最新更新日:2024/09/26 | |
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5月号
5月 小学校からこんにちは
4月から2カ月経過しました。季節は確実に夏に近づいています。風も、温かな心地よい風になってきました。今、校庭の“なんじゃもんじゃ”の木(正式名:ヒトツバタゴ)も白い小さな花をいっぱいつけていて、木全体が真っ白に見えるほどです。緑がいっぱいで気持もさわやかになります。 この時期は、各学年とも活動するのに絶好の季節で、遠足、社会見学など校外学習や体験活動を多く実施しています。牧場見学、魚の干物づくり、キャンプ、田んぼでの田植え、瀬戸の遺跡見学、図書館見学など盛りだくさんです。子どもたちは学校外に出かけ、様々なことを体験しながら知識をふやしたり考え方を広めたりしています。特に5年生のキャンプは、小学校として初めての泊を伴う行事です。現在は準備に、練習にと忙しい毎日を過ごしています。 < 食についての話 > 少し前、テレビで永平寺の食についての放映がありました。見られた方もあるかもしれません。印象に残ったので紹介したいと思います。 曹洞宗の開祖道元は、「食」を重要な修行ととらえ食事を作ることと食べることを真剣に行うことを説いています。食の作法は命を見つめなおす形であり、人の中に思いやりや愛情を育む心であるともいっています。今、西陵小が取り組んでいる食育もおなじめあてとしており、見ていて心を強くした次第です。 テレビは、“典座(てんざ)”と呼ばれる僧の食作りを追っていました。曹洞宗の食作りには、料理に欠かせない心として三徳六味があります。 三徳六味(さんとくろくみ)とは、心をこめて調理すること。「軽(きょう)軟(なん)=あっさりとやわらかいこと」、「浄(じょう)潔(けつ)=きれいで清潔」、「如法作(にょほさ)=法にかなった調理をされていること」が三徳。「苦(く)、酸(さん)、甘(かん)、辛(しん)、鹹(かん)、淡(たん)」が六味。この六つの味をうまく調和させ、心をつくすことを料理の心としています。 しかし、現代の食卓から、「淡=淡い(あわい)味」が消えようとしており、人間の感情にも、人との関係の結び方にも大きな影響を与えるといっています。命ある食材で作られる大切な食事に感謝を込めた作法でいただき、「お箸の細いほうは、絶対相手に向けない」(お箸も武器になる)「お椀を口まで持ってきて食べる。」(食材を見下さない)など多くの作法が、現代まで受け継がれています。奥が深いドキュメンタリーでした。 “ グーと鳴る おなかが知らせる 朝ごはん ” 5月食育元気カレンダーより 平成23年5月 西陵小学校長 長 江 保 広 |
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