最新更新日:2024/04/26 | |
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国語の授業から
1年生の国語の授業を見せてもらいました。
新旧2枚の自分の書写作品を鑑賞し,よさを鑑賞文として書く授業でした。 初めに,自分の成長を見るために作品を客観的に鑑賞し,それを伝えるために文を書こう,と先生が投げかけました。そして,プリントを配付し,2枚の書写作品を見せながら見方のポイントを説明しました。 グループになり,まずは他生徒の作品のよさをプリントに記入するように指示。思った以上にたくさん書いている生徒が目立ちます。内容は,バランス,丁寧さ,きれいさ,トメ・ハネ・ハライなどの観点がほとんどで,中には,「力強い」と書く生徒もいます。やはり,作品から伝わってくる印象よりも,見た目についての方が書きやすいのでしょう。 次に,他生徒からの意見を参考に,自分の作品を鑑賞し意見を書きました。 そして,先生が鑑賞文の書き出しや文体の説明をしたり,他クラスの鑑賞文を紹介したりした後,自分の作品に対する自分や他生徒からの意見を元に,鑑賞文を書く活動に入りました。そして,書き終わった段階で再度グループになり,互いに鑑賞文を発表し合いました。このとき拍手の起きたグループがあり,とても微笑ましい雰囲気でした。 鑑賞文をすらすらと書く生徒もいれば,なかなか進まない生徒もいます。この違いは何でしょう。いろいろな要素があるでしょうが,一つは生徒のこれまでの言語活動の量や質によるのではないでしょうか。読書量やコミュニケーションの量,そして,それに応じて身に付けている語彙の量や観点の豊富さ,感性,表現力など。 ここで改めて思いました。それまでに培ってきた生徒一人一人が持っている観点や感性,表現力などを補うものが学び合いではないでしょうか。ですから,今回の授業は,学び合いがあればこそ成立したような気がします。 最後の場面で生徒たちは互いの鑑賞文を紹介し合い,学び合いました。ただもう少し時間があれば,もっとじっくりと聞き合い,互いの文章を味わい,その表現からもっと深く学び合えたかなと思います。さらに,聞き合った感想を書くと,他生徒の表現から学んだことを意識し,確認することができます。 この文章の内容には,この授業をした先生と私との話し合いの中で気づいたことも多数あります。授業を見ただけでは気づかなかったことが,話し合うことによって新たな気づきを生みました。まさに学び合いです。やはり学び合いは楽しい。そして,その内容は記憶に残ります。 家庭の授業から
2年生の家庭の授業を見せてもらいました。
スナップボタンの付け方を理解することがこの授業のねらいでした。しかし,習熟まではねらっていません。 まず初めに,スナップボタンが使われているところを,生徒と先生とのやりとりを通して確認しました。男子は制服のズボンの裾,女子はセーラー服の襟の部分などです。そして,制作中のティッシュボックスカバーのどこにスナップボタンを付けるのかを先生が指示し,各自の作品に印を付けました。 この時間は被服室での授業なので,大きな机に4人掛けで,すぐにグループ活動に入ることができます。 2cmほどの大きなスナップボタンが縫いつけてある見本を各グループに配付し,それをよく見て問題の答えを見つけるように指示がされました。その問題とは,(ア)1本取りか2本取りか,(イ)縫い始めはどこか,(ウ)縫い終わりはどこか,といった内容です。 グループごとですぐに活動が始まりました。「これって玉結び?玉止め?」「1本なのか2本なのかよく分からない」といった会話が聞こえてきます。見本をじっと見つめたりいろいろ触ったりしながら答えを見つけようとしている様子が見られました。 見つけた答えを発表し,その後先生が正解を伝えました。多くの生徒が正解しましたが,発表のときの表現が難しかったようです。 次に,大きなスナップボタンの模型とやや厚い台紙を各グループに配付し,見本を見て実際に縫いつけました。かなり苦戦していましたが,見本をよく観察し,相談しながら何とかやっている様子です。どのグループもだいたいできた段階で作業を中止しし,巨大模型を使って付け方の説明を先生が行いました。 最後に,自分の作品にスナップボタンを一組縫いつける作業を行いました。スナップボタンは表裏があるので,どのような向きに付けたらいいのか迷ったり,縫い方がよく分からなかったりする生徒もいます。しかし,同じグループの生徒に相談しながら作業を進めています。