最新更新日:2024/04/26
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

当たり前のことが当たり前にできる

 今日の集会では,「当たり前のことが当たり前にできる」ことについて話をしました。

 先日,2年生の野外活動が佐久島で行われました。私自身,個人的に佐久島に行ったことがなく,もちろん,野外活動の引率として行ったこともありませんでしたから,とても楽しみでした。佐久島は,三河湾に浮かぶ島です。ですから瀬戸とはずいぶん違います。見える風景や聞こえる音,においまでも違います。コンビニがなく,信号さえもありません。そんな中での3日間の生活はとても貴重で,瀬戸では味わえないいろいろな経験をしたと思います。野外活動から帰ってきてから,学校で解散式を行いました。野外活動の準備や練習,本番での取り組みを,中心となって頑張ったのが学年執行部の生徒たちです。解散式の中で,その生徒たちが一人一人感想を述べました。その中で,「みんながルールを守れて良かった」というものがたくさんありました。みんながルールを守れた,ということは素晴らしいです。また,そのことに価値を見いだした人たちも素晴らしいと思います。
 修学旅行では,誰一人集合時刻に遅れた人はいませんでした。また,野外活動では,みんながルールを守れました。素晴らしいことです。しかし,よくよく考えてみると,これは,実は当たり前のことです。時間を守ったりルールを守ったりするのは,人が社会生活を営むうえで,最も大切なことの一つです。ところが,この当たり前のことが当たり前にできないことが実に多い。
 以前,ディズニーランドで営業や従業員の研修の仕事をしてみえる方から話を聞く機会がありました。ディズニーランドの従業員の多くはアルバイトです。アルバイトの人たちをお客さんの前に出られるようにするために,長期間の研修が行われるそうです。ディズニーランドの魅力の一つに,従業員の接客態度の素晴らしさがあります。あの態度やサービス精神を身につけるためには,かなり多くの時間がかかることは容易に想像できます。しかし,どれだけ時間をかけても,どれだけ一生懸命指導しても,どうしてもお客さんの前に出せない人がいるそうです。そして,そういった人たちの共通点は,人の話をきちんと聞く,あいさつをする,呼ばれたら返事をする,こういった「当たり前のこと」ができないそうです。理由を明確に答えることはできませんが,何となく分かるような気がします。
 ところで,「当たり前のこと」とはいったいどのようなことでしょうか。いわゆる「常識」,ということなのでしょうか。いずれにしても,これは時代によって変わると思います。例えば,修学旅行の服装に関しても,以前は制服で行くのが当たり前でした。しかし,今は品野中のように私服で行く学校もかなりあります。また,戦時中と現在とでは「当たり前のこと」は大きく違います。
 時代とともに変わっていく「当たり前のこと」。しかし,いつの時代でも大切にしなければならないこと,変わってはいけないことはあるはずです。それを「当たり前」と常に言えるような世の中であって欲しい。そして,そんな「当たり前のこと」が当たり前にできる人でありたい。

修学旅行

 本校では2週間前に修学旅行に行ってきました。今日の集会では,修学旅行で印象に残ったことを中心に話をしました。

 2年生は明日から野外活動で佐久島に行きます。島ならではの環境の中,瀬戸では,また,普段の学校生活では経験できないようなことをたくさん経験し,いろいろなことを感じ,そして,多くのことを学んできて欲しいと思っています。
 さて,先日3年生は修学旅行に行ってきました。例年は東京方面に行くわけですが,今年は震災の影響で神戸・大阪方面への旅行でした。私も何度か修学旅行を引率しましたが,関西への修学旅行は初めてでした。また,品野中での修学旅行も初めてです。ですから,関西はどのようなところなのか,そして,品野中の3年生は旅先でどのような姿を見せてくれるのか,非常に楽しみで,わくわくしていました。
 今回の修学旅行を一言で表すなら「とてもよかった」。これに尽きます。多少体調を崩した生徒も若干いたようですが,大きな病気やけが,事故などはなく,全員無事に帰ってくることができました。これが何よりでした。これはやはり,生徒たちが落ち着いた行動を取り,夜は十分睡眠を取ったからだと思っています。また,いろいろな場所を訪問し,活動しましたが,どの場所でもみんなよくマナーを守り,一般の方など,周りに迷惑をかけることもなかったようです。しかも,活き活きとした表情が随所でみられ,いい経験をしているのだと感じることができました。もちろん,失敗してしかられたり指導されたりした生徒もいました。しかし,失敗から学ぶことが大切で,失敗してしまった生徒は,二度と同じことを繰り返さないと信じています。
 そして,私が最も感心したことは,すべての生徒が決められた集合時刻を守ることができた点です。修学旅行では,移動中のトイレ休憩も含め,何度も集合と解散を繰り返します。その都度集合時刻が決められていますが,いずれも全員が集合時刻を守ることができたのです。これはすごいことです。これまでに私も何度か修学旅行の引率をしましたが,全員がすべての場面で集合時刻を守ったという経験はありません。たった1回だけ守れなかったとか,ほんの数名だけが遅れてきたということは何度もありましたが,全員がすべての場面で,ということはありませんでした。ですから,今回の経験は衝撃的とさえ思っています。
 たった一人でも時間を守れない人がいると,その他の人は待っていなければなりません。遅れた人はその分の時間を奪っていると言っても過言ではないでしょう。ですから,時間は,全員が守ることに意味があるのです。
 もう一つ,是非とも紹介しておきたいことがあります。今回の修学旅行では,宿泊先のホテルでゴミは一切残さないという約束を決めました。しかし,ホテルのご好意により,ペットボトルは部屋に残しておき,片づけていただけることになりました。ある部屋の生徒たちは,1枚の紙に「片づけてくれてありがとうございます」という意味のことを書いて部屋に残しておいたそうです。これはとてもすてきなことだと思いませんか。私は,この生徒たちがどうしてこのようなことができたのだろうかと考えました。おそらく,片づけてくださる人の気持ちを考えたのではないか,そして,自分たちの感謝の気持ちを伝えたいと思ったのではないか,このように想像しました。うれしかったのは,自分たちの全く知らない人に対して感謝の気持ちを持ち,それを伝えようとした生徒の心です。
 品野中の3年生には,こんなすてきな生徒がいます。そして,時間をきちんと守ろうとする生徒ばかりです。改めて品野中を誇りに思いました。
 現在3年生は修学旅行のまとめを作成中です。修学旅行を通してどのような経験をし,何を見て何を感じたのか。そして学んだのか。まとめを見るのが楽しみです。
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