最新更新日:2024/04/26
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

良いことだとは思うが・・・

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 今日の集会では,2年生の職場体験に関わって考えたことを話しました。

 先週は2年生が職場体験に行ってきました。今年も昨年と同様に,生徒たちがお世話になっている事業所を,私も訪問して,頑張っている生徒の様子を見たり声を掛けたり,事業所の方にあいさつやお礼を述べたりするつもりでいました。しかし,今年はあえて訪問はやめることにしました。
 職場体験初日の朝,職員室でこんなことを耳にしました。
 以前,職場体験で,当時の校長先生が事業所を訪問されたとき,そのすぐ後に学年の先生が訪問されました。このとき事業所の方が,少し複雑な表情をされたそうです。「たった今みえたのに,またすぐに?」こんな感じでしょうか。また,少し迷惑に思ってみえたような印象でもあったようです。
 そこで,今年は学年の先生方と私の訪問に時間差を付けよう,ということになりました。しかし,よく考えてみると,本校の生徒を受け入れてくださり,普段の仕事とさらに生徒への対応の仕事が増えるわけです。そのような状況の中で,訪問した教員の対応もしなければならない。気も遣われるでしょう。しかも2名も。
 このように考えて,今年は私が訪問することを控えたのです。学年の先生方には,生徒たちの様子を見たり声を掛けたりしてきてもらいたいし,事業所の方へあいさつやお礼も述べて欲しいと思いましたから,各事業所に1名ならと思い,行ってもらいました。
 私としては残念でしたが,よくよく考えた上での判断です。この判断が適切だったのかどうか分かりません。非常に微妙な判断です。「考え過ぎじゃないか」「それぐらいは良いのでは」といった考えもあります。事業所によっても違ってくるでしょう。訪問してよいかどうかを相手に確かめたとしても,気を遣われて「どうぞどうぞ」と言っていただけるかも知れません。
 職場体験で生徒がお世話になっている事業所を,校長が訪問するということは,決して悪いことではなく,むしろ良いことだと思っていました。しかし,色々なことを考えると,本当にそうなのか,といった思いが湧いてきたわけです。
 さて,2年生の皆さんは,3日間の職場体験を終えて,様々なことを体験し,学んだと思います。3日間の本番だけではなく,体験したい職種選びから,準備,マナー講座,事前訪問など,今回の職場体験に関わる全ての活動を通してどんなことを学んだのか,それを是非まとめて欲しいと思います。
 私は今回,先に述べたように,良いと思ったことが本当に良いのかどうかを,色々な観点,特に相手の立場に立って考えることの必要性を改めて学んだような気がしています。
 2年生の皆さんは,どのようなことを学んだのでしょう。まとめを読むことをとても楽しみにしています。

3学期始業式 つなぐ

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【入鹿池の初日の出】

 今日は3学期の始業式を行いました。式辞では,箱根駅伝の話題を元に,「つなぐ」ことについて話をしました。

 皆さん,明けましておめでとうございます。新しい年が始まりました。
 皆さんは,新年をどのように迎えたでしょうか。私は犬山市にある「入鹿池」に行き,初日の出を見てきました。今年の元旦は天気が良く,きれいな初日の出を見ることができました。湖面に朝日がきらきらと映り,とても美しい光景で,今年も何か良いことがありそうな予感がしました。
 また,2日と3日には「箱根駅伝」をテレビで観ました。「箱根駅伝」は,東京〜芦ノ湖間往復約220kmを,シードと予選で勝ち上がってきた関東地区の大学と学生選抜の合計20チームで競走するものです。一人約20kmを全力で走る,過酷なレースです。
 テレビの中継中に出た話題で「このレースに勝つには,ただ足が速いだけではだめだ。日頃の生活態度がきちんとしていないと勝つことはできない」といったことが印象に残りました。毎日規則正しい生活を心がけ,怠け心を振り払い,やるべきことをきちんとやる。こういったことの繰り返しが,強い精神力と身体を作り,大きな力を発揮することにつながる,といった意味だと思います。これは,私たちの,心や体が成長するためにも大切なことです。成長期のまっただ中にいる中学生の皆さんにとっては,特に大切なことではないでしょうか。
 「箱根駅伝」には,「繰り上げスタート」というルールがあります。各中継地点で,トップとの差が大きく開いたときには,前の走者が来なくても,次の走者がスタートしなければならない,というものです。「繰り上げスタート」をするということは,それだけ自分たちのチームが遅いということと同時に,自分たちのたすきをつなぐことができないということです。駅伝とは,そもそも,自分たちのたすきを,スタートからゴールまでつなぐ,という作業です。それができなくなってしまうわけですから,その悔しさは想像に余るものがあります。
 以前,品野中の良い伝統をつないで欲しい,という話をしました。これまでに,皆さんは,先輩の良い点をたくさん引き継ぎ,つないできました。そして,1・2年生は,3年生の良い点をたくさん見てきました。これらを,品野中の良い伝統として,来年度入学してくる新1年生に身を以て伝え,つないでいって欲しいと思います。
 いよいよ今日から3学期が始まりました。3学期は,1年のまとめであると同時に,次年度につなぐための大切な学期とも言えます。「箱根駅伝」のたすきのように,品野中の良い伝統をつなぐため,そして,皆さん一人一人が,これまでに学んできたことを,新年度につなぎ,さらに大きく成長するために,3学期を充実させて欲しいと思います。そのためには,やはり,日々の生活が大切です。日頃の生活態度をきちんとし,やるべきことを確実にやっていってください。そのことが,「箱根駅伝」で勝つように,大きな力を発揮することにつながるのですから・・・。

