最新更新日:2024/06/17 | |
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2学期終業式式辞 感じるもの今週,とてもうれしいことがありましたので,まず初めにそのことについて紹介します。 皆さんはきっと覚えていると思いますが,品野地区のご高齢の方に,3年生は暑中見舞いを,2年生は敬老の日の便りを,1年生は年賀状を送りました(年賀状はまだ届いていないと思います)。このことに対して,はがきを受け取られた方から,お礼と生徒の皆さんの健全な成長を願うお手紙をいただきました。また,老人クラブの会報に,届いたはがきについての原稿を載せられました。(終業式では,会報の原稿を読み上げました。) 皆さんが書いたはがきから,このようなことを感じてもらえたこと,また,お手紙をいただいたことや,原稿まで載せていただいたことをとてもうれしく思いました。 さて,先日,マラソン大会が行われました。私は何人かの感想を読ませてもらいましたが,本番で走っているときはもちろん,本番を迎えるまでの練習や走り終わった後も含め,様々な観点で書かれていました。マラソン大会を通して,多くのことを感じ,色々なことが見えてきたのだなあと思いました。 2学期は行事の学期と言われるほどたくさんの行事がありました。全校で取り組んだ体育祭や文化祭,マラソン大会など。また,バルモラル校との交流もありました。さらに,各学年でも様々な取り組みがありました。2学期を終える今,これらの行事を振り返り,感じたこと,見えてきたことを確認して欲しいと思います。各行事の後に書いた感想なども残っていると思いますので,それらも是非読み返してみてください。そうすることによって,行事を通して成長した自分を実感できるのではないでしょうか。 いよいよ明日から冬休みに入ります。この期間,特に年末年始は,家族と過ごす機会が多いと思います。大掃除をしたり,初詣に行ったり・・・。 初めにお話ししたように,皆さんが書いたハガキを受け取られたご高齢の方は,そこから皆さんの心を感じられました。また,行事を通して皆さんは様々なことを感じたはずです。つまり,何か物事を行うことにより,当事者はもちろん,それに関わった人も,何かを感じるのです。 冬休みに,家族と共に過ごし,大掃除をしたり初詣に行ったりしたとき,ただ何となく行うのではなく,家族やそれらのことをじっくりと考え,いろいろ感じて欲しいと思っています。 2週間余りの冬休みが終わると,いよいよ3学期です。最後の学期を気持ちよくスタートできるよう,充実した冬休みを過ごしてください。 全員が,元気で始業式を迎えられることを願い,式辞とします。 皆さん,よいお年をお迎えください。 バトン先日,2年生で「命の教室」が,講師の先生をお招きして行われました。当日,私は出張で学校に不在だったため,残念ながら話を聞くことができませんでした。しかし,2年生が書いた感想を全員分読ませてもらい,その内容から,とてもいい話だったことが分かりました。「命のバトン」「命は大切」「いじめは絶対にいけない」「自分を大切にしたい」といったことを書いていた人が非常にたくさんいました。 先週の水曜に,ある講演を聴く機会があり,実は,そこでも「命のバトン」の話がありました。今の自分の命は,両親,おじいちゃん・おばあちゃん,そして,そのまたおじいちゃん・おばあちゃん・・・といったように,何代も何代も引き継がれてきたものです。そういった意味でも,今の自分の命はとても大切だと思うのです。 さて,何代も引き継がれてきたものは,命だけではありません。 身近なところから考えてみると,例えば「おはよう」「ただいま」というあいさつ。「いただきます」で始まり「ごちそうさまでした」で終わる食事のマナーや箸の持ち方など。こういったものは,親から子へ,そして子から孫へと,家族の中で引き継がれてきました。 歌舞伎や能などの伝統芸能,日本の歴史や風習・習慣,美しい日本語など。これらは,日本人が,あるいは日本に移住し,定着した外国の人々が引き継いできたものです。 さらに,人類が引き継いできた,宗教,様々な学問や芸術,多くの遺産,自然に対する畏敬の念(偉大なものに対しておそれ,大切にする心)など。 このようなものを総称して何と言うか。そう,「文化」です。私たちは,何世代にも渡って文化というバトンを引き継いできました。 しかし,最近,このバトンがうまく渡されていないのではないかと感じることがあります。例えば箸の持ち方。生徒の皆さんは,正しい箸の持ち方ができるでしょうか。また,自然に対する畏敬の念。経済活動が最優先され,どんどん自然が破壊されていきます。 これとは逆に,マンガやアニメなど,新しいバトンも誕生しています。 文化は,その時代の求めに応じて変化していくもので,それは仕方がないとは思います。しかし,どうしても引き継がなければならないものだけは,見失いたくないものです。 ところで,皆さんは,品野中学校の文化とは何か,考えたことはありますか? 「品野中学校(の生徒)は○○」の,○○にあたるものは何でしょう。「合唱が素晴らしい」「あいさつがよくできる」「落ち着いている」「勉強に対する意識が今一歩」などなど。私にはこういったことがすぐに思い浮かびます。実はこれが品中の文化なのだと思います。「勉強に対する・・・」は,良いことではありません。ですから,「負の文化」と言えます。 皆さんは,品野中学校での3年間を通して,これまでに引き継がれてきた品中の文化というバトンを引き継ぎ,そして渡していきます。皆さんは,その真っ最中。負の文化は捨て,正しくバトンを引き継いでいかなければなりません。そのためには,品中の文化とは何か,改めて考えてみる必要があるのではないでしょうか。 |
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