最新更新日:2024/06/14
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3/20 校長式辞

<校長式辞>
 卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。心から、祝福します。
 また、鈴鹿おろしに温かさを感じ、学舎の窓を開けば 伊勢海の、磯の香りが春の息吹を告げる今日の良き日に、ご来賓並びに保護者の皆様にご列席を賜り、平成三十年度鬼崎北小学校卒業式を挙行できますことを、心より感謝し、高いところから恐縮ではございますが、厚くお礼申し上げます。

 さて、卒業生の皆さん、今、一人一人に卒業証書を手渡しました。担任の水野先生、相川先生、皆川先生、加古先生が心をこめて呼ぶ名前に、皆さんはしっかりと答えてくれました。凜々しく、さわやかな皆さんの姿は、校訓「つよく うつくしく」の言葉そのものです。今、手にしている卒業証書には、この六年間の学びの成果、そして、家族や地域の方々の期待や希望が詰まっています。そのことを是非、受け止めて欲しいと思います。

 皆さんは小学校での六年間で、たくさんの体験や学習を通し、心も体も立派に成長しました。特に最後の一年間の活躍は、とてもたのもしく、鬼崎北小学校のリーダーとして、常に先頭に立ち、引っ張ってくれました。練習の成果を思う存分発揮し、それぞれが活躍したソフトボール・バスケットボール・サッカーの大会や市内音楽会。全校をリードし、最後まで頑張った校内運動会。学びの成果が相手にしっかり伝わるように表現を工夫し、何度も何度も仲間と確認して創り上げた学習の発表会。どれも、鬼崎北小学校の最高学年としてすばらしい成果を残してくれました。

 また、小さく、何も分からない一年生に、みなさんはこの一年間、とても優しく接してくれました。6年生を送る会で、1年生からプレゼントを渡されたときの皆さんの笑顔。とても素敵でした。どの思い出にも鬼崎北小学校の最高学年として、すばらしい姿がありました。きっと、私の後ろに座っている4年生・5年生たちは、皆さんの活躍ぶりにあこがれを抱き、「次は自分たちが」という新たな決意をもってくれたことでしょう。

 そこで、鬼崎北小学校を巣立つ皆さんに、私から一つだけ、お話をします。それは「夢をもつこと」についてです。
「プロのサッカー選手になり、海外で活躍したい」「幸せを感じられるお菓子を作るパティシエになりたい」「人の命を救う医師になるために、苦手な勉強をがんばりたい」「子どもたちを笑顔にできる保育士になりたい」等、八十五名いれば、八十五以上の夢がそこにはあります。皆さんの可能性を引き出してくれるのが、将来の夢です。考えれば考えるほど、心がワクワクします。
 
 皆さんは、日本の詩人である、相田みつをさんという人をご存じでしょうか?『にんげんだもの』など、難しい言葉を語らない独自のスタイルで、人間としてのありよう、生き方、いのちの尊さを考えさせられる作品を数多く残した人です。その相田さんは「夢をもつこと」について、こんな言葉を残しています。
 「夢はでっかく 根は深く」(根っこの根です)
 夢は自由であり、無限です。つまり、人には無限の可能性があり、その自分に与えられた可能性を引き出すには、大きな夢を持ち、諦めないこと。そして、大きな夢を実現するためには、それを支える強い心、しっかりとした根っこが必要なのです。見えない根っこが大切。つまり、見えない努力が大切なんです。根が深くなればなるほど、夢も大きくなります。「夢はでっかく 根はふかく」の「根」の深さにこだわりを持ち、自分らしさを大切に、歩んで行ってください。

 この先、苦しいことや辛く厳しい経験をすることが必ずあるでしょう。しかし、根を深くはる、努力や苦労を惜しまない人であってほしいと思います。乗り越えられない試練が、その人に与えられることはありません。皆さんの可能性は無限です。見えない根の部分を、自分でしっかり育ててください。
 皆さんの未来に、大きな花が、大きな夢が咲くことを願っています。

 四月から中学生になる皆さんには新しい世界が待っています。希望や期待と同時に不安もあると思います。しかし、失敗を恐れず新しいことに挑戦してください。自分が正しいと思ったことは、勇気を出して実行してください。そして、目標や夢の実現に向けて、今できること、今やらなくてはいけないこと、頑張ればできそうなこと、そんな努力を続けてください。そうすれば夢はきっと目標にかわり、実現に近づきます。皆さんのこれからの益々の成長と活躍を期待しています。

 さて、保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。小さな背中にゆれる色とりどりのランドセル、黄色い新品の安全帽子、振り返りもせず、「いってきま〜す」と嬉しそうに玄関を飛び出したあの日から、もう六年が過ぎました。卒業証書を受け取る子どもの成長を喜びながらも、ここまで順風満帆とはいかなかったことなど、様々な出来事が脳裏をよぎったことと思います。
 保護者の皆様のこれまでの育みに深く感謝と尊敬の念をお伝えしたいと思います。
 四月からは、いよいよ中学生。親からは、だんだん離れていきます。親からすれば寂しい気持ちはあるかと思いますが、離れていくことは、子どもにとっては健全な成長の証しでもあります。しかし、いくつになっても家庭は、子どもにとって、心の支えであり、大切な居場所です。子どもの成長にとって、一番影響をもつのが親であり、家族であることを、どうぞ忘れないでください。

 終わりになりますが、ご来賓の皆様の卒業生に対するご厚情と、平素より本校にお寄せいただいている温かいご支援・ご指導に対しまして、心よりお礼申し上げます。これからも、子どもたちを「地域の宝」として、末永く見守っていただけますことをお願い申し上げます。

 卒業生の皆さん、最後にもう一度だけ言わせてください。

 卒業おめでとう!

 平成三十一年三月二十日 
 常滑市立鬼崎北小学校長 大西 博
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