一度分かってしまうと黙々と作業が進みました。 実技の指導では,まずは先生がその方法を説明し,その後実際にやってみる,といった流れが多いように思います。しかしこの授業では,見本をじっくり見させ,それから先生の説明があり,そして作業,といった流れでした。しかも,問題を与えたり模型を縫いつけさせたりするなど,見本をよく観察させるための手だてが打ってあります。また,随所でグループによる学び合いが仕組んであります。 まだまだ不十分な生徒もいるでしょうが,このような,先生による意図的な仕掛けによって,この授業のねらいはおおむね達成できたのではないでしょうか。特に,付け方に迷ったり分からなかったりした場合,すぐ近くに相談相手がいるのは大きいと思います。教える生徒も,その理解が深まったり,より分かりやすい表現が身に付いたりする効果も期待できます。 この授業は,正しい技能を理解させるための一つの例だと思います。いろいろな場面,教科で活用できるのではないでしょうか。 国語の授業から
2年生の国語の授業を見せてもらいました。
この授業は,できるだけ詳しく描写した文章を書くのをねらいとしていました。その活動に向けて,授業の前半で本文「盆土産」から文章を選んだり,先生が示した例文を二つ比べて意見交換をしたりする時間が設定されていました。 まずは本文から文章を選ぶ活動です。発表のときには,選んだ理由も発言するように先生から指示がありましたが,このように,どの教科でも理由を大切にしたいものです。それは,理由の中に,その生徒の見方や考え方が現れるからです。それを共有することによって,生徒は今まで気づかなかった観点を持つことができるのです。 発表のときに,「聞こえないからもう一度言って」という声が生徒の中からありましたが,こういうことが言える雰囲気がいいです。 生徒が発表した中に,注目したいものがありました。その生徒は,「自分の鼻の頭を〜」という文章を選びましたが,その理由が,「『にらむ』の一言で済むのに,わざわざ長く書いている」です。これはこの授業のねらいに迫る発言です。 次は,先生が二つの例文A,Bを示して意見交換する時間です。Aの例文は「彼女は別れが悲しくて泣いた」,Bは「彼女は列車の窓から身を乗り出し,あふれる涙をそのままに,手を振り続けた」です。 はじめに少し周りと相談してから意見の発表です。次のようなやりとりがありました。 生徒:AはBをまとめている。 先生:どう? 生徒:同じ場面なのにBは詳しい。 生徒:同じ場面ではないと思う。Aは「悲しい」と書いてあるが,Bは書いてない。 生徒:Bは「悲しい」ことを読み手が想像できる。 先生:どう? 生徒:AのことをBは,動作で表している。 先生:どう?(うなずく姿あり) 生徒:Bの方が友情が深い。 生徒:○○さんの言っていることは分かるが,Aは人との別れとは限らない。故郷との別れかも知れない。しかし,Bは「手を振る」があるから,人との別れ。 AとBが同じ場面かどうかは大きな問題ではありません。実際,この二つの例文だけからは判断できません。大切なことは,同じ「悲しさ」を表現するときの違いに気づくかどうかです。生徒たちは,やりとりを通して,その違いに気づいていったように思います。 次に,生徒たちは先生の動作を見てその様子を描写しました。その動作とは,黒板の前で教室全体を見渡した後,前の出入り口に向かって歩き,廊下を見てから出入り口を閉め,再び元の位置に戻る,といったものです。 まずは各自が文章を書きました。そしてグループになり,自分の文章を紹介し合い,さらに自分の文章を修正する活動を行いました。自分の文章を紹介し合った後の活動はグループによって様々で,一人一人が黙々と文章を書き始めるところと,「きょろきょろと」「何かを確認するかのように」など,表現について話し合っているところとがありました。 授業の最後で,各グループの代表が文章を発表しました。かなり詳細に描写してあるものばかりで,先生の表情や動きを「満足したように」「犯罪者のように」「きょろきょろと」「ドライアイス」といった擬態語や比喩表現をたくさん使って表現していました。 この授業は,先生の仕組んだ流れや学び合いによって,ねらいに迫れたと感じています。このことを確かめるために,グループで文章を紹介し合ったことによって,はじめの文章がどのように変わったのか,また,本時の感想などを生徒に聞いてみたい気もしました。 物や食べ物を大切に今度の土日はせともの祭です。