2学期終業式式辞  感じるもの

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 今日は2学期の終業式を行いました。式辞では,何かを行うとき,ただ何となくやるのではなく,色々なことを感じて欲しい,という話をしました。

 今週,とてもうれしいことがありましたので,まず初めにそのことについて紹介します。
 皆さんはきっと覚えていると思いますが,品野地区のご高齢の方に,3年生は暑中見舞いを,2年生は敬老の日の便りを,1年生は年賀状を送りました(年賀状はまだ届いていないと思います)。このことに対して,はがきを受け取られた方から,お礼と生徒の皆さんの健全な成長を願うお手紙をいただきました。また,老人クラブの会報に,届いたはがきについての原稿を載せられました。(終業式では,会報の原稿を読み上げました。)
 皆さんが書いたはがきから,このようなことを感じてもらえたこと,また,お手紙をいただいたことや,原稿まで載せていただいたことをとてもうれしく思いました。
 さて,先日,マラソン大会が行われました。私は何人かの感想を読ませてもらいましたが,本番で走っているときはもちろん,本番を迎えるまでの練習や走り終わった後も含め,様々な観点で書かれていました。マラソン大会を通して,多くのことを感じ,色々なことが見えてきたのだなあと思いました。
 2学期は行事の学期と言われるほどたくさんの行事がありました。全校で取り組んだ体育祭や文化祭,マラソン大会など。また,バルモラル校との交流もありました。さらに,各学年でも様々な取り組みがありました。2学期を終える今,これらの行事を振り返り,感じたこと,見えてきたことを確認して欲しいと思います。各行事の後に書いた感想なども残っていると思いますので,それらも是非読み返してみてください。そうすることによって,行事を通して成長した自分を実感できるのではないでしょうか。
 いよいよ明日から冬休みに入ります。この期間,特に年末年始は,家族と過ごす機会が多いと思います。大掃除をしたり,初詣に行ったり・・・。
 初めにお話ししたように,皆さんが書いたハガキを受け取られたご高齢の方は,そこから皆さんの心を感じられました。また,行事を通して皆さんは様々なことを感じたはずです。つまり,何か物事を行うことにより,当事者はもちろん,それに関わった人も,何かを感じるのです。
 冬休みに,家族と共に過ごし,大掃除をしたり初詣に行ったりしたとき,ただ何となく行うのではなく,家族やそれらのことをじっくりと考え,いろいろ感じて欲しいと思っています。
 2週間余りの冬休みが終わると,いよいよ3学期です。最後の学期を気持ちよくスタートできるよう,充実した冬休みを過ごしてください。
 全員が,元気で始業式を迎えられることを願い,式辞とします。
 皆さん,よいお年をお迎えください。

バトン

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 今日の集会では,何世代にも渡って引き継がれている「命」や「文化」についての話をしました。

