最新更新日:2024/03/18
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

テストの目的

 本校では今週,中間テストを行います。そこで今日の集会では,テストの目的について話をしました。

 本校では衣替えの期間に入りました。気象条件に合わせ,夏服でも冬服でもどちらを着用しても構いません。今日の集会では,ざっと見渡したところ,夏服を着ている生徒はチラホラといった感じでした。これから気温が上昇してくると,多くの生徒たちが夏服になり,衣替えの期間が終わる頃には全員が夏服に替わります。
 先回の集会講話では「穀雨」の話をしました。この頃の雨はあらゆる穀物に恵を与えますが,穀物だけではなく,全ての植物がぐんぐん成長する時期です。ちょっと前までは枝に全く葉がついていなかった木々も,すっかりと新芽が吹き,優しい淡い緑色が目に鮮やかです。そんな緑も季節が進むにつれて深い色合いに変わり,目にしみるほどになります。そして,やがては実りの秋を迎えます。
 今年度がスタートして1か月。毎朝校門付近にいると,1年生も,ほとんどの人たちが自分から進んであいさつしてくれるようになり,随分品中生らしくなったなと感じると共に,うれしく思います。中間テストの後からは,部活動に1年生も正式に参加し,3学年がそろって本格的に活動が始まります。部活動だけではなく,修学旅行や野外活動など,各学年の行事や委員会活動など,様々な取り組みが本格化します。生徒の皆さんも,これらの活動を通してぐんぐん成長し,どのような実りを見せてくれるのでしょうか。とても楽しみです。
 さて,もうすぐ中間テスト。1年生にとっては初めての経験です。
 ところで,テストを行う目的は何でしょうか。一つは皆さんの学習に関する成績を付けるための資料です。ですから,この目的が大切なものであるには違いありませんが,もっと大切な目的があります。それは,テストを通して学力,特に得点力を高めることです。テストに向けて勉強し,努力すること。このことが皆さんの得点力を高めます。ですから,何の準備,勉強もすることなくテストをただ受けるだけでは意味がありません。テストとは嫌なものです。しかし,テストに向けて準備をしっかりとすることによって,その成果がテストによって確かめられると考えれば,嫌なテストも楽しみになってきます。テストを楽しめるように準備を進め,前向きにテストをとらえたいですね。
 テスト終了後は答案用紙が返却されます。得点も気になるところですが,正解や不正解の内容に注目してください。不正解だった問題については,なぜ正解できなかったのかをきちんと把握すること,そして同じ問題に出合ったときには今度こそ正解できるようにしておくこと,これが皆さんの得点力をさらに高めます。
 テストの目的をしっかりと意識して頭を働かせ,行動する。頑張ってください。

