最新更新日:2024/04/26
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

卒業式式辞

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 今日は,本校第66回の卒業式でした。
 卒業生の皆さん,卒業おめでとう。心からお祝いいたします。
 以下に,式辞の一部を載せたいと思います。

 卒業生の皆さん,皆さんと共に過ごした日々の中で,私が最も強く心に残っていることは,11月6日,体育館での合唱練習です。これは,瀬戸市の音楽会に向けての最後の練習で,私は音楽会に行くことができませんでしたので,練習の様子を見せてもらいました。
 皆さんは,音楽の先生のアドバイスを受け,この日も歌うたびに上手になっていきましたね。そして,何度も練習を繰り返した後,いよいよ仕上げの合唱。心地よいハーモニーと歯切れの良いリズム,迫力ある声量。指揮者を見つめる真剣なまなざしと態度。私は大きな感動を覚えました。心が震えるほどの感動です。練習の最後に,皆さんへの思いを伝える機会をいただいたのですが,感動で胸がいっぱいになり,何も言えませんでした。自分の思いを言葉で伝えることができず,とても悔しかったことを覚えています。
 素晴らしい合唱を創り上げるには,一人一人が,単に歌がうまいだけでは十分ではありません。よりよい合唱を創ろうとする意欲にあふれ,みんなが協力する心を持ち,仲間としての意識を高め,実際に行動しなくてはなりません。思えば,皆さんは,様々な行事を通して,このような姿を随所で見せてくれました。ですから,この日の合唱練習は,卒業生の皆さんの3年間を物語っているような気がします。
 音楽会が無事終わり,後日,皆さんの合唱を聴かれた方々から,お褒めの言葉をいただきました。「品野中の合唱は素晴らしいですね」「コンクールだとしたら間違いなく優勝ですね」。とても誇らしく思いました。自分の学校の生徒が高い評価をいだだけけるのは,何にもましてうれしいことです。教員冥利に尽きるとはこのことです。
 さて,卒業生の皆さん,今,私が皆さんに望むことは,卒業文集に寄せた原稿に書いた通り,「水のように生きて欲しい」ということです。
 今から2年前,東日本を巨大地震が襲い,それに伴った大津波が,尋常ではない被害をもたらしました。また,毎年世界各地で,水による大きな被害が出ています。しかし,水は私たちにとって最も身近なものの一つであり,水は人だけではなく,すべての生物が命を保つために,無くてはならないものです。
 水が,人々ののどを潤し,心をいやすように,人にいやしを与えることができる人になって欲しい。
 水が,熱い水蒸気という形に姿を変え,爆発的な力を発揮するように,大きな力を発揮して欲しい。
 水が,氷という形に姿を変え,岩のように堅くなるように,強くて固い意志で,物事に取り組んで欲しい。
 水が,大きくて力強い流れとなり,物を運ぶように,人を動かすことのできる,信頼を得て欲しい。
 水が,入れられる器によって形を変えるように,柔軟な発想を持ち続けて欲しい。
 水が,いろいろな汚れを洗い流し,きれいにするように,人の気持ちを清々しくさせる,心を持って欲しい。
 水のように生きて欲しい。大きな災害を起こし,苦しみを与える水ではなく,人や全ての生物にとって,優しい水のように生きて欲しい。そして,なくてはならない存在になって欲しい。これが私の願いです。

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学校行事
4/1 学年末休業日 4日まで
4/4 入学式準備 新3年8時45分登校
4/5 入学式 始業式 新2,3年9時15分登校
瀬戸市立品野中学校
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愛知県瀬戸市広之田町2-5
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