 先日,2年生で「命の教室」が,講師の先生をお招きして行われました。当日,私は出張で学校に不在だったため,残念ながら話を聞くことができませんでした。しかし,2年生が書いた感想を全員分読ませてもらい,その内容から,とてもいい話だったことが分かりました。「命のバトン」「命は大切」「いじめは絶対にいけない」「自分を大切にしたい」といったことを書いていた人が非常にたくさんいました。
 先週の水曜に,ある講演を聴く機会があり,実は,そこでも「命のバトン」の話がありました。今の自分の命は,両親,おじいちゃん・おばあちゃん,そして,そのまたおじいちゃん・おばあちゃん・・・といったように,何代も何代も引き継がれてきたものです。そういった意味でも,今の自分の命はとても大切だと思うのです。
 さて,何代も引き継がれてきたものは,命だけではありません。
 身近なところから考えてみると,例えば「おはよう」「ただいま」というあいさつ。「いただきます」で始まり「ごちそうさまでした」で終わる食事のマナーや箸の持ち方など。こういったものは,親から子へ,そして子から孫へと,家族の中で引き継がれてきました。
 歌舞伎や能などの伝統芸能,日本の歴史や風習・習慣,美しい日本語など。これらは,日本人が,あるいは日本に移住し,定着した外国の人々が引き継いできたものです。
 さらに,人類が引き継いできた,宗教,様々な学問や芸術,多くの遺産,自然に対する畏敬の念(偉大なものに対しておそれ,大切にする心)など。
 このようなものを総称して何と言うか。そう,「文化」です。私たちは,何世代にも渡って文化というバトンを引き継いできました。
 しかし,最近,このバトンがうまく渡されていないのではないかと感じることがあります。例えば箸の持ち方。生徒の皆さんは,正しい箸の持ち方ができるでしょうか。また,自然に対する畏敬の念。経済活動が最優先され,どんどん自然が破壊されていきます。
 これとは逆に,マンガやアニメなど,新しいバトンも誕生しています。
 文化は,その時代の求めに応じて変化していくもので,それは仕方がないとは思います。しかし,どうしても引き継がなければならないものだけは,見失いたくないものです。
 ところで,皆さんは,品野中学校の文化とは何か,考えたことはありますか? 「品野中学校(の生徒)は○○」の,○○にあたるものは何でしょう。「合唱が素晴らしい」「あいさつがよくできる」「落ち着いている」「勉強に対する意識が今一歩」などなど。私にはこういったことがすぐに思い浮かびます。実はこれが品中の文化なのだと思います。「勉強に対する・・・」は,良いことではありません。ですから,「負の文化」と言えます。
 皆さんは,品野中学校での3年間を通して,これまでに引き継がれてきた品中の文化というバトンを引き継ぎ,そして渡していきます。皆さんは,その真っ最中。負の文化は捨て,正しくバトンを引き継いでいかなければなりません。そのためには,品中の文化とは何か,改めて考えてみる必要があるのではないでしょうか。

広げて考えてみよう

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 今日の集会では,物事を考えるとき,目の前の事象からだけではなく,色々な見方をして,広く考えることの大切さについて話しました。

 月は地球の周りを回っていますが,その勢い(遠心力)で飛んでいってしまわないのはなぜでしょうか。それは,地球から引力が働いているからです。また,月が地球に落ちてこないのは,その引力と遠心力が釣り合っているからです。
 このように,地球が地上の物を引っ張る力(重力)が月まで及んでいるという考えを持ち,そこから万有引力の法則を発見したのがニュートンです。
 ニュートンは,リンゴが木から落ちるのを見て万有引力の法則を発見したと言われていますが,すぐに万有引力に結びついたのではなく,重力が月まで及んでいるという考えを持った,ということのようです。
 では,なぜニュートンがリンゴが木から落ちるのを見てそのような考えを持ったのでしょうか。
 こんなふうに言われています。ニュートンは,リンゴの木の高さをどんどん上げていったらどうなるかを考えたそうです。10mや100mぐらいでは当然落ちてきます。1000mや10000mでも落ちます。しかし,月の高さまで上げるとどうなるのだろうか。このような発想をし,重力が月にまで及んでいるのではないかと考えたそうです。
 ニュートンのように,ものを見たり考えたりするとき,目の前の現象そのものだけで考えるのではなく,もしも○○だったら,あるいは別の方向から見たら,などと,考えを広げてみると,様々なことが見えてくることがあります。万有引力の法則は,こういった発想がきっかけとなって発見されました。
 人類は,他にもたくさんの偉大な発見をしてきました。
 例えば,いろいろな数の発見です。人類はこれまでに,自然数から,負の数や分数,小数へと,数の世界を広げてきました。このことによって,足し算やかけ算しかできなかった人類は,小さい数から大きい数を引いたり,割り切れない割り算をしたりできるようになりました。このことは,我々も小学校から中学校にかけて経験していることです。人類は,その時代にあった数だけではなく,もっと別な数があれば,という発想をしたのではないかと思います。
 万有引力の発見や数の世界を広げる,などといった大きなことは,なかなかできるものではありません。しかし,いろいろな方向に考えを広げることは,普段の生活や授業の中で,思わぬ発見や問題解決に繋がることがあります。だからこそ,授業でいろいろな考えを出し合うことが大切です。
 生徒の皆さんが物事を考えるとき,このように,広げて考えることができるようになることを願っています。

