最新更新日:2024/04/26
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

出会いは偶然,別れは必然

 本校に,30日(月)から2名の教育実習生が来ました。昨日の集会では,そのことに関わった話をしました。

 昨日から本校に2名の教育実習生が来ました。1名は2週間の実習です。1年1組に配属され,1年生と2年生の国語の授業を受け持ちます。もう1名は3週間です。1年3組に配属され,1年生の音楽を受け持ちます。それぞれの配属学級では,STや道徳,給食,清掃活動などを受け持ち,指導したり生徒の皆さんと共に活動したりします。二人とも現役の大学生で,教員を目指しています。この実習を通して,いろいろなことを学ぶために,一生懸命やってくれると思います。生徒の皆さんも,この二人から多くのことを学んで欲しいと思っています。
 さて,タイトルの言葉ですが,「偶然」とは,思いがけずたまたま起こるという意味で,「必然」とは,必ず起こるという意味ですから,出会いは思いがけずたまたま起こり,別れは必ず訪れる,ということを表しています。
 例えば,生徒の皆さんと私が品野中で出会ったのは,いくつもの偶然が重なった結果なのです。出会いは,その人たちが同じ時間に同じ場所にいないと成立しません。もしも生徒の皆さんが品野中に通っていなければ,私との出会いはなかったはずです。しかも今の時期にです。この出会いは,よく考えるととても不思議です。広い地球の上で,皆さんは,たまたま日本で生活しています。また,日本の中でも,愛知県の瀬戸市,しかも品野の学区で生活しています。日本に生まれたとしても,それが北海道だったかも知れない。あるいは瀬戸の品野の学区で生活していたとしても,それが5年ぐらい前に中学生だったとしたら,私との出会いはありませんでした。また,私が今年度,品野中に赴任したからこそ,この出会いはありました。それが品野中ではなかったり,3年ぐらい前だったりすれば,やはりこの出会いはなかったはずです。
 このように,多くの偶然が重なって出会いがあるのです。
 ただ,世の中には偶然とは思えないような出会いがあることも確かです。いわゆる運命的な出会いというものです。ですから,出会いは偶然を装ってやってくる,と考えることもできそうです。この辺りはその人の考え方によるのではないでしょうか。
 一方,別れは必ず訪れます。それは卒業であったり転校であったり,あるいはもっと別な理由であったり。いずれにしても,別れは必ず訪れます。ですから,出会ってから別れるまでの限られた時間を大切にして欲しい。この時間の中で,よりよい人間関係を作って欲しい。こんなことを思います。

テスト

 先週の月曜と火曜に中間テストを行いました。本日の集会では,テストについての話をしました。

 先週中間テストが行われました。今年度最初の定期テストでした。1年生にとっては初めての経験です。品野中では年間5回の定期テストがあります。3年生は定期テストの間に何回か実力テストがあります。
 今回のテストで,その結果に対して喜んだ生徒もいたでしょうが,逆に残念な思いをした生徒もいたことと思います。
 さて,このテストですが,実施する目的はいくつかあります。一つはテストを実施する時点での学力を確かめるということ。そして,その結果は成績をつけるときの重要な資料となります。だからこそ生徒の皆さんが結果に強い関心を持つことも大変よく分かります。
 目的はそれだけではありません。テストを受けることを通して学力を身につけるという最も大切な目的があります。中学校では,各学年で身につけるべき学習内容が定められています。これはかなり膨大な量です。これを一度に身につけようとしてもそれは無理な話。毎日の授業や家庭での学習を通して少しずつ身につけていきます。そして,その節目となるものが年に5回あるテストです。いわば小さな目標です。これらを一つずつ確実にこなしていくことが,1年をかけて身につけるべき膨大な量の学習内容を身につけることにつながります。生徒の皆さんは,テストに向けて勉強すると思いますが,それによって,これまでに学習した内容を振り返り,不十分な点は補い,十分な点はさらに深めたり広げたりします。しっかりと準備をしておけば,テストを受けることが楽しみになります。テスト後は,得点よりも問題の出来具合に注目し,間違った箇所を見直し,二度と同じ間違いをしないようにしておきます。このようにしてテストに臨むことによって,自分の学力を高め,身につけていくのです。ですから,テストに向けて何も準備をしないで受けたり,テスト後は結果にのみ関心が向き,何もしなかったりすると,学力を高め,身につける機会を自ら放棄しているようなものです。また,実力テストは自分の実力を試すためのものだから,特別な準備をしない方がよいと考える人がいます。しかし,実力テストも,学力を高め,身につけるチャンスですから,この機会も是非,活かして欲しいと思います。
 テストでは,結果だけに価値を求めるのではなく,そこに至るまでの過程に価値を見出し,そこで努力する姿勢を持ち続けて欲しいと思います。こういった姿勢は,何もテストに限ったことではなく,人が成長するためには非常に大切です。是非とも身につけて欲しいと願っています。
 勉強は,自転車に乗れるように練習することやダイエットとよく似ています。勉強,自転車の練習,ダイエット,これらの共通点は,努力の結果がすぐには現れない,ということです。例えば自転車の練習ですが,今日1時間練習したから10m進めた。明日また1時間練習すれば20m進めるようになる,というものではありません。練習を繰り返しても,なかなか乗れるようにはならない。しかし,練習していくうちに,ある日突然乗れるようになる。自転車の練習とは,こういうものではないでしょうか。一生懸命練習しても乗れない期間があるからこそ,ある日突然乗れるようになるのです。成果がすぐに現れないからと言って練習をやめてしまえば,自転車に乗れるようにはなりません。ダイエットも,運動や食事への配慮をしてもなかなか体重は減りません。しかし,これを繰り返すことによって,ある日突然減り始めます。
 結果がすぐには現れなくても,努力を継続することによっていつかは必ず結果が出る。これが勉強です。結果がすぐには出なくても,力は密かに蓄積されているのです。それがいつかは花開くときがくる。それを信じてがんばって欲しいものです。

