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最新更新日:2024/06/14 |
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忘れ物![]() ![]() 最近少し気になっていることがあります。学校に持ってくるべき提出物や授業の用意などを家に忘れてしまい,それを学校まで届けてもらうため,職員室から家の人に電話をする姿を時々見かけることです。届けてもらう理由は様々だと思います。例えば,叱られたくないから,授業が満足に受けられないから,周りの人に迷惑をかけるから。忘れ物を届けてもらえば,確かにこういったことは解消されるでしょう。しかし,これは忘れた本人にとって本当に良いことなのでしょうか。 中学校は,生徒の皆さんが大人になったときに困らないよう,色々なことを身につける場です。もちろん,忘れ物をしない,ということも,身につけるべき大切な内容です。ですから,忘れ物をした場合,その場だけを何とか取り繕うのは,本人にとって決して良いことではないと思うのです。忘れ物をしても届けてもらえばいい,といった安易な気持ちになることが怖いのです。実際,忘れ物を届けてもらう人の中には,何度も繰り返す人がいるようです。 忘れ物をしたら正直に申し出て叱られればいい,その授業を満足に受けなくてもいい,周りの人に迷惑をかけたことを謝ればいい,こう思っています。大切なことは,こういった辛い経験を通して,二度と忘れ物をしない,と心に誓い,忘れ物をしないような努力をすることです。 中学生時代の忘れ物が,莫大な被害を与えたり,取り返しのつかない迷惑をかけたり,あるいは人生を大きく変えてしまったりといったことは,まずありません。自分の忘れ物によって,もしもそのような可能性があれば,例えば人の安全や進路にかかわる場合など,先生に相談すればいいのです。 集会でこの話をしようと考えたとき,ずいぶん以前ですが,ある先輩教師から私に届いた年賀状を思い出しました。年賀状といっても長文が書いてありました。「私はそのときの感情に流されて,一人の人の働く意欲を失わせてしまった」とありました。どういう意味かと思い,先を読みました。その先輩は,あるアフリカの国へ旅行に行ったとき,空港で一人の現地の人から物乞いをされました。かわいそうに思い,お金を与えたそうです。この行いに対して先の言葉になったようです。つまり,物乞いをしてきた人にお金を与えたことによって,その人の働く意欲を失わせた,ということです。人はきちんと働き,収入を得ることによって生活を安定させ,心豊かに生きることができます。物乞いという方法でお金が手に入れば,働く意欲は失われます。一時的には何とかなるかも知れませんが,安定した生活を手にすることができず,心豊かに生きることもできないでしょう。 この話と忘れ物を届けてもらう話とでは,状況や深刻さが大きく違います。しかし,その場を何とかしのいでも,後々のことを考えると本当に良いことなのかどうか,といった点では同じです。 忘れ物を届けてもらうことは禁止,といった決まりを作ることは簡単です。また,決まりを守ることも大切です。しかし,私が期待するのは,決まりではなくても,自らの成長のために安易な方法を選ばない,といった姿勢です。品野中の生徒ならそれができるのではないでしょうか。 キャンプファイアー![]() ![]() いよいよキャンプファイアーの始まりです。 夕食![]() ![]() 佐久島の楽しみのひとつがこの夕食です。 夕食の後は、昨日延期になったキャンプファイアーです。 唐揚げ![]() ![]() とってもおいしかった。 みんなで調理![]() ![]() いっぱいとれました。![]() ![]() これでお昼のおかずは確保できました。 地引き網![]() ![]() とれた魚をお昼のおかずにします。さあ、どれぐらいとれるでしょうか。 操縦しました![]() ![]() みんな真剣な表情でした。 とても貴重な体験です。 感想は? 「めっちゃ楽しいー」 佐久島へ![]() ![]() いよいよ佐久島での3日間が始まります。 出発![]() ![]() 天候が気になるところですが、元気で行ってきまーす。 やるべきこと![]() ![]() 先日,3年生が修学旅行に行ってきましたが,明日からいよいよ2年生は佐久島に行きます。また,1年生は明後日の水曜日に校外学習に行きます。 佐久島では,キャンプファイアーでトーチトワリングを行います。先週の金曜日,トーチに火を着けたリハーサルを予定していましたが,あいにくの天候のため,体育館で火を着けずに行いました。