選ぶ,選ばれる

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 今日の集会では,生徒会の代表と役員の認証を行いました。これを元に,「選ぶ,選ばれる」ことについて話をしました。

 たった今,生徒会代表と役員の認証を行いました。これで正式に決まりました。今日認証した6名は,選ばれた人たちです。そして,皆さんが選んだ人たちです。
 政治の世界にも,選ぶ,選ばれる,といったことはよくあります。例えば,大臣は総理大臣が正式に任命します。ところが,選ばれた大臣が不祥事を起こしたり,不適切な発言をしたりした場合など,責任をとって大臣本人が辞めることがあります。選ばれた責任が果たせなかったということです。一方,選んだ総理大臣の責任も追及されることがあります。
 政治の世界ほど大きなことではありませんが,生徒会代表と役員の人たちは,選ばれた責任を果たして欲しいと思います。そのためには,全力で生徒会活動の中心として頑張ることです。そして,選んだ皆さんも,選んだ責任を果たして欲しいと思います。そのためには,まずは協力することです。また,選んだ人たちがきちんとやっているかどうかをよく見ていくことも,選んだ人の責任だと思います。
 よくよく考えてみると,選ぶ,選ばれるということは,人が生きていく上で,頻繁に行われていることです。学校でもたくさんあります。
 一つは部活動。1年生のときに,自分で選んで入ったはずです。自分で選んだ以上,全力で取り組むのが当たり前。それが選んだ責任というものです。選ばれた部活動の顧問の先生方は,部員の技術,体力,知識などが高まるよう,精一杯指導してみえます。このことは,選ばれた部活動の顧問として,責任を果たしていることになります。皆さんは,一度,これまでの活動を振り返り,自分で選んだ責任を果たしているかどうかを考えてみてください。
 また,3年生は,卒業後の進路を選びます。これも,家族や担任の先生と相談しながら,最終的には自分で選び,その道に進んでいきます。進路先では全力で頑張って欲しいと思います。これが選んだ責任を果たすことになるのではないでしょうか。選ばれた進路先の人たち,例えば高校では,新入生が力を伸ばせるように,環境を整えたり指導したりして,選ばれた責任を果たそうとしてくれるはずです。
 その他にも,自分で選ぶ場面はいくらでもあります。買い物に行って物を買うとき,言葉を遣うとき等々。これらは,選んだ責任ということをあまり意識する必要はないかも知れません。しかし,以前お話ししたように,言葉については,力を持っています。ですから,自分の言った言葉に責任を持つことは大切です。
 選ぶ,選ばれる。このことについて,ちょっと考えてみてはどうでしょうか。

いのちとは

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 今日の集会では,「いのち」についての話をしました。

 先日,A先生が,ご自身のお子様のへその緒を基に,いのちの大切さについて,集会でお話をされました。また,11月には「命の教室」が本校で行われます。
 ところで,「いのち」とは何でしょう。
 このような投げかけで今日の集会講話を始めました。
 この質問は難しかったようで,生徒たちの反応は今一歩はっきりしませんでしたが,「生きているということ」といったように,一生懸命答えてくれました。

 「いのちは時間。いのちは自分が使える時間」
 これは,東京にある聖路加国際病院の日野原重明さんの著書「いのちの授業」の中の言葉です。なるほど,と思いました。
 いのちがあるということは,いろいろなことができる,ということです。自分のため,人のため,社会のため,地球のため。だからこそ,いのちはかけがえのないものと言えるのではないでしょうか。時間を無駄に使っている人は,いのちを大切にしていない,と言ってもいいのかも知れません。また,人の生き方は,その人がどのように時間を使うかで決まる,とも言えるでしょう。そこで,皆さんに考えて欲しいことは,時間を自分だけのために使っていいのか,ということです。
 日野原さんは,昨年10月に100才になられ,現在は101才です。中学生の皆さんは,12才〜15才。それぞれ生まれてから12年〜15年間,いのちが続いてきたということ。つまり,それだけの時間を使うことができたということです。では,この時間をみなさんはどのように使ってきたでしょうか。
 生まれてしばらく,赤ちゃんの頃は,寝る,泣く,おっぱいを飲むなど,全ての時間は自分のためだけに使われたと思います。やがて幼稚園や保育園に行き,小学校に入る頃になると,家の手伝いをしたり給食当番をしたりするなど,わずかかも知れませんが,人のために時間を使うようになってきたと思います。今はどうでしょうか。1日の生活を振り返ってみたとき,人のために使う時間はどれぐらいあるのでしょうか。
 もちろん,自分のためだけに使う時間は必要であり,大切にして欲しいと思います。しかし,全ての人が全ての時間を自分だけのために使っていたとしたらどうでしょう。人は互いに支え合って生きています。ですからきっと,思いやりや暖かみのないギスギスとした雰囲気に包まれることでしょう。また,なんと言っても,社会生活自体が機能しなくなるに違いありません。
 皆さんが将来大人になったとき,今よりも時間の使い方を自分で決めることができるようになります。自分のためだけに使う時間を大切にしつつ,自分以外のために使う時間も大切にして欲しいと思います。いのちを大切にするとは,こういったことではないでしょうか。
 「いのちは時間。いのちは自分が使える時間」
 これは,「いのち」に対する一つの考え方です。皆さんも「いのち」について,一度じっくり考えてみてください。

