最新更新日:2024/05/04
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瀬戸のすべての子どもたちが「瀬戸で学んでよかった」 瀬戸のすべての親たちが「我が子を瀬戸で育ててよかった」 瀬戸のすべての市民が「瀬戸で生きてよかった」

9月19日  スタディーツアー(8月4日)名古屋市中央卸売市場見学報告1/3

夏休みに、水野中、西陵小、水野小に在籍する生徒と児童の親子を対象に「食のスタディツアー」を開催しました。8月4日は、名古屋市中央卸売市場本場にて「命のつながりと食の安全」について学ぶコースでした。

午前中は、タコにまつわる体験と海産物についての講義がありました。
見慣れた茹でタコには抵抗なく触ることができても、生きたタコを前にすると、ほとんどの児童生徒たちが悲鳴を上げ、後ずさりをしていました。動き回るタコに恐る恐る近づいて、その肌触りや、触れることで体色が保護色に変化する様子などを確かめた児童生徒たち。「ぬめぬめしている」「ぷにぷにして気持ちいい」と様々な感想が飛び交っていました。

時間の都合上、親子でタコをさばく体験をすることは叶わず、お魚マイスターの神谷さんがさばく様子を間近で見学することになりました。タコの身に包丁が入り解体されていく生々しい光景に、児童生徒たちは涙を浮かべたり、顔を強張らせながら「かわいそう」とつぶやいたりしていました。さっきまで動いていた生物の命が目の前で絶たれ、動かなくなる。親子がそろって言葉を失う姿を横目に、神谷さんは包丁を動かしながら「食べるってこういうこと」とおっしゃっていました。命の重みをひしひしと体感する瞬間でした。

解体されたタコの体からぬめりを取るための「塩もみ体験」では、何回揉んでも、ぬめりが落ちずに苦労していました。ここで完全に落ちていないと、茹でた時に身がぼろぼろになるとのこと。協力し、一生懸命作業に励む児童生徒たちの姿がありました。

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たこを茹でている間に、お魚マイスターの神谷さんにタコを含めた海に生息する生物の話がありました。
・タコは頭足類のため、本来の向きは、足が上で頭が下になる
・世界の白身魚フライ事情
・ツナに加工されるマグロは、製品の名称により種類が異なる
・世界のお寿司事情
・魚を食べて、ジャンプすると背が伸びる(カルシウムが補給できる)
など、引き込まれる話題の連続でした。話の中には、出題された問題に対し親子で一緒に考えたり、手を動かしたりする機会も何度かありました。最後まで楽しく興味をもって学ぶことができました。

つい先ほどさばいたばかりタコと、冷凍タコとの味比べは、親子ごとに座ったテーブルで行いました。どの親子に尋ねても、「おいしい」と答えるのは、先程さばいたばかりのタコの方でした。小学生、中学生、大人、世代は違えども、おいしいと感じる要素は同じであるようです。「旨味がつまっている」「弾力がすごい」「こんなに違うのですね」などの驚きの声が上がっていました。このように、食べ物のおいしさをみんなで分かち合える喜びを味わえるのも、「共食」の良さの一つですね。おかわりも、親子そろってみんな新鮮なタコの方を選んでいました。鮮度の違いについても、五感を使って学ぶことができました。

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午後からは、名古屋市食品衛生検査所の方から、手洗いの重要性について教えていただいたり、検査所の見学をしたりしました。市場の安全を守る最先端の現場を知ることができました。

市場の見学では、多くの青果が保管されている場内に加え、特別に専用の冷蔵庫(3〜5度)や冷凍庫(−25度のもの、−50度のもの)の中にも案内していただきました。冷蔵庫は東京ドームの約1/4の広さで約2000トンの保管が可能で、県内の各地に向けて出荷されるそうです。冷凍庫(−50度)は、今まで体感したことのない静かな世界で、入った瞬間に悲鳴が上がり、「息ができない」「耳がちぎれる」「鼻の奥が凍る」などの言葉が次々に交わされていました。

今回、参加していただいた保護者の方からは、「魚を使った料理を増やしていきます」「2種類のタコの味の違いにすごく驚きました」「食べることの大切さ、命を頂いているということを子どもたちが経験できたことで、これからの家の食事の時間が変わると思います」「日本全国より市場に入ってきた食品の放射能の確認や添加物、薬品残留に至るまで食の安全を忠実に守られていることを学べた」「生きた命を収穫し、頂いているということだと親子で感じた時間となりました」との感想をいただきました。

「いただきます」とは、食べ物の命への感謝、そして、食材が食卓に並ぶまでに関わってくれた様々な人たちへの感謝の意味をこめた言葉です。世界を見渡しても、このような意味をこめたあいさつが存在するのは日本だけとも言われています。昔から各家庭では世代を超えて食卓を囲み、「共食」をすることでこの言葉の意味を共有し、様々なつながりに感謝することの大切さを後世へと伝え続けてきました。この先も途絶えることのないように、各家庭の食卓の在り方について考える機会になればと思います。

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