最新更新日:2024/04/26
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

ソチオリンピックで

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 今日の集会では,ソチオリンピックを見ての感想を元に,話をしました。

 ソチで行われていた冬季オリンピックが終わりました。先回の講話で触れましたが,私が注目していたスキー女子ジャンプの高梨沙羅選手は,残念ながら4位という結果に終わり,メダルに手が届きませんでした。これまでに,何度も世界的な大会で優勝し,金メダルの最有力候補と言われていましたが,結果を残すことができませんでした。
 「甲子園には魔物がすんでいる」と言われ,甲子園球場での高校野球で,信じられないような大逆転やミスが起きたときなどによく使われます。高梨選手が結果を残せなかった理由は分かりませんが,オリンピックにも魔物がすんでいるのかも知れません。
 ソチで期待されながら良い結果を残せなかった選手と言えば,女子フィギュアの浅田真央選手がいます。浅田選手は,ショートプログラム(SP)の演技に失敗し,トップとは20点近い差を付けられて,この段階で16位でした。演技終了後のインタビューを見ましたが,「よく分からない」という彼女の言葉の通り,その表情からは茫然自失,という雰囲気が伝わってきました。相当なショックだったことは想像に難くありません。多くの人たちが,これでは金メダルはおろか,メダルを取ることも不可能だと思ったことでしょう。もちろん,浅田選手自身も,フリーの演技でどれだけ高得点をとっても,メダルは無理だと思ったのではないでしょうか。
 日本時間21日未明,浅田選手のフリーの演技が始まりました。SPのことがあり,どうなることかと心配しながら見ていましたが,非常に難度の高いトリプルアクセルを演技の冒頭で成功させました。そして,その後も圧巻の演技。技術,表現共に素晴らしいできばえで,フリーの自己最高得点を挙げました。演技後のインタビューで,この4年間練習してきたことができたと答え,どこかすっきりとした笑顔が印象的でした。
 SP失敗の後,このような素晴らしい演技をした浅田選手の精神力の強さに感動しました。フリーでどれだけ頑張ったとしても,トータルでよい成績を残すことは不可能な状況です。結果にだけ目を向ければ,やる気が失せてしまうことでしょう。それでも彼女は持てる力を十分発揮し,最高の演技をしました。
 終わったことは仕方がない,いつまでも引きずらずに今できることを精一杯やろう,これまで積み重ねてきたことを全て出そう,こういった心境でフリーの演技に臨んだのではないでしょうか。
 浅田選手の最終順位は6位と振るいませんでした。メダルにも手が届きませんでした。期待が大きかっただけに,その結果は残念でしたが,彼女の演技にかける姿勢や精神力から,大切なことを学んだような気がしています。

雰囲気が人を作る

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 今日の集会では,雰囲気が人を作るということについて話をしました。

 明後日12日の水曜日,瀬戸市内の小中学校や教育委員会から,50名近い先生方が来校されます。小牧市の先生方もいらっしゃいます。皆さんもよく知っているように,本校では,授業に「学び合い」を取り入れ,皆さんの学力を高めようとしています。そこで,品野中の授業や,生徒の皆さんの授業での様子をご覧になるために来校されます。そして,来校された方から,授業に関する質問や意見をいただき,品野中の授業をもっとよくしていこうと考えています。また,来校された方が,品野中の取り組みを,少しでも参考にしていただければ,とも思っています。
 授業を多くの先生方が見られますので,多少緊張するかも知れませんが,普段通り,一生懸命取り組んでくれればいいです。また,普段と同じように,来校された方や本校の職員に,さわやかなあいさつをしてくれればいいです。
 さて,今,ロシアのソチでは冬季オリンピックが開かれています。皆さんも注目している選手がいると思いますが,私は,女子スキージャンプの高梨沙羅選手を注目しています。高梨選手は現在17歳。高校2年生です。一昨年卒業した先輩たちと同じ世代の人です。
 彼女がどうしてスキーのジャンプを始め,世界の頂点に上り詰めるまでの努力ができたのだろうと考えてみました。彼女のお父さんやお兄さんは,ジャンプの選手です。ですから,遺伝,という要素はあったと思います。しかしそれだけではないような気がします。周りの雰囲気(環境)が大きかったのではないかと思っています。彼女の生まれは北海道。多くの子どもたちが,将来スキーの選手になることを夢見ていることは想像できます。また,ジャンプ競技に夢中になる子どもたちもたくさんいることでしょう。そんな雰囲気の中で育ち,いつしか自分もジャンプの選手になろうという気持ちになったのではないかと想像しています。
 雰囲気(環境)が人を作る,とよく言われます。今朝も校門付近にいると,ほとんどの人が自分からあいさつをしてくれます。これは,品野中の生徒の中に,自分からあいさつをする,という雰囲気があるからです。また,先に触れた学び合いの授業でも,質問をしよう,意見を言おう,互いに聞き合おう,といった雰囲気があるからこそ,多くの生徒たちが質問し,意見を言い,互いに聞き合えるのだと思います。だからこそ学び合いが成立するのです。
 このように,雰囲気が人を作るのですが,そもそもその雰囲気とは,誰が作るのでしょう。それは,そこにいる人たちです。品野中の雰囲気は,品野中の生徒が作るのです。
 雰囲気が人を作り,その雰囲気はその人たちが作る。皆さんの成長のために良い雰囲気を,皆さん自身で,これからも作っていってください。現在,品野中は,とても良い雰囲気だと思っています。ただ,全ての場面でそれが言えるかどうかは疑問に思うこともあります。今後もさらに良い雰囲気になるよう,そして,全ての場面で良い雰囲気だと言えるように,互いに気を配りたいものです。それが皆さんの成長にとって,とても大切なことなのですから。

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学校行事
4/1 学年末休業日 3日まで
4/3 入学式準備 新3年8時45分登校
4/4 入学式 始業式 新2 3年9時15分登校
瀬戸市立品野中学校
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