日常生活

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 今日の集会では,体育祭やニュージーランドとの交流をもとに,行事で学んだことを日常生活で生かすことの大切さについて話しました。

 ひと頃と比べるとずいぶん涼しくなってきました。今日は,生徒の皆さんの中に,冬服の姿がちらほら見られます。これからは,しばらくの間,気持ちのよい日が続き,勉強をするにも運動をするにも,最適な気候となります。「実りの秋」と言われますが,植物に実がなるように,生徒の皆さんも,大きな実をならせて欲しいと思っています。
 土曜日,体育祭が行われました。当日の校長あいさつの中でも述べましたが,本当に素晴らしい体育祭でした。
 体育祭本番はもちろんですが,本番だけではなく,いろいろな場面で生徒の皆さんのよい姿を見ることができました。各種競技での勝利を目指した熱心な練習。委員会や生徒会執行部,部活動による準備や練習。本番直前の会場作り。そして,体育祭後の後かたづけや,3年生による1・2年生へのあいさつ等々・・・。
 行事は,そこに向けての準備や練習が最も大切です。そういった意味でも,とてもよい体育祭だったと思います。
 また,先週は,ニュージーランドのバルモラル校との交流がありました。様々な授業を共に受けたり体育祭にも参加してもらったり,多くの交流の場がありました。ここでも,バルモラル校の皆さんを温かく迎えようとする姿や,一生懸命コミュニケーションしようとしたり,仲良く遊んだりする姿が見られ,とてもよい交流ができたと思っています。
 今回,大きな行事が二つ終わりましたが,それぞれいろいろな経験をすると共に,学んだこともたくさんあったことでしょう。例えば,仲間と創り上げる苦労と喜び。一生懸命取り組んだ成果が出たときの感動。負ける悔しさ。意見の食い違いの乗り越え方。外国人とのコミュニケーションの楽しさや難しさ等々。それらを,是非とも普段の日常生活で生かして欲しい。大きな行事は,日常的に行うものではありません。時間的には,何気ない平凡な日常の方が,圧倒的に多いのです。だからこそ,学んだことを生かして欲しいのです。そして,それが皆さんの成長に大きく関わってきます。今日からまた普段の日常生活が始まります。実り多き秋となるよう,頑張っていきましょう。

 今日から教育実習生が2名,品野中学校に来ました。実習期間は,3週間と4週間です。「出合いは偶然,別れは必然」などと言われます。数週間後には,別れがやってきます。わずかな期間ではありますが,生徒の皆さんと実習生の二人が,互いに学び合い,多くを得られることを期待しています。

ことばの力

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 今日の集会では,小説の原作を読み,その後,その作品の映画を観たときの感想をもとに,「ことばの力」について話をしました。

 映画を映画館やテレビ,DVDなどで観る人は多いと思います。中には,その作品の原作を読み,映画も観る,といった人もいるのではないでしょうか。
 ずいぶん以前のことですが,山崎豊子という作家の『沈まぬ太陽』を読みました。これは,文庫本で全5巻にも及ぶ大作です。航空会社に勤める主人公は,様々な人間関係の中で,人の命にかかわる航空会社としての正義をあくまでも貫くため,多くの障害に立ち向かっていきます。これを読んだ後,大きな感動と共に,いろいろ考えさせられました。
 後に,『沈まぬ太陽』が映画化されたので,DVDを借りてきて観ました。原作の感動をもう一度,といった思いで,とても楽しみにして観たのですが,観ているうちに「あれ?」と思い,観終わった後は「つまらなかった」「出来事が並べてあるだけで平面的」といった印象を持ちました。もちろん,アフリカなどの海外の映像は美しく,また,航空機事故の映像は,その悲惨さをよく伝えていました。ですから,映画としては素晴らしいものだったとは思います。しかし,原作を読んだ私は,このような感想を持ってしまいました。
 原作では,出来事や情景はもちろん,登場人物の心の動きなども文章やことばで,克明に綴られています。それを読むわけですから,読者には心の動きがよく伝わってきます。しかし,映画では,映像や音楽,役者のせりふと演技力が,表現手段のほとんどです。そこで思ったことが,「ことばの力」です。もちろん,映画でも,心の動きを伝えようと,様々な工夫や役者の熱演があり,それを感じることのできなかった私の感性の乏しさが原因かも知れません。でも,そんな私にも,原作でのことばから心の動きを感じることができたのです。
 ことばには力があります。目に見えないものでも伝える力があります。
 あるところで,次の詩を見つけました。出典は不明だそうです。

