最新更新日:2024/04/26
本日:count up55
昨日:214
総数:735807
校訓「正しく 明るく 健やかに」

大人と子どもの違い

 今日の集会では,大人と子どもの違いについて話をしました。

 先週は,インフルエンザによる学級閉鎖や職場体験,名古屋班別学習などで全校生徒がそろうことがほとんどなく,何となく寂しい感じがしました。今日はそういったことはなく,やはり全校がそろうということはうれしいものです。
 インフルエンザが随分拡がっていましたので,職場体験を行うことによって受け入れてくださる方に大きなご迷惑をおかけするのではないかと心配していました。学年の先生たちが状況を説明し,受け入れの可否を確認しました。断られても仕方がないと思っていました。もちろん,やむを得ず受け入れることができないところもありましたが,ほとんどが受け入れてくださいました。品中生だからということで,随分無理をお願いしたのかも知れません。改めて,品中生は地域の方に支えられているのだと思うと同時に感謝の気持ちで一杯です。
 さて,今年の正月も私は親戚の子どもにお年玉をあげました。そのとき「どうして大人はもらえないの?」と聞かれましたので,逆に「どうしてだと思う?」と聞いてみました。「大人はお金を稼ぐから」と返答されました。「そうだね。あなたもたくさん勉強してお年玉があげられるようになるといいね」と言ったところ,「お年玉がもらえるから子どものままがいい」と言われました。普通に考えれば,あげるよりももらえた方がいいに決まっています。
 ところで生徒の皆さんは,大人と子どもの違いを考えたことはあるでしょうか。実は,大人と子どもの大きな違いは,おもに大人は与える側にいて,子どもは与えられる側にいる,ということ。大人は与えることに価値を見出しているのです。例えばお年玉を子どもにあげることで,子どもの喜ぶ姿を見たり,これで何か役に立つ物を買ってもらえると思ったりするのです。与えるものは,お金だけではありません。思いやりや優しさだったり,希望であったり,あるいは労働であったりします。職場体験でも,受け入れてくださった方は,場所や体験を与えてくださっているのです。そして,品中生が体験を通して何かを感じ,学んでくれることに価値を見出してくれているのです。
 赤ちゃんは自分では何もできません。何もできないところからスタートします。大人はその逆ということです。いくら年齢を重ねても,常に与えられることばかりを考え,与えようとしない人は大人とは言えません。
 生徒の皆さんは,今,大人になる勉強をしています。自分が大人になれたかどうかを判断する基準の一つが,与えられることばかり考えるのではなく,与えることも考えているかどうかです。人には個人差がありますから,その時期は人それぞれです。自分が大人になったかどうか,大人に近づいたかどうか,時々自分を振り返ってみてはどうでしょうか。
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
瀬戸市立品野中学校
〒480-1203
愛知県瀬戸市広之田町2-5
TEL:0561-41-0019
(番号表示でおかけください)
FAX:0561-41-3116
☆ご感想・ご意見をお寄せください。お手数ですがアットマークを「@」に直して送信をお願いします。
shinano-jhアットマークcity.seto.aichi.jp