残念ながら火は着けませんでしたが,その演技は,素晴らしい,のひと言でした。一人一人,難易度の高い技も,見事に演じており,音楽に合わせた動きも,一糸乱れず,といった表現がぴったりとくるものでした。一生懸命練習したことを十分想像することができ,見ていて感動しました。態度も堂々としていて,本番での演技が非常に楽しみです。 トワリングのメンバーは16名ですが,実は,希望者が30名近くいたそうです。なぜ人数が減ったのかというと,そのうちの数名は,様々な事情で自ら辞退しました。そして,その他は,参加させてもらえなかったそうです。その理由は,家庭学習や部活動など,自分のやるべきことがきちんとできていなかったということです。これは少し厳しいかも知れません。しかし,本来やるべきことをきちんとやったうえでの参加が当然であり,できていない人が参加できないのは仕方がないと思います。もちろん,参加しよう,頑張って練習しよう,という意欲は高く評価できます。しかし・・・。 今回残念な思いをした人たち。その思いを今後の生活に,是非とも生かして欲しい。参加できなかったことを,よい経験(勉強)ととらえ,やるべきことをきちんとやり通してください。そうでないと,トーチトワリングに参加できなかったことの意味がありません。 今から2000年ほど前のローマ帝国の政治家に,セネカという人がいましたが,その人は次のような言葉を残しています。 「幸せになりたいならば,『あの時ああしていれば』と言う代わりに,『この次はこうしよう』と言うことだ」 人には誰でも失敗やうまくいかないことがあります。しかし,そのようなとき,いつまでも悔やむのではなく,次への一歩を考え,実際に行動することが大切,といった意味ですね。 先日,卒業生が品中を訪問してくれました。その人たちの進学先は,野球部が甲子園に出場したことのある高校で,来てくれた人の中に,野球部に入った人がいました。やはり今年も甲子園を目指しているそうです。その卒業生が言っていましたが,野球部では,試験で悪い成績を取ると練習に参加させてもらえないそうです。やはり高校生の本分は勉強であり,やるべき勉強がきちんとできないようでは,野球をする資格はない,ということでしょう。このように,やるべきことをきちんとやろう,という考え方だからこそ,甲子園に出場できるほどの強豪校になり得るのだと思います。 品中生の皆さん,やるべきことは何か,そしてそれをきちんとやっているか,改めて振り返り,できていないようであれば,是非とも今日から取り組んでください。 修学旅行報告
先週,3年生が修学旅行に行きました。今日の集会では,1・2年生に,その報告をしました。
3年生は先週,火水木と,修学旅行に行ってきました。私も一緒に行きましたので,簡単にその報告をしたいと思います。 今回の修学旅行をひと言で言うならば,「とてもよかった」ということです。よかった中身ですが,まずは大きな病気やけが,事故などがなく,無事に行って来られたことです。品野中が出掛ける直前も,東京地方では震度4の地震が発生しました。3・11以来,大きな余震が頻繁に起こっています。実は,修学旅行中,もしも大きな地震が起こり,建物が壊れたり交通が麻痺したりした場合を想定し,緊急の避難場所を都内に数カ所設定しておきました。幸いそれは無駄に終わったわけですが,無駄でよかったと思っています。 3日間の旅行中,3年生は様々な活動をしました。東京ディズニーシーや都内での班別の活動,あるいは山中湖周辺での体験活動。それぞれの場所で,活動を終えて帰ってくる生徒は,皆,生き生きと明るい表情を見せてくれました。また,「よかった〜」という声もたくさん聞くことができました。楽しく,充実した活動ができ,よい体験になったと思います。 修学旅行初日,時間が守れなかったり班行動がうまくできなかったりして,叱られたり注意を受けたりした生徒もいました。しかし,その後,全員が時間を守り,班行動も順調にできたようです。さらに,混み合った電車の中で,周りの乗客の迷惑を考えた行動が取れた人たちもいたようです。人間,誰しも失敗やうまくできないことはあります。大切なのは,その後,二度と繰り返さないことです。そういった意味で,叱られ,それを糧としたことも,よい経験だったのではないでしょうか。また,このことから,同時に,品中生の素晴らしさを,改めて感じました。 修学旅行では,色々な機会で班別に行動します。自分たちの立てた計画に基づき,自由に行動します。私が中学生だった40年前や,20年ほど前に修学旅行を引率した頃は,班別行動は考えられませんでした。今では当たり前のように多くの学校が取り入れています。しかし,これは決して当たり前ではありません。