最新更新日:2024/04/26
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

卒業式 式辞

 先週の金曜日に卒業式を行いました。そこで述べた校長式辞の一部を載せたいと思います。

 卒業生の皆さん,先日,この体育館で全校生徒による道徳の授業を行ったことは憶えていますね。テーマは「品野中の誇りとは何か」,でした。各学年が2名ずつ集まり,6名ほどの班を作って話し合いをしました。そして,その後,全体で意見の発表を行いました。あいさつ,掃除,学び合い,合唱,生徒,自然など,様々出されました。発言は,先生から指名されるのではなく,卒業生の皆さんを中心に,生徒自身によって,次々に進められました。このような姿を見て,皆さんの成長を感じずにはいられませんでした。この授業の後,1年生が次のような感想を書いています。「意見を全員で発表するときに,3年生の先輩を,すごいなあ,と思いました。ただ発表するだけでなく,理由と根拠がはっきりしていて,最後に問いかけることもできていて,見習いたいなと思いました」
 思えば,卒業生の皆さんは,1・2年生に,多くのことを自らの行動や態度で教えてくれました。あいさつや掃除,応援合戦や合唱への取り組み方など。また,授業や家庭学習についても,教えてくれました。皆さんの授業を見た2年生が,「やっぱり3年生はすごい。班の中で,分からないところは,自分が納得するまで聞いていた。分からない人がいたら,なぜそうなるのかを優しく教えていた。自分も3年生のようになりたい」と,感想を述べています。
 大きな行事に一生懸命取り組み,成果を残すことはもちろん大切です。しかし,毎日の授業や掃除,あいさつなど,当たり前のことを当たり前に行うことは,もっと大切です。このことがきちんとできる皆さんを改めて素晴らしいと思うと同時に,皆さんは私たち職員の誇りでもあります。

 さて,人生は,よく山登りにたとえられます。卒業生の皆さん,これからの長い人生,皆さんにとっての山や山頂とはいったい何でしょうか。目標,夢でしょうか。それとも生き甲斐でしょうか。
 山は,見る位置,見るときによって,それぞれ違った姿を見せてくれます。
 山頂までの道は一つだけではありません。さまざまな道があり,体力や経験などによって選ぶことができます。
 道に迷ったら,地図や周りの様子などをよく見て,ときには後戻りして確認することによって,進むべき道が定まります。
 山頂に近づくほど,登山道の傾斜は急になり,苦しみも増します。
 しかし,どんなに苦しくとも,時間がかかろうとも,一歩一歩確実に進んでいけば,必ず山頂に立つことができます。
 山は,苦しみを乗り越えて山頂に立った者のみに,すばらしい景色を見せてくれます。そして,苦しみが大きいほど,山頂に立ったときに大きな達成感を与えてくれます。
 山頂に立って周りを見渡してみると,たくさんの山が見えます。そして,新たな山頂を目指す意欲が湧いてきます。
 人生は山登り。自分の山を見つけ,山頂を目指して充実した日々を送って欲しい。そして,幸せを感じながら日々を過ごして欲しい。心から願っています。
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