最新更新日:2024/04/26
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

理科の授業から

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 2年生の理科の授業を見せてもらいました。
 授業の始まる前に教室に行くと,全員が各自,あるいは友達同士で原子記号や化学式を一生懸命覚えていました。この日は小テストがあり,それに備えての勉強のようです。高得点を取ろうとする意欲がかなり高いと感じました。
 テストプリントを配付するときに,先生は,列の先頭の生徒に「お願いします」と言いながら渡し,渡された生徒は「ありがとうございます」と言って受け取り,後ろの生徒に回していました。些細なことかも知れませんが,大切な一言であり,こういった言葉のやりとりを見ている生徒は,自然にその大切さを感じ,身に付けていくのではなでしょうか。そして,そのことが当たり前になっていくように思います。
 テスト時間はおよそ10分。テスト開始時に時間を決めてあったのではなく,「まだ時間の欲しい人は?」と確認しながら終了時間を決めていました。テスト時間があまり間延びしてもいけませんが,生徒に納得のいくまで取り組ませたいという配慮を感じました。
 9割以上の生徒が,解答欄の全てを埋めており,正解かどうかの結果はともかく,こういった生徒の姿勢が素晴らしいです。
 テスト終了後,すぐに3〜4人グループで答え合わせが始まりました。答案用紙を互いに交換し,教科書などを見ながら回答の横に小さく○付け。一通り終わったところでさらに交換。3人グループなら小さな○が2個,4人なら3個付くことになります。グループのメンバー全員が,他の答案全てを見て確認,ということです。その後,答案用紙を本人に返却し,確認と間違い直しに入りました。
 この一連の流れを見ていて,互いにみんなで覚えていこうという雰囲気を感じました。間違い直しのときに,「O(酸素)の書き方は〜だよ」「いつもこれを間違えちゃう」「しっかり覚えなきゃ」「C(炭素)は大文字だよ」「aを付け忘れてるね」といった教え合いの声が,いたるところから聞こえてきました。
 普通,小テストも回収して先生が採点します。しかし,この授業のように,テスト後すぐに答え合わせをすることによって,すぐに結果が分かります。そして,すぐに間違い直しをすることで記憶に残りやすいのではないでしょうか。さらに,グループで一緒に活動することで,みんなで,といった雰囲気や教え合いが生まれます。もちろん,指導は入っているでしょうが,生徒たちは実に自然に取り組んでいました。
 一通りの活動が終わったグループは,テストプリントの「練習」の欄に,原子記号や化学式を書いていました。しかも,先生からの指示は一切ありません。とにかく何もせずにぼーっとしている生徒はいないのです。授業でのよい習慣がかなり身に付いている印象を持ちました。

結果がすべてか

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 今日の集会では,学校の目的を再確認しながら,努力を続けることの大切さについて話しました。

