最新更新日:2024/04/26
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

1学期終業式 式辞

 今日は1学期の終業式を行いましたので,式辞の内容を載せたいと思います。

 今日で1学期が終わります。命に関わるような,大きな病気やケガもなくここまで来られたことに,まずは感謝したいと思います。
 皆さんにとって,今学期はどのような学期だったのでしょうか。感じ方はそれぞれで違いますから,是非,一人一人が振り返ってみて欲しいと思います。
 集会の講話でよく話したのは,大きな行事はもちろん大切ですが,毎日繰り返される,日々の授業や部活動,清掃や給食,友達との何気ないふれ合い,こういったことを大切にして欲しい,ということです。ですから,今学期を振り返るときに,大きな行事だけではなく,日々の様々な取り組みに目を向けてください。皆さんの生活は,こういったことの積み重ねで成り立っているのですから。
 先日,この3月に卒業した生徒が,母校訪問ということで来校してくれました。様々な話題に花が咲きましたが,品野中での学び合いについての話も出ました。「学び合いはよかった。楽しかった」「高校でもできるといいのに」といったことを,誰もが言っていました。卒業生にとって,品野中の学び合いは,かなり好印象を持って受け入れられているようです。卒業文集を読んでみると,卒業生90名ほどの中で,学び合いについて書いている人が,30名近くもいました。私はこれまでに,何冊もの卒業文集を読んできましたが,授業について書かれたものは,ほとんど見たことがありません。やはり,それだけ学び合いが印象に残っているのでしょう。卒業文集の中から,学び合いのよさに関するキーワードをいくつか拾ってみます。「考え方や解き方の種類が増えた」「教えることで,自分が本当に理解したかが分かる」「人の気持ちも考えられる」「問題を深く考えられるようになった」「分からない,と言えるようになった」「たくさんの伝え方の手段」「自分の意思や考えを言葉にできるようになった」「話し合うことや学習の面白さを知った」「助け合い,協力し合う喜び」。
 学び合いによって,授業がどのように変わるのか,何を感じ,学ぶのか,それは,授業に参加するときの気持ちや心構え,真剣さの度合いなどによって様々です。今学期を振り返るときには,授業での学び合いについても振り返ってみてください。そして,学び合いを通して,自分は何を得てきたのかを考えてみてください。
 さあ,明日からいよいよ夏休みです。自分の判断で自由に使える時間が,普段よりもずっと多い夏休みです。皆さんは,その時間を何に使うのでしょうか。時間の使い方は,その人の価値観によります。人は,大切に思う(価値を見出している)ことに,より多くの時間を使います。改めて問います。あなたは夏休みの時間を何に使いますか?
 最後になりましたが,私が最も強く思うのは,皆さんの健康と安全です。9月1日の始業式には,全員が元気に登校できますよう願っています。
 では,有意義な夏休みを過ごしてください。

チャイルドとチルドレン

 今日の集会では,子どもを表す英単語,「チャイルド」と「チルドレン」から考えたことを話しました。

 英語で子どものことを「チャイルド」と言います。そしてこの単語の複数形,つまり子どもが何人かいた場合は「チルドレン」と言います。
 私が中学生時代にこのことを知ったとき,普通,複数形は単語の後ろに「s」を付ければいいだけなのに,どうしてこんなにも違った単語になってしまうんだろう,憶えるのが大変だ,と思ったことを記憶しています。
 どうしてこんなに違う単語なのでしょう。そこには深い意味が・・・。子どもは,一人の場合と何人かいた場合とでは別の存在だ,と言うことではないでしょうか。
 大人にも言えることですが,子どもが何人か集まると,一人では決してしないような悪いこともやってしまうことがあります。一人一人は,心の中で「これはやってはいけない」と思っていても,みんなの前では言いにくい,雰囲気に流されてしまう,気が大きくなってしまう。こんな経験は誰にもあるのではないでしょうか。随分以前ですが,お笑いの北野武さんが「赤信号,みんなで渡れば怖くない」と言いました。まさにこれです。
 何人かいると悪いことばかりかというと,決してそうではありません。例えば,体育祭の応援合戦。一人で踊っているのを見ても,「素晴らしい。上手だ」と感じることもありますが,何十人もの生徒が力の限り声を出し,一糸乱れぬ踊りを披露したときの迫力は,到底表現できません。また,集団でしかできない動きもあります。
 これは,合唱でも言えます。心を一つにして,多くの人が歌うからこそ,美しいハーモニーが生まれ,迫力も出ます。
 さらに,皆さんが授業で行っている「学び合い」も,決して一人ではできません。もちろん,一人で問題を解いたり教科書を読んだりして学習を進めることはできます。十分な成果を上げることもできます。しかし,「学び合い」では,分からないことを周りの人に聞くことができます。そして,聞かれたことを相手に説明することによって,自分の理解を確かなものにできます。また,自分の考えを伝えたり他の人の考えを聞いたりしながら,考えを広げたり深めたりできます。「三人寄れば文殊の知恵」ということわざがあります。文殊とは,知恵の菩薩(将来,仏様になる者)のことです。つまり,特別頭のいい人でなくても,三人寄れば,文殊に負けないほどのよい知恵を出すことができる,という意味です。実際に,「学び合い」を通して,いい解決方法が見つかった経験のある人も多いのではないでしょうか。
 良くも悪くも,集団の力は大きいです。学校は,生徒が集まる場所です。そんな学校だからこそできる活動を大切にしていきたいと思っています。
 チャイルドとチルドレンという英単語から,こんなことを考えてみました。
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