生徒だけで行動するわけですから,何かあったら大変,とんでもないことをやってしまうのではないか,一般の人たちに迷惑をかけるのではないか。こんな心配ばかりしなくてはならない生徒なら,とても班別行動はできません。品野中で班別行動を取り入れられるのは,先生たちが皆さんを信頼しているからです。皆さんなら,きっとルールやマナーを守り,きちんと行動できると信じているからです。そして,その信頼を裏切ることなく,毎年見事にやり遂げてくれているからです。そういった前提があるからこその班別行動であることを,是非とも分かって欲しいと思います。 来週,1年生はサイエンスワールドに,2年生は佐久島に出かけます。それぞれよい経験をし,多くを学んで欲しいと思っています。 写真は,山中湖でのカヌー体験の様子です。 ![]() ![]() おはようございます![]() ![]() 朝食はバイキング。しっかり食べて、今日も元気に活動してほしいと思っています。 無事乗車![]() ![]() 今日は少し霞んでいます。富士山は見えるでしょうか。 もうすぐ出発![]() ![]() コミュニケーション![]() ![]() これから私が言うことを心の中でかいてみてください。 「山をかいてください」「木をかいてください」「月をかいてください」 どのような反応をしたのか聞いてみたところ,何をしたらいいのか分からなかった生徒が1名,山,木,月という文字を書いた生徒が3分の2,山,木,月の絵を書いた生徒が3分の1でした。 一つの指示に対して,いろんな反応がありました。私が何を書いて欲しかったのかはさておき,このように,相手も分かっているものと思っていても,必ずしもそうとは限りません。みなさんもこれまでに,自分はそんなつもりではなかったのにと,何となく人間関係がギクシャクした経験があるのではないでしょうか。 「以心伝心」という四字熟語があります。心をもって心を伝える。文字や言葉を使わなくても,お互いの心と心で通じ合う,といった意味です。日本ではこれが美徳とされることがあります。確かに,言葉を交わさなくても,お互いの心が通じ合うのは素晴らしいことです。しかし,周りにいるのは,心が通じ合っている人ばかりではありません。自分が何を考えているのか,相手は何を考えているのか,しっかりコミュニケーションをとることが大切です。 伝える側として,まずは「正しく伝わりにくい」ということを念頭に置くことです。また,自分の伝えたい内容が,曖昧でなく,明確に表現できているかということが大切です。始めの「山をかいてください」といった指示も,文字をかくのか絵をかくのか曖昧です。そして,伝える側の日頃の言動が影響することもあります。オオカミ少年では,誰も真剣に耳を傾けようとはしません。 受け取る側にも気をつけたい点があります。曖昧な表現に対しては,何が伝えたいのか,やはりきちんと聞き直すことが大切です。曖昧なままでは正しく伝わってきません。また,受け取る側の態度にも気をつけたいです。相手が一生懸命伝えようとしているのに,そっぽを向いたり,何の反応も示さなかったりするようでは,伝わるものも伝わらなくなってしまいます。 コミュニケーションは,人が生きていく上で,なくてはならないものの一つです。多くの企業が,新入社員にコミュニケーション能力を求めていることからも,その大切さが分かります。 時には,日頃の何気ない会話の中でも,コミュニケーションについて考えてみてください。 朝の登校![]() ![]() そんな中を、生徒たちは今日も元気に登校してきます。 木漏れ日![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 見ると、そのときの太陽の形をしています。こんなところにも自然現象の不思議を感じます。 1枚の紙は薄っぺらなものだが・・・![]() ![]() ここに数百枚の紙があります。何枚ぐらいあるでしょうか。 このような問いかけで,今日の集会講話を始めました。 紙を提示した後,演台の陰で1枚を抜き,再度提示して,紙の枚数がどうなったのかを聞きました。数百枚の中から1枚抜いても,紙が減ったことは当然分かりません。 このように,紙を1枚抜いた程度では,紙が減ったことは分かりません。しかし,1日に1枚抜き,それを毎日繰り返していくと,やがて紙が減っていることに気が付きます。逆に,紙を1枚増やしたぐらいでは,その違いは分かりません。減らしたときと同じように,1日に1枚増やしていくと,やがて紙が増えていることに気が付きます。 人の怠けや努力もそれとよく似ています。1日のほんのわずかな怠けや努力が,結果として目に見えることはありません。しかし,それが毎日繰り返されると,違いが結果として現れたり自分や周りがその変化に気が付いたりします。 