 先週の集会で,自転車の練習を例に挙げ,努力を続けることの大切さを話しました。しかし,どれだけ一生懸命努力し続けても,思うような結果が出ないことがあります。ひょっとしたら,結果が出ないことの方が多いかも知れません。では,その努力は無駄なのでしょうか。
 現実の社会を見てみましょう。
 例えばプロ野球の選手。打率が3割のバッターと2割のバッター,どちらが評価されるでしょうか。当然3割の方です。この二人がどの程度の努力をしていたか,その努力の量が評価されることはなく,結果のみが評価されます。また,例えば営業マン。年間の売り上げを一千万円あげた人と百万円しかあげなかった人。その企業にとって,どちらが有能な社員か。当然一千万円の人です。ですから,給料もそちらの人の方が多くて当たり前です。この場合も努力の量が給料に反映されることはありません。
 このように,現実の社会では結果のみによってその人が評価されます。このことについて皆さんはどう思うでしょうか。努力も評価して欲しい,と思う人もいるかも知れません。
 しかし,プロ野球はチームが勝つことを要求されています。ですから,その人がチームが勝つことに貢献できているかどうかで評価されるのは当然です。また,企業は利益をあげることを要求されています。ですから,その人が企業の利益に貢献できているかどうかで評価されるのは当然です。現実の社会は厳しいものです。結果がすべてと言っても過言ではありません。
 しかし,どんな世界でも,結果を残すには努力が必要です。努力のないところには結果もありません。
 かの天才バッターイチロー選手の言葉に次のようなものがあります。
 「努力せずに何かできるようになる人のことを天才というのなら,僕はそうじゃない。努力した結果,何かができるようになる人のことを天才というのなら,僕はそうだと思う」
 要するに,イチロー選手が結果を残せているのは,努力があったからこそ,ということです。結果を残すためには,必ず努力が必要なのです。現実の社会では,結果を残すことを目的として人は努力するのです。
 では,学校はどうでしょうか。学校でも,学習成績や部活動などで結果を残すために皆さんは努力します。しかし,学校は結果を残すことだけを目的としているわけではありません。学校は,生徒が人間的に成長することを最大の目的としています。その成長の中には,努力することも含まれます。学校では,努力できる人を育てることも大切で大きな目的です。通知票の成績を,テストの結果だけではなく,普段の努力の様子も含めて評価しているのはそのためです。
 努力しても結果が出ないことは必ずあります。これは,勉強に限らず,部活動なども含めてです。しかし,今は結果を出すことが目的ではなく,将来のために努力できる自分を作っているのだと考え,努力を続けて欲しいと思います。そして,その先に結果が残せれば最高ですね。

昨年度,美術の授業から

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 昨日に引き続き,授業を見せてもらったときの感想を載せたいと思います。
 やはり昨年度の授業で,1年生の美術です。

 二点透視図法の練習でした。課題を先生が提示し,ポイントを説明したり確認したりした後,4人グループで相談しながら描いていました。そして,その後全体で確認,といった流れの授業でした。
 課題は,立方体の一面に出っ張り,一面にへこみのある立体を描くことです。「えーっ」といった声があがり,生徒にとってはかなり抵抗のある課題のようです。しかし,授業を見る限り,適度な難易度だと感じました。
 グループの中で,教え,教えられる姿が随所で見られました。先生の指示により,描けた生徒が他のグループに派遣される場面もありました。生徒からは,「そうそう」「だから〜」「きれいに描くには〜」「分かった」といった声が聞かれます。なんと言っても,何もしない生徒,他ごとをしている生徒が全くいません。誰もが意欲的です。
 全体で描き方を確認するとき,生徒に黒板で描かせたり説明させたりして,それを使いながらポイントを押さえていました。また,描き方の手順が分かるように,途中で止めながら確認していました。先生が説明してしまえば簡単ですが,生徒のやり方や説明を生かそうとする姿勢が感じられました。このことは,生徒の説明する力を伸ばすことにつながると思います。さらに,何名かの生徒に説明させ,手順や描き方の違いに注目させ,それぞれの手法を先生が認めていました。生徒たちは,自分のやり方や考え方のよさに,なかなか気づかないものです。そこで先生が認め,価値付けすることによって,自分のよさに気づき,そして,他の生徒も友達のよさに気づくのです。

昨年度,社会科の授業から

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 今日から授業が本格的に始まりました。
 昨年度ですが,2年生の社会科の授業を見せてもらったときの感想を載せたいと思います。

 この日は,授業の前半,復習の意味で,歴史の問題プリントを使い,関連する問題を先生が出題し,それを生徒たちが答えていました。
 出題に対してすぐに手を挙げる生徒がいましたが,隣同士で相談したり確認し合ったりするように促していました。コミュニケーションを取らせたいという先生の気持ちが伝わってきます。また,このことは,すぐに分かってしまった生徒だけで授業が進むことを防ぐ効果もあります。
 とにかく生徒の反応が活発で,どんどん手が挙がります。常に8割程度は手が挙がっている感じがしました。
 少し難しめの発問に対しては,さすがにすぐに手を挙げる生徒はいません。しかし,調べ,相談すると,多数手が挙がります。それにしても発言の意欲はかなり高いです。
 「分からない→調べる・相談する→挙手」といった流れは,学び合いの一つのパターンだと思います。色々な目的でこのパターンは使えると思いますが,この授業では,知識の新たな獲得や確認がその目的で,当然これもありです。特にこの時間のように,授業の前半で行うことは,授業に勢いが出てよいと感じました。
 クイズのような感覚で,連想ゲーム的な出題もあり,生徒は楽しく取り組み,実に生き生きとしていました。

