最新更新日:2024/04/30
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

慣れる

 新学期が始まり,いろいろなところで「早く学校に慣れましょう」という言葉が聞かれます。本日の集会では,「慣れる」ことについての話をしました。

 先日,朝,校門付近を歩いていると,1年生と2年生が,二人で登校してきました。二人とも男子です。1年生の人は,坂を上るのが少しきつそうでしたので,「きつそうだね。頑張って」というような声を掛けました。すると2年生の人が,「慣れることだね」と言ってくれたので,「さすが先輩」と言ったところ,「ありがとうございます」と元気に返してくれました。
 この「ありがとうございます」の反応がうれしくて,いいなあ,と思うと共に,「慣れる」とはいったいどういうことか,考えてみました。
 「慣れる」を辞書で引いてみると,
ア たびたび経験した結果,当たり前のこととして受けとめるようになる。
イ 接触する機会が多く,心理的な隔たり・距離感がなくなる。
ウ 何度も経験してうまくできるようになる。
 アは,習慣になるということ。イは,馴染むということ。ウは,鍛えられるということ。アイウの意味を別の言葉で表現すると,このようになるでしょうか。 はじめに紹介した2年生の言葉は,「鍛える」に当たるように思います。
 私は昨年品野中に赴任しました。ちょうど1年前を振り返ってみると,品中生のあいさつに驚かされたことを思い出します。校門付近にいると,ほとんどの人があいさつをきちんとできる。私の姿を見ると,生徒の方からあいさつをしてくれる。これまでに,私が経験した中学校で,あいさつができる学校はいくつもありました。しかし,生徒の方からきちんとあいさつができるところはありませんでした。ですから,品中生のあいさつには本当に驚いたわけです。しかし,今は驚きはありません。品中生なら当然だと思うからです。当たり前だと思うからです。
 「慣れる」とは,人に対する評価やレベルを上げたり下げたりすることでもあります。私の品中生に対するあいさつの評価は,「慣れる」ことによって上がりました。まさに,いい意味での「慣れる」です。
 新学期がスタートしてまだ10日あまり。新しい学級,新しいクラスメイト。特に,1年生にとってはすべてが新しいものばかりです。まだまだ「慣れる」までにはなっていないでしょう。
 今日からいよいよ本格的に授業が始まります。1年生はもちろん,2・3年生も,初めて授業を受け持ってもらう先生もいることでしょう。いろいろなことが習慣になり,人や物と馴染み,鍛えられ,品野中全体に,いい意味での「慣れる」が広がることを願っています。

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