最新更新日:2024/05/11
本日:count up62
昨日:126
総数:738171
校訓「正しく 明るく 健やかに」

空き家は傷みやすい

 今日の集会での講話は,空き家が傷みやすいことから,人の健康について話をしました。

 空き家,つまり人の住んでいない家は傷みやすいと言われます。人が住んでいれば,汚したり,物をぶつけて傷つけたり壊したりします。ところが住んでいない家の方が痛みやすいと言われるのはなぜでしょうか。
 いろいろな理由があると思いますが,一つは空気のよどみです。人が住んでいれば玄関を開けるでしょうし,窓も開けます。家の中で人が動き回れば空気も動きます。空き家ではそういったことが一切ありませんので,空気が入れ替わることもほとんどなく,動くこともない。いわゆる空気がよどんだ状態になります。すると,空気中のカビや菌の胞子が緩やかに降りてきて,床やタンスなどに付着し,湿度や温度が高いときなどはすぐにカビだらけになります。空気が動かなければ湿度や温度も高くなりやすいので,なおさらカビが発生しやすくなります。また,ドアや鍵,コンセントの接続部分などの金属が錆びやすくなります。
 もう一つの理由は,人が住んでいないと,カビや錆びが発生したり傷んだりしても放置され,掃除したり修理したりされることはないということです。人が住んでいれば,家を傷めることもあるでしょうが,傷んだことがよく分かります。カビや錆びが発生しているとか,雨漏りの音がするとか,床がきしむとか。そういったことが分かると,早めに掃除をしたり修理をしたりしますので,家が大きく傷むことはありません。ただし,傷んでいることに気づかなかったり掃除や修理をしなかったりすれば,やはり家は傷んでしまいます。
 このように考えてきますと,人と家は同じようなものだと気づきます。
 人が傷むとは,心や身体が病気になってしまうということです。では,そうならないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。やはり,家と同じように,心と身体によどみがないようにし,傷みに気づいたらできるだけ早く修理(治療)することです。
 心によどみがないようにするには,なんと言っても人とのコミュニケーションが大切です。中にはコミュニケーションが苦手な人もいると思いますが,まずはあいさつから始めてみましょう。あいさつも立派なコミュニケーションです。朝の「おはよう」から始まる一日は,清々しいものです。人と関わり,人の話に耳を傾け,自分の意見や感想などをきちんと伝える。そして,人のアドバイスをしっかりと受け止め,取り入れるべき点は自分の中にきちんと取り入れる。そうすることによって,心はいつも新鮮な状態を保つことができます。自分の殻に閉じこもり,人と交わろうとしなければ,心がよどんでしまいます。また,自然や芸術に触れ,美しさや偉大さを感じることも,心がよどまないようにするためには必要です。「感動」するとは,心が動くことです。心が動けばよどむこともありません。
 身体の中によどみがないようにするには,新陳代謝が正常に行われなければなりません。「新陳代謝」とは,身体の中の古い細胞が新しい細胞に入れ替わることです。新陳代謝が正常に行われると,3ヶ月(講話では30日と言ってしまいました)で新しい身体に生まれ変わるそうです。しかし,正常に行われないと,古い細胞が身体にたまってしまうそうで,これが身体の中によどみがある状態です。こうなると,疲れがとれなかったり体調を崩したりします。バランスのよい食事と適度な運動を心がけ,新陳代謝がきちんと行われるようにしたいものです。
 心や身体が傷んで(病気になって)しまったら,もちろん,病院にかかって治してもらいます。これは当然のように思いますが,忙しいから,これぐらいならいいか,ということで,なかなか病院にかからないことも実際にはあるのではないでしょうか。もっと早く医師に診てもらえばよかったという話は時々聞きます。心も身体も,病気の早期発見と早期治療が何より大切です。
 心も身体もよどみがないように生活するとともに,病気になってしまったら,すぐに治療するように心がけたいですね。

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
学校行事
5/2 眼科検診
瀬戸市立品野中学校
〒480-1203
愛知県瀬戸市広之田町2-5
TEL:0561-41-0019
(番号表示でおかけください)
FAX:0561-41-3116
☆ご感想・ご意見をお寄せください。お手数ですがアットマークを「@」に直して送信をお願いします。
shinano-jhアットマークcity.seto.aichi.jp