みなさんも知っているように,品野中学校も,「道の駅 瀬戸しなの」でせとものの販売をします。美術窯業部やA組,それから保護者の方々が一生懸命作成した作品を販売します。 昨日,PTAの役員さんたちが,作品の梱包作業を行いました。5月の半ばから始まったPTAの作品作りもいよいよ大詰め。梱包も終わり,いよいよ出店できるまでになりました。私もこの活動に参加させてもらって3年目になりますが,改めていろいろと感じることや思ったことがあります。 みなさんは,陶器が商品として店に並ぶまでにどれぐらいの手間がかかるか知っていますか? 品野に住んでいるみなさんですから,知っている人も多いと思いますが・・・。 まずは,購入した土から空気を抜く作業があります。土の中に空気が残っていると,焼いたときに中の空気が膨張し,ひびが入ったり破裂したりしてしまいます。次に,実際に土を使って作品を作ります。そして,数日間乾かし,土に含まれている水分を抜きます。この工程も,焼いたときの破損を防ぐためです。十分に乾いたら800度ぐらいで素焼きをします。素焼きができたら,作品の表面をなめらかにしたり角をとったりする仕上げの作業があります。次は作品に色や表面をガラスのようにつるつるにするために,薬を塗ります。そして,いよいよ1200度ぐらいの高温で本焼きです。素焼きも本焼きも,できるだけ一度にたくさん焼いた方が燃料がかかりませんから,窯の中に並べるときには,余ったスペースができるだけなくなるように工夫をします。こうしてできあがった作品を梱包しますが,店まで運ぶときに,割れたり欠けたりしたら売り物になりません。ですから,大量の作品一つ一つを慎重に包んでいきます。これらを店まで運び,ようやく販売となるのです。 どうでしょう,実に多くの手間と時間がかかりますね。しかも,そこには人の思いも込められているように思います。実は,陶器だけではなく,身の回りの物や食べ物は,すべてが多くの人の手間や時間がかけられています。ですから,物を粗末に扱ったり,食べ物をたくさん残したりするのは,それまでに関わってきた人たちの苦労を無駄にしてしまうような気がしてなりません。 現在は物が豊富で,「使い捨て時代」などと言われて久しいですが,以前は,「もったいない」という言葉をよく聞きました。この言葉が死語になりつつあるようで,とても残念に思います。 PTAの陶器作りは,役員さんたちが中心となった活動ですが,これはすべてボランティアで,報酬は一切ありません。PTA活動の充実や部活の補助などのために一生懸命やってくださっています。本当に頭の下がる思いがします。 今度の土日は,時間があったら是非,家族や友達を誘って品野中の店をのぞいてみてください。きっと,美術窯業部やA組,保護者の方々が手間暇をかけ,思いを込めた作品に出合えると思います。気に入った作品があったら買ってください。そして,大切に使ってください。 2学期始業式式辞8月最後の日曜に予定されていた,例年行っている除草作業が,雨天のため中止されました。いつもはこの作業で学校がきれいになり,体育祭を迎えることができていましたが,今年はそれができませんでした。運動場などに多くの雑草が残ったままになり,どうしようかと思っていましたが,先日,テニス部,ソフトボール部,野球部の人たちが運動場の草取りをやってくれました。おかげで運動場が見違えるようにきれいになりました。とても感謝しています。ありがとうございました。今後,体育祭の前に何度か草取りを行うと思いますが,体育祭の準備として,また自分たちの生活の場である学校をきれいにするという意味で,みんなで協力していきましょう。 2学期の大きな行事の一つに体育祭があります。今年は例年と違い,3年生だけが2クラス。縦割り種目や応援合戦が例年と同じようにはできません。このことは年度当初から分かっていたことで,何とかうまい方法を考えねばと思っていました。この課題が解決できないときは,最悪の場合,縦割り種目や応援合戦を中止せざるを得ない,とも思っていました。これは一つのピンチです。 しかし,生徒議会を中心に,みなさんの英知を結集し,解決方法を考えてくれました。例年とは少し形は違いますが,縦割り種目も応援合戦も行うことができそうで,ホッとしています。しかも,大きな副産物も産み出してくれました。それは,課題の解決に向けて,クラスで話し合ったり,その結果を議会に持ち寄って,さらに話し合ったりした経験そのものです。この経験は,今後のみなさんにとってとてもよいものになり,大切な学びにもなったはずです。