「合う」あれこれ

 今日の集会では,先週の「穀雨」について触れた後,「合う」について話をしました。

 随分暖かくなり,そろそろ衣替えかなと思う季節になりました。先週の木曜日,20日は二十四節気の一つ「穀雨」でした。二十四節気とは,1年を24の節に分け,それぞれに名前を付けたものです。「立春」「夏至」「秋分」「大寒」なども二十四節気で,これらは生徒の皆さんもよく知っていますね。
 「穀雨」は種まきや田植えの頃に降る雨,という意味で,この時期の雨はあらゆる穀物に恵を与えると言われています。ですから,この時期から農作業の準備を始める農家も多いようです。雨降りの日はちょっと残念な気がしますが,恵みの雨と思えば,雨に対しても感謝の気持ちを持つことができるかも。ちなみに,「穀雨」の次の二十四節気は「立夏」。暦の上では春も終わりを告げ,夏に向かっているということですね。
 さて,話は変わり,「合う」について。
 たくさんの物をみんなで「分け合う」のと「奪い合う」のとでは,それぞれの人の手元に物が残るという意味では,結果的にほとんど変わりがありません。しかし,その人たちの心の中身は随分違います。分け合っているときは,他の人にも心を配り,自分はこんなにもたくさんもらっていいのだろうか,あの人にももっと受け取ってもらおう,なるべくみんなが同じになるように,といった他を思いやる心が働きます。奪い合っているときにも他の人に心を配ります(他の人が気になります)が,そのときの心は,人よりも少しでも自分がたくさん手に入れよう,人のことはどうでもよく,自分さえよければ,と。そこには思いやりの心はありません。みんなが物を手にした後も,分け合ったときは誰もが満足し,ゆったりとした心に包まれることでしょう。しかし,奪い合った後には,必ずと言っていいほど不満に思う人がいます。また,何となくギスギスした雰囲気にもなるでしょう。
 現代は競争の社会と言われます。同じ競争でも,「競い合う」のと「足を引っ張り合う」のとでは随分違います。競い合うとは,互いに成長し,向上することを期待します。ですから,競い合うところには相手の成長や向上を喜ばしく思う気持ちがあり,そこには前進があります。一方,足を引っ張り合うところに前進はありません。自分が前進しなくても,相手が自分よりも後ろにいればいいのです。さらに,自分が後ろに下がったとしても,相手がもっと下がればいいのです。そんなところには成長も向上もありません。もちろん本当の幸せを感じることもないでしょう。あるとするならば,それはゆがんだ自己満足です。
 本校の授業で取り入れている「学び合い」は,どのような「合う」なんでしょうか。また,どのような「合う」にすべきなんでしょうか。

年度の初めに

 今年度も新学期がいよいよスタートしました。昨年度に引き続き,「校長室より」原稿を載せていきます。内容は,集会での講話や式辞を中心に,日頃考えていることや,本校の生徒への,校長としての思いを綴っていくつもりです。つたない文章ですが,ご一読いただければ幸いです。

 本日は,入学式と始業式を行いました。そこで,始業式で述べた式辞の内容を載せたいと思います。
 先ほどは,新1年生84名を迎え,入学式を行いました。また,新しく品野中学校に転入した職員の紹介を行いました。そして,始業式。新しい仲間を迎え,いよいよ平成29年度のスタートです。こうして3学年がそろい,無事にスタートできることを,まずは喜びたいと思います。
 先ほどの入学式では,次のような話をしました。2・3年生の皆さんには以前から折に触れて伝えていることですが,改めて意識してください。
 まずは,命を大切にして欲しいということ。自分はもちろん,自分以外の命も大切にしてください。これを強くお願いしたいと思います。
 次に,心を鍛え,育てようということ。行事や授業など,日々の生活の中で,強い心,感性豊かな心,優しい心を鍛え,育ててください。
 さて,2・3年生の皆さん,昨年,全校生徒が体育館に集まって行う全校道徳では,いろいろなテーマで話し合いをしました。その中の一つに,「残したい品野中の伝統は何か」というテーマがありました。合唱やあいさつ,掃除,応援合戦など,様々な意見が出されましたが,その中に,「伝統を引き継ぐという伝統」といったものもありました。これは,上級生の良い姿を下級生が見て,それを引き継ぐということです。例えば,3年生の合唱を1・2年生が聴き,その素晴らしさを1・2年生が引き継ぐ。あるいは2・3年生が自ら進んであいさつをする姿を1年生が見て,自分もあいさつしようとする。こういった姿勢を皆さんが持つことによって,品野中のよい伝統が,これから先もずっと引き継がれます。そして,皆さん自身の成長につながります。このことを常に意識して学校生活を送って欲しいと思います。
 昨日,3年生が学校に来て,入学式の準備をしてくれました。掃除や会場作り,教科書の配付など,本当に一生懸命活動してくれました。おかげで立派に入学式を行うことができました。3年生の皆さん,ありがとうございました。
 さあ,今日から新しい年度が始まりました。皆さんがどのような素晴らしい姿を見せてくれるか,楽しみにしています。みんなで品野中学校をより良い学校にしていきましょう。

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