今日の集会では,中学生としてやるべきことをきちんと行うことの大切さについて話をしました。
先日,3年生が修学旅行に行ってきましたが,明日からいよいよ2年生は佐久島に行きます。また,1年生は明後日の水曜日に校外学習に行きます。
佐久島では,キャンプファイアーでトーチトワリングを行います。先週の金曜日,トーチに火を着けたリハーサルを予定していましたが,あいにくの天候のため,体育館で火を着けずに行いました。残念ながら火は着けませんでしたが,その演技は,素晴らしい,のひと言でした。一人一人,難易度の高い技も,見事に演じており,音楽に合わせた動きも,一糸乱れず,といった表現がぴったりとくるものでした。一生懸命練習したことを十分想像することができ,見ていて感動しました。態度も堂々としていて,本番での演技が非常に楽しみです。
トワリングのメンバーは16名ですが,実は,希望者が30名近くいたそうです。なぜ人数が減ったのかというと,そのうちの数名は,様々な事情で自ら辞退しました。そして,その他は,参加させてもらえなかったそうです。その理由は,家庭学習や部活動など,自分のやるべきことがきちんとできていなかったということです。これは少し厳しいかも知れません。しかし,本来やるべきことをきちんとやったうえでの参加が当然であり,できていない人が参加できないのは仕方がないと思います。もちろん,参加しよう,頑張って練習しよう,という意欲は高く評価できます。しかし・・・。
今回残念な思いをした人たち。その思いを今後の生活に,是非とも生かして欲しい。参加できなかったことを,よい経験(勉強)ととらえ,やるべきことをきちんとやり通してください。そうでないと,トーチトワリングに参加できなかったことの意味がありません。
今から2000年ほど前のローマ帝国の政治家に,セネカという人がいましたが,その人は次のような言葉を残しています。
「幸せになりたいならば,『あの時ああしていれば』と言う代わりに,『この次はこうしよう』と言うことだ」
人には誰でも失敗やうまくいかないことがあります。しかし,そのようなとき,いつまでも悔やむのではなく,次への一歩を考え,実際に行動することが大切,といった意味ですね。
先日,卒業生が品中を訪問してくれました。その人たちの進学先は,野球部が甲子園に出場したことのある高校で,来てくれた人の中に,野球部に入った人がいました。やはり今年も甲子園を目指しているそうです。その卒業生が言っていましたが,野球部では,試験で悪い成績を取ると練習に参加させてもらえないそうです。やはり高校生の本分は勉強であり,やるべき勉強がきちんとできないようでは,野球をする資格はない,ということでしょう。このように,やるべきことをきちんとやろう,という考え方だからこそ,甲子園に出場できるほどの強豪校になり得るのだと思います。
品中生の皆さん,やるべきことは何か,そしてそれをきちんとやっているか,改めて振り返り,できていないようであれば,是非とも今日から取り組んでください。