です。
 内容は、当時の校長による手記からはじまり、台風一過に撮影された写真(丸太が校舎の窓をつきやぶって教室に流れこんだ風景など)、PTA会長の寄稿、台風襲来の夜からつづられた宿直職員による時系列の記録(学校日誌より)、生存して登校を再開した児童の感想文などで構成されています。
 この冊子、本校の水谷用務員(以下 水谷さん)が保管しているものを撮影させてもらっています。実は、水谷さん自身が当時、白水小学校・分校に在籍して台風の被害に遭われています。また、「伊勢湾台風物語」の主人公の女の子(実在した人をモデルにしている)とも幼なじみなのだそうです。
 「伊勢湾台風誌」に掲載された中村校長の手記を読んでみると、台風が去って一ヶ月あまり経過しても、家屋を失った犠牲者が学校の2階で生活していることや過去に大きな台風で被災した地域からの物資や労力など献身的な支援が送られていること、これからの災害対策への所見が記述されています。(まるで、関東淡路や東日本大震災後の復興のようすと重なります)
 特に興味深かった文章を以下に引用させていただきます。

 ・・・本校では階上に設置した児童図書館は完全に難を免れた。管理部門は平素の不便を忍んでも階上に設けるべきであろう。だが、その前に校舎は総て鉄筋コンクリート造でなければならない。
 校舎は三階建てとし1階は2階以上を支えるに足りる柱のみとする。この1階はもったいないようだが脱履場として、また雨天体操場としてりっぱに役立つ、中学校ならば生徒用自転車置き場も別に造らなくてすむというものである。有事の際には学区の人々の安心して避難できる場所としてもぜひ必要なことである・・・
 また、われわれは堤防をもっとたいせつにしなければならないことを学んだ。国としていろいろな施策が立案されているが一挙に解決できぬだけに、現在の堤防は実に大切にしなければならぬものであることを痛感する・・・

 50年以上を経過した現代の日本でも、防災体制に十分な示唆をあたえる文章と感じました。
 危機管理意識をわすれず、明日の9月26日を迎えたいものです。
 
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行事予定
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3/8 6年生を送る会
6年生を送る会(延期13日へ)
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