雨が降ると・・・・・

 昨日の集会では,言葉遊びをやってみました。

 先週の集会での講話で,「風が吹くと桶屋が儲かる」という日本の古いことわざについて話しました。そのときに,原因と結果を上手につないでいく言葉遊びをしてみるのもおもしろいのではないでしょうか,という話もしました。生徒の皆さんの中に,実際にそういった言葉遊びをした人はいなかったようです。そこで,今回の集会では「雨が降ると」をスタートに,原因と結果をつないでいくことにしました。結果を考えるのは全員ですが,発言するのは一人です。その発言を次の原因とし,また全員で結果を考え,一人に発言してもらう。これを繰り返したところ,次のような結果になりました。
1 雨が降ると洪水が起こる。
2 洪水が起こると木が倒れ,木が減る。
3 木が減ると鉛筆ができなくなる。
4 鉛筆ができなくなると字が書けなくなる。
5 字が書けなくなると勉強ができなくなる。
6 勉強ができなくなると頭が悪くなる。

 つまり「雨が降ると頭が悪くなる」ということです。これだと世界中の雨の降る地域では,みんな頭が悪いということになります(笑)。1から6までの内容を見てみると,もちろん突っ込みどころはありますが,なんとなく納得できそうです。ところがそれらをつないでいくと妙な結果になってしまい,とても興味深いです。
 一つの言葉から,人はいろいろなイメージを持ったり考えたりします。その内容は,その人のこれまでの経験や知識が元になっており,人それぞれです。いずれにしても,一つの言葉は人にイメージを持たせたり考えさせたりしますから,そこに言葉の持つ力を感じます。言葉によって,人は楽しい気持ちになることもあるし,暗い気持ちになることもあります。思いやりや温かみを感じることもあれば意地悪や冷たさを感じることもあります。人によい影響を与えるような言葉を使いたいものです。
 先日,こんなことがありました。
 「ちょっといい話 H23 4/20」でお伝えした黄色い帽子の話ですが,この出来事を手紙で知らせてくださった方に礼状を出しました。数日後,その方から電話がありました。その内容は「わざわざ礼状をいただいてありがとうございました」というものですが,実は電話で直接話したわけではなく,伝言として聞きました。電話をいただいたとき,私は学校にいて,電話にはすぐにでられる状況でしたが,その方が「伝言で」とおっしゃったようです。そのことに思いやりを感じました。電話というものは,受け手の都合はお構いなしに鳴ります。だからこそ早朝や深夜,夕食時などは避けようと,送り手が気を遣います。それでも受け手がどのような状況なのかが分からず,知らず知らずのうちに迷惑をかけてしまうことがあります。そういったことを考えて「伝言で」ということにされたのだと思います。そこに思いやりを感じたのです。
 思いやりは言葉だけではなく,態度や行動でも伝わることを,改めて思いました。

風が吹くと桶屋が儲かる(もうかる)

 今日の集会では,昔から言われていることわざについて紹介しました。
 「風が吹くと桶屋が儲かる」という言葉は,江戸時代あたりから言われている日本のことわざです。最近は耳にすることがあまりありませんから,中学生の皆さんは聞いたことがないかもしれません。「桶」とは,例えば風呂桶といったような,容器のことです。今はプラスチック製の容器がありますが,昔は木の板を組んで作られていました。
 では,風が吹くと桶屋が儲かるのはなぜでしょう。次のように言われています。
1 風が吹くと土ぼこりが立つ。
2 土ぼこりが目に入って,目の悪い人が増える。
3 目の悪い人は三味線を買う(江戸時代当時は目の悪い人がよく就いていた職業のひとつに三味線弾きがある)。
4 三味線に使う猫皮がたくさん必要になり,猫が殺される(三味線は猫の皮が張ってある)。
5 猫はネズミを捕まえるから,猫が減ればネズミが増える。
6 ネズミは桶をかじるので,ネズミが増えればかじられる桶も増える。
7 壊される桶が増えて桶の需要も増えるため桶屋が儲かる。

 いかがですか?納得できましたか?ちょっとこじつけっぽいかな,と感じた人も多いかも知れません。
 このことわざは,ある事柄が,一見すると全く関係のないような,思わぬ所や物に対して影響が出ることの例えとして使われます。一方,全くあり得ないことはないが,原因と結果を無理矢理つなげてできたこじつけの例として使われることもあります。
 みなさんはどちらの例えとして使いたいでしょうか。いずれにしても,このことわざのように,原因と結果を上手に(こじつけもOK)つなぐ,言葉遊びをしてみるのもおもしろいのではないでしょうか。時間のあるときにでも友達や家族とやってみてはいかが?
 ちなみに,北海道のオホーツク沿岸の地域には,桶屋が多いそうです。そこで伝わっている話は・・・
1 風が吹くと(北風)流氷が岸に近づく。
2 特に夜間には急激に気温が下がり,室内でも氷点下の気温となる。
3 気温が氷点下になると,漬物桶,風呂桶,魚を捕る道具の桶などが凍結し,壊れる。
4 壊れる桶が増えて需要も増え,桶屋が儲かる。

 この話だと,ずいぶん現実味がありますね。
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学校行事
4/5 入学式・着任式・1学期始業式
4/6 学級写真
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