そのひと言

 そのひと言で 励まされ
 そのひと言で 夢を持ち
 そのひと言で 腹が立ち
 そのひと言で がっかりし
 そのひと言で 泣かされる
 ほんのわずかな ひと言が
 不思議な大きな 力持つ
 ほんのちょっとの ひと言で

 ことばには力があります。だからこそ,自分の言ったことばが,相手にどのように伝わったのか,どのような気持ちにさせたのか,心を配りたいものです。

2学期始業式 式辞 〜夢中になってやってみよう〜

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 長かった夏休みが終わり,いよいよ2学期のスタートです。今年は9月の初めに土日があったため,いつもの夏休みよりも2日分休みが増え,何となく得をした気持ちになった人も多いのではないでしょうか。
 夏休みを終え,私が最も良かったと思っていることは,皆さんが重大な事件や事故に遭ったり,大きな病気やけがをしてしまったりという報告はなく,無事に夏休みを終えたということです。やはり,健康と安全が第一です。しかし,充実した夏休みを過ごすことも大切です。どのような夏休みだったか,休みを通して成長できたことは何か,皆さんそれぞれで振り返って欲しいと思っています。
 さて,夏休みにはロンドンオリンピックがありました。皆さんもよく知っている,体操男子個人総合で優勝した内村航平選手について,少し触れてみたいと思います。内村選手と言えば,美しい体操,特にピタッと決める着地の見事さで有名です。これを可能にしているのが,いわゆる空中感覚。内村選手は,床や鉄棒などから離れ,空中に飛び出したときに,自分がどの位置にいて,どのような状態なのかが瞬時に分かるというのです。このような能力をいつ身につけたのか。内村選手は,子どもの頃,夢中になってトランポリンをやっていたそうです。何度も宙返りをしたりひねったり。来る日も来る日もトランポリンをやっていたそうです。このことが,世界でもまれに見る空中感覚を身につけさせたと言われています。おそらく内村選手は,空中感覚を身につけようとしてトランポリンをやっていたわけではないでしょう。夢中になってトランポリンをやっているうちに,いつの間にか身についてしまったのではないでしょうか。
 このように,人は夢中になって取り組むとき,意識するかしないかにかかわらず,何かを身につけます。それは,学力や体力,忍耐力,あるいは優しさや思いやりの心。また,感性や仲間との連帯感といったものかもしれません。品野中学校では,皆さんが夢中になって取り組むに値する,様々な活動が用意されています。体育祭や合唱コンクールなどの行事。日々の学習。部活動や生徒会活動や係・当番活動など。
 最後に,lecca(レッカ)という日本人の女性歌手の「スタートライン」という曲の一節を紹介します。
 <いつか振り返ってみると わきめもふらぬあの日々が たどり着きたかったトコに 私を連れてきてた>
 内村選手は,子どもの頃にトランポリンを夢中になってやったことが,ロンドンオリンピックの金メダルへとつながりました。
 皆さんも,いつか振り返ってみたとき,中学生時代に夢中になってやってきたことが,今の自分につながっていると実感できるといいですね。そして,そんな報告をいつか聞かせてくれることを楽しみにしています。
 さあ,2学期が始まりました。がんばっていきましょう。