いわば,ピンチを乗り越え,さらに大きなものをつかんだと言うことです。 まだまだ暑い日が続きますが,2学期は1年のうちでもっとも過ごしやすい時期。勉強や運動などに最適な時期でもあります。実りの秋と言われるのは,多くの植物が実を実らせる,ということですが,学校でもみなさんの成長にとって,多くの実りが期待できるという意味でもあります。 これからも,様々な困難や課題,ピンチに遭うこともあるでしょう。そんなときは,体育祭の課題を解決したように,また,解決に向けた経験から大きな学びをつかんだように,様々な困難に立ち向かって欲しいと思います。そうすることによって,ピンチから大きなものをつかむことができます。 みなさんの素晴らしい姿を随所で見られることを期待して,式辞とします。 ペルセウス座流星群
今日の出校日の集会で、私が見た星の話をしました。
ニュージーランドで見た南十字星やオリオン座、そして、北丘で見たペルセウス座流星群やオリオン座のこと。私は今の夏の時期に、日本でオリオン座が見られるとは思っていませんでしたので、新発見でした。 夏休みも残すところあと10日あまり。やるべきことはきちんと済ませ、夏休みならではの体験もして欲しいと思っています。そして、2学期に向けて、気持ちを高めて欲しいと思っています。 2学期の始業式には、生徒の皆さんが全員元気な姿を見せてくれることを願っています。 下の写真は、北丘で1個だけ撮影できたペルセウス座流星群です。 剣道部女子 愛日大会出場 個人戦
個人戦には,1名が出場しました。
1回戦,2回戦ともに順調に勝ち上がり,3回戦に駒を進めました。 3回戦の相手は柏原中の選手。精一杯頑張りましたが,残念ながら敗退しました。 しかし,結果は愛日地区のベストエイト。立派な成績です。 団体,個人ともに,一生懸命戦い,日頃の練習の成果を出してくれました。 剣道部女子に,大きな拍手を送りたいと思います。 剣道部女子 愛日大会出場
団体戦は,予選リーグから始まりました。
第1試合は,小牧の味岡中と対戦し,見事に勝利。 第2試合は,日進東中との対戦でした。非常に接戦で,手に汗握る戦いを繰り広げましたが,惜しくも敗れてしまいました。 第3試合は,春日井の強豪,松原中です。 この試合に勝てば決勝トーナメント出場が決まったのですが,健闘及ばず敗退しました。 最終的に,予選リーグは1勝2敗の結果で,決勝トーナメント出場を果たすことはできませんでした。 中総体卓球女子
予選リーグを突破し,決勝トーナメントに駒を進めました。
惜しくも4位となり,愛日大会出場を逃しました。 しかし,最後まで全力を出し切ろうとする姿は立派でした。 テニス部女子 愛日大会団体ベストエイト
テニス部女子は、愛日大会で敗れはしましたが、瀬戸旭大会優勝、愛日大会ベストエイトという素晴らしい結果を残しました。
これまでの努力と結果に対して、惜しみない拍手を送りたいと思います。 テニス部女子 愛日大会団体戦出場
テニス部女子は、瀬戸旭大会で優勝し、愛日大会に進出しました。
1回戦は小牧の北里中と対戦し、見事勝利を収めました。 2回戦は強豪日進西中との対戦でした。 手に汗握るラリーを繰り広げましたが、健闘及ばず、敗退しました。 1学期終業式式辞皆さんは,授業や部活動,生徒会活動や行事などを通して多くの経験をし,様様なことを学んできました。そこで,自分がどのような取り組みをしたのか,周りの人たちとの関わりはどうだったのか,成果は上がったのか,以前の自分と比べて何ができるようになり,何をしなくなってしまったのか,こういった観点で振り返ってみて欲しいと思います。これは,自分で自分を評価する,いわゆる自己評価です。 今日は終業式の後,各担任の先生から通知表が渡されます。そこには,皆さんの学習や部活動,行事などへの取り組みの様子や結果に対する評価が書かれています。それは,他の人が自分を評価する,いわゆる他己評価です。 自己評価と他己評価,この二つから1学期の自分を見つめ,この先自分の頑張るべきことを決め,明確な目標を定めてください。最も大切なことは,「さあ,やるぞ」という気持ちを高めることです。 さて,明日からいよいよ長い夏休みが始まります。普段だと,決められた時刻までに登校し,日課に従って授業に参加したり掃除をしたりします。そして授業後は委員会活動や部活動を行います。しかし,夏休みは,部活動や応援の準備などで登校することもありますが,毎日毎日日課に従って行動することはありません。自分で自由に使える時間が,夏休みは圧倒的にたくさんあります。 