飛行機と自転車

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 今日の集会では,飛行機と自転車をたとえとして,今の時期に頑張ることの大切さと,勉強の努力を続けることの大切さを話しました。

 新学期が始まって1週間余りが過ぎました。学級の係や委員会が決まり,給食や掃除も始まりました。今週からは本格的に授業も始まります。新しい学年や学級に,少しは慣れたでしょうか。1年生にとっては,まだまだこれから部活動が始まり,授業後の活動があり,朝練習もあります。毎日の家庭学習もあります。精神的にも体力的にも,今以上にきつくなると思います。
 さて,ここで,飛行機が滑走路を走り,地上を離れてぐんぐん高度を上げ,上空高く安定した水平飛行をするまでをイメージしてみてください。飛行機が最もパワーを必要とするのは,どの場面でしょうか。おそらく多くの人が予想できると思いますが,離陸してから安定した水平飛行に移るまでだそうです。重くて大きな機体を,空高くまで持ち上げなければならないわけですので,当然,大きなパワーが必要となります。水平飛行をしているときに比べると,3.5倍ものパワーが必要だと言われています。
 今の皆さんは,ちょうど飛行機が水平飛行に移るまでの,最もパワーの必要なところにいます。いろいろなことが新しく,十分に慣れて物事を順調に進めて行くには,まだまだ時間がかかります。また,それまでは苦しいこともあると思います。しかし,今が頑張りどき。テレビのCMではありませんが,「いつ頑張るの?」「今でしょう」。また,「はじめよければ全てよし」ということわざもあります。新しい環境に十分慣れるまで,水平飛行に移るまでのしばらくの間,頑張ってやっていきましょう。
 先に書いたように,今週から時間割に沿って,本格的に授業が始まります。
 勉強というものは,自転車に乗る練習とよく似ています。世の中には,全く練習しなくても,いきなり自転車に乗れてしまう人がいます。残念ながら,私にはそういった恵まれた才能はありませんでしたから,小学生の頃,乗れるように一生懸命練習しました。早く乗れるように,毎日毎日練習しました。しかし,なかなか思うようにはいきません。しかし,あるとき,フッと乗れるようになったのです。「あっ,乗れた」という感じでしょうか。もしも,練習の成果が現れないため,乗れるようになるのをあきらめて練習をやめてしまったら,この瞬間は訪れることなく,自転車に乗れるようにはならなかったでしょう。
 目に見える成果は現れなくても,練習を繰り返すうちに,私の身体の中で,ほんの少しずつ,自転車に乗るための準備が進んでいたように思います。それがあるとき実を結び,「あっ,乗れた」となったのだと思っています。
 勉強もこれと同じです。一生懸命勉強しても,なかなか成果が現れない。テストの得点が伸びない。しかし,目には見えませんが,努力の成果は,少しずつ確実に身に付いているはずです。大切なことは,成果が現れることを信じて,努力を続けることです。努力をやめてしまえばそれでおしまい。それまでに少しずつ身に付いた力も,やがては消えていってしまうかも知れません。
 今後,一生懸命勉強しても,なかなか成果が現れないといった時期が必ず来ます。そんなときは,この話を思い出し,努力を続けてください。