1学期終業式 式辞

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 今日20日は1学期の終業式です。生徒の皆さんは,昨年の今頃のことを覚えているでしょうか。昨年も今年と同じく,終業式が20日に予定されていました。ところが台風が接近し,20日に終業式を行うことができなくなるかも知れないということで,急遽前日の19日に集会を開き,いろいろな先生から夏休みに向けての話をしてもらいました。また,終業式当日に渡す予定だった通知表を,19日に渡しました。さらに,終業式で述べる予定だった校長式辞も,印刷して19日に配付しました。結果的には暴風警報が発令されることはなく,20日に終業式を行うことができましたが,慌ただしく夏休みを迎えたことを覚えています。
 このように1年前を振り返ってみると,今年は台風の接近もなく,予定通り終業式を迎えることができたことを改めて嬉しく思います。
 さて,早いもので,4月,桜の季節に1年生が入学し,始業式を行って4か月が過ぎようとしています。季節も大きく移り変わり,夏本番を迎え,連日猛暑が続いています。この4か月間を通して,皆さんは成長の跡を感じることができているでしょうか。
 今日はこの後,担任の先生から通知表が渡されます。そこには,今学期の皆さん一人一人の,学習や生活,行事や係活動などの評価が記されています。もっと努力を必要とする内容はもちろんですが,皆さんの成長の跡もきっと書かれていると思います。
 毎朝校門付近で皆さんとあいさつをしていますが,4月当初,1年生はあの坂を登るのに,ずいぶん苦労しているようでした。しかし最近は足取りが軽くなった人が多いように思います。何人かの1年生に「この坂には慣れましたか?」と聞いたとき,「はい」とほとんどの人が元気よく答えてくれました。また,2・3年生も,顔つきがそれぞれの学年らしくなっています。些細なことですが,こんなところにも皆さんの成長を感じます。
 1学期を終えるにあたり,通知表をじっくり読み,そして,普段の自分の姿を振り返り,今学期の生活をきちんと反省してください。
 明日からいよいよ長い夏休みが始まります。3年生は,今までの夏休みとは違った特別な思いを持っていることでしょう。2年生は,いよいよ部活動の中心となってもらわなければなりません。1年生は中学生になって初めての夏休みです。中にはどのように過ごしたらいいのか,少し心配している人もいるかも知れません。いずれにしても,どの学年の人にも共通していることは,誰にも平等に同じ時間が与えられているということです。しかも,その時間は,普段の学校生活に比べると,自分で自由に使える時間が非常にたくさんあるということです。それだけに,時間の使い方によって,この夏休みで得るものに大きな違いが出てきます。自分を試す,あるいは自分が試される,ある意味厳しい期間とも言えます。
 最後に,私が最も強く望むことは,品中生の全員が,元気に2学期の始業式を迎えることです。つい最近も,下品野小学校に脅迫電話がありました。世の中,良い人ばかりとは限りません。おかしな事件に巻き込まれたり,事故や台風などの災害で,皆さんが怪我をしたりしてはなりません。ましてや命を失うようなことがあっては絶対いけません。
 夏休みという長い時間を上手に使い,安全を心がけ,充実した生活を送って欲しいと心から願っています。9月には元気に再会できることを祈りつつ,式辞とします。

うまくいかなかったとき,その後

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 今日の集会では,何かに取り組んでうまくいかなかったとき,その後の態度や考え方によって,その人が伸びるのか伸びないかが決まる,という話をしました。

 期末テストが終わり,1週間以上が経ちました。全ての教科のテストが返ってきたと思いますが,どうだったでしょうか。結果に一喜一憂するのも結構。そのとき,他の人の点数と比較することも大切ですが,自分としてどうだったのかを考えてみてください。そのときに基準となるものの一つが中間テストです。期末テストを受ける前に,中間テストよりも良い結果を残そうという目標を立てていた人もいたかも知れません。
 結果以上にこだわって欲しいのが準備の内容です。大リーグ,マリナーズのイチロウ選手がこんなことを言っています。
 「準備というのは,言い訳の材料となり得るものを排除していく,そのために考え得るすべてのことをこなしていく」
 期末テストに向けて,このような準備ができたでしょうか。是非とも振り返ってみてください。
 テストに限らず,人は何かに取り組んだとき,結果がうまくいくこともあるし,うまくいかないこともあります。以前も話したと思いますが,やることなすこと全てうまくいく人はいません。人は誰でも失敗します。ですから,大切なことは,うまくいかなかったとき,その人の態度次第で,その人が伸びるか伸びないかが決まるということです。
 うまくいかなかったときの原因を考えるのは当然。それすらしない人は問題外です。原因を考えるときに,常に念頭に置きたいことは,自分の中にその原因を見いだすことです。自分以外のところに見いだす,つまり,人や物のせいにしないということです。
 例えば朝寝坊をして遅刻をしてしまったとき,「どうして起こしてくれなかったの!」と家族のせいにするのではなく,目覚まし時計をきちんとセットしておかなかった自分,あるいは前日夜更かしをした自分を反省する。また,合唱コンクールで思ったような成績を収められなかったとき,「○○君たちが協力をしてくれなかったから」と考えるのではなく,そのような事実があったとしても,自分は協力しない人たちにどのような働きかけをしたのか,その働きかけが適切だったのかどうか,といった考え方をする。
 このように,うまくいかなかった原因を自分の中に見いだそうとする人は,必ず成長します。逆に,いつも人や物のせいにしている人に成長は望めません。
 皆さんは,これからも失敗や成功を繰り返しながら大人になっていきます。人として,より大きく成長するために,周到な準備をすること,そして,うまくいかなかった場合,その原因を自分の中に見いだそうとする態度,これらを心がけて欲しいと思っています。

