最新更新日:2024/04/26
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

山で転んで

 今日の集会では,自分が山に登って転倒し,そのとき思ったことについて話しました。

 今日は雨の朝を迎えました。しかも本格的な雨です。そんな中を生徒たちは制服や持ち物を濡らしながらも頑張って登校してきました。当たり前かも知れませんが,素敵なことだと思います。
 私は自宅から学校までの通勤途中に4個の信号を通過します。今日はそれらの信号が全て青で,スムースに通過でき,こんな雨でしたが何かいいことがありそうな,そんな気がしていました。今日の集会で立派な成績を残した卓球部,テニス部の表彰をすることができ,やはりいいことがあったとうれしく思いました。
 さて,一昨日の土曜日,私は山登りに行ってきました。恥ずかしい話ですが,登山中転んでしまい,右のふくらはぎを痛め,力を入れると痛みが走り,ちょっと辛い山登りになりました。そのとき,二つのことを思いました。
 まず一つめ。こんな話があります。
 あるところに木登り名人がいました。その名人がある人に,とても高い樹の上にある枝を払うように指示をしました。その人が無事に枝を払い終え,高いところから低いところまで降りて来たときに「気をつけて降りろ」と言いました。高いところにいたときには何も言わず,低いところに来て初めて声をかけたのです。
 高いところだと危険を感じ,何も言わなくても気をつけます。しかし,低いところに来ると安心して注意しなくなるため,木登り名人は低いところで声をかけたのです。
 「油断大敵」ということですね。実際,私が転んだ場所は特に大きな危険を感じるようなところではありませんでした。転んだときに何百メートルも転落するような場所ならかなりの注意を払ったはずです。やはり油断があったのだと思っています。
 ちなみに集会でこの話をし,なぜ木登り名人はその人が低いところに来てから声をかけたのかを生徒たちに考えてもらいました。ある生徒が「高いところだと集中していて,声をかけると集中が切れてしまうから」といった意味のことを発言してくれました。正解しか頭になかった私は「なるほど,そういう見方もできるのか」と感心させられ,他の考えに触れることの大切さを改めて感じました。
 二つめは「失って初めてその大切さに気づく」ということです。
 普段は足に痛みなどを感じることもなく,当たり前のように歩いたり山に登ったりしてきました。しかし,今回足の痛みを我慢して山に登り,初めてそのありがたみを感じたのです。
 思えばそういったことは身の周りにたくさんあるような気がします。例えばコンピュータや携帯電話のデータ。ある日突然消えてしまい,バックアップを取っておかなかったことを後悔した経験のある人もいるのではないでしょうか。例えば人からの信頼。たった一つのウソ,あるいはすぐに約束を破る,などによって人からの信頼は失われます。失った信頼はなかなか取り戻せません。そのときになって大切さに気づいても遅いのです。まだまだ他にも失ってから初めて気づく大切なことはありそうです。
 生徒の皆さんは,これから長い人生を歩みます。できることなら,失ってからその大切さに気づくといった後悔はして欲しくないものです。
 山登りに行って転び,こんなことを思いました。
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