最新更新日:2024/09/24 | |
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品野中の掃除
本日の集会では,本校の掃除について話をしました。
昨日今日と,暖かい日が続いています。春一番が吹いたとの便りもありました。これからも寒い日と暖かい日を繰り返し,季節は確実に春へと向かっていきます。そんな季節の移り変わりを,見たり感じたりできる心のゆとりが欲しいものですね。 さて,2週間ほど前ですが,皆さんの掃除の様子をご覧になるために長久手市役所から8名の方が来校されました。11月の教育研究発表会で皆さんの掃除をご覧になった方が感銘を受けられ,是非市役所の方にも見てもらいたいと考えられ,来校の運びとなりました。 今回は,単に掃除の様子をご覧になるだけではなく,市役所の職員の皆さんにとって何か参考になることはないか,といった目的を持たれた上での来校でした。わざわざ遠くから来校し,中学生の活動を参考にしようということは,なかなかできるものではありません。そんな姿勢に頭が下がる思いです。 来校された皆さんは,掃除に一生懸命取り組んだり笑顔でハキハキとあいさつしたりしている姿をほめてくださいました。品野中の職員として,これほどうれしいことはありません。ただ,そこで少し考えたのですが,生徒の皆さんは,掃除やあいさつを,ほめられるから行っているわけではありませんね。外部の方が見てほめてくれる。だから一生懸命掃除やあいさつをする。そんなことはないはずです。学校がきれいになるから,気持ちが良いから,良いことだから,当たり前のことだから,伝統だから,などなど,動機は様々です。もちろん,ほめられるから行う。これも立派な動機です。しかし,ほめられなくてもきちんとする。そこに価値を見出したいですね。 来校された方からお手紙をいただきました。そこには,品野中の清掃活動見学を励みにし,市の公共施設職員全てが品野中生徒のように生き生きと活動できるよう前進したい,と書いてくださいました。見ていただいた私たちにとって,とてもありがたい言葉です。私たちもこの言葉を励みにしたいですね。 お手紙の中には,生徒の皆さんへの「贈る言葉」が同封されていましたので,紹介したいと思います。 生徒の皆様,再びの感動をありがとうございました。必ず将来の財産になります。 (贈る言葉) 掃除のきれいさは,自分の心の高さで決まる 掃除は,自分の心の鏡である 手抜きしない人が,人を成長させる 掃除は雑にやれば,雑用がふえる きれいにすればする程きれいになる 「大きな目標を持って頑張りましょう!」 ギブ・アンド・ギブ
昨日の集会では,火事のときの近所の人たちの動きから,「ギブ・アンド・ギブ」についての話をしました。
先日の土曜日のことですが,私の家の近くで火事がありました。大丈夫かなあと思い,様子を見に行きました。消防車はまだ到着していませんでしたが,近所の人たちが水の入ったバケツやそれぞれの家庭にある消火器を持って集まってきていました。また,消防車が到着したときに,消火作業の邪魔にならないよう,路上駐車してあった車を移動させる人もいました。自分たちでできることは何かないか,できることは何でもしよう,そんな気持ちが伝わってきました。ほどなく消防車が到着し,無事に鎮火しました。幸いけが人もいなかったようです。 実は,私自身も火事を経験しています。高校3年生のとき,今から40年ほど前の4月のことです。確か朝の9時頃だったと記憶していますが,学校で理科(地学)の授業を受けていたとき,担任の先生が教室に見えて「今,家が火事で燃えているからすぐに帰宅しなさい」と言われました。急いで学校を出ました。尾張瀬戸駅を降り,走って家に向かいました。次第に家が近づくと,空に煙がもうもうと上がっているのが見えました。我が家はどうなってしまうのだろう,そんなことを考えながら急ぎました。帰宅してみると,なんとか火は収まり,家にいた母も無事でした。聞くところによると,隣接している工場から火が出て,それが我が家に燃え移ったようです。ちょうどそのころ,衣替えの時期で,母が冬物と夏物を全て出し,入れ替え作業をしているときで,それらの衣類を近所の人たちが協力して運び出してくれたそうです。おかげで着る物がなくて困ったということはありませんでした。また,近所の人たちが炊き出しでおにぎりを作ってくれました。火事に遭った我が家のことを思い,近所の人たちが一生懸命動いてくれたことを思い出すと,今でも感謝の気持ちが湧いてきます。 先日の火事と40年前の火事。近所の人たちの行動を思い出すと,やはりいざというときには周りの人たちとの助け合いが大切だと改めて感じます。そして,動いてくれた人たちの気持ちを想像すると,それは決して見返りを期待したものではないと思います。生徒の皆さんも,周りの誰かが困っていると,何とか助けてあげられないか,自分にできることは何かないだろうかと思うことがあるのではないでしょうか。そのときの気持ちは,見返りなどは期待していないと思います。まさに,「ギブ・アンド・ギブ」ですね。 そういえば,かの福沢諭吉も次の言葉を残しています。 世の中で一番尊いことは,人のために奉仕して,決して恩に着せぬことです 「ギブ・アンド・ギブ」と通じるところがありますね。 |
瀬戸市立品野中学校
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