忘れ物

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 今日の集会では,忘れ物をしたとき,家の人に連絡して届けてもらうことについて話をしました。

 最近少し気になっていることがあります。学校に持ってくるべき提出物や授業の用意などを家に忘れてしまい,それを学校まで届けてもらうため,職員室から家の人に電話をする姿を時々見かけることです。届けてもらう理由は様々だと思います。例えば,叱られたくないから,授業が満足に受けられないから,周りの人に迷惑をかけるから。忘れ物を届けてもらえば,確かにこういったことは解消されるでしょう。しかし,これは忘れた本人にとって本当に良いことなのでしょうか。
 中学校は,生徒の皆さんが大人になったときに困らないよう,色々なことを身につける場です。もちろん,忘れ物をしない,ということも,身につけるべき大切な内容です。ですから,忘れ物をした場合,その場だけを何とか取り繕うのは,本人にとって決して良いことではないと思うのです。忘れ物をしても届けてもらえばいい,といった安易な気持ちになることが怖いのです。実際,忘れ物を届けてもらう人の中には,何度も繰り返す人がいるようです。
 忘れ物をしたら正直に申し出て叱られればいい,その授業を満足に受けなくてもいい,周りの人に迷惑をかけたことを謝ればいい,こう思っています。大切なことは,こういった辛い経験を通して,二度と忘れ物をしない,と心に誓い,忘れ物をしないような努力をすることです。
 中学生時代の忘れ物が,莫大な被害を与えたり,取り返しのつかない迷惑をかけたり,あるいは人生を大きく変えてしまったりといったことは,まずありません。自分の忘れ物によって,もしもそのような可能性があれば,例えば人の安全や進路にかかわる場合など,先生に相談すればいいのです。
 集会でこの話をしようと考えたとき,ずいぶん以前ですが,ある先輩教師から私に届いた年賀状を思い出しました。年賀状といっても長文が書いてありました。「私はそのときの感情に流されて,一人の人の働く意欲を失わせてしまった」とありました。どういう意味かと思い,先を読みました。その先輩は,あるアフリカの国へ旅行に行ったとき,空港で一人の現地の人から物乞いをされました。かわいそうに思い,お金を与えたそうです。この行いに対して先の言葉になったようです。つまり,物乞いをしてきた人にお金を与えたことによって,その人の働く意欲を失わせた,ということです。人はきちんと働き,収入を得ることによって生活を安定させ,心豊かに生きることができます。物乞いという方法でお金が手に入れば,働く意欲は失われます。一時的には何とかなるかも知れませんが,安定した生活を手にすることができず,心豊かに生きることもできないでしょう。
 この話と忘れ物を届けてもらう話とでは,状況や深刻さが大きく違います。しかし,その場を何とかしのいでも,後々のことを考えると本当に良いことなのかどうか,といった点では同じです。
 忘れ物を届けてもらうことは禁止,といった決まりを作ることは簡単です。また,決まりを守ることも大切です。しかし,私が期待するのは,決まりではなくても,自らの成長のために安易な方法を選ばない,といった姿勢です。品野中の生徒ならそれができるのではないでしょうか。

キャンプファイアー

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強かった風も収まり、炎が真上に上がっています。
いよいよキャンプファイアーの始まりです。

夕食

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今日の夕食は、タイのお造り、丸ごとゆでダコがつきました。
佐久島の楽しみのひとつがこの夕食です。
夕食の後は、昨日延期になったキャンプファイアーです。

唐揚げ

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今日の昼食は、おにぎり3個、うどんとワカメ入りのアサリ汁、そして、地引き網でとった魚の唐揚げです。
とってもおいしかった。

みんなで調理

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とれた魚を係のみんなでさばきます。なかなかの包丁さばきです。

いっぱいとれました。

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この箱に2はいもとれました。
これでお昼のおかずは確保できました。

地引き網

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二手に分かれて地引き網を引きます。
とれた魚をお昼のおかずにします。さあ、どれぐらいとれるでしょうか。

操縦しました

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運転席に入り、実際に船を操縦させてもらいました。
みんな真剣な表情でした。
とても貴重な体験です。
感想は?
「めっちゃ楽しいー」

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