あいさつ

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 今日は集会で「あいさつ」について話をしました。

 新学期が始まり,皆さんが登校するのは今日で3日目です。まだまだ始まったばかりですが,いろいろなことが少しずつ動き出しています。
 私も例年のように,校門付近を歩いたり走ったりし始めました。
 この時期,登校の様子を見ていると,1年生と2・3年生はすぐに見分けがつきます。2・3年生は顔を知っているということもありますが,1年生は,やはりまだまだ小学生の雰囲気が残っています。また,身につけている物,例えば靴や制服などが新しく,少し大きめの物になっていることが多いようです。
 さらに,大きく違うこととして,あいさつがあります。2・3年生の人たちは,ほとんど全てと言っていいぐらい,みなさんの方から「おはようございます」と言ってくれますが,1年生は,半分ぐらいでしょうか。もちろん,私からあいさつすれば,きちんと応えてくれます。
 品野中の生徒はあいさつがしっかりできる,と地域の方や来校された方からよく言っていただけます。また,高校入試に備えた面接練習で,品野中のよいところを生徒に聞くと,「あいさつがよくできる」と答えてくれる人がたくさんいます。私も,品野中のあいさつは素晴らしいと思っています。これまでに私が勤めた学校にも,あいさつがよくできるところはたくさんありました。しかし,品野中の素晴らしいところは,生徒のみなさんからあいさつができる,という点です。このような学校は,経験したことがありません。
 あいさつは,互いにどちらからともなく声をかけてこそ成り立つものです。ですから,どちらも声をかけなければ成り立ちません。そういった意味で,自分からあいさつできるのは,とても貴重なことだと思うのです。
 今の2・3年生も,1年生のときは,全員が自分からあいさつができていたわけではありません。上級生の様子を見ながら,あるいは指導されながら,いつの間にか自分からできるようになったのです。伝統とは,このように伝わり引き継がれていくものです。あいさつだけではなく,品野中の様々なよい伝統を,みんなで伝え,伝えられながら守り,さらによいものにしていって欲しいと思います。
 最後に,ネットで見つけたあいさつに関する標語の中から,私が気に入った作品を紹介しておきます。

   目を合わせ かわすあいさつ 自分から

   おはようの 元気なあいさつ 活力源

   あいさつは みんなを結ぶ 心の輪

入学式・始業式

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 新1年生の保護者の皆様,お子様のご入学,おめでとうございます。心よりお祝いいたします。
 さて,4月5日は,入学式と始業式を行いました。そこで,始業式で述べた式辞を載せたいと思います。

 先ほどは,新1年生84名を迎え,入学式を行いました。また,新しく品野中学校にみえた職員の紹介を行いました。そして始業式。新しい仲間を迎え,いよいよ平成25年度のスタートです。皆さん一人一人にとって,楽しく,充実した1年になるよう,頑張っていきましょう。
 入学式では,命を大切にしよう,自分の命はもちろんですが,自分以外の命も大切にしよう,という話をしました。また,心を鍛え,育てよう,という話もしました。強い心,豊かな心,優しい心を,行事や授業,日々の生活の中で,鍛え,育てていって欲しいと思っています。
 毎日の学校生活の中で,最も長い時間を過ごすのは何でしょう。それは,授業です。授業では,教科の内容だけではなく,例えば努力の大切さなど,いろいろなことを学びます。また,授業を通して,心を鍛え,育てることもできます。ですから,皆さんには授業を大切にして欲しいと思います。
 本校では,昨年度から全校体制で,生徒同士の「学び合い」ができるような授業を目指し,実際に取り組んでいます。難しい問題の解き方を教え合う,自分の考えを発表し合う,生徒同士で意見を言ったり質問したりして議論する,こういった活動を授業の中に取り入れ,コミュニケーションの力を伸ばしたり,学力を高めたりしようとしています。
 授業は受けるものではなく,参加し,皆さんが自分たちで創っていくものです。是非,積極的に発言し,他の生徒の発言を意欲的に聞き,互いに学び合っていって欲しいと思っています。
 今日の入学式に向けて,昨日,3年生の皆さんが一生懸命準備をしてくれました。おかげで,すばらしい環境の中で入学式を行うことができました。3年生の皆さん,ありがとう。品野中学校には,3年生だけではなく,2年生も含め,すばらしい先輩がたくさんいます。1年生の皆さんは,このことを頭に置き,よいところをしっかりと吸収し,自分を成長させていってください。そして,品野中学校のよい伝統を引き継いでいってください。
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学校行事
4/1 学年末休業日 3日まで
4/3 入学式準備 新3年8時45分登校
4/4 入学式 始業式 新2 3年9時15分登校
瀬戸市立品野中学校
〒480-1203
愛知県瀬戸市広之田町2-5
TEL:0561-41-0019
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