さて,1年生も,部活動に正式に入部し,本格的に部活動がスタートしました。そこで,まずは運動部の人たちに言いたいことは,「勝負にこだわって欲しい」ということです。大会で勝って欲しい,ということです。勝負にこだわるということは,みんなで勝利を目指し,勝つためのあらゆる努力をするということです。もちろん,その種目を行うこと自体を楽しむのも大切ですが,勝利を目指すことによって,目標がより具体的で明確になります。そして,努力すべき中身がはっきりし,努力の質が変わります。 文化部の人たちには,まずは自分の納得のいく作品を創って欲しいと思います。そして,是非とも,コンクールなどに応募し,入選して欲しいと思っています。これは,運動部で言う「勝負にこだわる」と同様のことです。 世の中には,努力もせず,結果だけにこだわる人がいます。努力しない人に限って,結果だけを気にする傾向が強いような気もします。生徒の皆さんには,運動部,文化部を問わず,結果にこだわるのではなく,勝負にこだわって欲しいと思います。 日々の怠けや努力は,紙1枚のように,ほんの薄っぺらなものかも知れません。今日1日ぐらい怠けても,あるいは少しぐらい努力したところで何も変わらない,と思うかも知れません。しかし,これが繰り返され,積み重なることによって,大きな変化となり,結果として現れてきます。 今後の皆さんの頑張りに期待しています。 一つの方向
今日の集会では,まずはじめに各クラスの室長さんに,自分のクラスの学級目標を発表してもらいました。
11組 「最後まで あきらめず 清く 正しく 美しく がんばる」 12組 「何事にも感謝! チャレンジ」 13組 「30/30=燦組(さんくみ) 〜何事にも全力!〜」 A組 「元気よく」 21組 「ソーラーパネル」 22組 「雑草魂」 23組 「一番星」 31組 「風林火山」 32組 「鍵 〜仲間とひらく輝く扉〜」 33組 「絆 インフィニティ 〜共に未来を切り開く〜」 それぞれのクラスの思いが込められた素晴らしい目標を決めてくれました。しかし,学級目標は,ただ決めるだけでは意味がありません。各自が,目標とするようなクラスになるようにしていくことが大切です。 例えば,大きな物を4人で運ぶ場面を考えてみましょう。その大きな物に4本のロープを結び,4人がそれぞれロープを引っ張って動かします。このとき,ある人は東の方向に,ある人は西の方向に,南に,北に,といったように,バラバラの方向に引っ張っても動きません。そこで「東の方向に運ぼう」と,4人が同じ方向に引っ張れば,その大きな物は東に動いていきます。この「東の方向に運ぼう」というものが,学級目標にあたります。ですから,この例のように,クラスの人がバラバラの方向を目指しても,学級目標のようなクラスにはなりません。クラスの全員が,学級目標という同じ目標を目指すことによって,その目標を実現することができるのです。 実は今年度,我々教員も,一つのことをみんなでやっていこうと決めました。それは,「授業に話し合いを取り入れる」ということです。話し合いの中には「教え合い」も含まれます。これは,すでに何人かの教員で取り組んでいたのですが,今年度はそれを全員でやっていこうということです。みんなで取り組むことによって,より効果を上げようと考えました。ここで言う効果,つまり目的は,品中生の学力やコミュニケーション能力を高めることです。 話し合いは,まさに言葉によるコミュニケーションです。授業に話し合いを取り入れ,コミュニケーションの機会を増やし,その能力を高めていこうということです。そして,話し合いを通して,「そういう考え方もあるのか」「意見としては分かるが,自分は違うな」「よし分かった」といった経験を積み重ね,考えを深めたり広げたりしながら学力を高めていって欲しいと思っています。 昨年度も,何度か品野中のいろいろな先生が授業を見にみえたと思いますが,今年度は,さらにその機会が増えます。互いに授業を見合い,互いに授業を高めていこうと考えています。生徒の皆さんは,先生方がみえたからといって,特に意識する必要はありません。普段通り,一生懸命授業に集中すればいいです。 一つの方向に向かってみんなで力を合わせる。これは,集団で何かを成し遂げたり集団の力を高めたりする場合,とても大切な態度です。これは,生徒の皆さんが将来を見すえたときにも,是非とも身につけておきたい態度です。我々教員も,よりよい授業を目指して頑張りますので,生徒の皆さんも,学級目標の実現を目指して頑張って欲しいと思います。 |
瀬戸市立品野中学校
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