これはとてもうれしいことです。普段はなかなか時間が取れなくてできなかったことができます。じっくりと取り組んでみたいこと,チャレンジしてみたいことに時間を使うことができます。 一方,自分で使える時間はたっぷりあるのに,何をしていいのか分からない人もいるかも知れません。ただ何となく過ごし,夏休みが終わったときには何も残っておらず,時間だけが過ぎ,唯一身につけたのは怠け癖。こんなことにならないようにしたいものです。 時間の使い方を見れば,その人の価値観やものの見方や考え方が分かると言われます。時間を使うのは自分です。使った時間から得られる結果を受け止めるのも自分です。夏休みは,いかに時間を使うのか,自分が試されるときです。夏休みが終わったときに,いい時間を過ごしたと言えるよう,充実した毎日にしてください。 最後になりましたが,最も大切なこと,冒頭にも書いたように,それは皆さんの健康と安全です。2学期の始業式には,全員が元気に集まれるよう,願っています。 数学の授業からこの授業は,二次方程式を利用して問題を解く練習でした。 【問題】 横が縦より2cm長い長方形の4すみから,1辺3cmの正方形を切り取り,直方体の容器を作ったら,容積が93cm3 になった。長方形の縦と横の長さを求めよ。 問題の印刷されたプリントを配付すると,生徒はそれをノートに貼り,すぐに取り組み始めました。 先生はA君を指名し,黒板に式などを書かせましたが,方程式の解や問題の答えまでは書いていません。はじめの立式とそれを整頓して簡単にした形まででした。 A君が板書し始めると,「悪いけどさー,もうちょっと濃く書いて」といった声が挙がり,それに応えてA君は,濃く書き直しました。先生は,「前でやっているのを見て質問を考えておいて」と指示。その後,生徒のでき具合と時間を見計らい,やめるように指示。そして質問を受け付けました。すぐに何人かが挙手したので,A君を前に出して指名するように指示しました。 「最初の式が分からない」といった質問が出ました。この発言が聞き取りにくく,「聞こえません」という声が挙がりました。この質問をしたのは列の先頭の生徒で,後ろの方まで聞こえませんでした。この様子を見て,コの字隊形を考えてみる必要を感じました。先の「もっと濃く書いて」もそうですが,こういった声が挙がるクラスの雰囲気がいいです。人の発言をきちんと把握したいという態度の現れです。 A君は,図を使って最初の式の説明を始めました。横の長さが「x+2」になることの説明のとき,A君は先生のアドバイスを受け,「これが分からない人はいませんか」と聞き,他の生徒に説明を求めました。 「xを使った式=直方体の容積93」の説明に入る前に,先生は直方体の体積の求め方(縦×横×高さ)を挙手による発言で確認しました。そして,A君の指名により,直方体の縦,横,高さがそれぞれ発言され,その都度「分からない人はいませんか」と確認しながら進めていきました。 先生は「質問した人,どう?」と投げかけ,理解できたことを確認しました。その後,「他の質問は? 指摘でもいいよ」。これに対し,「(式全体が)3で割れるから,先に割った方がいい」といった指摘がありました。欲を言えば,「常に計算をできるだけ簡単にしようとする姿勢がいいね」とほめたいところです。ほめることによって発言内容が価値付けされ,さらに,このことのよさが他の生徒にも伝わります。 「xが何か,書いていない」という指摘がありました。先生は挙手による指名で黒板に書かせました。「直方体のたてをxとする」と書きましが,これは正解ではありません。正しくは「長方形のたて」です。そこで先生は,「これでいい?」と投げかけ,「書き直せる人は?」と挙手させ,黒板に書かせました。 20分程度の参観でしたが,学び合い満載でした。先生による説明はほとんどなく,生徒による説明,質問,そして質問に対する説明,さらに指摘,と進んでいきました。一つの問題を,生徒みんなで解決しようという雰囲気が伝わってきました。生徒による説明のときに,「あ,そうか」「分かった」という声が挙がっていました。 この問題は,3段階を経て解決されます。まず,題意に合うような立式,次に方程式を正しく解くこと,そして最後に,解が題意に合うかどうかの吟味です。方程式を解くことは,これまでに何時間もかけて扱ってきました。したがってポイントは立式と解の吟味です。この方程式の解は,(数字)±√ という形になります。解が整数なら,負の数であることは一目瞭然ですが,この形だと負の数かどうかの判断は,一見しただけでは難しいでしょう。先生は,立式の場面で時間をかけて学び合いを仕組みました。しかも,方程式を解くところまでは板書させていません。これは,解の吟味だけを時間をかけて扱いたいからだと思います。このような意図的な授業構成が非常に重要だと思います。 社会の授業から今日の授業は,はじめに前の授業の復習をし,その後,既習の知識を発表したり調べたり,先生の説明を聞いたりしながら,信長が取り組んだことについて学習しました。 前の授業の復習は,先生が穴埋め問題を板書し,それを答える形式。答え合わせのときに,「鉄砲」という答えに対して,「火縄銃でもいいですか」という質問がありました。こういったことをすぐに聞ける雰囲気がいいです。 先生は次に,信長について知っていることをノートに書かせました。なかなか書けない生徒もいますが,多くが黙々と書いています。でき具合を確認し,少し時間を延長してから発表させました。1個だけ書けた生徒,2個だけ,3個・・・と挙手させ,1個だけ書けた生徒から指名して発言させていきました。そして,5個以上書けた生徒を最後に指名し,多くの発言を引き出しました。この手法から,できるだけ多くの生徒に発言させようとする意図や配慮を感じ,大いに参考にしたいと思いました。 パワーポイントを使って,桶狭間の戦い,安土城,品野地区の城,などについて先生が説明しながら,またその途中で指名して答えさせ,補足をし,話を進めていきました。スライドの内容が,図,絵などを用いてあり,実に分かりやすく,先生の説明を補うに十分です。また,生徒自身にとって身近な品野地区の歴史を交え,信長とのつながりにも触れ,生徒は興味深く聞いていました。画面に向かう生徒の強い集中を感じました。この場面を見ていると,「生徒の興味・関心を喚起しつつ」といったねらいが十分達成できていることが分かります。 長篠の戦いの様子を描いた絵を,大型テレビと黒板に示し,信長の戦略を3個見つけるように指示。絵が遠くて見にくいためか,なかなか苦しそうです。しかし,ねらったとおりの発言を引き出すことができました。 信長が3000丁もの鉄砲を手に入れており,1丁が現代の金額で240万円であり,これがプリウス1台分であることや,総額72億円が必要であることを,生徒とのやりとりを通して説明しました。現代の金額で示したことは,生徒にとっていかに高額かが実にイメージしやすく,このようなイメージを持たせたうえで,「信長はどうやって手に入れたか調べよう」と発問しました。初めは個人で調べさせ,その後グループで相談,という形です。 最後に調べたことを発表させ,本時のまとめを行いました。 社会科における学び合いの一つの形は,この授業でも,先日の社会の授業でも試みられたように,資料を調べ,グループで課題を解決する,といったものです。資料をもとにした課題解決は,生徒にとって思った以上に難しいことのようで,だからこそ学び合いにふさわしいと思います。しかも,これは,是非とも身につけさせたい力でもあります。 学び合うものは何だろうと,ふと思いました。各教科それぞれでしょうが,ひっくるめて言うと,「問題解決のための様々なこと」ではないでしょうか。この授業でも,問題解決に向けて資料を調べています。各教科で,学ぶものは何かを一度考えてみる必要を感じていましたが,「問題解決のための様々なこと」という視点で検討してみてはどうでしょうか。 数学ではよくあるのですが,正解には至らなかったものの,考え方の方向や地道な取り組みや意欲といったものは素晴らしい,といった場合もあります。正解に至らなかったために,その生徒の考え方などのよさが伝わらないことがあります。そういった場合は,先生が価値付けすることが必要です。そして,そのよさを学び合わせたいものです。 中総体写真
卓球男子です。
中総体 卓球
昨日の団体戦に続き、今日は個人戦が行われました。
男女とも愛日大会に進める生徒はいませんでしたが、 熱戦を繰り広げてくれました。 中総体写真
剣道男子です。
中総体 剣道
今日は個人戦が行われました。
男子は愛日大会に駒を進める生徒はいませんでしたが、 女子が1名3位に入り、愛日大会出場を決めました。 中総体写真
野球です。
中総体 野球
幡山中と対戦しました。
後半の追撃も届かず,残念ながら敗退しましたが, 一生懸命白球を追う姿に感動を覚えました。 |
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